それは、白紙化した地球を巡り自らの『歪み』を正すための旅路
公式PVより![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
七つの異聞帯を切除したことで、カルデアスは人類史の基礎・人理保障天球となった。
ノウム・カルデアは汎人類史にはないものを扱いすぎたせいで、そこから弾かれている。
この歪みを補正しないかぎり、カルデアスには近づけない
自らの潔白を証明する、かつてない未知の探索であるのは間違いない
これまでの戦いで積み上がったとされる歪み
我々が向き合わなくてはならない人理の咎
本来ならありえないクラスとの邂逅
果たすべき清算————
ひとつ、秩序を担う裁定者 虚ろな罪を自覚する巡礼の旅
ひとつ、永劫の復讐者 すべてを焼き尽くす恩讐の炎
ひとつ、自我から別たれし別人格 己の内側に相対する
作戦名『オーディール・コール』!
この試練を乗り越えた先が、我々の終着だ!
なあに。私たちに問題があるなら、今まで通り、知恵と勇気で解決するだけさ!
ストーリー![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
第七異聞帯でデイビットが残した言葉に導かれ、一路南極を目指すノウム・カルデア。
空想樹が造られた目的、地球白紙化の真の意味、
すべての謎が明らかになるであろう始まりの地を前にして、ノウム・カルデアに突きつけられたのは自らが招いた「歪み」と無自覚な罪だった。
オーディール・コール———それは、果たすべき責務の呼び声。
人理の咎と向き合い清算するため、新たな旅が始まる。
(以上、公式サイトより)
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2023年2月10日の18時、何の前触れもなく解禁された奏章プロローグにて判明したストーリー。
同時に、これから始まる清算の戦いへと臨む為の、新たな作戦名でもある。
あらすじにある通り、ノウム・カルデアは全ての元凶にして始まりの地である南極の旧カルデア基地に足を踏み入れようとするも、完成した人理保障天球による人理の壁に阻まれてしまう。
それは自らの罪。カルデアの面々は7つの基本クラスに当てはまらないエクストラクラスを、それぞれが存在する意味を知らずに漫然と使用し続けたことで、「完全」になったとされる汎人類史に異物として弾かれてしまったのだった(カルデアの者曰く「南極がお前たちを阻んでるのではない。おまえたち自身が、汎人類史を弾いている」)。
直後現れたカルデアの者ことロマニ・アーキマンを名乗る誰かが提案したのは、その清算を行うための3つの旅である。「果たすべき責務の呼び声(オーディール・コール)」を乗り越えた先にこそ、終着の地への道は開かれ、天球の真実は白日の下にさらされる。
新機能・要素![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- ストーム・ポッド
白紙化地球の再調査(いわゆるフリークエスト)を行うために必要なアイテム。
ゲーム上では1日ごとに3つ配布され、最大9つまで所持可能。9つを超えると消滅するので注意。
- クラススコア
他のRPGに例えるなら、ステータス基盤のマスを埋め強化していくスキルツリーのようなもの。
基本7クラスに加え、下記シナリオをクリアすることでエクストラクラスⅠ・Ⅱが順次追加される。
- 星光の砂
- 新星のトーチ、明星のトーチ、極星のトーチ
スコア解放に必要な新アイテム。
砂は再調査で、トーチはミッションで獲得できる。
- 人理定礎盤
人理の歪みを数値化する装置。
本章はこれまでの様に特異点や異聞帯に挑むのではなく、試練の方を呼び込むというのが最大の特徴であり、試練の中でエクストラクラスの存在理由を具体的に証明することで数値が上昇し、初期値のEランクをAランクに戻すことで人理の壁を越えられるとのこと。
エピソード・クエスト一覧![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
クエストの場所はこれまでの円筒状の世界地図ではなく、専用の地球儀で表示される。
メインシナリオ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
白紙化地球を巡って複数の試練を乗り越えていく物語とされ、ティザームービーにはまだ見ぬ新たなキャラクター達が描かれている。
