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概要

トランスフォーマー』シリーズにおいてフラクチャーの名が初めて使われたのは、実写映画シリーズ第1作目が公開された翌年の2008年にハズブロよりリリースされた玩具独自のシリーズ『AllSpark Power』にて発売された『Transformers Classics』版ミラージュのリカラー品であり、そのカラーリングはバンダイ(アメリカでは後にハズブロに吸収合併されたトンカ)の『マシンロボ』をベースにしたアニメ『Challenge of the GoBots』(1984年放送)に登場する悪のロボット軍団レネゲイドの女性兵士・クラッシャーの配色を踏襲したものとなっている。

後のシリーズでも同名のキャラクターが登場しているが、当記事では2015年に放送されたアニメ『トランスフォーマーアドベンチャー』に登場するキャラクターについて解説する。

『トランスフォーマーアドベンチャー』での概要だぜぃ

CV:ケビン・ポラック/吹き替え:勝杏里

ディセプティコン直属の賞金稼ぎで、役職は「マイクロン操者」。登場当初と再登場時でビークルモードのデザインが変わっており、初登場の第12話ではスピーダーバイクを思わせるセイバートロンビークル、再登場時はチョッパーバイク風の地球のオートバイに変形している。そのスタイリッシュな風貌から、放映前の時点から人気の高いキャラクターの一人だった。

商売敵で同じく賞金稼ぎのドリフトが正々堂々とした戦いを好むのに対し、彼自身は目的達成の為なら手段を選ばない卑劣漢であり、初登場の第12話からして「更生は望めない」「腐った奴」など散々な言われ様であった。策を弄する戦闘スタイルや、逃走に紛れて蠅型監視カメラを仕込んでおく抜け目のなさにも狡賢い性格の一端が表れている。

両手から展開するリストブレードを武器とし、背中にも巨大なキャノン砲を装備。更に両肩には相棒のマイクロンエアレイザー」と「ダイブボム」を搭載しており、ミサイルのように射出する機能がある。これら多彩な仕込み武器と、様々な罠を張り巡らして搦め手から敵を翻弄する戦術を得意とする。

無断でスペースブリッジを使用しサイドスワイプストロングアームを「誘拐」した罪で賞金首になってしまったバンブルビーを捕まえる為に地球へ飛来。同じ目的で飛来したドリフトと争っていたところへバンブルビー達がドリフトに加勢したことで一時撤退するが、撤退時に仕込んでおいた蠅型監視カメラを利用してオートボット基地ことスクラップ場を襲撃、デニー達を人質に取り、「賞金が手に入れば人質を解放する」と提案するが、バンブルビーが突っぱねた為、交渉は決裂する。激闘の末、ジェットストームスリップストリームに人質と宇宙船を奪われてしまい追い詰められたものの、閃光弾で目晦ましを喰らわせて逃走した。

その後の経緯は不明だが、スチールジョー率いるディセプティコン軍団に加わっており、その際に地球のチョッパーバイクをスキャンしている(追跡装置を付けられた元囚人でもないのに何故かこの時にエンブレムに傷を入れられている)。第12話での初戦ではあっさり倒したはずのサイドスワイプから不意を突かれて敗北し、部下のマイクロン共々捕えられてしまうが、スチールジョーの加勢によってその後再び逃走している。

第25話ではスチールジョーからオートボット基地を奇襲し他のディセプティコンを解放するよう指示を受け、エアレイザーをホログラムでハンクに擬態させたことで侵入に成功、フィクシットとデニー、ラッセルを窮地に立たせた。しかし運悪くちょうどオプティマスプライムが最初の13人達の力で復活しスクラップ場に出現したことで、あっさり返り討ちに遭い、脱獄囚への逃亡幇助の罪で逮捕されてしまった。

部下のマイクロンからは「ボス」と呼ばれており、フラクチャーが窮地に陥るや有利な戦局を放り出して助けに走ってもらえるくらいには慕われている模様。

日本語吹き替え版での語尾は「~だぜい」であるが、「にゃー」と言ったりはしていない。

前述の通り二種類のビークルモードを持っており、セイバートロンモードの姿はマイクロン発射機能のあるマイクロンシューター、アースモードは通常変形のアドベンチャーシリーズと簡易変形のイージーダイナミックとして玩具も3種類発売されている。

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