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カブテリモン

かぶてりもん

バンダイの育成バトルゲーム『デジタルモンスター』に登場するデジモンの一種。 「デジモンアドベンチャー」では泉 光子郎のパートナーデジモン「テントモン」の進化形態として登場した。
目次 [非表示]

概要編集

レベル成熟期
種族昆虫
タイプワクチン種(Va)
必殺技メガブラスター
所属ネイチャースピリッツ、ウィンドガーディアンズ、ジャングルトルーパーズ、ロストフォレスト(※)
初登場デジタルモンスターver.2

(※)『デジモンクロスローダー』より


概要編集

カブトムシをモチーフにしたデジモン。テントモンよりもデビューは早く、昆虫型の草分け的存在となった(テントモンは「デジモンペンデュラム1」で登場した)。

ライバルのクワガーモンと同様の筋組織が確認できるが、初期勢の昆虫型では珍しく、顔に紋様が存在しない上に、クワガーモンとは異なる現実の甲虫とはかけ離れた翅の作りが特徴(祖先のエンシェントビートモンの翅がカブテリモンの物と近い形状をしている)と古参の昆虫型デジモンの中でも特異なデザインとなっている。

ドット絵では目が確認できるが、公式絵では目の類は確認できない


知性のない種族という設定は『デジモンアドベンチャー』では当然の如く、無視されており、以降の作品でも同様の扱いを受けている(そう考えるとクワガーモンの方がこの設定を遵守していると言える)。メディアミックスでこの設定が採用されたのはデジモンサヴァイブ』などごく一部の作品ぐらいである。

デジモンワールド-next0rder-』のように言語を話せるが、カタコトというパターンも見受けられる。

この設定を採用した場合、テイマーの制御下を離れる暗黒進化の差別化が難しくなっていたと思われる。


ちなみに、進化先は『デジモンペンデュラム1』で登場したアトラーカブテリモン(青)であり、色も属性も受け継いでいたが(その証拠にSt-28ではワクチン種扱い)、『デジモンアドベンチャー』の放送に合わせて赤いアトラーカブテリモンが登場。そちらにメインの進化系の座を奪われ、区別のためか、青いアトラーカブテリモンはデータ種へと変更。青いアトラーカブテリモンの知名度は大幅に下がってしまうのだった…。


また、意外にもアニメ作品ではライバルとされるクワガーモン(原種)と対決する事は余りない(『アドベンチャー:』第14話にて漸くタイマン勝負が実現している)。

ちなみにライバルのクワガーモン系には成熟期から究極体までX抗体が与えられたが、カブテリモン系譜はヘラクルカブテリモンXぐらいしか該当例がない。


ウィルス種のデジモンを敵対視しているという設定があるが、ウィルスバスターズには所属していない。


公式設定編集

新たに発見されたデジモンのなかでも、かなり特異な昆虫型デジモン。

どのような経緯で昆虫タイプに進化したのかは不明だが、蟻のようなパワーと甲虫が持つ完璧な防御能力を併せ持っている。

性格は昆虫そのもので、生き抜くための本能しか持っていないため知性などは皆無。

敵対関係であるウィルス属性のデジモンには容赦なく襲いかかる。頭部は金属化しており、鉄壁の防御を誇る。必殺技は『メガブラスター』。


必殺技編集

  • メガブラスター

角に電気を集めて光球を作り出して敵に発射する。

グレードが存在する技であり、「プチブラスター」(『デジモンストーリー』シリーズでコクワモンカブテリモンが使用する)→「メガブラスター」→「ギガブラスター」(ヘラクルカブテリモンの技)→テラブラスター(エンシェントビートモンが使用)の順に強くなっていく。


得意技編集

  • ビートホーン

電撃を纏った角で敵を貫く。


  • ブリンクスラスト

ツノと爪からカマイタチを放つ。

『デジモンワールド デジタルカードバトル』初出。


  • デンジャースティング

敵を掴んで電撃で痺れさせる。『デジモンバトルクロニクル』で使用。


  • インセクトプレーグ

放電して身を守る。『デジモンバトルクロニクル』で使用。


アニメでのカブテリモン編集

TVアニメ『デジモンアドベンチャー』にて、泉光子郎のパートナーデジモンのテントモンの進化系として登場。光子郎の移動手段としても活躍する。


無印では第5話『電光!カブテリモン』で初登場。なんと初陣の相手は『デジタルモンスターVer.3』の完全体(つまり黎明期の最強格)であったアンドロモン。まだ完全体の進化も会得していない最序盤。成熟期2体がかりでも勝てないこの強敵を相手に単騎での戦いを強いられ、アンドロモンを後退させるほどのパワーを発揮したが、これでも倒すには至らず、ギリシャ神話パリスよろしく、光子郎の指示でメガブラスターでアンドロモンの腱に刺さっていた黒い歯車を狙撃する短期決戦で漸く勝利する事ができた。

