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概要編集

原作:浜崎達也 漫画:岡野剛(代表作:地獄先生ぬ〜べ〜)。

2006年2月号から2008年2月号まで『Vジャンプ』で連載された。

テイマー・龍野ツルギ一行とバルバモン軍との戦いを描いた作品。全4巻が刊行された。


同時期に放送されていたデジモンセイバーズとはメインデジモンやデジヴァイスなど共通点が多いが世界観的な繋がりはない(もともとはセイバーズのコミカライズの予定であったが、アニメの企画が大幅に遅れたことでオリジナル作品となったとのこと)。


デジモンテイマーズ』同様にデジモンがゲームとして親しまれている世界が舞台となっている。


デジモンアドベンチャーVテイマー01』とはデジタルワールドでは訪れた人間の病気が治ったも同然の状態になっているなどの共通点が見られる。


なお、『地獄先生ぬ〜べ〜』から金田勝と子分の成実と修二がゲスト出演している。


登場人物編集

テイマー編集

主人公。パートナーはアグモン。小学5年生。


パートナーはガオモン。ツルギたちより年下。


ヒロイン。パートナーはピチモン。ツルギ達のクラスメートで、学級委員長。


パートナーはペックモン。ツルギの幼なじみ。


  • トオル

眼鏡を掛けたツルギの友人で彼にバトルターミナルを紹介した。


  • サイトー

27歳のグレイモンテイマー。

30連勝して浮かれており、ツルギを見下していたが、想定外の強さを誇るツルギのグレイモンに惨敗した。


  • コンドー

サイトーの師匠でレアモンを育成していたが、ツルギとの試合中に乱入してきたナイトのペックモンの不意打ちでレアモンを削除されてしまう。


パートナーデジモン編集

進化ルートはコロモン→アグモン→ジオグレイモン(グレイモン)→ライズグレイモンビクトリーグレイモン

ツルギのパートナー。喧嘩っ早く食い意地が張っている。彼を含めたパートナーデジモンは体は六角形のMu端子が埋め込まれた「変異種」で通常の個体以上の戦闘力を持ち、障壁を発生させるといった特殊能力を発揮する事が出来る。最終決戦では対神器デジモンツインの力で調停者「ビクトリーグレイモン」に進化するが、バルバモンへの怒りに燃えるツルギの命令には従わず、静止を決め込んでいたが、彼が本当の目的である「仲間の為に戦う心」を思い出すとツルギらを認めてズィードガルルモンと共に決戦に臨む。

ビクトリーグレイモン時にはアグモンとしての意思と調停者としての意思が同居しており、一人称も異なる。


進化ルートはワニャモン→ガオモン→ガオガモン(ブラックガオガモン)→マッハガオガモンズィードガルルモン

ユウのパートナー。保護者的存在で、アグモンとは仲が悪く、彼からは「イヌ」と呼ばれている。

削除部隊によってトレイルモンが殺害された悲しみと殺意の影響でブラックガオガモンに暗黒進化してしまい、力を使い果たしてワニャモンに退化してしまうが、アンドロモンが自らの命を呈してユウを教え諭した事で奮起した為、戦線に復帰する。バルバモンとの決戦では対神器デジモンツインの力で調停者「ズィードガルルモン」に進化し、ビクトリーグレイモンの後方支援を担当した。


進化ルートはピチモン→マリンエンジェモン

アミのパートナー。幼年期なのでバトルは苦手。

ナノモンとの戦いではアミを守りたい一心でマリンエンジェモンに進化し、オーシャンラブで戦意を喪失させた。物語終盤でNEOの一部にされるが、NEO消滅に伴い、アミの元へ帰還した。


進化ルートはペックモン→ヤタガラモン(2006年版)→レイヴモン

ショウのパートナー。主人に忠実な性格で序盤のツルギ達が手も足も出ない程に戦闘力が非常に高い。


協力者編集

シャチを思わせる造形をした個体のトレイルモン。水上でも線路を生み出して走行する事が出来、敵が近付くとガトリング砲を展開して迎撃するなど乗客の安全を第一に考えている。最期はツルギ達を守って消滅してしまい、ユウの心に大きな傷を残した。


