「詩」という名前のキャラクターもいる様である(キャラクター名の場合は「うた」と呼ばれることが一般的)。
pixivでは、詩に歌われている情景を描いたイラストや、詩をあしらったイラストなどが投稿される。
概要
詩は短い行分け文として記され、独自のリズムを持ったり、同じ音を用いた韻を踏んだりしているのが一般的である。そのため散文にはみられない独特の雰囲気を醸し出すと同時に、内容を記憶することが容易にもなる。
ただし、全ての詩が行分けで書かれているわけではなく、改行が全く無い詩や、韻を踏まずリズムのない散文詩もある。
短歌などの和歌は、本来は都々逸や島唄と同じく歌謡から生まれたものであるが、詩の一種として扱われている。
また、英語では詩(poem)の反対語は散文(prose)であり、散文で書かれた文章の代表例が法律とされるが、逆に近代以前の中国では法律・政令などでも「詩のような名文(それも書くのに古典の教養が必要なもの)」が求められた為「伝統的な形式の詩を作れる」は皇族・政治家・高級官僚などの必須教養とされた。
その為、中国・朝鮮・日本などの漢字文化圏では、近代以前の君主や政治家は本名や通称・字(あざな)とは別に「号」つまり詩人としてのペンネームを持っているのが一般的である。
詩の型式
詩は言語や型式によって非常に多くの分類があるが、大きく分けて定型詩と自由詩の2種類がある。
- 定型詩
和歌:川柳、都々逸、短歌、長歌(ちょうか)、旋頭歌、仏足石歌
琉歌 島唄 (どちらも8・8・8・6の定型詩であるが、沖縄のものは琉歌、奄美のものは島唄という)
- 自由詩
現代日本では、詩というと自由詩を指すことが多い。
欧米の詩は、自由詩であっても韻を踏んで書かれるのが一般的である。
・散文詩
詩の内容
詩は内容によって叙事詩と叙情詩(抒情詩)に分けられる。この中間の詩も存在する。
- 叙事詩
記録や物語に近い。古来、勇士の冒険や、神々の行いなどをたたえるものとして数多く作られてきた。
- 叙情詩
感情や情景を詠んだもの。現代詩のほとんどはこれ。