ブルキャンゴチゾウ「イートキャンディ!イートキャンディ!」
『キャンディ!』
『EATキャンディ!EATキャンディ!』
『ガヴ……ガヴ……』
『ブルキャン!』
概要
ガヴにブルキャンゴチゾウを食べさせることで生成される仮面ライダーガヴの特殊車両。ピンク色と水色で彩られた1人乗りの4輪バギーカー。初登場は第1話。
グルキャンフォームが存在してる場合は銃型武材「ブルキャンガトリング」として機能する。
つづりは「VROCAN BUGGY」。
追い菓子チェンジの一つであるがマシン兼武器を召喚するものであるため、唯一変身前でも使用できる特殊な追い菓子である。
スペック
全長 | 2.410m |
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全幅 | 1.873m |
全高 | 2.771m |
乾燥重量 | 310kg |
馬力 | 103.0ps(75.7kw) |
最高時速 | 128km/h |
座席部分の「インバーロリポップ」が粘着質のある特殊なオーラを展開して搭乗者を固定し、シートベルトよりも高い安全性を確保。バースト知らずの4つの大型駆動輪「ウィーループ」によってあらゆる場所を縦横無尽に駆け抜ける。また、搭乗者から見て左の駆動輪の外面にはそれぞれ4つの射出口「ガドロップ」が備わっており主に後述のガトリングで使用するが、機体内部で生成された飴玉型の硬質弾をこの形態でも車体を横にして走ることで連射可能。
超硬質のヘッドカウル「ブルキャウル」には高性能レーダーや照準器に相当する感覚器官を持ち、任意の対象を追尾することができる。
なお弾丸の生成は内部にいるゴチゾウ達が行っており、後述のガトリングで必殺技を発動した際はその様子が描写された。
バイク形態
1話の終盤から登場。ショウマの「(目の前を通過した)ああいう感じのバイクいける?」という要望を受けたブルキャンゴチゾウが生成したオフロードバイク(ヘルメットとバイクグローブ付き)。
戦闘時は任意で通常のブルキャンバギーへの変化も可能。
ベース車はおそらくCRF250Lと思われる。
ブルキャンゴチゾウ
ゴチゾウの一種。ショウマがキャンディを食べて生成された。三輪車じみたバイクに乗っている。
変身ベルトのガヴに食べさせることでブルキャンバギーを生成することが可能。
上記通りショウマの要望に応えて他のマシンに似せるのも可能。
グルキャンフォームに変身した状態で使用すると、召喚されたバギーが後述のブルキャンガトリングに変形する。
ブルキャンガトリング
「ガットリング!」
仮面ライダーガヴ グルキャンフォームが使用する手持ち式の巨大ガトリングガン。初登場は第9話。綴りは「VROCAN GATLING」。
ブルキャンバギーが変形した銃型武材でバギー全体は上下に180度反転し、射出口を備える"左側のウィーループ"と同じ方向を向くようにカウルや座席部分が90度回転した状態。
既にブルキャンバギーが存在する場合はその車体が自動的に変形。変身後にブルキャンゴチゾウを使用した場合は最初からガトリングの状態で生成される。
この状態では右側のウィーループは手前に移動し給弾機構として機能。正面を向いた左側のウィーループに生成された弾丸を供給し、射出口の「ガドロップ」から連続射撃を行う。
座席だった「インバーロリポップ」はグリップとして機能。引き続き粘着質のある特殊なオーラを展開してホールド力を高めるだけでなく、本体重量を支える二脚の支持棒を展開し射撃安定性を高めることもできる様になっている。
ヘッドカウル兼照準器の「ブルキャウル」は底面に配置されている。
本家のガトリングと同様に冷却する必要があるようで、オーバーヒートした際には熱された射出口をゴチゾウ達が頑張って息を吹いて冷やしている。
第10話ではヴァレンが使用したが、あまりにも重すぎる為に狙いを定められなかった(だが命中はしており、逃走するヤードを足止めする事に成功した)。
機能
通常射撃やトリガーを長く引いての連射に加え、シリンダーに相当する手前のウィーループを回転させるとチャージ状態になる。
