アルマダスタースクリーム
かっこいいすたすく
『トランスフォーマー』シリーズでは、スタースクリームというキャラ(同一人物ではない)が伝統で、『マイクロン伝説』にも登場。
役職は初代と同じ航空参謀で、Su-37風の戦闘機に変形。パートナーマイクロンはグリッド。
通称の「アルマダスタースクリーム」は、英題の『Transformers:Armada』に因んだ命名であり、後年の玩具でリメイクされた際にもこの名前で発売されており、他シリーズのスタスクとの混同を防ぐ為にこの名が使われる。
略して「アルマダスタスク」。
裏切りの回数は計4回と、その回数は初代に次ぐ。
さらに歴代で唯一サイバトロンに身を寄せたスタスクでもあり、この影響でpixivの絵ではアレクサとの絡みが多い。
(サイバトロンに身を寄せていた時期を含め)仲間とは不仲だが、マイクロンを始め子供達に好かれており、脱走時にマッハ達を気遣い、子供達に火星の石をお土産に持ち帰る優しい一面もある。
ただしコンボイは認めており、ホットロッドとも息の合ったコンビネーションを見せ、お互い憎からず思っている模様(ホットロッドは裏切りの直後は不満だったが後に受け入れる)。
また、アイアンハイドはデストロンで唯一スタスクの心配をしていた。
武器はグリッドと合体する事で展開する両肩のナル光線キャノンと、背部の翼が変形したウイングブレード。
ユニクロン3部作(マイ伝、SL、GF)のスタースクリームは主に剣を使う。
第43話でマイクロン達の力でパワーアップし、体色が青に変わり名前にS(スーパーモード)がついた(この姿は海外版の『Armada』玩具ではサンダークラッカーだが、作中での名前はスタスクのままで、別人。本人も自分をサンダークラッカーの様だと言っている)。
野心家と思いきや、卑怯な行為を嫌う性格で、初代の「愚か者」のイメージを破壊した。
一時サイバトロンに身を寄せはしたが、本人はメガトロン、ひいてはデストロンに極めて忠実であり、蹴落としたり成り代わったりと言った野心は皆無。
崇敬の対象であるメガトロンに冷淡に当たられていたことが度重なる裏切りの理由であるが、その本心はどこまでも「メガトロンに認めてもらいたい」という承認欲求から来るものであった。
当初からメガトロンには一人だけマイクロンを渡されないなどぞんざいに扱われており、フラストレーションをため込んでいた。
それに付け込んだダブルフェイスに対立をあおられ、感情の激発に任せてメガトロンに挑んだがあえなく叩き潰され敗北した。
その後、スラストの建てた作戦とそれを取り入れたメガトロンにより戦場に置き去りにされた挙句、なんとか帰還したところでスラストとメガトロンの会話を聞いてしまう。
それが、スタースクリームを潰そうとするスラストの思惑であり、それをメガトロンが快諾していたことを知ったスタースクリームは沸点を超えてしまい、デストロンを飛び出してサイバトロンに身を寄せた。
メガトロンを倒すためにサイバトロンに属し、その中で他のマイクロンや正義のトランスフォーマーたちと交流するうちに彼らの考え方に感化され、憎悪の心も消えかけていた。
だが、それを見て取ったスラストに武人として弱くなったことを指摘され、懊悩の末にスターセイバーとコスモテクターを奪ってデストロンへ帰還。しかしその後もサイバトロンで培った彼らの考え方を捨てることができず、苦悩していた。
その後、ヒュドラキャノン起動後はその第一射のトリガーという大役を任されているが、第二射を放つ直前にコンボイが突入してきたため迎撃に急行。
セイバートロンを制圧した後は、スラストの甘言に乗るかに見せて虎視眈々と機会を待っていた。
スタースクリームの真意は、ユニクロンという新たな絶対の脅威に対抗するため「コンボイのサイバトロン」と「メガトロンのデストロン」が手を組むことであり、あくまで話を聞こうとしないメガトロンに成り代わりデストロンを率いると宣言し、冒頭の台詞と共に反旗を翻したように見せかけて一騎打ちを挑んだ。
