鵺「僧侶を殺める外道に、語る名など無い」
「待て! 貴様は銀田家に仕える隠密、鵺一族の者だろう! 私は敵ではない!」
「鵺、ナイスパスだ」
「喚くな下衆野郎」
「喝!」
「もう一つだ。喝!」
「吐いた唾飲むなよ、このクソ野郎。流川ぁ、やれ」
「かき氷を作るんだよ……」
「まだ喜ぶには早いぞ。血が凍れば、より地獄が増す」
「今更口を割ろうが、お前を救ってくれるものなど存在しねぇんだよ……」
流川「信じる者は救われる……生き延びたいなら、この『ルカワ仏像』に祈りなさい」
「お前、コレ信じてんの? 助かると思ってる?」
「助かるワケねぇだろボケェ!」
流川「今更都合が良すぎです!」
「俺はなぁ、外道が縋る物で外道を殴り殺すのが大好きなんだよ」
「だって絶望するクソを殴り殺したら、気持ちいいじゃねぇか。お前ならわかるだろ? あ?」
「奴のような男はこの世にいても害しか成さん。消滅するくらいが丁度いい」
対象
金目当てで依頼人の寺を襲撃し息子夫婦を乱暴の末墓石で押しつぶして殺害し、御神体の仏像で殴り依頼者の片目をつぶした上に賽銭を盗んでいった神社仏閣をメインに襲撃する罰当たり極まる半グレ組織「班尼夜」のボス「蛭本」に執行。
依頼人は仏門にいるため必死で耐えてきたものの、どうしても許すことができず伊集院に依頼することとなった。
概要
本チャンネルでも度々行われた野兎責めの改良版。-30℃の冷凍室で野兎責めを行う事で、対象が感じる苦痛を増大させる。更に罪人が神仏を唾棄しまくったクソ野郎だった為、数回野兎責めにかけてズタズタになったところに、流川手彫りの雑な仏像に縋らせ、その仏像で殴打して希望を完全に叩き壊した。
経過
鵺の協力で蛭本を確保した伊集院茂夫と流川隆雄は蛭本を冷凍室に繋ぎ、何をせずとも起きた蛭本に対して、伊集院は仏罰も兼ねて両肩を金属バットで叩き潰して黙らせ、例の如く尋問をした。しかし腐れ外道の罰当たり野郎だった蛭本に反省など微塵もなく、「神仏なんて無意味なものを拝むバカは死んでいい」「仏像という無用の長物をカネに変えてやったんだから寧ろ死んだ坊主どもは俺に感謝すべき」という畜生や悪鬼の暴言にも劣る戯れ言をほざいた。これにキレた伊集院は蛭本を極寒地獄と針山地獄に堕としてかき氷にすべく、拷問を開始した。
肉体をかき氷にされる壮絶な苦痛に耐えかねた蛭本は命乞いと共に奪った仏像の在処を白状するが、伊集院は「テメェを助けてくれるものなぞ存在しねぇ」と言い放って蛭本を絶望させ、さらに流川自作の「ルカワ仏像」を見せてそれに縋らせた。そして意趣返しと言わんばかりに、それで蛭本を殴打して希望を叩き壊し、「俺は外道が縋る物で外道を殴り殺すのが大好きなんだよ」「絶望するクソ野郎を殴り殺すと気持ちいいだろ? わかるよな?」と意趣返しを言い放ち拷問を続行。
野兎責めとルカワ仏像による殴打のサイクルを数回繰り返した後、最終的に蛭本の肉体はかき氷と化してこの世から消滅した。
今回の登場人物
- 蛭本(ひるもと)
今回の断罪対象で、神社仏閣をメインに強盗目的で襲撃する半グレ組織「班尼夜(はんにゃ)」のボス。
信仰心もなければ神仏に対しての敬意もない罰当たり極まりない性格で、仏像を奪い取ったのも「金にするため」という俗物根性丸出しの腐れ外道。その上、仏僧などの聖職者を信奉するもの(今回は仏像)で殴り殺す事を「気持ちいい」と宣うなど「神」に縋る者を冒涜して殺す事を快楽と感じる異常者。
伊集院の尋問でも「金に換えてやったんだから感謝すべき」「神仏なんて無意味なものを拝む馬鹿は死んでいい」などと微塵も反省しないどころか依頼人のような神仏に仕えることを生業とする者を見下した暴言を吐いた為、上記の拷問を受け、拷問に耐えられず流川が作った本人曰く「ルカワ仏像」という木偶にみっともなく縋ったが、当然そんな都合のいいことを伊集院たちが許すはずなく、極寒の中木偶で何度も殴打された挙句に車輪を回され続け、肉体は物理的に消滅しその魂は地獄に堕ちた。