上記の通り「エクストラクラス」が主題となっており、これまでただ漠然と"そういうもの"として受け入れていた各クラスの本質と向き合うシナリオとして、代表である三種をクローズアップした三章が存在する(ただしⅠのように登場サーヴァントのクラスも統一されるとは限らない)模様。
☆4の概念礼装がクリア報酬であるのは『Cosmos_in_the_Lostbelt』と共通している。
No. | タイトル | エクストラクラス | エリア | 人理定礎盤 |
---|---|---|---|---|
プロローグ | 奏章プロローグ | - | - | - |
奏章Ⅰ | 虚数羅針内界 ペーパームーン | アルターエゴ | エジプト | E → D |
奏章Ⅱ | 不可逆廃棄孔 イド | アヴェンジャー | 日本 | D → C |
奏章Ⅲ | ??? | ルーラー? | 南欧 |
またプロローグでカルデアの者が4つ目の試練を言いかけており、現在のところ奏章1つをクリアする度に人理定礎盤のランクは1ランク上がっており、3つの試練全てをクリアしたとしても、人理定礎盤の数値はBランクであるため、4つ目の章があるのではないかと推測されている。また、全体のまとめと言える章の存在も示唆されている。(まだ考察の域を出ないが)実際PV中のノイズに一瞬だけ映る不可解な画像が、フォーリナーのクラスカードの一部に酷似しているという話も。
そして試練はそれら奏章以外にも多数存在すると語られており、小話を含め一体どれだけの量になるのかは、文字通り未だ未知数。
オルガマリークエスト![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
突如開催された特別クエスト。
異星の使徒の最後の1人である「伯爵」が南米異聞帯で散ったU-オルガマリーの霊基の欠片を用いて起動させた、遺分體(エレメンツ)と呼ばれるE-オルガマリーを討伐する。
4体存在する為合計4回開催予定。
その他![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2024年1月に開催された『Fate/Samurai Remnant』とのコラボイベント。
参加条件こそ他コラボと同じ第1部序章クリアだが、時系列は『オルガマリークエスト_2』と『イド』の間で、由井正雪のプロフィール開放条件に関わっていたりする。
- 2024年夏イベント
参加条件が歴代の中で最も厳しい「オーディール・コール到達(奏章プロローグクリア)」とされており、前述した4つ目の可能性から本イベントがフォーリナー章ではないか?とも言われている。
フリークエスト![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2023年の奏章開幕以降、不定期に一回当たり2,3個のペースで白紙化地球上に追加されていっているクエスト。
難易度は最低でも90++とかなりハイレベルだが、その分絆ポイントやドロップ品が美味しいことが多い。ただし、通常マップのフリクエと異なり消費APが通常40(半減期は20)と重く、加えて挑戦にはストーム・ポッドを消費しなければならないため、所持数制限の関係で一日当たり最大でも9回までしか挑めない。
タイトル | エリア | ドロップ | 備考 |
---|---|---|---|
難易度 | 90++ | ||
凍土の試練 | ロシア |
| |
残された神話 | 北欧 |
| |
天下の飛将軍 | 東アジア |
| 最終waveに呂布が多多益善号と共に登場。中華マシン同士仲良いんだろうか。ちなみに飛将軍とは「行動が素早く、勇敢な将兵」という意味で、元は前漢の李広を指す言葉だったが、後に三国志の呂布も李広に準えてそう讃えられるようになった。 |
光糸導く迷宮 | 北大西洋 |
| クエスト名の由来は「アリアドネの糸」の神話。ギリシャ異聞帯でもミノタウロス(アステリオス)のラビュリントスは登場したが、当時と同様本クエストでも彼自身は出現しない。これはギリシャ異聞帯のミノタウロスが何者かの手によりロシア異聞帯に送り込まれ、そのままカルデアに撃破されてしまったという背景事情が原因と思われる。 |
悪夢のカボチャ | 東欧 |
| エネミーはハロウィンエリザ1騎。座標がスロバキアなのは彼女が生前最期を迎えたチェイテ城があるからだろうが、例の悪夢を覚えているとどうも別の違法建築物が思い浮かぶ。 |
女神像を求めて | アメリカ東部 |
| エネミーはガラテア1騎。座標がニューヨークなので「女神像」とは多分コレ。やっぱり興味があるらしい。 |
