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新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション

しんれいちょうこうけいせんあーきたいぷいんせぷしょん

『Fate/Grand Order』2024年水着イベントの後半戦にして、第2部奏章オーディール・コールの第Ⅲ章
目次 [非表示]

"私たちは なんのために"


開拓都市で行われる滅亡選挙

ラスボスたちによる真のラスボス決定戦

長い夏の果て、全ての過程が終了した時

見送りの日は訪れる


有意義な絶滅のための継続決議

全ては、見送りの日を迎えるために


人類の未来はお任せください!


ストーリー編集

「残念ですが──────地球にはもう、誰もいませんよ?」


それはゴールを迎えた近しい世界。

寿命も争いもなくなった未来都市に、

避けようのない滅亡が定義される。


乱立するムーンキャンサー。

地球最高の名誉を賭けた一大選挙。

数々の思惑が渦巻く中、月の癌の正体を暴け。


『新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション』


月を脅かす真の敵。その名は──────。


(公式より)


概要編集

番号Ordeal Call Ⅲ
人理定礎盤現在値E~C※
エクストラクラスムーンキャンサー
場所宇宙開発都市
テーマ曲スパイラル・ラダー『Wonderer(feat.ReoNa)
章クリア報酬岸波白野、概念礼装「海を繋ぐ櫻の夢」
シナリオ担当奈須きのこ
開催期間2024年8月28日(水)18:00~10月31日(木)12:59〈予定〉

※……プレイヤーのシナリオ進行度により変動。奏章Ⅰクリア前はE、奏章Ⅰクリア後はD、奏章Ⅱクリア後はCとなっている。


Fate/Grand Order』の水着イベント2024『セレブサマー・エクスペリエンス!』の後半戦にして第2部奏章のⅢ章。

2024年8月28日に前編、9月11日に中編、9月20日に後編の3分割で開幕(後編は9月25日配信が予定されていたが変更された)。

なお、あくまで本編なのでイベントの定番要素(水着サーヴァントの特攻補正、アイテム交換ショップなど)はなく、メインシナリオクリア報酬も本編と同じ(聖晶石や素材など。進行度1つクリア毎に聖晶片・青銅の苗木も入手できる)。


今回フォーカスされるのは今まで謎が多かった「ムーンキャンサークラス」。

水着イベント2024としての全体の枠組みを見ると、新規実装サーヴァントのうち半数がムーンキャンサークラスとなっており、彼女らだけでなく、既存のムーンキャンサークラスのサーヴァント全てが登場予定となっている。


この発表された奏章Ⅲにより、奏章Ⅱをクリアした後に表記されていたルーラーがフォーカスされる予定の奏章Ⅲは、奏章Ⅳへと順番がずらされることとなった。


開催期間終了後は期間を空けた後でメイン・インタールードに追加・常設となる予定。攻略履歴は引き継ぎとなる。

なお、開催期間こそ長く確保されているものの、その期間中に別の期間限定イベント開催が予定されているため、ペース配分を考えたプレイが推奨される。


奏章に到達し、『セレブサマー・エクスペリエンス!』をクリアすればペーパームーンイド未クリアでもプレイできるが時系列はそれらの後のため時間があればやっておくのが好ましい。


登場人物編集

人類ラスボス決定戦主催・参加者編集


その他編集


特徴編集

前編で"西暦2030年ドバイ"に招待されたカルデア一行だったが、到着以降、

  • エレシュキガル別宇宙の性質を帯びた人類悪に変質
  • BBリリィが主人公を人類最後のマスターではなく「人類最後の方」と呼称
  • 地球に居る筈のない人物と、らの「月はなんでもお見通し」「地球からの観光客」という発言
  • 訪れた多くのサーヴァントが上手く調子を出せず、逆にパッションリップは本来の性能でイデスを発揮
  • 死の神であるエレシュキガルが、一切の"死の臭い"を感じ取れない
  • 奔走する主人公達にちょっかいも出さず、普段とは異なる対応に徹するBB
  • 細かな地形や建物の配置が、パーシヴァルやパッションリップが予習した内容と食い違う
  • ゼノビアが砂漠に感じた、故郷パルミラではない異国の地とも異なるもっと根本的な違和感
  • エリアから遠く離れる事ができず、試した小太郎たちは元の位置に戻される