「ユニクロンを倒すため、いやトランスフォーマーの明日のため……メガトロン! お前を倒して、私がデストロン軍を率いて見せよう!」
だが、元よりスタースクリームはメガトロンを倒すつもりはなく、そのために最後の一撃をあえて受けることで敗北。
スタースクリーム「あなたには……まだまだ敵いません……」
メガトロン「なぜだ……なぜ最後にウイングブレードのエネルギーを切った……? なぜわざとワシに斬られおった!?」
スタースクリーム「あなたは……私にとって、最高の戦士……あなたを倒すことなど……」
メガトロン「最初からそのつもりだったか……」
スタースクリーム「あなたに……認めてもらいたかった……それだけなのかも、しれません」
その真意は、一騎打ちの末に致命傷を受けることで、メガトロンと話をする機会を得ることだった。
スタースクリームがただ裏切ったのではなく、命を捨てて何かを伝えようとしていることを悟り、耳を傾けるメガトロンに訴える。
「コンボイは、信用のおける司令官です……お願いです! どうか、トランスフォーマーを……ひ、一つに……二人の力で、一つにまとめてください!」
そして、最後の力で立ち上がり、天を仰ぐ。
「いろいろ、あったなあ……」
やがて、意を決した真の戦士は、突き刺さっていたメガトロンの剣を抜き去る。
「我が魂なるスパークよ! 全ての力を解き放て!!」
決死の覚悟で最大出力のナル光線キャノンをユニクロンに向けて放つが、ユニクロンから発せられた電撃を浴び消滅し、ナル光線キャノンもユニクロンに届く前に消えてしまった。なおグリッドはナル光線キャノン発射直後に合体を解除したため電撃を免れている。
その壮絶な死と真意はコンボイからラッドやアレクサ達にも伝えられ、大きな衝撃を与えた。
また、その命をかけた説得はついにメガトロンの心を動かし、サイバトロンとデストロンが確執を超えて手を組むという歴史的決断へ踏み切らせることになる。
メガトロン「お前にスタースクリームの真似が出来るか!? 何度となくこのワシに裏切られ、どれほどの絶望を味わったことか……ワシは、スタースクリームがいつの日かこのワシを追い越すことを……それを、馬鹿めが!」
「ユニクロンだと……! 貴様が現れなければこんなことにはならなかった! だがこうなったからには、コンボイどもと手を組んだことを貴様に後悔させてくれる!」
pixivでは、ラットルやウィンドブレードと仲良くしている彼の絵をしばしば見かけるが、こちらはIDWパブリッシング出版のアメコミにおけるG1スタスクが『ダーク・サイバートロン』にてボディを改造した姿であり、『マイクロン伝説』とは容姿以外の関連性はない。
こちらでは前日談の『ロボット・イン・ディスガイズ』にてデストロン(ディセプティコン)を既に抜けており、戦後の動乱に乗じて持ち前の狡猾さを発揮して民衆の心を掌握し、セイバートロン星の指導者にまで上り詰めている。
現在は独自の派閥(メンバーはラットル、スクープ、フラットライン、フィクシット)を作り暗躍しているが、人望のなさは相変わらず。
本作でも剣を武器とし、『ダーク・サイバートロン』ではジアクサスを討ち取っているが、自分で改造しときながら剣を内蔵している事を知らなかったらしく、特殊なアーマーで自身のボディを模倣したジアクサスとの戦闘でようやく気付いた模様。
Webに掲載された小説『クラウド』第二章の第4~6話に登場。
時空移動で『マイクロン伝説』の世界を訪れたクラウドスタスクと表面上協力してマイクロン入手の為にスタースクリーム同盟を組む。
同じくクラウド世界より追跡してきたオプティマス及びブローンと交戦するが、その中でクラウドスタスクがメカ娘「SARA」を人質にした事で同盟が決裂、更にクラウドスタスクがマイクロンの命を奪った事に激怒。
ブローンと共闘して合体も使いクラウドスタスクを倒した。
その後SARAが破壊されたマイクロン『サージ』を蘇らせ自身に取り込み時空移動を行うのを目撃。
SARAの「あり…がとう…」の言葉と共にオプティマス達と別れた。
