概要
腹部のガヴから吐き出されるように召喚される。
ゴチゾウの力よって生成され、お菓子の意匠が強く表れた『武材』(ガヴの派生形態専用武器)と異なり特定のお菓子に由来した武器ではないため無機質な見た目をしている。
恐らくどの形態でも使用可能と思われるが、専用武器を持たないポッピングミフォームで使われる事が多い。専用武器が無いふわマロフォームでも使用しているが手のアーマーが特殊な造形をしているため扱い難い模様。
外見・機能
メインカラーは赤と黒。形状はガンガンセイバー・ブレードモードに近い。
剣身の中心面にパーツが集中した、上記の通り機械的な外観が特徴。
ショウマ自身から生み出された武器ゆえにガヴとの同調率が高いのが特徴で、赤い両刃「タンリムスプリッタ」は巨大なコンテナを一刀両断にするほどの切れ味と、大型ゆえの打撃力を併せ持ち、振るうことでエネルギー刃を飛ばし遠距離攻撃をも可能とする万能武器である。
中心面の一番手前にあるピンクのボタンは「ブレイポン」という起動部で、これを押すと特殊技巧(必殺技)の待機状態に移行する。その奥には「スピランチ」と呼ばれる射出部を有し、セットされたゴチゾウの乗り物・ゴチスピーダーを発射する役割を担う。
「スピランチ」から先端にかけては白い長方形が点々とあり、遠目からみると高速道路が刀身になった剣にも見える外観となっている。
グリップ部「ブレイグリプ」によりガヴからゴチソウの特性を付与させることも可能。
ゴチスピーダー
ゴチゾウ専用のミニバイク型の乗り物。ある位意で超小型ライダーマシンとも言える。
ゴチゾウの力を込めたエナジーフィールドを展開、加速して対象に突撃する。
上記の通りミニカーレベルの大きさでガヴガブレイドに装填して射出することで必殺技を放つ……ものだが、ゴチスピーダー単体で大きな威力を出すことはできないため、後述の通り射出するゴチゾウの特徴を生かしたテクニカルな運用が必要となる。
第2話ではザクザクチップスゴチゾウを乗せ、ポッピングミゴチゾウ2体が手押し車のように押して戦闘中のガヴに並走するという形で登場した。
動力が内蔵されていないのか、ザクザクチップスゴチゾウのデザイン上運転が出来ないため他のゴチゾウに押してもらったのかは不明(下記のブシュエル発射時にはある程度操縦できていたような描写があったため、後者の可能性が高い)。
必殺技
斬撃(正式名称不明)
「ブレイポン」を押して待機状態に入り、引き金「ブレイリガー」を引いて発動。
切れ味を高め、強烈な斬撃を放つ。また、エネルギー刃を飛ばす遠距離攻撃としても使用可能。流石に威力そのものはポッピングミフィニッシュには及ばないが、敵を怯ませたりブレイド本体の強化として重宝される。
第1話では投げつけられたコンテナを両断した上でハウンドに斬撃を放ち、第2話では強烈な斬撃でウィップルからヒトプレスを奪還した。
また、第4話ではエージェント、第6話ではオタケ相手に遠距離攻撃として使用した。
ゴチスピーダー射出
『(モチーフのお菓子名)』
『PUSH ME! PUSH ME!』
『(ゴチゾウ名)』
『GO!』
ゴチゾウが搭乗したゴチスピーダーを「スピランチ」にセットし、トリガーを引いてゴチゾウの名前を読み上げた後「ブレイポン」を押して射出する。
技はゴチゾウによって変化する。
第1話で発動したが、必殺技どころか攻撃ですらないほぼ玩具と同じ程度の勢いになってしまい軽くハウンドに当たっただけでダメージは全く与えられず、逆に乗っていたポッピングミが泣き出すというシュールな絵面になってしまった。一応は挑発技として機能しており、戦いの流れをこちら側へ持っていくことには成功している。
第4話で使用。迫りくる2体のエージェントへと射出。男性エージェントが構えていた銃を落とさせ、その後方に追随していた女性エージェントの顔面にぶつけて怯ませた。一時的にガヴを男性エージェントとの1対1の格闘戦に持ち込ませ、1対2に戻るまでの時間稼ぎに成功したが、最終的にはゴチゾウごと女性エージェントに投げ捨てられてしまった。
第10話で使用。力の強いショウマが片手でギリギリ持ち上がる程に重いグルキャンをセットして射出。
この重量によってヤードに明確にダメージを与える事ができた。
尚、射出されたグルキャンゴチゾウ自身もヤードへ衝突後跳ね上がり、ガヴの腹部の口で直接キャッチされる形でグルキャンフォームへフォームチェンジに繋いだ。エージェント戦の経験からか、射出からの一連の動作がコンボとして成立している。
第11話で使用。迫りくる2体のエージェントへと射出。溶けたチョコレートを車輪から撒き散らし、エージェント達を転ばせ動きを封じた。最終的にはスピーダーがゴチゾウごと男性エージェントに蹴り飛ばされてしまった(この際チョコダンが泣き顔になっている)が、ガヴがグルキャンフォームになるための時間稼ぎには成功した。
第16話で使用。「必殺横歩き」を仕掛けて来たロジョーの頭上にあるビニール幕へと射出。幕を切り落としてロジョーの視界を塞ぎつつ、ゴチスピーダーに乗ったブシュエルゴチゾウをヴァレンの元に届けてフォームチェンジさせる時間を稼いだ。
立体物
「DXガヴガブレイド&ゴチスピーダー」として名称で2024年8月31日に発売。キッキングミゴチゾウ付属。
全ゴチゾウを認識と近年のライダーウェポンには珍しく豪華な仕組み。
斬撃音の他にゴチスピーダー発射時にはゴチゾウの歓声が鳴るため、中々賑やか。
ゴチスピーダーにゴチゾウ底面の端子を読み込むためのスリットが空いており、ゴチゾウをゴチスピーダーに載せた状態でスピランチ部分にセット、ゴチゾウを押し込むことで認識している。ゴチスピーダーを介さず、ゴチゾウを直接読み込ませるという玩具オリジナルの遊び方も可能。
余談
- 作中の斬撃音は前々作に登場したレイジングソードのものとブジンソードバックルの分離音を加工したもの。
- 赤い刃に高速道路を模した刀身かつ小型マシンを射出する剣ということから、第一印象で『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンレッドの武器であるロードサーベルを思い出した視聴者が続出した(奇しくも、ゴーオンレッドは『ガヴ』スタートの数ヶ月前に30分後で客演している)。
- 近年のベルトから召喚されるライダーウェポンはライダーが手に取りやすいよう空中に静止するorベルトから射出された後(稀に敵を攻撃しつつ)ライダー手元に飛んでくるという方式が多いが、ガヴガブレイドは射出されたまま地面に落ちるという珍しいタイプである。
関連タグ
ビターガヴガブレイド:こちらは仮面ライダービターガヴが使用する武器。ゴチゾウを吸収する能力がある。
ガッチャージガン/ガッチャートルネード←ガヴガブレイド