…等々、割と隠す気のない怪しい点が次々と浮上し、ユーザー達やパーシヴァルが「本当のドバイではないのでは?」と考え至るのに時間は掛からなかった。


そしてBBドバイは"幸せカウンター"を貯めるミッションを果たしたカルデアに、案の定今までのリゾートが大嘘・茶番・罠だった事を明かし、特異点の真の姿を開帳。


その実態は2030年の地球どころか、西暦3017年の月面に築かれた「宇宙開発都市ムーン・ドバイ」であった。


人類ラスボス決定戦編集

この世界は汎人類史の特異点でも剪定事象の異聞帯でもなく、異なる世界線・可能性の未来らしい(事実マップを見ると地球は白紙化していない)が、当の"人間"は既に滅亡しており、AIが新たな"人類"として存在している。

しかしそうなった"理由"は、人間が紡いできた歴史諸共失伝してしまい誰も把握しておらず、ソレが分からない事には残され新たな霊長の座についた自分達も同じ轍を踏むのではないかと、長らく前に進めず停滞していた模様。


そんな末、支配者たるBBドバイは本選挙を開催。

別時空の過去に観測したノウム・カルデア、及び本来の2030年ドバイ特異点を利用するべくこの時空と同期させ、人類史亡き今絶えた英霊召喚を可能とした上で、7騎のサーヴァントを召喚。全騎のクラスをムーンキャンサーに統一した。


引き受けた7騎はそれぞれ「人類はこうやって滅びた」という主張を行い、有権者たちは自分たちが人類の滅亡としてふさわしいと考えたものに投票。得票率が70%を越えたものを人類が滅亡した理由として採用し今後の指標にする、というある種の大喜利のごとし空虚な政策である。


また、候補者同士で同盟を組むことは黙認されているようであり、武力によるものは非推奨ながら候補者同士による潰し合いもある程度許可されている。

さらに、キングプロテアアンキ・エレシュキガルが後から立候補し、主催者たるBBドバイもこれを容認していることから、飛び入り参加も許されている様子。


しかしながら、なぜ後付けで理由を決定する必要があるのか、そもそもこの世界の地球人類は何に滅亡させられたのか、というのは作中でも疑問点にして大きな課題点として提示されており、上記の理由だけではないもっと大きな理由が潜んでいることが示唆されている。候補者の1人からは21世紀から来た人間として、主人公が解き明かさなければならない不明点と言われている。


選挙活動自体は3000年ごろから17年かけて行われていたが、投票が始まったのは偽ドバイで誘き寄せたカルデアが幸せカウンターをカンストさせた所から。


各候補者と主張は以下の通り。支持エリアの住民達も、各々に沿ったライフスタイルを実践している。

  • アストルフォ:(要約すると)刹那的な衝動に任せて未来や発展など全てかなぐり捨てた。
  • エジソン・オルタ:人類は体の機械化を推進し、相対的に「人間」はいなくなった。
  • カズラドロップ:人類が地球温暖化対策のために植物を育てたが、やりすぎて植物が生態系の頂点に立ってしまい、人類は捕食された。
  • ジナコ:全人類が引きこもっているうちになんか滅びていた。
  • コヤンスカヤ:人類が霊長の座をAIに明け渡し、AIのペットとなったことで自然と滅びた。
  • 海の大天使:何らかの奇跡により地球の10割が海になり、その結果仕方なく人類は滅亡した。
  • アーキタイプ:アース:月と地球が衝突したことで滅亡した。
  • キングプロテア:人類が史上最強の兵器を開発した結果、自滅した

何はともあれ、選挙が始まり用済みとなったカルデアも、サーヴァントはほぼ全員が強制退去。

主人公は"選挙をモノに出来る旧人類のサンプル"として、街中から全力で身柄を狙われる羽目になり、穏やかな観光から一転、文字通り息つく暇もない地獄の政戦が幕を開けた。


候補者の一人曰く人類を滅亡させた“何か”の名称を、主人公たちは何度も耳にしているらしい、それは拘束されムーン・ドバイをろくに見てまわっていない徐福とて一番初めに聞いているらしい。