「セイ」のメモリを持つパタモンの住む村の賢者。

ツルギをデジタルワールドに招いた張本人で、デジモンミニをデジヴァイスicにアップグレードさせた。

口癖からキャラクターベースはおそらくデジモンアドベンチャーの個体。


「ムシ・クサキ」のメモリを持つ北の森の賢者。

老成した口調で話し、ペックモン相手に互角の戦いを見せるが、ヤタガラモンの甕布都神で消滅する。


「キカイ・ヘンイ」のメモリを持つデジタルワールドにおけるライトシティの賢者。

ガードロモンを指揮してライトシティを防衛しており、タンクドラモン数体を屠る高い戦闘力を誇るも、カオスドラモンのハイパームゲンキャノンで消滅した。


北の森を目指して旅をしているキャラバンのリーダー。


ツルギたちが幼少期に出会った謎の少女。正体はイグドラシルの良心。


バルバモン軍編集

戦闘員はD-ブリガードやローヤルベース所属者で構成されているが、ダークドラモンタイガーヴェスパモンは所属していない。

首領


三将軍


コマンドメンツ

雑兵。生き残った個体は最終決戦でツルギ達の応援に駆けつける。


ツルギがデジタルワールドで初めて戦った敵。ピッコロモンをナイフで抉るなどの悪辣な行為がツルギ達の怒りを買ってしまい、アグモンのベビーバーナーで焼き尽くされた。


コマンドメンツの主力として運用される。序盤に登場した個体は持ち前の装甲でジオグレイモン相手に善戦するが、戦車の装甲は上部が薄いというユウのアドバイスを受け、ホーンインパルスで貫かれた。


遊園地のような基地「i-LAND」で将来コマンドメンツになりうるデジタマの育成をしている。

ファンビーモンを雑兵に従えていたが、アグモン達に全員倒され、キャノンビーモンに進化して一行を始末しようとするも、ジオグレイモンのメガバーストでニトロスティンガーを押し切られて敗北した。


エンジェウーモンテイルモンに化け、温泉郷に見せかけたアジトで待ち伏せしていたが、ピチモンが進化したマリンエンジェモンのオーシャンラブで戦意を喪失する。


戦闘用に改造されたトレイルモンを駆り、ツルギ一行を襲った。

一行を守って死んだトレイルモンを嘲ったことが仇となり、ブラックガオガモンにバラバラにされてしまった。

実は序盤で観客として登場している。


キャノンビーモン(空母型)から射出される殺人虫。

ライズグレイモンに全弾撃ち落とされた。


天界の牢獄の番人を務めるが、レイヴモンの攻撃に巻き込まれて消滅。


NEO

  • NEO

ピチモンを核に7つの属性のデジメモリを組み込んで誕生した存在(※)。

デジモンでも人間でもない知性体(ノルン曰く、イグドラシル以上の「未来そのもの」である存在)で、デジタルワールドと現実世界をゼロから作り直そうと目論む。

当初は不完全な状態で誕生したが、ビクトリーグレイモンとズィードガルルモンからデジメモリを奪って完全覚醒。

ゼロ・ジェネシスで新しい宇宙を作り出して子供達の介入を防いだ筈が、彼の中に取り込まれたマリンエンジェモンとの絆がデジタルゲート解放の触媒になってしまう。最期はビクトリーグレイモンの敵を倒すためではなく、相手に絆を示すための一撃を浴びて、彼らの持つ絆の意味を理解し、消滅した。


必殺技はデジモンや彼らの攻撃は愚か、世界などの概念を全て無に帰す「ジャッジメント」、新たな宇宙を創造してしまう「ゼロ・ジェネシス」。


(※)パーツは「ミズ」の触角、「セイ」の燃え盛る髪、「リュウ」の右腕、「トリ」の翼、「アンコク」の体、「ケモノ」の足、「ムシ・クサキ」の棘から成り立っている。属性は当時発売されたデジモンストーリーの属性に基づく。


公式設定では『デジタルワールドを司るシステムが遣わした「次世代のデジモン」の雛形(アダム)ではないかと言われている』(原文ママ)とされている。それ以外はほぼデジモンネクストのチート設定そのまんま。

『デジモンカードゲームα』や『デジタルモンスターVer.20th』にも参戦しており、前者では成熟期デジモンから進化する割にジャッジメントの威力は1060、ゼロ・ジェネシスの威力は920という恐ろしい強さを誇る。


