概要
おまえは何を言っているんだとは、疑問の一種。
元ネタは、格闘家のミルコ・クロコップが総合格闘技大会PRIDEの煽りVTRの中で発言した台詞「What are you saying」。
時は2004年、彼の対戦相手のジョシュ・バーネットが「お前はもう死んでいる」等と煽ったことに対して、ミルコが言い放った言葉だとされている。
ジョシュが日本のアニオタであったのに対し、ミルコがそっち方面ではノンケだったことで起きたある種の交通事故である。
相手によるケンシロウを真似ての「あたたたた」等々の熱演に対して、ミルコのまさに「寝言は寝て言え」と言わんばかりの冷めきった顔で(しかしかなり斜に構えた雰囲気)のリアクションがシュールすぎるとして、当時のネット掲示板やSNS等でバズりまくってしまい、以降は今日いうところのネットミームとして定着した。
…というのが定説であったが、この可能性は限りなく低い。下記ニコニコ動画の映像が実際のミルコVSジョシュの煽りVであるが、ミルコが「おまえは何を言っているんだ」と話すシーンはおろか、ジョシュが北斗の拳ネタを披露するシーンすら存在しない。
※ナレーターが「お前はもう死んでいる」、「てゆうかこんなところで死ねるか」とナレーションするシーンはあるが、ミルコ、ジョシュ本人がその発言するシーンはこの煽りVには存在しない。
なお、後日の試合結果は1ラウンド目のわずか46秒目で、ジョシュが左肩の脱臼によってギブアップに追い込まれるという壮絶な結末を迎えた。
2人は翌2005年も対決しているが、これも3ラウンド全勝によるミルコの勝利で終わっている。
2007年以降はPRIDEがほぼ完全に歴史に幕を下ろしてしまったが、ミルコのこの台詞だけは異様なインパクトを秘めたまま2020年代の現在でも用いられている。元ネタは知らなくても台詞だけは知っているというユーザーも多い。
エピソード
vsミルコでは情けない結果となってしまったジョシュ・バーネットだったが、後日にただのアニオタではなく日本語ぺらぺらの親日家だったことが発覚。英語でしゃべらナイト等での活躍などもあり、日本人ファンからは「蒼い目のケンシロウ」の異名を賜ることになった。
自身が大好きなキャラはもちろんケンシロウ。
実は「お前はもうー」の台詞をジョシュが言ったのは今回だけでなく、他選手への煽り文句としても度々用いられている。
幼少期に見た宇宙戦艦ヤマト以来、日本産エンタメ沼にずっぽり嵌まり込んでいるという。
来日の際はフィギュア収集にも励んでいる様子。当時はプレイステーション2にも熱中していた。
ジョジョの奇妙な冒険よりもバオー来訪者が好き、ガンダムや装甲騎兵ボトムズがベストで、進撃の巨人はメロドラマが多すぎると感想する、等々のガチッぷり。
この当時の彼は新日本プロレスに所属(⁉)しており、自身もプロレスラーとしてのアイデンティティを誇示している。また、K-1グランプリに出場するボブ・サップの指導を請け負っていた時期もあり、「野獣の調教師」の別称も持つ。
彼のこの感性が、結果的にミルコのナイスリアクション……というか究極のボケ殺しを引き出したことは感慨深い。
この騒動以降も2人は幾度かの傷病を乗り越えながらリンク戦績を積み上げていったが、ミルコは2019年にて脳卒中の診断を受けたことで現役引退となった。
対するジョシュは、2021年に新日本プロレスリバーサイド大会「DETONATION 2021」に出場するなど現在も活躍を続けている。
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関連イラスト
表記揺れ
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