しかしそれは主人公たちが普段使っている発音と、少し違うところがあるらしいが…。


ムーン・ドバイ世界の年表編集

西暦2000年
  • AIを社会機構の一部として公式発表。
西暦2010年
  • AIによる介護・社会福祉開始。
西暦2020年
  • AIに人間性が確認される。
  • 記録上、最初に人権を獲得したAI。
西暦2030年
  • アイスランドで作られた量子AIの演算能力が人類の総演算能力を超える。
西暦2050年
  • 世代交代によるAIのへ拒否感の消滅。
  • 生命倫理法改定。遺伝子操作認可。
西暦2060年
  • 人間と人間の戦争(人間同士の自滅戦争)。
  • 敗退した大国は崩壊、
  • 勝利した大国も破綻した。
西暦2070年
  • AIに国家運営を委譲 ソフィア計画開始(AIによる地球全土の高水準生活の保証。月面に量子コンピューター施設建設。大聖杯)
  • 200年にわたる恒久的な平和を実現。
西暦2200年
  • 後に「大改訂」と呼ばれる新法が可決。
  • 第二世代AIの発表。
  • お手伝い、ではなくパートナー、に。
西暦2270年
  • 最初の延命技術の限界による人間の死
西暦2280年
  • 出産率低下(機械による人工授精になっているにも拘らず)
西暦2299年
  • 人間とAIの戦争。
西暦2300年
  • 第三世代AI、開発。新人類誕生。
  • 第一世代のAI、開発停止
西暦2400年-
西暦2500年-
西暦2600年
  • ムーン・ドバイ都市開発。
西暦2999年
  • 人類滅亡。
西暦3000年
  • BBドバイ、AIたちを再起動して再定義開始。
西暦3017年
  • カルデア、ムーン・ドバイへ。

各節編集


どれも著名な映画タイトルの捩りになっている。



余談編集

  • インセプションとは開始・発端といった、物事が始まる、ちょっとした出来事や現象が起こる最初の原因や起点のことを意味する。
    • クリストファー・ノーラン監督が制作した同名の映画で聞き覚えがある方も多いだろう。(この映画内では他人の夢の中へ侵入し、何らかの別のアイデアを植え込む作戦名として単語が登場している)
  • 人間とAIの関わりがシナリオのテーマのひとつとなっており、シナリオを担当した奈須氏のAI論が色濃く出た内容となっている。生成AIを取り巻く問題などAI開発の功罪の議論が活発になってきた昨今においてタイムリーな話題と言えるだろう。なお実際のドバイでは、月をテーマにしたリゾート施設も開発中。
  • CMソングを担当するReoNa女史は『月姫- A piece of blue glass moon-』にて楽曲を担当しており、2019年発売の「Fate song material」における『黄金の輝き』のアレンジを経て、Fateシリーズで新規楽曲を担当するのは今回が初となる。
  • 本章では『月姫』シリーズや『EXTRA』シリーズのキャラクターが色濃く活躍しており、どちらも「月」がキーワードで、アルクェイドが共演していた昔話を劇中でも語るという明確な接点を持つ。
    • 年代や舞台的に『鋼の大地』や『月の珊瑚』の話題が出るのではと想像しているユーザーもいた。
    • 西暦に換算して31世紀という事もあってか、この世界の技術力はFGOどころかTYPE-MOON作品全体で見てもトップクラスにある(エジソン以外は積極的に触れなかったが)。
  • 現時点において奏章では唯一、ストーム・ボーダーの外に出るシナリオ(ではペーパームーンの概念世界、は主人公の精神の内部である)と同時に、マシュが同行する初めての章でもある(人によっては真白キリエをカウントするかもしれない)。
  • なお本章から配信ガイドラインが制定され、到達プレイヤー以外が内容を追い把握することは出来なくなった。
    • 来年の1月1日に奏章Ⅰ『虚数羅針内界ペーパームーン』が配信許可されるため、このペースで行くと配信可能になるのは来年の3月1日と予想される。
  • 割り込みという位置づけのため、白紙化地球のマップに月が出現するのは、前編の夏イベントクリアで本章を解放してから。クリアすると「後継伝承」の文字と共に人理定礎盤のランクがCからBになるが、ペーパームーンやイドをクリアする前だとその分繰り下がる。
  • 現時点では「閉鎖中」の文字が出ており入れなくなっている。今後メイン・インタールードに入った時に解放されると思われる。





関連動画編集

告知映像編集


告知TVCM 15秒ver編集


告知TVCM 30秒ver編集


紹介ムービー編集


関連イラスト編集

奏章Ⅲ花も星もない冥界

ピザとコーラで乾杯をずっとまってた/FGO


関連タグ編集

Fate/GrandOrder オーディール・コール

ムーンキャンサー

月姫 Fate/EXTRA

 スペースコロニー 月面 ドバイ AI 終末論 人類滅亡 選挙 遠未来 継承 卒業式


深海電脳楽土SE.RA.PH:2017年に開催されたFate/EXTRA CCCとのコラボイベントだが、同じくメインシナリオに関わる要素を持っている。


非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリ:同じく名前に「霊長」が入っている、その概念を問うメインシナリオ。


???:とある場面で彼の言葉を思い出すユーザーが多く、またシナリオ上でも無関係では無かったりする。


ReoNa:TVCM楽曲『Wonderer』の歌唱担当。


前後のストーリー編集

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