概要
グレートブリテン島南部に位置するグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(英国・イギリス)の中核地域で、立憲君主制度に基づく中央政府と王室の宮殿が首都ロンドンに置かれている。
イングランドのみを統括するいわゆる自治政府は存在しない。
この地方には、ゲルマン民族の一派であるアングロ・サクソン人が4世紀以降の民族大移動によって移動した「イングランド」という名称はアングロ・サクソンの内の「アングル人の地(ランド)」という意味。
9世紀にイングランド七王国と呼ばれた国々の一つであるウェセックス王国のアルフレッド大王が、イングランドのほぼ全域を支配した後、彼の孫にあたるアゼルスタン王が927年にイングランド全域を統一し、イングランド王国が建国された。
英語(=イングランド語)発祥の地であり、英国の首都であるロンドンがある。
地域名一覧
現在は、グレーター・ロンドンを含めて9つのリージョンに大別されている。それぞれ記事のある地域名・都市名を挙げる。
北部
北部、特に西北部は山がちである。といっても1000mを越えるような高山は存在せず丘陵が続く。かつては広大な森林が広がっていたが、今はやせた土地の低山に草原が広がる。氷期に削られた深い谷が刻まれ、その中心がいわゆる湖水地方という観光地になっている。
ノース・ウェスト
ノース・イースト
ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー
中部
中東部は湿地が広がる。かつて泥炭を掘った後の溝が水路となり、海面より低い農地が形成された。中西部の中心地バーミンガムは金属工業で発展して現在はイングランド第二の都市となった。
ウェスト・ミッドランズ
イースト・ミッドランズ
イースト
グレーター・ロンドン
首都ロンドンとその郊外近郊を合わせてグレーター・ロンドンと呼ぶ。イギリスでも別格の人口集中地域である。産業の中心は、金融・サービス業である。
南部
石灰岩がなだらかに広がる丘陵地帯である。欧州大陸に近い交通の要所でもあり、重要な港がいくつも開かれ、海軍の根拠地ともなっている。