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日本語

にほんご

日本語とは、日本の国語であり、事実上の公用語である。※日本語の方言に関しては当該項目を参照。
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起源と文法

日本語は言語系統としては孤立しており、起源については今のところ詳らかではない。韓国語とは発音の相違が大きいものの文法はよく似ており、両言語は朝鮮半島・満州で古代に話されていた百済語・高句麗語・扶余語などと同系統の可能性が高いと指摘される(扶余・新羅語族仮説)が、共有している固有語が皆無に近いことが問題で、日本語以外の古代言語資料の少なさから真相の解明は絶望視されている。アイヌ語については数千年にわたって非常に近いところで話されていたにもかかわらず、語彙の借用以外に関連が見いだせない。

ただし、標準語と差が大きい琉球諸島の伝統的諸方言(ウチナーグチなど)を別言語(琉球諸語)と捉えれば、本土の方言と合わせて「日本語族」と考えることもでき、これらの言語(方言)と本土日本語との類縁関係は明らかである(琉球諸島の言語には日本語で失われた古い文法や語彙が多く残っている)。また、八丈島青ヶ島で話されていた古代東国語の面影を残す八丈方言を別言語「八丈語」とする考え方もある。

文の構成は、ヨーロッパ系言語や中国語などとは全く異なる。ただ、上記の韓国語(朝鮮語)をはじめトルコ語モンゴル語などの言語と同じ膠着語であり、文法的に似たところも多いので、これらと同系の言語(アルタイ諸語)であるという説もある。

日本語は一般的な文を作るときに「主語 - 目的語 - 動詞」の順をとるSOV型の言語である。同様にSOV型の言語はドイツ語オランダ語、アイヌ語、チベット語、朝鮮語など多数あり、実に世界の言語の約半数がSOV型である。
しかし、現在日本で教えられているいわゆる「学校文法」は体系の全く異なる英語を参考に組み立てられたもので、「主語」という概念はそもそも日本語には必要ないという者も少なくない。
この書籍によれば、「名詞文」(アウトだよ!等)、「形容詞文」(ちっちゃくないよ!等)、「動詞文」((3分間)待ってやる等)の3つとのことで、実際話す時は感動詞以外はこの3種類のうちいずれかを必ず使用していることが感じられるはず。
実際主語や目的語とされているものは順序関係なく使っても省いても違和感がないが、上記3文は最後に置かないと倒置的で、多用されると間違いなく違和感を感じるだろう。
日本語に限ったことではないが、現行の文法では不完全なため新たな総括が待たれる。

単語の借用では古代中国語から漢語の形で大量に単語を導入しており、漢語なしでは表現できる内容が限られる。とはいえ朝鮮語や英語等と異なり、固有名詞以外は借用語無しでも表現にある程度融通が利く(なるべく大和言葉だけで書かれたひらがなの記事を参照して欲しい)。また、固有語とされる単語(大和言葉)でも中国語との類似が指摘されており、漢字伝来前にも中国大陸からかなりの語彙が入っているものと目されている。

発音

母音と子音を一対一で組み合わせた音節と高低アクセントを発音の基本単位とし、ほとんどの音節が母音で終わる開音節言語。母音は5種類で、二重母音も子音の連続もなく、音節の種類は100種類強と、世界の言語の中では発音はかなりやさしい部類に入る。

同様の特徴を持つ他の言語として、インドネシア語(≒マレー語)などのオーストロネシア系言語、フィンランド語などがある。発音の響きはスペイン語イタリア語にもやや似ている。

その中でも、日本語の発音に特に似ているのはフィン・ウゴル語派のフィンランド語である。それは、日本語やスオミ語に特徴的な要素として拍(モーラ)の概念があるからである。両言語では、本来なら音節にならないはずの「ん」「っ」「ー」が他の音と同等に扱われている。このため日本語を母語としない、スオミ人以外の外国人が「ミッキー」と「ミキ」を言い分けるのは中々難しいようだ。

