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概要編集

インドの叙事詩マハーバーラタ』の登場人物。

マハーバーラタによると、アシュヴァッターマンとは「馬が鳴いた」という意味であり、これは、彼の産声がインドラ神のヴァーハナたる究極の名馬・ウッチャイヒシュラヴァスの嘶きの如くであったことに由来している。


父ドローナはシヴァ神のような勇猛な息子が生まれることを願って、長年の間苦行を行い、シヴァ神に祈祷をした。その結果、アシュヴァッターマンはシヴァの半化身として生まれた。

もう半分は三柱の神、冥神ヤマ、愛欲神カーマ、怒りの神クローダの化身で構成されている。

アシュヴァッターマンの額には、生まれつき宝石が埋め込まれており、これによって彼は、人間より下等な生物全てを支配することができた。この宝石は、アシュヴァッターマンを妖怪悪魔等の生物から守った。

この宝石はクル・クシェートラの戦いの後、クリシュナによって取り外され、「貴様はありとあらゆる病や傷に苦しみ、治る事も死ぬ事も許されないだろう。ましてや人間の温もりに触れることなど以ての外である。3000年間孤独に過ごすが良い」(意訳)という常人なら発狂待った無しの呪いを掛けられた。『マハーバーラタ』のヴァリアントの一つ「カンナダ版」に記された異説では後日、ブラフマーヴィシュヌ、シヴァの母なる大女神アーディ・パラシャクティへの祈りにより呪いから解放されたとも言われている。

呪いの期間が過ぎた後も彼は死を迎えていないといい、現在の世界紀カリ・ユガの終わりまで生き続ける七人あるいは八人のチランジーヴィー(不死者)の一人に数えられる。


父よりあらゆる武術および学問をカルナアルジュナと共に学び、64のカラス(武術)と18のヴィディヤー(学問)を修めたとされている。

彼はドローナから全ての神器を受け取ったとされるが、特に強力なのが「相手を消滅させるだけに留まらず、海を蒸発させ、12年間もの飢餓を起こして相手を苦しめる」という超兵器「ブラフマシラーストラ」、そしてヴィシュヌ神に由来する矢「ナーラーヤナアストラ」。彼が弓を引けば山が真っ二つになり、やろうと思えば命中した対象を三界から滅する事が出来る程だったという。このブラフマシラーストラはなんと一枚の葉っぱから作り出す事が出来、アルジュナの撃つブラフマシラーストラと衝突した場合、最悪世界が滅んでしまうらしい。

葉っぱ一つで世界の命運が左右されてしまうインド世界ってなんなんだ…。

クリシュナの持つスダルシャナチャクラをも手に入れようと目論んだが、いくら最強格の戦士であるアシュヴァッターマンと言えど重過ぎて持ち上がらなかったので入手を断念した。ただし、Fateシリーズにおいては何らかの形で「死」を迎え英霊となったあと使用が可能になっており、こちらを主武装にしている。


創作作品での登場編集

 Fate/Grandorderにてアーチャークラスのサーヴァントとして登場するが、主武装は上述の通り、スダルシャナチャクラであり、ナーラーヤナアストラは持ってきていない。またシヴァと半化身を構成するのがヤマ神のみとなっている。


  • アルジュンの大冒険

CV:羽多野渉

インド制作のアニメーション。主人公アルジュンの友人「アシュワサーマ」として登場。

こちらでの主武装は原典で多用していた弓ではなく、剣となっている。



関連タグ編集

インド神話 マハーバーラタ

カルナ アルジュナ

シヴァ

アシュヴァッターマン(Fate)

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