戦略を用いて上の世代のデジモンに勝つというデジモンシリーズの醍醐味はこの回からスタートしたと言える。


ちなみに、初回進化はテイマーズがカードスラッシュ、DATSメンバーがデジソウルチャージしてデジモンを進化させるように光子郎が工場で手に入れた進化に関するプログラムをパソコンからデジヴァイスに転送して進化させるという変則型になっているのが特徴。


ただし、これはあくまでアンドロモンの脚が弱点となっていた、光子郎の作戦が的確であったなど様々な要因が積み重なっての勝利であり、テイルモンのように「鍛え方が違う」成熟期やエテモンのように純粋に強い完全体には苦戦を強いられている。


なお、公式設定では「生き抜くための本能しかなく知性は皆無」な種族とされているが、このカブテリモンは成長期のとき同様に剽軽な関西弁で流暢に喋る(それに加えて、対応する性質は『知識』)。

野生か、テイマーと共にいるかの差なのだろうか。


ただし、「アドベンチャー」では、カブテリモン及びアトラーカブテリモンに進化した際、技名や掛け声以外を口にする機会が少なかった。


そのためか、tri.でヘラクルカブテリモンに進化した時にはそれなりに熱いセリフを披露し、令和版の「アドベンチャー:」では、やたら歌舞伎のように見得を切ったり(加えてアトラーカブテリモンに進化するとなぜか歌舞伎の拍子木の効果音が流れるように)、攻撃を受けた際に「いてててて」と慌てるような、成熟期でシリアスなクリーチャーじみた外見ながらコミカルなキャラになっている。

また、36話にてブレイドクワガーモンの群れに襲われた際、「ブレイド 『クワガーモン』やて・・・・・?」と反応していたあたり、クワガーモン種に対する対抗意識が少なからずある模様。

そもそも光子郎が旧作以上に参謀として腕を奮っており、それに伴いカブテリモンの活躍の場も大幅に増え、喋るカブテリモンを見る機会も多くなった。


デジモンクロスウォーズ編集

第29話のデジモンデータコレクションにて取り上げられた。

また、バグラ軍入りする際にコンゴウモンの姿に変えられた事が明かされている。


進化系統編集

幼年期モチモン成長期テントモン成熟期カブテリモン完全体アトラーカブテリモン究極体ヘラクルカブテリモン


その他の進化元編集


その他の進化先編集


アーマー進化編集


余談編集

元々はバードラモンユキダルモンエンジェモンなどと同様に「デジタルモンスターVer.2」用の公募企画で誕生したデジモンであるが、このカブテリモンのデザイン元は実はロックマンX3のボスキャラクターグラビティー・ビートブードの絵を塗りかえたものとなっている(ソース)。

製品版では該当作品の名前とモチーフ、そして凶暴な性格という設定を取り入れ、同時期に投稿された『カブモン』のアイデアと折衷する事で現在のカブテリモン像が完成した(カブテリモンのみならず、公募デジモンのアイデア元となったハガキは雑誌によって異なる)。

しかし、なんだかんだで前者の完全体という設定やフォルムなどはアトラーカブテリモン(青)のデザインに受け継がれ、ロボ+カブトムシのコンセプトはブリッツモン/ボルグモンバリスタモンで実現している。


名前の由来は公言されていないが、ビーファイターカブト大甲神カブテリオスからと思われる。


ちなみに彼を含めたカブテリモン系は名前とモチーフが一致していないという現象が発生している。

しかし、こうしたネーミングでも違和感がないのは世代に見合ったカブトムシの名前が選ばれているからなのかもしれない。


関連タグ編集

デジタルモンスター デジモン

成熟期 昆虫 ワクチン

ブリッツモン/バリスタモン:カブテリモンをオマージュしたデジモン達。

スカルグレイモン:体の造形はカブテリモンに近い。

スナイモン:こちらもウィルス種のデジモンをハントしている昆虫型デジモン。ただし、こちらはウィルスバスターズの所属。


派生種・亜種一覧編集

アトラーカブテリモン

ヘラクルカブテリモン

ライノカブテリモン

コカブテリモン

タイラントカブテリモン


関連デジモン編集

クワガーモン(対になるデジモンとして語られる事が多く、本能的にも宿敵同士である)

トゲモン:『アドベンチャー』の初登場回にていきなり完全体との戦いを強いられたデジモン。しかもその相手はVer.1の最強デジモンであるもんざえモンだった。

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