概要
形や状態が変わること。また、変えること。その変わって生じたものにもいう。「熱で―する」「関節が―する」(大辞泉より)
アニメなどでは一般的に、メカやロボットが別の形に組みかわる描写を指す。
メリット
物質というのはそれぞれの形状において適した環境というものが存在し、ある形状はある環境において有利に働くが、別の環境では不利に働くといった具合に属性を有する。
変形(特に可逆的変形)とはその形状を変えることで一つの身でありながら両方の環境に適応できる利点がある。
特に人工的に設けられた変形機構においてはそれが顕著であり、例えば陸戦兵器が空戦や海戦に適した形状に変形し、その環境で優位に運用できるならば、陸戦兵器とは比べ物にならないほどの運用性能を有することになる。
デメリット
最大の問題点がその脆弱性である。
物質は変形すると分子配列を変更しなくてはならないため、どうしてもその部分の分子結合が弱くなる。つまり圧力などに対して弱くなってしまうのだ。
これは上記のような変形機構を有した機械などにも言え、変形するということはそれだけ可動部分を広く多く設けなくてはならないため、全体的に弱点となり易い関節が増えるのだ。
また定期的な整備が必要なものに関しては複雑でデリケートな可動部分の増加は整備する側からすれば喜ばしいことではなく、総合的に耐久性・生産性・整備性の悪化を招いている。