荒野の歓楽 | アメリカ西部 |
| 座標はラスベガス。かの七色勝負が懐かしいが、縁深い水着北斎はクラス有利ながらも単体宝具で残念ながら複数エネミーとは相性が悪い。 |
蘇る太古のロマン | アメリカ南部 |
| |
高貴なる海賊 | カリブ海 |
| エネミーはバーソロミュー1騎。彼は生前自分の船員に「消灯時間の徹底」「金品の公平な分配。横領の禁止」「賭博の禁止」「婦女子への乱暴禁止」など紳士的・道徳的な掟を敷き、厳格に守らせた。一見すぐに反乱を招きそうなものだが、結果的に「大航海時代最後にして最大の大海賊」と評価されているあたり、彼の手腕とカリスマ性が窺える。 |
常夏の休暇 | ハワイ |
| 最終waveに水着茨木が登場。ルルハワの海辺で動物たちと遊んでいるようだ。ちなみに「常夏」とは常に夏のように暑い気候を表す他に、植物のナデシコの古名でもある。ナデシコは古語で「撫でし子」と掛けられ「愛しい子」を意味するから、彼女自身を遠回しに喩えた言い回しとも解釈できるかもしれない。 |
常夏即売会場 | ハワイ |
| 最終waveは水着紫式部。敵編成的におそらく同人誌を買いに来た大勢の客をワンオペで捌いている。合掌。 |
大堡礁の卵 | オセアニア北部 |
| 最終waveはレジライ。要はガラス玉交換所。 |
復活の黄金都市 | アフリカ西部 |
| エネミーは子ギル1騎。場所はかつて塩と金の交易で栄え、近年世界遺産にも登録された黄金の都トンブクトゥ。多分金ピカ繋がり。 |
荒野に芽吹く王の花 | アフリカ南部 |
| エネミーはキングプロテア1騎。ちなみに植物の方のキングプロテアはアフリカ南部に広く分布し、花は南アフリカ共和国の国花にもなっている。 |
90☆ | |||
神秘主義者と魂の故郷 | 南アジア |
| 最終waveにはエレナが登場。インドは史実でもエレナが「マハトマ」から手紙を受け取る営みを始め、FGO世界では晩年シゲルソンと共にヒマラヤを訪れるなど色々と縁深い土地である。 |
久遠の微笑 | 北大西洋 |
| 最終waveのエネミーはギリシャ語で「強い女」を意味するステンノ。ステンノはオリュンポスの神々よりも古い土着の神であったというから、遠い昔を表す「久遠」という言葉の重さも一入である。 |
90☆☆ | |||
蛇竜のいたずら | オセアニア南部 |
| 最終waveのヴリドラ自体はオセアニアと全く関係がない。強いて繋がりを挙げるなら、クエストが位置するタスマニア島には蛇が多く棲息している点だろうか。 |
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
タイトルについて![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
「オーディール」"ordeal"とは「厳しい試練、苦しい・つらい体験」「神明裁判」という意味。
ユーザーからの略称は「オーディール・コール」で「オデコ」。
「奏章(そうしょう)」とは中国語で「上奏文」を意味する言葉。
「上奏文」とは上奏のために記された文書。「上奏」とは天子(皇帝・天皇)に意見を申し上げること。「奏」は「意見をまとめて差し出す / 君主に申し上げる」「楽器をかなでる」「成果を得る」という意味がある。
メタ的な実装理由や伏線![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
週刊ファミ通の2023年8月17・24日合併号に掲載された奈須きのこのインタビューによると、『FGO』を長く運営する中で本来聖杯戦争にはいないクラスが説明もなく増えてしまったことから、『FGO』が終わる前にそれぞれのクラスの存在意義、許される理由を説明するためのストーリーだという。
また上記3つ及び4つ目と推測されるフォーリナー以外のエクストラクラスについては、
- ムーンキャンサー:巻末オマケマンガというか、EXというか、存在自体が治外法権。
- プリテンダー:元のクラスがあった上で化けているため歪みなし。
- シールダー:単体で話を作る訳にもいかないため、そう来たかと思ってもらえるやり方を予定している。
- ビースト:現時点で実装されているソドムズビースト/ドラコーが汎人類史において唯一介在できるビースト。
とのこと。
なお一部プレイヤーの間では、最終決戦の直前でいきなり一年では到底終わらない多数の新シナリオが追加された事から引き延ばしと揶揄する声も多いが、当初からこの展開が予定されていたのかは不明。