デジモンの天敵であるデ・リーパー大いなる存在の触覚ですら宇宙創造の能力は持っておらず、歴代ボスデジモンはおろか、デジモンではないボスキャラの中でも間違いなく最強格と言っていいだろう。


ゲストデジモン(登場順)

世界中のライバルのイメージとして登場。


ライトシティ上空を飛んでいたり、散策するテイマーのパートナーとして登場したデジモン達。


  • ガイドモン

ライトシティでガイドを務める。


バトルステージで戦闘を繰り広げていたデジモン達。レアモンはツルギと交戦するが、乱入してきたナイトのペックモンにより削除されてしまった。


観客として登場。


デジタルワールドとの境界が揺らいだ影響で現実世界に出現したデジモンで、グレイモンに敗れた。


かつてサンフラウモンと共に植物の楽園で暮らしていたデジモン達。生き残ったララモンとタネモンはサンフラウモンと共に新天地を求めて旅をしている。


バルバモンに操られて暴走したがガオガモンのスパイラルブローで元に戻った。

おそらくキャラクターベースはアドベンチャーの個体。


タンクドラモンに削除される。


コマンドメンツに育てられる予定だったデジモンで、ガオモンに救出され、最終的にサンフラウモンに預けられた。


北の森の住民。


ツルギ達の応援に複数体現れる。人選はおそらく『デジモンアドベンチャー』から。


 NEOに生きる意味を示すため、ツルギ達に加勢する為に善悪を超えてデジタルワールド各地から集結したデジモン達。ちなみにこの中で当時最新だったデジモンはセイバーズにも登場したバンチョーレオモンだったりする。



用語編集

デジモン・バトル・ターミナル編集

デジモンミニなどで育てたデジモンで対戦ができるゲーム。

ヘッドギアを使ったVR形式である筐体版、PC版の二種が存在する。


変異種編集

デジモン・バトル・ターミナルの指紋認証で稀に発生するデジモン。

体のどこかにMu端子と呼ばれるインターフェースを持ち、変異種防護壁というバリアを発生させられる他、通常のデジモンとは比較にならない戦闘力を発揮できる。


デジタマ編集

本作のデジタマは自然発生型の自然卵(ナチュラル)とゲーム機などで生まれる人工卵(アート)の二つがある。

後者から生まれたデジモンは人間の世話がないと衰弱して死んでしまう。

この悲劇がホーリーエンジェモンがバルバモンに組するきっかけとなった。


デジメモリ編集

世界を思うままに作り変えられるとされる8つのアイテム。

「リュウ」「トリ」「ミズ」「ケモノ」「ムシ・クサキ」「キカイ・ヘンイ」「アンコク」「セイ」の8つが揃いさえすれば、「骨つき肉のなる木が生える世界」など馬鹿げた願いでも叶える事が出来てしまう

「ムシ・クサキ」「キカイ・ヘンイ」「セイ」は賢者たちが、「アンコク」はバルバモンが保有しており、「リュウ」「トリ」「ミズ」「ケモノ」は他ならぬ主人公達がMu端子の中に内蔵していた。

なお、「キカイ・ヘンイ」にはデジメモリ所有者の意思が反映されるようにウィルスプログラムが仕込まれており、今はなきアトラーカブテリモンアンドロモンを含めたデジモン達の意思がNEOの動きを封じている(しかし、それはバルバモンの意思も反映するという事でもあり…)。


デジヴァイスIC編集

デジモンセイバーズ』のものと全く外観は同じだが、デジモンミニが変化したものである。

トイレ機能や餌を生成する機能(人間も食べられる)の他、デジモンパワーの計測、デジソウルを込める事で進化とは別にパートナーをパワーアップさせる事ができるなど細部の機能が『セイバーズ』とは異なる。


デジモンツイン編集

2007年3月にバンダイから販売されたLとRの2バージョンある育成ギア。

本作ではイグドラシルの抑止力たる調停者を御するための「対神器」としての登場。事実上のデジヴァイス2号機。

ただし、憎しみの心では調停者を御することは不可能である。

最終決戦では2機を合体させ、4人のデジソウルをチャージする「ツインチャージ」を使用した。

ちなみに、本家デジモンツインの背景ストーリーでもほぼデジヴァイスと同等の扱いで登場する。



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