伊武「おやおや、噂の拷問ソムリエだねぇ。その顔の圧、羨ましいねぇ」
「嘘つきに地獄を見せる閻魔だよ」
「膝を逆にしてやるから起きろ」
「教え子の努力の結晶を奪い、さらには命まで踏み躙っておいて、その態度か」
「己の悪行に気づきもしないお前が奈落に落ちろよ」
「いってらっしゃい」
「テメェらみたいな外道に、眼球なんて上等なモン、要らねぇんだよ」
「痛い? あと20本いける?」
「どうせなら楽しめよ」
「最後にチャンスをやる。彼らはあの半導体を、安価で世に広めようとした。その理由を言ってみろ」
「何聞いてたんだクソ野郎。少しでも救える命を増やす為に、安くしようとしてたんだろうが」
「他人の功績を奪う事しか出来んお前らを、生かしておく理由など無い」
対象
依頼人の開発した半導体販売を断られたことに激昂し子飼いの半グレに拉致させ、セキュリティ突破のために依頼人とその友人の南條の両目を抉り取り、南條を殺した上にほかの生徒を含めた研究成果をかすめ取っていた悪徳ゼミ教授「安本宏伸」と子飼いの半グレ集団「超理想(チョリソー)」のトップに執行。「超理想」の構成員は獅子王組の伊武の手で全員肉体を破壊された。
概要
古来より世界各地で行われていた拷問で、その名の通り崖から落っことすというシンプルなもの。急勾配の崖から突き落とされるため、骨が砕け肉がはじける。
さらに伊集院は簡単に死なないよう頭部、首、胴体に衝撃吸収防具を着せており、コンベアで崖から上にあげたうえ、意趣返しとして眼球を抉り取り、何度も何度も下へと突き落とした。
経過
獅子王組の伊武隼人協力のもと、罪人二人を捕縛した伊集院と流川は、彼らを処刑場へと連行し、膝を逆にすることで叩き起こした。そして即座に二人に対して悔恨の念を問うたが、返ってきたのは「若造の発明という実績なしのゴミを世に出してやったのだから、利益を得て何が悪い。クソのような才能に驕る馬鹿は奈落に落ちればいい」「発明は永遠にカネになる。だから奪われる方が悪い」という最低最悪な妄言だった。これにキレた伊集院と流川は、早速刑を執行した。
眼球を奪われ、15回ほど連続で突き落とされた罪人二人に死相が浮かんできた為、伊集院はラストチャンスとして「下野氏と南條氏が自らの半導体を何故安値で売ろうとしていたか、その理由を答えろ」と要求。しかし罪人二人の答えは碌でもなく、安本は「薄利多売が目的」、「超理想」のボスは「アンミカってどういう意味?」というものだった。伊集院は「彼らがあの半導体を安値で売ろうとしていたのは、救える命を増やす為」「他者の功績を奪う事しか考えていないお前らに生きる価値などない」と言い放ち刑を続行。罪人二人は肉体がスクラップと化し、激痛と恐怖によって狂い死んだ。
今回の登場人物
- 安本宏伸(やすもと ひろのぶ)
今回の断罪対象その1。半グレ集団「超理想(チョリソー)」を雇った張本人。
表向きは柔和な教授を装っているが、裏では「生徒の手柄は自分の手柄」としてうまく言いくるめて研究成果の権利を奪い、数多くの生徒を泣き寝入りさせてきた悪徳教師。さらに生徒が従わない場合は金に物を言わせて半グレを雇ってその命を奪うこともいとわない。
最終的に伊集院と流川の手で意趣返しとして眼球を抉り取られグシャグシャのスクラップと化して死に、伍代が一連の悪事をマスコミにリークしたことによってこれまでの悪事が明るみに出ることとなり、彼の成果とされた権利は全て元の生徒のもとへ戻された。
- 「超理想」のトップ
今回の断罪対象その2。安本の依頼を受けて被害者の下野と南條を攫い南條を殺害した。
彼も伊集院と流川の手で意趣返しとして眼球を抉り取られスクラップにされた。
- 「超理想」のメンバー
安本に雇われて動いていた半グレのメンバー。全員伊武の手で破壊された。
- 下野(しもの)
今回の被害者かつ依頼人。病死した母の為に、医療の役に立てる半導体の研究を南條と共に続けてきた情報系大学の学生で研究生。南條と共に花宝町のパチンコ店でアルバイトしていた時に超理想たちに拉致され、監禁されたアジトで半導体の研究のセキュリティの為に眼球認証にしていた眼球を奪われてしまった。南條が身を挺したおかげで逃げられたが、崖から落下してしまった。幸い川に流され釣りをしようと通りかかった者の通報によって命は拾ったものの、テレビの音声で安本が自分達の研究を超理想を使って手柄を横取りしたことを知って激怒。
病院を抜け出そうとした所を伍代と出会い、伊集院を紹介してもらった。
終盤ではリークのおかげで半導体の研究成果を改めて世間から評価され、身を犠牲にして生かしてくれた南條の為にも、これからも半導体の研究を医療の為に注ぐことを決意する。
- 南條(なんじょう)
今回の被害者。下野の友人でパチンコアルバイト店員の仲間。下野と半導体の研究を続けていたが同じくバイトしていた時に超理想に拉致され、監禁されて下野と同じ様に眼球を奪われた。しかし身を挺して超理想のトップを制止させ、「夢を諦めるな!」と鼓舞して下野の脱走の時間を作った。その後、トップに胸を刺されて死亡してしまう。
花宝町をシマとする超武闘派極道組織「獅子王組」の構成員。「鉄棒の伊武」の異名を取る棒術の達人で、物事を「羨ましいか否か」で判断する狂人。
今回の罪人が率いる「超理想」がシマ荒らしを行った為に粛清要員として派遣されており、伊集院と共闘して「超理想」を血祭りにあげた。
伊武の舎弟。「ダイスの鮫洲」の異名を取る狂人。伊武と共にパチンコに興じており、伊武の負けっぷりにツッコミを入れた。
余談
今回は獅子王組の伊武と鮫洲が登場。前者の担当声優である徳本恭敏氏が伊集院シリーズに出演するのはこの話が初めてとなる。また、武闘派極道が6種類以上のシリーズに(特別ゲストとして)出演しているのは、現時点では伊武のみである。
関連タグ
伊集院茂夫による火頂責め:断罪対象が極悪大学教師であるところと、依頼人が被害者の片割れかつ大学生である事が共通。
伊集院茂夫によるひょうたん締め:断罪対象が横領野郎である事が共通
マシュー・ライアンによる牛裂き刑:依頼人が外道によって失明し、伊集院が拷問の際に外道2人の目を潰すのも共通
あれは嘘だ:伊集院が罪人を逆さ吊りにしているシーンが酷似。