サイバトロンとの共闘を始め奇妙な体験に戸惑いながらも、その場に現れたホットロッド達とサイバトロン対デストロンの戦いを開始、メガトロンを超える事を再び決意した。
G1に近い性格と容姿のクラウドスタースクリームとの共演で、クラウドスタスクの卑劣さにアルマダスタスクが自分の信念から同盟を裏切るという彼らしい展開となっている。
なお、クラウドスタスクはアルマダスタスクを「単純」と評価しているが、逆にアルマダスタスクからは「卑怯者」と評価されている。
またオプティマスは初対面でスタースクリームの名前を聞いた時に別人とはいえ落胆したが、その後認識を改めている。
『レジェンズ』では「LG-18 アルマダスタースクリームスーパーモード」の名でラインナップ。
強化前のバージョンは前年に『ジェネレーションズ』で発売されており、商品の仕様もそれに準じている。
ジェネレーションズのパッケージに載ったスペックでは勇気(Courage)がマイ伝の8から3に下降している。
マイクロン伝説の玩具と比較すると、ウイングブレードやナル光線キャノンの形状やギミックが変わっている。
コミックにはWEB版第28話から登場。
レジェンズ世界のメガトロンと初代メガトロンが打ち上げで居酒屋に入ると、予約していたメガトロンはもういらしてると店員に言われ、二人が乗り込むと、おもちゃオフ会をしていたアルマダメガトロンと共に席に座っていた。
記憶を失っており、アルマダメガトロンの忠実な部下となっている。
アルマダメガトロンと同居しており、彼のおもちゃ代と生活費を稼ぐ日々を送る。
アルマダメガトロンとはマイクロン以外買わないと約束していたが、29話ではアルマダメガトロンがG1ウルトラマグナスにやられた際、ムシャクシャしておもちゃを買ってしまい、マイクロン以外のおもちゃにも目覚めてしまうアルマダメガトロンを見て「家計が…」と項垂れており、やや苦労人なところがある。
33話ではスリップストリームから『アニメイテッド』版のスタスクと間違われたが、声も同じだったので無実を信じてもらえず、ブラックウィドーに助けを求めるも「女泣かすやつは許さないっシャ!」と怒られ、仕事をクビになり「女性ってこわい…」と項垂れていた。
新しい仕事を探していたところにウィンドブレードと知り合い、具合が悪そうな彼女の代わりに仕事を引き受けた。
…ものの、まさかのそこはレジェンズ世界の(BWII)スタースクリームとBBが経営するメイド喫茶であった。
メイド服姿で途方に暮れるも、「もっとしっかり声出しなさい!私と同じ名前だからって甘やかさないわよ!」と店長に怒られるのであった。
男がメイド服を着て客は楽しいのかと疑問を抱いていると、元々ここは妹カフェと見せかけた弟カフェであった事を告げられる。
「では何でウインドブレードが働いてるんだ!」とツッコミを入れた際、「あてがなくて可哀想だから雇ってあげてるのよ」と店長に告げられ、「結構いいやつなんだな、お前…」と呟いた。
その後、控え室から帰ってきたウインドブレードに、このままでは今いる世界が崩壊する事を聞かされる。
すると「この世界のマイクロン」を自称する一体の玩具が現れ、それの力を与えられスーパーモードとなり、彼女と世界を守ることを決意した。
そこからは説明書裏のコミックに続くが、そちらはアレクサ参照。
また、今回とアルマダメガトロンの話は、物語の終盤で重要な伏線となる。
なお、IDW版コミック展開に併せた商品化だったが、仲間や同類がリメイクされなかったタンカー(ヴィーコン)やゲルシャーク(メタルビーストやギガトロン)と違い、
- アルマダメガトロン
『レジェンズ』の一つ「LG-13 メガトロン」の仕様変更品。
『ユナイトウォリアーズ』のグランドガルバトロンのセット品。
エアーライダーの仕様変更品。
海外の通販サイト「Big Bad Toy Store」にて限定販売された、『シージ・オブ・サイバトロン』のセット品(日本未発売)。
『タイタンズリターン』版ブロードサイドの仕様変更品。
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