「1番硬くて、溶けにくい…おーい、グルグルキャンディくーん!おーい!!」
グルキャンゴチゾウ「グール…!」
「そう、キミキミ……!」
『キャンディ!』
『EATキャンディ!EATキャンディ!』
『ガヴ……ガヴ……』
『グルキャン!ペロペロ!』
シータ「デカくなった……!?」
ジープ「なんだろうと全て溶かしてあげる!……効かない!?」
「おぉ…これならイケる!兄さん姉さん、今度はオレの番だ!」
概要
『仮面ライダーガヴ』の主役ライダー・仮面ライダーガヴの派生形態。
ガヴ(赤ガヴ)にグルキャンゴチゾウを食べさせて変身するキャンディをモチーフにした形態。
変身時にはショウマ/ガヴの全身に大量のロリポップが溶けながら纏わりつき、それらがアーマーへと再形成されて固まり完成する。
容姿
何といっても巨大かつメカニカルな重装甲で、巨大な拳に巨大な脚という姿はマキシマムゲーマーなどを彷彿とさせる。
初登場の第9話では、歩くたびに地面が抉れた程。
マスクは何もない黒塗り頭部に、平面の複眼付きペロペロキャンディーが貼っ付いて顔になっている異質なタイプで、左上に飛び出した棒部分が触覚代わり。
上半身の胸部にも目(飴玉?)のような意匠があり、尖った肩装甲と合わせて遠目に見ると、巨大な牛の頭部のようになっている。
また棒付きキャンディー(膝)、飴玉(踝などの円模様)、個包装キャンディ(両腕とゴツいブーツの先端)、渦巻きキャンディー(肩)と全身の随所に様々なキャンディーの意匠が施されている。
スペック
身長 | 227.8cm |
---|---|
体重 | 860.2kg |
パンチ力 | 1.8t |
キック力 | 2.4t |
ジャンプ力 | 1.2m(一跳び) |
走力 | 11.0秒(100m) |
見た目通り攻撃面はパンチングミアシストやキッキングミアシストを除いたガヴの基本系フォームで最高値を誇り、パンチ力だけなら強化形態にも勝る。代わりに機動力は最低となっている。
『グルキャンラング』によって全身の生体組織は非常に高い密度による重量と硬度を有し、防御力に優れている。
ポッピングミ、ふわマロ、チョコダンフォームなど他の形態の装甲を溶かす高熱を誇る、ニエルブが開発したレーザーマシーンのビームにも平気で耐えてしまう耐久性・耐食性を備えており、間違いなくガヴのフォーム中で最硬。
上位形態であるケーキングフォームの登場後もその防御力の高さはショウマにも評価されており、第19話では格上である仮面ライダーヴラムから絆斗を救出する際にも使用された。
反面、装甲で覆われた全身の重量と、それを支えるための堅牢な関節構造により、動きは鈍重となっている。一応スペック通り多少なら浮いて戦闘はできる模様。
他にも、『グルキャンアイ』には錯視耐性があり、物質を的確に見分けることも可能(恐らくグルグルキャンディから着想を得たものと思われる)。
これらの特性から戦闘時はその場からほとんど動かず、格闘戦及び銃型部材『ブルキャンガトリング』を使用した範囲射撃を行うスタイルとなっている(ちなみに打撃攻撃時には※スティック飴が周囲に飛び散る)。
(※)恐らくは、ドイツのhitschler社製造のカラフルソフトキャンディ商品である『ヒッチーズ』から着想を得たものと思われる。
使用アイテム
グルキャンゴチゾウ
ショウマがハロウィンで貰ったペロペロキャンディを舐めた事で生まれたゴチゾウの一種。
ベルトのガヴにセットすることでガヴ・グルキャンフォームに変身する。
名前の由来はショウマが呼んだ「グルグルキャンディくん」だろうか。
人間を遥かに超える力持ちのショウマ/ガヴ基準ですら重いという代物で、腹部の赤ガヴにまで持っていくのも一苦労を要する(そのため一般人には持ち上げることすらもできない可能性がある)。
一部のオープニングでは地面(コンクリート)に埋もれる描写があり、いかに重いのかが分かる。
