概要
1984年から米国・カナダ・日本などで制作・公開されてきた『トランスフォーマー』シリーズの実写映画版シリーズ。実写化の企画は以前からあったものの、映像化が困難として見送られてきた。しかし映画会社の強い要望とCG技術の発達を経て、2007年に『アルマゲドン』のマイケル・ベイ監督による第一作の公開で遂に実現した。
細部までリアルに作り込まれたトランスフォーマー達の変形シーンや激しいアクションシーンは圧巻の一言。空爆シーンの撮影に7ヵ月を費やしたり、実際の米軍兵士達もエキストラで出演するなど監督のマイケル・ベイのこだわりが随所に見受けられる。
一方で、登場人物やキャラクターの描写、人によっては激しすぎるアクション等に対して厳しい評価もされており、ゴールデンラズベリー賞にもたびたびノミネートされている。特に2作目の『リベンジ』は最低作品賞・最低監督賞・最低脚本賞の3つを受賞したことで知られているが、これはハリウッドでの労働者のストライキのとばっちりを喰らい、ストーリーを僅か2週間で仕上げなければならなかったため。この他にも数々のトリビアや撮影の裏事情が満載である。
当初から(「第1作がヒットした場合」という条件付きで)3部作の予定で制作されており、続編として『リベンジ』『ダークサイド・ムーン』の2作が制作された。その後は2014年にはキャストを一新した『ロストエイジ』が、2017年にはその続編となる『最後の騎士王』が公開された。
ただしこの『最後の騎士王』は次回作への伏線を残していたものの興行成績が振るわず、以降世界観を共有する作品は無期限延期となってしまった。
6作目となるスピンオフ作品『バンブルビー』では、舞台を1980年代にさかのぼり、監督もマイケル・ベイからトラヴィス・ナイトに交代。トランスフォーマー達のデザインを始め、世界観の再構築が行われた。
アメリカでは2018年12月に、日本では翌年の2019年3月に公開された。
続く7作目『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はスティーブン・ケイプル・Jr.監督から「真のリブート」と明言されており、今作から新たな三部作の始まりとなるらしい。
全米公開は2023年6月、日本では同年8月に公開。
あらすじ(第一作)
中東カタールのアメリカ空軍基地に、数ヶ月前に撃墜されたはずの軍用ヘリコプターが飛来。着陸直後、そのヘリコプターは突如巨大なロボットへと変形。基地に攻撃を仕掛け、国家機密データへのハッキングを試みた。
謎の敵襲にアメリカ国防総省は警戒態勢を敷くが、今度は大統領専用機にラジカセに変形して潜伏していた小型のロボットにハッキングを成功される事態に発展する。
一方その頃、高校生サム・ウィトウィッキーは冒険家だった高祖父の遺品をネットオークションに出品して得た資金で中古のシボレー・カマロを購入した。車は勝手にラジオが鳴り出すなどの不具合だらけではあったものの、そのおかげでクラスメイトの美人ミカエラ・ベインズに近づくことができたサム。
そんなある日、サムの元からカマロが一人で勝手に走り去ってしまう。サムは出会ったパトカーに助けを求めるが、そのパトカーがロボットに変形。オークションに出品していた眼鏡の在処を問い詰めながら彼に襲い掛かった。そこに彼を庇うようにカマロが駆け付け、サムは近くを通っていたミカエラも巻き込みながら車に飛び乗った。
パトカーに擬態していたロボットことバリケードに見つかる二人。すると彼らを守るかのように、サムの車もロボットの姿・バンブルビーに変形。激闘の末に相手を退けたのだった。
その後、バンブルビーが宇宙に送ったシグナルを元に彼の仲間達がサム達の元へ集結。リーダーのオプティマス・プライムは、バリケードが探していた眼鏡に人類の運命がかかっていることをサム達に明かした。
米国政府が秘匿しているある物の元に迫る悪の軍団・ディセプティコン。謎の組織に追われるようになったサムと、ディセプティコンの野望を止めるべく出動する正義の戦士・オートボット。
地球の運命をかけた人類と金属生命体・トランスフォーマーの激突は、やがて壮大な戦いに発展していく。
登場人物
一作目のみ記載。二作目以降は下記のシリーズ一覧からリンク先を参照。
民間人
ロン・ウィトウィッキー
ジュディ・ウィトウィッキー
アーチボルト・ウィトウィッキー
政府・軍関係者
ロバート・エップス
ジョン・ケラー
マギー・マドセン
グレン・ホイットマン
シリーズ一覧
第一作『トランスフォーマー』
原題 | Transformers |
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公開 | 2007年 |
監督 | マイケル・ベイ |
制作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ |
制作 | ドリームワークス |
配給 | パラマウント |
第二作『トランスフォーマー/リベンジ』
原題 | Transformers: Revenge of the Fallen |
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公開 | 2009年 |
監督 | マイケル・ベイ |
製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ |
製作 | ドリームワークス |
配給 | パラマウント |
第三作『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
原題 | Transformers: Dark of the Moon |
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公開 | 2011年 |
監督 | マイケル・ベイ |
製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ |
製作 | ドリームワークス |
配給 | パラマウント |
第四作『トランスフォーマー/ロストエイジ』
原題 | Transformers: Age of Extinction |
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公開 | 2014年 |
監督 | マイケル・ベイ |
製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ |
製作 | ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ |
配給 | パラマウント |
第五作『トランスフォーマー/最後の騎士王』
原題 | Transformers: The Last Knight |
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公開 | 2017年 |
監督 | マイケル・ベイ |
製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグ |
製作 | ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズ |
配給 | パラマウント |
第六作『バンブルビー』
第七作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
原題 | Transformers: Rise of the Beasts |
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公開 | 2023年 |
監督 | スティーヴン・ケイプル・Jr. |
関連イラスト
関連動画
(かなり有名なフラッシュアニメ集)