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注文の多い料理店

ちゅうもんのおおいりょうりてん

宮沢賢治の童話。教科書に掲載される頻度も高く、知名度は宮沢賢治作品の中では高い。
目次 [非表示]

概要

宮沢賢治童話作品。人類批判の物語となっている。


この頃から賢治は仏教の影響で菜食主義に目覚めて動物性たんぱく質の摂取をやめており、食卓に供された生き物を見るたびに彼らを気の毒に思うようになったと残している。


しかし、賢治が信仰した日蓮宗は肉食OKの宗派なので(今は末法だから戒律はオワコンという立場)、どこから入ったかは謎である。


賢治が生前出版した唯一の童話集の表題ともなっている。刊行当時はほとんど売れず、飲食店を流行らせる秘訣を書いた本と勘違いされることすらあったという。


あらすじ

イギリス風の身なりをした紳士2人は山奥に狩りに来たが、山鳥1匹狩れず、連れてきた猟犬2匹が死んでしまった。紳士2人は金銭の損失に不平不満を述べるのみで、猟犬の死を悼もうとはしなかった。


その上、案内人とはぐれで迷っていると、西洋料理店山猫という店を見つける。ちょうど空腹を感じたところだった2人は店に入るが、客に対して次々と奇妙な注文が続いていく。

注文の多い料理店


2人は注文の内容に不審を抱きながらも都合よく解釈してそれに従っていくが、とんでもない秘密が待ち受けていた。

注文の多い料理店


実は、この西洋料理店は「お客の注文に応じて料理を出す店」ではなく、「店主の山猫がお客を料理して食べるためお客に注文を出す店」だったのだ。

注文の多い料理店/宮沢賢治


2人は「お気の毒でした」と書かれた最後の看板を見てようやくそれに気が付くが、既に出入り口は閉じられ、眼前の扉の先からは爛々と光る山猫の眼が見え、誘いの声が聞こえてきたので恐怖のあまり震えて泣き出してしまった。


突如、閉じられた出入り口を破って死んだはずの2匹の猟犬が乱入し、凄まじいうなり声をあげて眼前の扉の中に入って行った。扉の中で大暴れした猟犬が2人の前に戻って来た時にはいつの間にか店は消え、辺りの木々に着衣などが引っかかっていた。


その後、ようやく現れた案内人の助けを借りて2人は宿に戻り、山鳥を買って東京に帰ったが、あまりの恐怖で紙のようにクシャクシャになった顔はニ度と元には戻らなかった。


pixivではネタ絵が多い。

フルコースセンシティブな作品



元ネタにした話が出てくる作品

話の知名度の高さゆえか、オマージュしたエピソードが出てくる作品も多い。



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宮沢賢治 童話


猫岳:有名な猫にまつわる恐怖の昔話で、本作との共通点も少なくない。


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