国家語としての「国語」
世界の国々の中で、「その国家を代表する言語」とされている言語のことを指す。公用語に近いが、あちらは公的な機関における共通語として用いられる言語というニュアンスとなる。
たとえばフランスにおけるフランス語やイギリス(イングランド)における英語のように国家の名称を冠している言語はその国家における国語と考えることができ、またシンガポールにおけるマレー語のように母語話者こそ少ないものの歴史的・儀礼的な意味で国語に指定されているような例もある。
中華民国(台湾)の場合は更に、自国の公用語である標準中国語(台湾華語)に対し、正式に「国語(國語)」という名称を用いている。
日本の場合は法的根拠こそないものの、国語辞典や後述の教科名としての「国語」のように、日本語を国語として扱う事が一般的である。
教科名としての「国語」
日本語について学習する科目。古くから「読み書き算盤」などと言われる通り最も主要な学問として教えられている。
主に読解、漢字、語彙、文法などを勉強し、自ら作文や小論文を書かされることもある。
関連項目
その他の「国語」
上で述べたような用例の他に、ベトナムではベトナム語のローマ字正書法の事を「国家語のための文字」という意味で「チュ・クオック・グー(Chữ Quốc Ngữ)」、略して「クオック・グー」と呼んでいる。
中国の古代の書物にも『国語』なるものがある。