日本語とフィンランド語は、歴史上の接点がほとんどなく、共通の語彙が少ない言語なのに発音が奇妙なほど酷似しているため、「一見日本語のようだがわけのわからないことを話している」ように聞こえ、空耳のネタになることが多い。

表記

文字の種類

日本語の表記は複雑である。文字は主にひらがなカタカナ漢字を使い、また漢字も中国の今昔の発音が共存し、訓読みもあって読み方が多数ある。このため、日本語の漢字は漢字を使い慣れた中国人にとっても頭痛の種である。ひらがな、カタカナに限定すれば、いくつかの例外(「は」を、位置によって「わ」と読むなど)があるものの、基本的には1文字につき1発音である。しかし、漢字は、文字自体が多数あって習得が難しい上に、1つの文字につき、複数の読みがあるのが多く、非常に難解である。また、漢字のあとに付属させる「送りがな」も、厳密に決まったルールがなく、例えば「あかるい」は「明い」「明るい」「明かるい」の全てが、厳密に言えば間違いではない(学校のテストでは、正解は「明るい」となる場合が多いが)。

うp主」等複数の種類の文字を一単語内に平然と織り交ぜ、一文字に2音節以上の発音を充てる言語は世界広しといえど日本語くらいしかない(「志」一文字で5音節もある)。

古くはひらがな、カタカナともに異体字が複数あった(変体仮名)。カタカナの異体字は早い時期に姿を消したが、ひらがなの異体字も明治期に活版印刷が普及したために複数のかな書体を使う意味が薄れ、国語改革によって整理された。しかし、あえて古い雰囲気を出すために、日本料理店の看板などに使われることはある。

識字

日本語の複雑怪奇な表記体系は外国人にとっては難題であるが、古くから日本人の識字率は高かったことが知られている(このことから、「文字数が多い日本語は不合理」と考えていたGHQは、日本語のローマ字化を断念したという)。アルファベットを使用している人には馴染み深い「難読症」も日本ではかなり少ない(全くいないわけではない)。

文字は読めても、その意味を正確に理解することが出来ない、いわゆる「機能的非識字」は、それなりの数が存在する(一説には、日本の中学生の15%が、それに該当するという)。日本が他国に比べて、機能的非識字が多いわけではないが、少ないわけでもない。

一応、かな文字だけなら発音の乖離が少なく、拗音を除き一文字一音節なので習得はさほど困難ではない。

なお、脳が外傷を負うことで文字が読めなくなる症例がある。アルファベットを使う言語の話者なら当然「文字が読めない」の1通りしかないが、日本語話者の場合は「漢字だけ読めない」「仮名だけ読めない」の2通りが加わる。このことから、漢字と仮名では脳が処理している場所が異なるとされている。この特性が、漫画の構成展開(吹き出し⇔仮名、絵⇔漢字)に良影響を及ぼしているという指摘があるとか。

表記方向

日本語は、縦書きと横書きの両方が使われている珍しい言語である。同じ東アジアの言語である中国語や朝鮮語は、歴史的に縦書きで使われており、現代では縦書きと左横書きの両方を扱う。

しかし、現代の印刷物における中国語や朝鮮語は、圧倒的に左横書きが優勢であり、新聞や小説、漫画なども、右横書きで書かれることが多い。縦書きの長文は、よほど改まった場に限られる。日本語のように今でも縦書きが大量に印刷される言語は、世界ではかなり珍しい。

分かち書き

日本語は、文の区切りにおいて空白で区切る、いわゆる「分かち書き」を基本的に行わない。

文の区切りは、「、」や「。」などの句読点で示す。文の終りを示す「。」は、かなり厳密に記されるが、文節の区切りを示す「、」は、特に決まったルールなどはなく、書いた本人の感性に委ねられる事が多い。

また、漢字、ひらがな、カタカナのような文字の種類の違いも、文の区切りとして機能する。

分かち書きをしない言語は、世界的に珍しい。他の言語では、中国語タイ語、ミャンマー語などが、分かち書きをしない。

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アイヌ語 かつて日本(の一部)で話されていた言語

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