『MAGNUM SHOOTER 40X』
『RIFLE』
『HANDGUN』
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する武器。マグナムレイズバックルを使用して変身することにより召喚される銃型の拡張武装。ライフルモードとハンドガンモードに変形する。
フィーバースロットレイズバックルによりフィーバーマグナムフォームへ変身すると、同時に2丁召喚され2丁拳銃となる。
マグナムシューター40Xレイズバックルを使用することでも召喚可能で、劇中ではギーツ・パワードビルダーフォームがパワードビルダーバックルにセットする事で召喚した他、VシネではギーツバスターQB9にマグナムレイズバックルを装填して召喚もしていた。
また、マグナムレイズバックルを所持していれば変身せずとも出現させられるようで劇中でも浮世英寿が何度か生身で使用している(他の拡張装備も同様かは不明)。
また、ジリオンドライバーのグレートアセンブルにマグナムレイズバックルを装填・起動することで召喚できる。ジリオンドライバーのΩモードを使用できる仮面ライダーリガドΩでは大量に召喚し遠隔操作が可能。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』では仮面ライダージーンゲイザーが謎のドライバーのアセンブルにマグナムレイズバックルを装填・起動することで召喚できる。
外見と機能
銃火器攻撃に優れたマグナムフォームに最適化された武装で、最大の特徴は砲身「40Xマズル」の展開・折り畳みにより、素早い動きからの速射を可能とするハンドガンモードとロングバレルによる長距離狙撃を行うライフルモードを切り替えられる点。
リボルバー「40Xリボルバー」と狐の尻尾を模した打鉄が特徴。また引き金「インプットリガー」の前にはレイズバックル装填のためのソケット「ホップアップアセンブル」があり、必殺技発動前に装填したレイズバックルを操作することで威力や性能を引き上げられる(が、作中では一貫してマグナムレイズバックルのみしか使用されていない)。
砲身である「40Xマズル」は様々な特殊エネルギーを撃ち分け、特に連射機能は毎分20万発もの速射攻撃が可能。また、展開することで電磁気力での電磁加速砲として運用できるライフルバレル「40Xシュートマズル」になる。
射撃精度は極めて高く、ハンドガンモードでは地上・空中問わず連射してもかなりの命中精度を誇る他、ライフルモードでは狙撃スコープ「オプチカルベル」による超精度狙撃が可能になっている。
なお、リボルブオンなどで下半身にマグナム装備が移行した際は左腰のレイズバックルホルダーに自動マウントされる。
必殺技
ハンドガンモード
- バレットチャージ
『BULLET CHARGE』
レバー(打鉄)を引いてエネルギーをチャージし、トリガーを引くことにより発動。
威力を高めた連射攻撃で周囲を薙ぎ払う。
1話でギーツが使用。数発の弾丸を発射し和装ジャマトを一掃した。
32話においてもバッファを相手に二度使用されたが、一度目はゾンビブレイカーに防がれ、二度目は放とうとした直後の攻撃で変身解除してしまった。
ライフルモード
- タクティカルシュート
『CHARGE』
『TACTICAL SHOOT』
打鉄を引いてエネルギーをチャージし、トリガーを引くことにより発動。
威力を高めた赤いエネルギー弾を連射する。
3話でダパーンが使用したが、ギーツゾンビフォームには全て躱されてしまった。
レイズバックル連動
- タクティカルブラスト
『○○』
『○○ TACTICAL BLAST』
マガジンよろしくレイズバックルをセットし、バックルのギミックを操作して放つ必殺技。バックルの性質を反映した、より強力な攻撃を発射することが可能。『〇〇』にバックル名が入る(ゾンビレイズバックルのみ『POISON』)。
玩具説明ではウォーターレイズバックル、マグナムレイズバックルが用いられている。ライフル・ハンドガンどちらでも使用可能。
以下は本編で披露された必殺技。
- マグナムタクティカルブラスト
『MAGNUM』
『MAGNUM TACTICAL BLAST』
マグナムレイズバックルをセット、リボルバー回転とトリガーの入力で発動。
アプルーバルリボルバー型のエネルギーを込めて強力な弾丸を発射する、一撃必殺、まさにマグナムと言える攻撃。その演出からリボルバーの弾丸6つを纏めて放っているようにも見える。
第5話にてギーツ、バッファがライフルモードで使用。
MOVIEバトルロワイヤルや32話ではギーツ、27話ではジャマトライダーがハンドガンモードで使用。連続で銃撃を放つ。
最終話ではギーツがライフルモードで使用、リガドΩの必殺を相殺する威力を見せた。
その他
単体で発動しない技などの例外を記載。
- マグナムハンマービクトリー
『MAGNUM HUMMER VICTORY』
膝のアーマードガンを展開、シューターは腰にマウントしたまま、左足先を敵に向ける(これで相手に銃口が向く)。
ハンマーのパワーも込めてマグナムタクティカルブラスト同様のチャージを行い最大出力で同時発射、一直線上を貫く極太レーザーで敵を殲滅する。
アームドハンマーのデュアルオン項目も参照。
玩具
2022年9月3日に「DXマグナムシューター40X」として発売。
ウォーターレイズバックルが付属する。
劇中同様に、変形や他のレイズバックルとの連動が出来、別売りのレイズバックルホルダーに本体を装填することも可能。