また本章以降もエクストラクラスの実装・参入が続いている為、「世界は良くてそのために戦う人間個人はダメなのか」「これまで散々人理のために頑張ったのにこの扱いはあんまりではないか」と、突如追加された理不尽な設定に不満の声が上がっており、以降のエクストラクラス実装全てに"良くないこと"というケチがついてしまったとの意見も。
伏線としては、直前の2部7章での
- キングプロテアと相対したU-オルガマリーの「アルターエゴなどという金型(クラス)、汎人類史にはない筈だが」
- デイビットの「人理を濫用しすぎたカルデアは『異星の神』に間に合わない」
- ラスプーチンの「彼/彼女らを止めるのは私たちではなく彼/彼女らを阻むのは彼/彼女ら自身。今まで行ってきた淀みの清算をしなければ人理そのものに裁かれるでしょう」
イベント『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』での
- 明智光秀の「アルターエゴ……、なんだそれは?そんなクラスは聖杯戦争には存在しない」
2部2章での
- 主人公の「アルターエゴっていうのは確か」という反応に対するシトナイの「あなた、知ってるんだ?通常の聖杯戦争にはなかったエクストラクラスだし、あまり一般的な存在じゃないはずだけど、あなた、いろいろなものと縁があるのね」
というセリフが綺麗に回収されることとなった。ただデイビットのセリフについては、具体的な意味はいまだに謎のままである。
またモルガンもメインストーリー中にカルデア式召喚を指して「異聞帯という隔絶世界においてこれだけの力を発揮する術式は異常」「この先機会があればもう一度、原初の因果に立ち返るがいい」「カルデアとは何なのか、レイシフトとは何のために用意されたものなのかを」と発言しており、こうなることを予期していたとも考えられる。
2014/7/27の竹箒日記で公開された『FGO』トレーラーのカットされたジャンヌのセリフの中に、「調停者(ルーラー)のクラスですら、もはや一介の英霊にすぎないのです」というものがあるため、カルデアに召喚されるルーラーが特殊であることは初期の頃から設定されていたと推測される。
あるいは「人の手に余る」とされている為、通常のクラスとは異なる特別な要素があるのかもしれない。
そもそも忘れがちだが、元来ルーラークラスは聖杯戦争をコントロールする為のクラスであり、マスターの存在を必要としないため「仕様外の運用をしている」という意味では正しく「濫用」と言える。
そもそも「人理の咎」とは何なのか、カルデアがするべき事は何なのかという問いに対し、トリスメギストスⅡ曰く「咎とは認知の欠如。漫然と扱うのではなく、それぞれの存在する意味を知る事」「表明。補完。訣別」「あるいは依託。宣誓」「これらの問題に回答を。その度、歪みは正される」と回答している。
事実、『ペーパームーン』のクリア時に「分理補完」という一文が表示され、『イド』も上述の回答の「訣別」に相当すると思われる「讐理超克」が表示される。
関連イラスト![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
関連動画![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
PVでは「残滓」「喇叭」「AI」「終着点」「エーテライト」「サクラ」「神曲」「R.A.N.I」「炎」「紙の月」「家族」「東京」「憎悪と嫌悪」「貪欲」「嵐の女」「願い」「伯爵」「罪と罰」「聖杯戦争」「愛」「ドバ…(かすれて不明)」といったワードが登場している。
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt
アルターエゴ(Fate) アヴェンジャー(Fate) ルーラー(Fate)
パスポート:もの凄くざっくばらんに言うとこれを取りに行く物語。
:直前のメインストーリーから続く断章的なストーリー。但しそちらと違って本章はあくまで二部最終章の「合間」の物語であるため、親記事は二部としている。
なおTVCM等では「Cosmos_in_the_Lostbelt」のままである。
前後のストーリー![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
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