その重さ故か、ゴチスピーダーにセットして射出すると他のゴチゾウよりも相手に大きなダメージを与えることができる。
ブルキャンガトリング
『ガトリング!』
グルキャンフォームの時にブルキャンゴチゾウを追い菓子する事で生成される銃型武材。
普段は巨大バギーとして召喚されるブルキャンバギーが変形した物。
シリンダーの「ウィーループ」を回すと給弾が行われ、射出口から破壊力のある飴玉型の硬質玉を連射する。
まさにグルキャンフォーム専用武器と言うべき凄まじい重量と反動の大火力を誇る一方、ガトリングらしく砲身はすぐにオーバーヒートしてしまうため、撃ち方停止後は冷却しないと再発射できない(初回ではゴチゾウ達が群がり息を吹きかけて温度を下げていた)。
第10話ではヴァレンに貸し出すも、大きく重過ぎたためにヴァレンでは照準を定めて使うことができなかった。
追い菓子チェンジ
バクキャンアシスト
身長 | 236.0cm |
---|---|
体重 | 968.8kg |
パンチ力 | 1.8t |
キック力 | 2.4t |
ジャンプ力 | 1.0m(一跳び) |
走力 | 11.4秒(100m) |
『EATキャンディ!EATキャンディ!』
『ガヴ……ガヴ……』
『バグキャン!』
「バクキャンゴチゾウ」を使用して追い菓子チェンジした形態。
両肩に追加された2門の『ロックバクキャノン』から、細長い包装キャンディ型をした円柱形の硬弾を射出する。その破壊力は通常のグルキャンフォームからよりパワーアップしており、ブルキャンガトリング以上の強力さが持ち味。
射出した後にキャンディの包装が剥がれ、中身の硬弾だけが飛翔する姿は宛らサボット弾頭の様である。
必殺技
バクキャンブラスト
バクキャンゴチゾウをセットしたベルトのガヴを操作して発動。脚部『グルキャンレッグ』に装備された各2門の砲口を開放し、ブルキャンガトリングやロックバクキャノンと合わせたフルバーストを放つ。巨大なグラニュート・ヤードすら粉砕してしまう破壊力を誇る。グラニュート・アーリーとの再戦でも使用している。
ブルキャンガトリングの必殺技(名称不明)
ブルキャンガトリングのシリンダーを1回転させて発動。射出口から強力な硬質弾を超連射する。
命中率そのものは低くシータやジープには直撃しなかった。第10話ではバクキャンアシストの状態でグラニュート・ヤードにも使用している。
ブルキャンガトリングの超必殺技(名称不明)
シリンダーを3回以上回転させて発動。
持ち手の「インバーロリポップ」から本体の重心を支える二脚の支持棒を展開して射撃を安定させ、デザインの異なる高威力の飴玉型硬質玉を超連射する。
第9話ではシータとジープが作り出したエージェント、第10話では前述のバクキャンブラストと併用してヤードを、第11話ではランゴの召喚したエージェントを、第12話ではバクキャンブラストと併用してグラニュート・アーリーをと多数の敵を撃破している。
余談
- 各媒体含めて、ガヴの形態で唯一追い菓子無しの単体で必殺技を使用していない形態。
- 一部の視聴者達からは「キャンディも熱に弱いのではないか?」という疑問の声があるが、グミはゼラチン、チョコレートは油、マシュマロはゼラチン+卵白が混じっているため、ほとんど純粋な砂糖の塊であるキャンディの方が融点が高い(ただし、湿気等の水分によって溶けやすくなる)。なお、言うまでもないがポテトチップスは薄く脆いので物理的に折れやすく、溶けるというより燃える(それも着火剤として使えるほど燃えやすい)。
- 見た目とおり鈍重で武器も大型なため、アクターの縄田氏も重いと語っている。
- 「バクキャンブラスト」が全身からのフルバーストを行う様に仮面ライダーゾルダのエンドオブワールドを想起した視聴者が多く、巷では「令和のエンドオブワールド」なる異名で呼ばれている(エンドオブワールドを放つのはゾルダではなくゾルダの契約モンスターだが)。
関連動画
バクキャンアシスト