空想の根は落ちた。最後の希望は虚空の中に
ストーリー
生命に競争があるように、歴史にも勝敗がある。
“現在”とは正しい選択、正しい繁栄による勝者の歴史。
これを汎人類史と呼び。
過った選択、過った繁栄による敗者の歴史。
“不要なもの”として中断され、並行世界論にすら
切り捨てられた“行き止まりの人類史”——
これを、異聞帯【ロストベルト】と呼ぶ。
人理焼却に続く “前人未到の聖杯探索” 開幕
それは、多くの未来に打ち克つ物語
概要
『Fate/Grand Order』のメインクエスト第2部の総称。
「冥界のメリークリスマス」を終えた直後の2017年12月26日及び12月31日にプロローグが配信。その後、2018年4月から本格始動している。
プレイ条件は「メインクエスト第1部の終局特異点のクリア」、すなわち第1部のクリアとなっている。
第1.5部はクリアしていなくてもよい。
2025年に終章開幕予定。それに伴い、期間限定イベントの参加条件も上がっていく模様。
エピソード一覧
No. | タイトル | 副題 | 備考 |
---|---|---|---|
プロローグ | - | ||
Lostbelt No.1 | 永久凍土帝国 アナスタシア | 獣国の皇女 | |
Lostbelt No.2 | 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング | 消えぬ炎の快男児 | |
Lostbelt No.3 - intro - | |||
Lostbelt No.3 | 人智統合真国 シン | 紅の月下美人 | |
3.5章 | 徳川廻天迷宮 大奥 | - | ※ |
Lostbelt No.4 | 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ | 黒き最後の神 | |
4.5章 | 虚数大海戦 イマジナリ・スクランブル | ノーチラス浮上せよ | ※ |
Lostbelt No.5 | 神を撃ち落とす日 | ||
5.5章 | 地獄界曼荼羅 平安京 | 轟雷一閃 | |
Lostbelt No.6 | 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
| 星の生まれる刻 | |
断章 | 非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ | - | ※ |
6.5章 | 死想顕現界域 トラオム | 或る幻想の生と死 | |
Lostbelt No.7 | 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
| 惑星を統べるもの |
期間限定イベントとして開催された章(※印)と序章を除いて、クリア報酬として☆4の概念礼装がもらえる。2枚目以降はストーリー召喚にて獲得可能。
また6章のみ、それに加えて☆4サーヴァントがもらえる。こちらはフレンドポイント召喚に追加される。
☆4の概念礼装がクリア報酬であるのは共通。
用語一覧
いずれも、詳しくは該当記事を参照。
- クリプター
- 異聞帯(ロストベルト/いぶんたい)
- 漂白された地球へ突如現れた「ありえたかもしれない人類史」。
- 異聞帯の王(いぶんたいのおう)
- 異聞帯における統治者、それぞれが絶大な力を持つ。
- 空想樹(くうそうじゅ)
- 異聞帯の中核を担う、謎の超巨大な樹木状の物体。
- 嵐の壁
- 異聞帯と汎人類史を分ける境界線。
- 核爆弾に匹敵する規模のエネルギーを持つ雷雲である為、通常の方法での侵入・脱出は不可能。
- 虚数潜航艇シャドウ・ボーダー
- カルデアからの脱出に使用した大型車両。
- 「虚数観測機・ペーパームーン」を使用した虚数潜航(ゼロセイル)が可能であり、異聞帯へ侵入する数少ない手段となっている。
- ノウム・カルデア
- 彷徨海にて建造した新たな拠点にして、新しいカルデア。新しい人理保障機関。
- 内装はかつてのカルデアに近づけたものになっている。
- 次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー
- 異星の神(いせいのかみ)
- この事件の黒幕と思われる存在。
- 異星の使徒(いせいのしと)
- 異星の巫女(いせいのみこ)
- 異星の神の従者と思われる存在、詳細不明。
- カルデアの者
- 謎の人物、各異聞帯の人類の調査と査定のため行動しているらしい。詳細不明。
ゲーム上のあれこれ
1部からの変更点
最も大きな点は敵マスターであるクリプターの存在だろう。
ストーリー上でも大きな意味があるのはもちろん、戦闘においてもマスタースキルや令呪による援護が入る。
BGMも1部→1.5部の時以上に一新されており、従来「聞きなれたメロディ」が使われていた穏やかな日常などの場面で「ありふれたメロディー」が使われ、同じく「エマージェンシー」が使われていた敵襲などの場面で「アージェンシー」が使われるなど、細部の場面にも新曲があてがわれるようになっている。
1.5部との繋がり
前述の通り1.5部はクリアしていなくてもプレイできるが、ストーリーを十全に楽しみたいのであれば、特にカルデアに新メンバーが加わることになる『悪性隔絶魔境新宿』と2部でも活躍するキャラが初登場し明確に前兆といえる『屍山血河舞台下総国』はクリアが推奨される。
しかし攻略上では、ジレンマを抱えている。
2018年半ばからは、イベントの参加条件に2部のシナリオクリアが指定されたものが徐々に登場し、また今後も多数出ると運営から発表されている。これは2部初出のキャラクターをイベントにおいても登場させる為と思われる。