- 横山(よこやま)
今回の依頼人、貴凛町で寺を構える住職。
一人息子・慶寿が立派な住職として寺を継ぐことを楽しみにしていたが、息子夫婦はリンチにかけられ自身も家宝同然に大事にしていた仏像で殴られ片目を失明。隣接する墓場で墓の下敷きになるも近所の人間の通報で命は取り留めたものの、肝心の息子夫婦はリンチされたこともあって助からず命を落としてしまう。
一度は仏の心で許そうとしたが、経に専念しても息子夫婦と仏像を奪われた恨みが消えず、仏の道を捨てる覚悟で息子夫婦の復讐を決意する。面識があった貴凛町のドヤ街の長老を頼り、蛭本と班尼夜の情報を教えてもらうと同時に伊集院を紹介してもらった。依頼完遂後は無事手元に家宝の仏像が戻ってきたことに安堵し、息子夫婦の敵討ちを代行した伊集院に涙を流しながら感謝を述べた。
- 横山慶寿(よこやま けいじゅ)
今回の被害者その1、横山の最愛の一人息子。「父のような僧侶になること」を目標として、副住職として日々精進していた。佐江を妻として娶り、説法までできるほど腕を上げた為横山自身もいつでも住職の座を明け渡しても大丈夫だと安堵していた矢先に、蛭本率いる班尼夜の襲撃に遭い、仏具でリンチされ動けなくなったところを隣接する墓場に連れていかれ墓の下敷きになって命を落としてしまう。
- 佐江(さえ)
今回の被害者その2、慶寿の妻。義父である横山とも関係は良好で彼の好物であるサバの味噌煮を作るなどできた嫁だったが、夫の慶寿共々蛭本たちからリンチされ仏前の前で凌辱された後、墓場まで連れていかれ、慶寿共々墓の下敷きになり命を落としてしまう。
- 貴凛町のドヤ街の長老
横山の寺に法話を聞きに来ていた老人。古風な口調で話す。
貴凛町の情報なら何でも知っており、横山が息子夫婦を殺した犯人の情報を探るための頼みの綱とした。横山が訪ねた時には既に事件のことを全て把握しており、真犯人の蛭本と班尼夜の情報を教え、伊集院を紹介した。
伊集院とは知り合いらしいが、どのような関係かは不明。
今回のゲストキャラ。CODE-ELのトップだった銀田栄角の元側近。現在は株式会社モーリーの一員。被害者である慶寿とは挨拶するほど仲も良く、彼の説法をよく聞いていた程だった。「エルペタス戦争」の合間(この三回前にエルペタスの紫電と激突した)に単独で粛清に赴いていたが、伊集院を外道と勘違いし交戦。伊集院の言葉で誤解が解け、鵺は伊集院に蛭本を譲り、他の半グレを皆殺しにした。ちなみに今回の拷問が「人間かき氷の刑」と言われるのは鵺が「氷誕屋バース」の焼き芋職人であることにも掛かっていると思われる(ただし店主兼かき氷職人と助手は今回登場していない)。
余談
鵺や来栖三成の声を担当している西村隆主氏がゲストキャラとしての出演ではあるが、伊集院シリーズに関わるのは初となる。また、僧侶関連の依頼者や外道が出て来るのはこの回が初でもある。
この回で伊集院が銀田家や鵺の一族のことを知っていたことが明らかになったが、鵺との会話から銀田家に対して蟠りは持っていないように思われる。
ちなみに、仏教における八大地獄の概念では、基本的に罪が仏門に背いた行為であるほど重い地獄に堕ちるとされる。今回蛭本の犯した罪は最低でも……
- 殺生(殺人):慶寿・佐江夫妻の殺害
- 盗み:横山住職が務める寺の宝物や賽銭を強奪
- 邪淫(配偶者でない者との情事など、人道に外れた性行為):佐江への性的暴行
- 邪見(仏教の教えとは相容れない考えを説き、また実践する):あろう事か仏像で人間をぶん殴り、それを気持ちいいと宣う
- 父母・阿羅漢(聖者)の殺害:殺された慶寿氏は副住職
……等が当てはまる為、死後は八大地獄の中で最も重い阿鼻地獄行きとなることは間違いないだろう。
関連タグ
現代版突き落とし→人間かき氷の刑→外道を赤いモノにする拷問
伊集院茂夫によるユダのゆりかご:伊集院による食べ物ネタ回(この回では焼き芋)
伊集院茂夫による地獄の玉入れ:鵺が所属していた銀田グループのアサシンが始末された回