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ヤマ

やま

ヤマ(Yama)はインド神話に登場する最初の人間であり、司法・冥界の神。
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曖昧さ回避

ONEPIECEの登場人物。山のように大きな体を持つ男→ヤマ(ONEPIECE)

概要

「リグ・ヴェーダ」によれば、ヴィヴァスヴァットスーリヤとする説もある)とサラニヤーの間にヤマは生まれたとされ、ヴィヴァスヴァッタの別名を持つ。またヤマの起源はゾロアスター教聖典「アヴェスター」に記される最初の人間であり理想的な王イマにまで遡るとされ、イマの父ヴィヴァフヴァント(ウィーワフント)はインド神話のヴィヴァスヴァットと対応している。

両親はともにデーヴァ)であるにもかかわらず、彼は妻にして妹であるヤミーと共に、人類の祖先である。


ヤマは最初の人間であり、最初に死すべき存在として死の道を発見して天に昇り死者の王となった。ヤマが君臨する死の世界は最高天にあり、そこは祖霊がヤマと共に酒や音楽、歌舞を楽しむ光明に満ちた楽園である。後世のヤマが持つ悪人を罰する審判や地獄のイメージはこの頃存在せず、悪人は無の深淵に落ちるという以外は全ての人々が楽園に到達できたといわれ、ヤマは死を見守る優しげな存在であった。なお、死者がこの楽園に行く方法は、父祖の魂が通った道を辿る、祭祀を実行するというもの以外に、楽園の番犬サーラメーヤに案内されるというものがある。


だが時代が下ると来世観が変容し、天国で受ける幸福は永続するものではなく“再死”があると語られ、死後の応報の観念が強まり“地獄”という概念が誕生した。

そして叙事詩などでヤマは死者の善悪の行為を記録・賞罰する神としての性格が強くなる。姿も恐ろしい容貌で王冠と血の様に赤い服を着て水牛に乗り、手に法杖と縄索を持った形態で描かれるようになり、イメージに髑髏を模した飾り・持物が付随するようになる。

そして鬼卒を使役し人の命を奪う死そのものとみなされる死神のような存在になり、また領土も天上世界から地下世界に移され、地獄で罪人を拷問して無数の責苦にあわせるとされ、「マハーバーラタ」などで正義と司法の神ダルマと同一視されるようになるなど裁きの神としての性格が強くなっていった。さらにローカパーラでヤマは南方を守護するとされるが、南は死と密接に関係する為だといわれる。


またヤマの天国も「ヤマプリー(ヤマの町)」と呼ばれてプラーナ文献に登場し、周囲千ヨージャナ(約7000km)で鉄壁に囲まれており、花や旗で飾られた100の街が存在すると語られる。その一角には生者の命の長さが計られ、人の善悪の結果が吟味されて地獄に落ちるべき死者が選別される書記官チトラグプタの館があり、その近くにはジヴァラマンディラ(病気の住居)という万病の巣窟も存在する。善行を積んだ者は、周囲二百ヨージャナ(1400km)高さ五十ヨージャナ(350km)の壮大なヤマの館で幸福な生活を送るという。

三界の中央にある「ピトリローカ(祖霊の世界)」の支配者としてもヤマの名が挙げられ、そこではヤマが人々の善悪を査定して悪人を罪業に応じた地獄に送り、正義・公正を行う者としてヤマ・ダルマ(ヤマの正義、法)と呼ばれている。


以上のヤマが持つ死と審判のイメージが発展したことで、仏教の地獄にいる閻魔の姿が確立したとされる。


またヤマにはヤミーという双子の妹がおり、ヤマの死を悲しむヤミーを慰める為に神が昼と夜すなわち「時」を作り出したとされ、時の流れと共にヤミーは悲しみから立ち直ったという。なおリグ・ヴェーダにはヤマがヤミーの誘惑を退ける話があり、両者とも最初の人間でありながら夫婦ではない。(人間の始祖マヌという存在が別にいる)


女神転生シリーズのヤマ

初出作品は「真・女神転生」で、種族は“天魔”(後の作品の“破壊神”)。

名前こそインド神話に準拠するが、暗色の法衣に笏を持つ仏教の閻魔らしいデザインである。スキルも地獄に落ちた亡者を責め立てる業火を現すように、火炎属性攻撃に特化している。

「真・女神転生」では池袋スガモプリズンにおいて、メシア教徒を裁くカオス勢力の裁判官という混沌を至上とする勢力でありながら法の裁きをもたらすという、噛み合わない役どころを担い、主人公の属性によっては裁きと称して戦闘になる。

閻魔天


以降の作品でも天魔属の悪魔として続投し、ペルソナでは“HIEROPHANT”に属する。

デビルサバイバー」では苛烈な司法神としての性格が前面に出ており、ミドリを殺そうとした民間人に激高したケイスケの『悪人を裁く』意思に呼応して顕現し、以降ケイスケはヤマを連れて封鎖内で罪を犯した人間を裁いて回る。

ケイスケの戦闘ポーズ


ペルソナシリーズでのヤマ

法王 ヤマそりゃあ見たときゃ ビックリしたは

女神異聞録ペルソナペルソナ2で登場する。漫画ペルソナ罪と罰では木場一実のペルソナとして登場する。作品ごとにデザインが違っていて、異聞録では青白な姿、罪では長い髪、罰ではマスクして、罪と罰では罪と同じく長い髪に陰陽型の刃物を背負ってるが、赤ベースの姿に動物の骨の頭部被っていたりと結構違う。ちなみにフェイスオープンできる。


Fate/GrandOrderでのヤマ

2部4章にてとあるサーヴァントに混ぜられた神性として登場。


関連タグ

インド神話 閻魔 死神

トゥルダク

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