したがって1部をクリアした後は、イベント参戦のためには1.5部よりも2部を優先させたほうがよい。
イベントとの兼ね合い
主人公たちは第1部から基盤としてきた環境を全て失い、孤立無援の戦いへと放り出されてしまう事に。
結果、それを前提としていた設定の自由度は無いも同然となり、第1〜3章においてはシナリオも合間の空白期間が存在しないシームレスな構成になっていた。
その為2018年以降のイベントにおいては、本編の流れを無視した時系列のものとなったり、本編でかつてとほぼ同じ環境を再建するといった措置が取られる様になった。
2部の時系列でイベントが開催されるようになってからも、一部のイベントなら2部未到達者も含めて参加可能だが、2部未到達者に対してはイベントシナリオが1部ないし1.5部の時系列という扱いになっており、シナリオ内にて2部に関する情報があった場合は専用の差分に差し替えられる形で一切伏せられる。
これはBGMに至るまで徹底しており、2部のBGMに対応する場面は1部のBGMに差し替えられるなどの処置が取られている。
2部が佳境に入った2021年からは夏イベントが2部の時系列で統一された他、2022年からは本編の進行を促すために、逆に内容に関係無く2部の各章クリアを参加条件とするイベントも開催されている(後者については「イベント一覧」を参照)。
その他
敵であるクリプター達は神代の復興を掲げている発言があることからか、No.1とNo.6、年号が不明のNo.4を除いた全ての分岐基点が神代の紀元前に置かれている。
なお、第1部及び1.5部では第七特異点を除き全ての舞台が西暦元年以降だった。
2部は前半戦であるクリプター編の終わりとなる5章をもって大きな転換点となった。
そして後半戦となる以降のストーリーを迎えるにあたり、2部後半仕様の新たな主題歌も用意され、以降は3.5章のように各章の合間に本編軸に関わるストーリーが挟まる構成となる。
またカノウヨシキ氏のインタビューによると、他のパターンでも本編に関係するエピソードが描かれる可能性があるとのこと。
加えて、この時点で歴史上の有名どころは既に使い切っているらしく、今後は偏った舞台や知名度の低いマイナー英霊も多数出てくると言及されている。
奈須きのこ氏のインタビューによると、第2部が終わった後の展開を2つほど考えている。
- 第2部のストーリーから続いた内容にするAパターン
- 第2部で完全にカルデアの話は終わらせて異なるストーリーを始めるBパターン
どちらにするかは現在考えているとのこと。
第一部と第二部のシナリオの違いとしては、第一部が「人類史の成果の物語」なら第二部は「個人の責任の物語」と語られている。
余談
9周年から制定された配信ガイドラインでは現状、序/2017年12月26日/アナスタシア/ゲッテルデメルング/シン/大奥/ユガ・クシェートラ/イマジナリ・スクランブル/アトランティス/オリュンポス/平安京/アヴァロン・ル・フェ/ツングースカ・サンクチュアリ/トラオムまで解禁されている。スケジュールでは12月1日にナウイ・ミクトランが解禁予定。
関連動画
前半のOPは「新たな戦い」、後半のOPは「物語の終わり」を示唆する内容となっている。
関連タグ
四面楚歌 旅 パラレルワールド 未知との遭遇 侵略 弱肉強食 人類滅亡 歴史 運命の奴隷 生存競争 並行世界
鋼の大地、プリズマ☆イリヤ ドライ!!……同じく「星そのものに人類の未来を否定され、その淘汰が開始された」絶望の世界線を描いている。
テイルズオブエクシリア2……同じく正史となる世界を守るために、分岐した世界を命ごと潰す葛藤を描いている。
前後のストーリー
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Epic of Remnant | Cosmos in the Lostbelt | オーディール・コール |
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序/2017年12月26日 | Cosmos_in_the_Lostbelt | 永久凍土帝国アナスタシア |
外部リンク
pixivisionによるファンアート特集(2018.12.8投稿)
stars, cosmos, gods, animus, antrum, unbirth, anima, animusphere.
(スターズ,コスモス,ゴッズ,アニムス,アントルム,アンバース,アニマ,アニムスフィア.)
篝火に火を灯せ、祭壇に供物を捧げよ。
魔術王の名の下に、この星の新生を言祝ごう。
見るがいい。
この末路、人類史そのものが行なった足切り、敗れ去った歴史の悪意の果てがこれだ。
だが嘆くことはない。なぜと被害者ぶることもない。
弱いものを自然淘汰ではなく、自発的に排したのが人類の回答であったのなら、その役割が君たちに回ってきただけの話。
我が名はソロモン。過去と未来を見渡す目を以って、この結末を予期した者。
そして、人類の最後の戦いを、彼岸より見届ける者だ。
空想の根は落ちた。
空からの信号は途絶え、地表は漂白され、この惑星は、ひとりぼっちの星となった。
濾過異聞史現象。侵略され、白紙化した惑星。
もはや正しい秩序はない!人理を守る英霊はいない!何ひとつ、味方となるものはいない。
この地では、お前たちこそが悪なのだから。
だが、こと生存において、善悪による優劣はない。
お前たちがまだ諦めないというのなら、
あの時と同じく、何もかも無に帰したこの状況で、未だ生存を望むというのなら、
愚かしくも、力の限り叫ぶがいい。
惜しげも無く過ちを重ね、あらゆる負債を積み上げてなお、
希望に満ちた、人間の戦いはここからだと!
全く、中身を創ろうとするのは、この宇宙の悪い癖だ。