概要
宇宙戦闘機に変形するトランスフォーマーで、デストロン(ディセプティコン)と深いかかわりを持つが、所属しているわけではない。
アニメには一切登場せず、アメコミのみで活躍するキャラクターだが、いずれの作品でも冷酷な卑劣漢として描かれている。
マーベルG2コミック
デストロンを起源に持つセイバートロン帝国指揮官。セイバートロニアンと自分達を呼ぶ、自己増殖能力を取り戻したトランスフォーマーの最初期の一人。この時期のメガトロンを打ち負かすほどの実力者で、最強のトランスフォーマーの一人とも言われている。
性格は冷徹で、人類などの有機生命体を生命体として認めておらず、帝国の勢力拡大のために数多くの惑星をサイバーフォーミング(無機機械化)により滅ぼしてきた。
種族間での争いを軽蔑し、統合されたセイバートロニアンによる宇宙平定を目指していたが、怪物スウォームにより過去の自身の暴力衝動を思い出してしまい、理想と暴力衝動の狭間で狂気に陥り、仲間の支持をも失ってしまった。
執拗に旧来のサイバトロン、デストロン達を滅ぼしにかかり、サンフランシスコを壊滅させ、コンボイを打ち倒すが、結局スウォームに飲み込まれ消滅した。
玩具は後に海外版『トランスフォーマーカーロボット』の時期に、『ビーストウォーズリターンズ』のジェットストームのリカラー品として発売された。これは公式イベントでの「Transformers collectors club magazines」にてG2コミックで消滅したジアクサスと同一人物と明かされた。公式イベントで発売された『トランスフォーマー ユニバース』コミックでも2号に登場。ユニクロンの眷属として召喚されながら、ビーストコンボイの尽力でユニクロンサイドから抜けたというストーリーが描かれる予定であったらしい。
IDWコミック
IDW社から刊行されているアメコミでは、デストロンすら結成されていない時代の人物で、コンボイの4代前の総司令官ノヴァプライムに仕える科学者として登場している。
黄金時代と称された戦前のセイバートロン星では、セイバートロン星一の天才と謳われており、スペースブリッジや合体戦士など様々な技術を発明した。
しかし倫理など全く考えず自らの探求心を優先する典型的なマッドサイエンティストであり、かつて実験の末に惑星一つを滅ぼしたこともある。それだけでなく、スカウルらプリテンダーモンスター部隊6体を合体戦士モンストラクターに改造した末に発狂させたり、トランスフォーマーには性別がないことに興味を示して捕らえたアーシーを史上初の女性戦士に改造したりなど、やりたい放題行っていた。
ちなみにレーザーウェーブの師匠であり、ジアクサス自身もレーザーウェーブを一番弟子として高く評価している。
ノヴァプライム、ガルバトロン、サイクロナスらとともに宇宙船アーク1で旅立つが、生と死が逆転した平行世界「デッドユニバース」に迷い込んでしまう。その後、自分たちの故郷の宇宙をデッドユニバースに取り込む「エクスパンション作戦」を企み、シックスショットやサンダーウイングなど凶悪なデストロン戦士をゾンビとして蘇生させて操り、二つの世界を融合させようと目論むも、アーシーによって倒された。
しかし長年デッドユニバースにいたことで不死身の肉体を得ていたため、何度殺されても復活し、そのたびにアーシーに殺されるという目に遭わされることになった。
その後アーシーの魔の手から逃れた後は、かつての同志ガルバトロンと結託して『ケイオス』での騒動を引き起こし、最終的には弟子であるレーザーウェーブと共に「ダーク・サイバートロン」を引き起こそうと目論んだが、この時にはすでに不死身ではなくなっており、スタースクリームによって遂に倒された。
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