また、リボルバー内部は装填したレイズバックルによって発光色を変え、バックルごとの個別認識あり及びバックルの操作に反応するという近年のライダーウェポンの玩具の中では豪華な作りになっている(近年のライダーはアイテム側から音声が鳴るタイプが多かった故か個別認識を搭載したライダーウェポンの玩具は少なかった)。因みに武器が変身アイテムも兼ねているケースを除けば、この形式はフルボトルバスター以来であり、基本フォーム武器に限ればウィザーソードガン以来10年ぶりである(一応間にトレーラー砲がある)。
レジェンドバックルのみ「KAMEN RIDER」とサイクロン号の走行音らしきSEで統一されている。
また、中国バンダイでビックスケール版が発売されている(CSGではなく、究極大聖剣に近い)。レイズバックル必殺やレイズバックルホルダー非対応という欠点こそあれど、プロップレベルに大型化し塗装も少しだが増加、さらにはライフルモード用の交換バレルも同梱。この際全長61cmというかなりのサイズ感となる。
ビッグスケール版は後にほぼ同形状で日本でもPREMIUM DXとして発売。塗装がより劇中寄りになった他、英寿やツムリのボイスを収録。レイズバックルは残念ながらこちらでも非対応だが、代替措置としてレイズバックル必殺音を15種収録しており、DXのレイズバックルを装填する風に持てばそれっぽく遊べるようになっている。また、日本版限定要素としてバッファがマグナムシューターでジャマトを殴る音が収録されている。
余談
- 近年の主役ライダーの武器は銃と剣を両立した武器が定番だったが銃単体の武器はドア銃(及びトレーラー砲)以来。
- 名前の由来は「FOX」のもじりと思われる。
- 劇中ではガンプレイをしながら薙ぎ撃ちするシーンがあるが、そのシーンのみ回転を妨げないようにするため、グリップ周りのガードが外され、新たにトリガーガードが追加された通常と異なる形状のプロップが使用されている。そのため、玩具で劇中再現のガンプレイを行うことはできない。
- アップ用プロップは1つしかないようで、フィーバーマグナムフォームで2丁拳銃で使用する際は、寄りのカットでも必ず片方がアクション用になっている。
- カラーリング故に、見た目は特にマグナムとブーストの装填時の親和性が高い。
- 特にマグナムを装填するとバックルがフォアグリップのようになり一体感も高い。
- オープニングでは、これをツムリが英寿に向けているが……?
- 視聴者からはヒロインが似たような事例を起こしているオープニングがあることから不安視されている。
- そして、その不安は遂に…。
- バッファは鈍器として扱っていたが、一応現実でもストックや近接戦闘用スパイクが付いた銃口で殴る戦法は実在する。ただし大半は相手を気絶させるためであったり、銃と相手との距離が近すぎる、もしくは弾薬が無い場合に自己判断で切り替えるのが主で、弾薬があるにもかかわらず自分から近づいて撃たずに殴る、という戦法は流石に存在しない。
- 先輩ライダーでも武器に使用するアイテム毎に技が変わる描写が増えているが、初期の武器でここまで連動要素をマグナム1種類しか使わないのは珍しい(大体の作品でも少なくとも2~3種類はバリエーションを変えている)。その代わりなのかマグナムバックルをドライバーに差して発動する必殺技は作中で1度も使われてない(使おうとして未遂だったことはある)。
- その為、「販促が上手い」と言われている『ギーツ』の設定の中で、折角玩具的にも個別の連動があるのに上記の通り一貫してマグナムしか使用しない事を「勿体無い」と思う人は多い。
- 一方で、作中の仮面ライダー達は複数のレイズバックルを保持している場面が少なく、ギーツすらも例外ではない。乖離編以降になると小型バックルが出てくる事がほとんど無くなったため、そもそも連動させるバックルが手に入らないとも言えるかもしれない。
- ギーツの武器でレイズバックルと連動するのはマグナムシューターの他にはギーツバスターQB9とせいぜいレイズバックルを取り付けられるレイジングソードくらいである。前者はマグナムシューターのリデコで、結局作中で連動が使われる事はなかった(一応後にVシネマで使用はしたが連動必殺技は使用せず)。後者はそもそも最初からバックルが付いていて、取り外して強化変身に使う代物である。再装着して使うような描写もないため、バックルと連動する武器が如何にギーツ世界で異端かが分かる。
関連タグ
ギーツバスターQB9:リデコ先。こちらは最強フォームが使用する。
- ウィザーソードガン:近似したギミックで剣に切り替わる、個別認識が優秀な銃。
- 仮面ライダーフォーゼ:「フォーゼ」の名前は「40(フォーゼロ)」からとられた。
- ゼンリンシューター:「○○シューター」という名前の武器。
- ガシャコンマグナム:脚本家繋がりの作品で同じくライフル型とハンドガン型に変形する武器。しかも名称に「マグナム」とついている。
- ゼンリョクゼンカイキャノン:カラーリングが似た、キャノンモードと携帯用に折り畳んで変形できるスーパー戦隊の武器。必殺技発動時にダイヤル型エフェクトが銃口に収束していく点も共通する。
- トランスチームガン、ネビュラスチームガン:同じくマガジンのような位置にピン配列認識型アイテムをセットして攻撃できる銃(こっちは拳銃型変身デバイスだが、専用の武器と組み合わせることでライフルモードとなる)。後者はまだしも前者にはほとんど個別音声がないので、マグナムシューターは完全上位互換版と言える。
オーインバスター50/オストデルハンマー50←マグナムシューター40X→ガッチャージガン/ガッチャートルネード