概要
『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター。作品ごとに姿形・人物像・所属勢力は異なっており、名前は同じだが別人である。pixivに投稿されたイラストは『アニメイテッド』と『アドベンチャー』が大半を占めている。
以下のほかにも海外版『ビーストウォーズ』の玩具展開では、ムカシトンボに変形するキャラもこの名前であった。
彼はアニメ未登場だったが、その玩具は『ビーストウォーズⅡ』にてインセクトロンの一人「トンボット」の元になった。
ビーストウォーズリターンズ
「耳を澄ますと潮騒が聞こえてきませんか、ジェットスト~ム!」
『ビーストウォーズリターンズ』では、メガトロンの手によって生み出された、いわゆるデストロン兵士的な立ち位置で登場。戦闘機型ドローン(魂や意思を持たない戦闘ロボット)を統べる「エアロドローン・ジェネラル」の肩書きを持つ。
ちなみに今作でメガトロンが率いる組織は「ヴィーコン」で、おなじみの「デストロン」は登場しない。
オリジナルデザインの戦闘機(ジェネシックガオガイガーのジェネシックマシンであるガジェットガオーに近い)に変形するが、その姿でも機首がグニャグニャ柔軟に曲がっていたため、デザインと相まってメカニカルな白鳥のように見えなくもない。
その飛行能力・スピードと火力は強力だが、比較的打たれ弱い。
登場当初は他のジェネラルドローン(タンカーとスラスト)とは手柄を競い合っていたが、途中からはスラストとコンビを組んで行動することが多くなった。
下級ドローンと違い固有のスパークと意思を持っているのだが、その正体は前作『ビーストウォーズメタルス』に登場したサイバトロン戦士・シルバーボルト。後に有機体の肉体と記憶を取り戻し、再びサイバトロンの一員になる。
バカキャラ?
装甲以外に頭も弱いようで、一度排気口から吹き出た蒸気に吹っ飛ばされながらわざわざそこを通過しようとして再度飛んでいくという描写がある(この時イボンコから「バカが蒸気で飛んでいく・・・」「バカが戻ってきた!」と言われ、ナイトスクリームとラットルも「バッカみたい・・・」「ていうか、バカ・・・」と呆れていた)。
また、原語版ではシリアスな声をしているが、日本語版では吹替担当の岩田光央の好演もあってバカキャラっぷりに拍車がかかっており、ジェネラルドローン(通称「3バカ」)の中で1番バカっぽい。敵方サイバトロンの面々からもたびたび「バカ」呼ばわりされている(特にイボンコは前述のシーン以外にも後述の経緯からブラックウィドーに彼等がスパークと意思を持っていることを聞いた際、「じゃあ、タンカーや、バカのジェットストームも・・・」とわざわざバカと付けている)。
(監督・岩波美和曰く「岩田光央キャラは何やってもIQが下がる」)
口癖はシルバーボルト同様に語尾や掛け声に「デス!」を連呼する。浮ついた性格でかなりの口達者。
「月極(つきぎめ)」を「げっきょく」、「我孫子(あびこ)」を「がそうし」、「山口リエ」を「やま・ろりえ」と勘違いするなど、漢字には弱いらしい。
原語版も日本語版も台詞にあまり脈絡が無いが、時折詩人風にしゃべる(元ネタはFMラジオ番組『JET STREAM』)。
歌をよく口遊む。ビートルズが好きらしい。
なお、原語版ではシルバーボルトと別の声優が担当しているが、日本語版では声も口調もシルバーボルトそのまま。
そのため、ブラックウィドーがたまたま自分を助けたスラスト(こちらはモロワスピーター)をシルバーボルトと勘違いするくだりが完全に意味をなくしている。
アニメイテッド
『アニメイテッド』中盤から登場するエリートガードの一人。スタースクリームの飛行能力を解析して誕生したオートボット戦士。
双子で同型のジェットファイアー(CV:山口勝平)と二人でジェットツインズと呼ばれている。また、ジェットファイアーと創聖のアクエリオンのごとく合体する事でセーフガードとなる。
ちなみに、国内版でのジェットツインズの中の人は両者とも『ビーストウォーズ』シリーズでも吹き替えを担当しているため、アドリブが凄まじい。
ストーム役の高木氏はチータス、ファイアー役の山口氏はラットルの声をそれぞれ担当。ちなみに上記の『リターンズ』でストームを演じた岩田氏もレックガー役で出演している。
pixivでは、双子という設定もあってジェットファイアーとのコンビで描かれる事が多く、大抵「ジェットツインズ」のタグが付けられている。
アドベンチャー
CV:ロジャー・クレイグ・スミス/吹:畠中祐
『アドベンチャー』では、ドリフトが連れているマイクロンとして登場。彼の左腕についているグレーの手裏剣に変形する。ロボットモード時にはヌンチャクを武器にする。
かつては相棒のスリップストリームと同じく盗賊として窃盗などを行っていたが、ドリフトと出会ったことで改心し、彼を師匠と仰ぐようになる。だがスリップストリームと比べると若干ストイックすぎる性格。
師匠であるドリフトが厳しすぎて中々自分たちを褒めてくれないともらしており、危険な場所にはもう連れていけないという父デニーを持つラッセルと友達になる。
フラクチャーによってデニーたちが人質になったときは「バンブルビーだけを守れ」というドリフトの命令を無視してスリップストリームと共にラッセルとフィクシットを助けに行き、最終的にはフラクチャーの宇宙船を奪って戦局を逆転させた。
その後はようやくドリフトに褒めてもらい、地球を後にした。