回転数によって攻撃の段階の変化が可能。
チャージ攻撃
ブルキャンガトリングの駆動輪を1回回転して飴玉の様な形をした弾丸を射出口に供給し、破壊力のある『硬質玉』を超連射する。
劇中の描写では駆動輪の水色側を回転させると通常の弾丸を、ピンク側を回転させると追尾弾が発射と、異なる仕様の弾丸の使い分けが可能な模様。
追尾はする物の命中率そのものは低くシータやジープには直撃しなかった(生身ゆえ意図的に外していた可能性もあるが)。第10話ではバクキャンアシスト(追い菓子)の状態でグラニュート・ヤードに、12話では同じくグラニュート・アーリーにも使用している。
必殺技
「……ドッカーン!」
駆動輪を3回以上回転させて待機状態に移行。グリップから本体の重心を支え射撃を安定させる為の二脚の支持棒(固定脚)が伸びて展開、地面に固定される。
トリガーを引くと一際大きな弾丸が連射されていく(この際弾丸のデザインも変わり、威力と命中率も増していると思われる)。
第9話ではシータとジープが作り出したエージェント、第10話ではバクキャンブラストと併用してヤード、第11話ではランゴの召喚したエージェントを撃破している。12話に至ってはヴァレン ドーマルフォームが拘束したアーリーに、バクキャンブラストと併用して使用するというオーバーキル気味な技を披露した(巨大化したヤードはともかくアーリーは等身大)。
立体物
2024年10月26日に「DXブルキャンガトリング」として発売。劇中通りバギーとガトリングの2モードに変形でき、走行音と銃撃音がそれぞれ鳴る。別売りの仮面ライダーアクションフィギュアも搭乗可能。バクキャンゴチゾウ同梱。
ウィーループは嵌めて組み立てる必要があるが、一度嵌め込んだら外せないため取り付け位置に注意。
梱包の都合上ウィーループ側のユニットと車体のベース部分は分割できる。
また、無理な力が加わった際の破損を防ぐためかハンドルとヘッドカウルも一定の力で引っ張ると外れる仕組みになっている。
ネックとしてはこの手の回転で音声ギミックが発動する玩具あるあるとして感度が高く、少し動かしただけで音声が鳴ってしまうこと。
また劇中では3回以上回転で必殺待機状態になるが、玩具版では感度が仇となって1回回しただけでウィーループが止まるまでの勢いで必殺待機状態になってしまう(一応対策として水色の右前輪側が回転が伝わるまで微妙にラグがあるため、目一杯勢いよく回しきれば回転の認識がされにくいためそれっぽく遊べる)。
余談
- 先にブルキャンガトリングの詳細が判明したのは玩具版であり変形の都合で手持ち銃のような形だったため、視聴者からはこの形で劇中でも登場すると思われていたがいざ登場するとガチの巨大なガトリングガンの形状だったため多くの視聴者の度肝を抜いた。
- 必殺技発動時の内部で弾丸を生成する描写は『チャーリーとチョコレート工場』が元ネタとする声もあるが真相は不明。
- 近年のライダーマシンは携帯型アイテムから変形したり別形態に変形したりと純粋なマシンでは無くなりつつあるが、ブルキャンは全く種類が違うマシンの別形態を持ち、武器への変形も可能という珍しいマシンである(バイクでないライダーマシンは『仮面ライダーリバイス』の仮面ライダーバイス プテラゲノム以来)。
- ライダーマシンそのものが手持ち武器と兼任され変形する例は(スーパー戦隊シリーズではちょこちょこあったが)恐らくライダーシリーズでは初。一応近い物だと人型に変形したりファイズエッジが収納されているオートバジンが存在する。
- マガジンを手動で回転させる武器およびガトリングガン型の手持ち武器の登場はホークガトリンガー以来。
- マガジンパーツの回転数で必殺技が変化するアイテムだとランペイジガトリングプログライズキーも同じ特徴を持つが、あちらはあくまで変身アイテムである(銃武器としての機能は全てエイムズショットライザーが担っており、そこへ装填しての使用が前提である)。
- ガトリングガン要素を持つアイテムは上記の他にもそれなりに存在するが、手持ちの武器アイテムとしては発売されていない。
関連タグ
主役ライダーマシン
ゴルドダッシュ←ブルキャンバギー