「この世界は終わらない!」
「お前の思い通りにはさせない」
「俺は忘れない…この世界の全てを!」
『MARK Ⅸ』
『SET IGNITION』
「変身!!」
『DYNAMITE BOOST』
『GEATS Ⅸ』
『READY――FIGHT!!!!!』
「俺は、俺の手で叶えてみせる…理想の世界を…!」
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダーギーツの最強フォーム。
デザイアドライバーにブーストマークⅨレイズバックルを装填して変身する。
38話『慕情F:九尾の白狐!』より登場。このサブタイトルもギーツⅨを表している。
本作において、プレイヤー側の仮面ライダーはライダーコアIDやレイズバックルによる共通の変身音声なのだが、ギーツⅨは初めての変身音にライダー名が含まれるプレイヤーライダーである(その他の変身ツールはライダー名が含まれるが、デザイアドライバーでは初)。
ブーストフォームマークⅢを経て創世の女神のパワーを完全に受け継ぎ、「創世の神」として覚醒した姿。この形態への変身以降英寿は創世の力を操れるようになり、果ては世界への干渉すら行うこともできる。
バックル名から間違えられやすいが、「ブーストフォームマークⅨ」ではなく「仮面ライダーギーツⅨ」である。
変身
変身時にはこれまでのギーツの強化フォームと比べても更に凝った演出がなされている。
まずブーストマークⅢレイズバックルを二つに分離したブーストマークⅨレイズバックルをデザイアドライバーの両側にセット。この際、『SET IGNITION』の音声と共にファンファーレが鳴る。
浮世英寿の目の前には円盤状のエフェクトが登場し、その円盤の取っ手を英寿が捻って蓋を開く事で「BOOST MARKⅨ」のロゴが展開される(劇中ではローマ数字とアルファベットの混同を避けるためか、Ⅸの文字が大きい)。それを右に移動させると、同時に英寿の後ろにこれまた機械的な造形の円盤と九尾の狐型のロボット「レジェンドキュウビ」が登場。
英寿お得意のフィンガースナップも手を前に出すのではなく、顔の横で行っている。そこからリボルブオンさせバックルのパーツであるマークⅨエグゾーストを展開、現れたブーストスロットルレバーを引くとバックルに造型された9つの尾から青白い炎が吹き出る。
エントリーフォームの素体が形成されると同時に、英寿の周りに9本の光の柱を立てながらレジェンドキュウビが駆け上がってゆく。BOOST MARKⅨのロゴは一旦ブーストフォームマークⅢの上半身アーマーに変化し、すぐさま下半身に移動、変形する。レジェンドキュウビの方は上半身のアーマーとマスクに変化し、光の柱達がねじるように英寿を囲み同時にアーマーが装着され、目が開かれるように複眼が現れる。最後に地面から現れたエネルギーがギーツテールナインを形成、背面に装着されて変身が完了する。
初変身の後にはギーツバスターQB9を創造、グランドエンドを迎えた暗い世界を吹き飛ばして元に戻した。
外見
原型のギーツから比較的変化の少なかった前形態「ブーストフォームマークⅢ」と違い、こちらはシンプルながらも頭部形状含め全身が変化しており、全身が純白となっている。
ギーツのこれまでの形態で言えばフィーバーマグナムフォームが近いが、こちらはそれよりもさらに白の面積が大きい。これはエントリーフォームと同様の黒い部分すらも大半が白い拡張装備で覆われたためである。
マークⅢと同様の黄色の複眼の奥には瞳を思わせる造形が成されており、変身時に開眼する描写がある。複眼が存在しない運営ライダーとは対照的である。
そのマスクも怒っているような目つきでありながら、口部分は笑っているかのようで、相手を祟る妖狐じみた妖しい威圧感を与えている。
デザイアグランプリのテクノロジーを逸脱したライダーとしての異質さをこれでもかと表していると言えよう。
また、上半身部分のアーマーは、「レジェンドキュウビ」が丸々分解変形して装着され、装着後の全体像もどこか巨大なキツネの顔に見える意匠。
下半身は元々ブーストフォームに近い形状の上半身だったブーストフォームマークⅢがリボルブオンしたためか、ブーストの下半身に近い形状になっている。無論、マークⅢ同様元々バイクマフラーだった部分は狐の尾を思わせるものへと変化している。
スペック
身長 | 209.0cm |
---|---|
体重 | 119.9kg |
パンチ力 | 69.9t |
キック力 | 149.9t |
ジャンプ力 | 169.9m(ひと跳び) |
走力 | 0.9秒(100m) |
フォーム名にちなんでか、とにかく9の数字が目立つスペック値になっている。
ブーストフォームマークⅢから更にスペックが上昇し、遂にフィーバーブーストフォームをも走力以外ほぼ全ての面で上回った。
これまでのブースト系統のフォーム群を超える圧倒的な破壊力と英寿が受け継いでいた創世の力が合わさり、破壊と創造を自在に操るという脅威的な能力をベースとして有し、それに加え様々な特殊能力を持つ。
背中のマントは「ギーツテールナイン」と呼ばれるギーツⅨ固有のパーソナルアクセサリーであり、事象の加速を具現化させる機能を持つ。劇中の破壊された建物や地面が急激に修復される描写はこの部分の機能によるもの。この機能を自身にも適応することで超越的な加速を生み出し、ブーストフォームマークⅡ及びレーザーブーストフォームを凌駕するスピードで動ける他、44話においては鞍馬祢音の腕の負傷を修復している様子が見受けられるため、有機物・無機物の区別なく能力は適用できる(後述のリソース問題もあり、流石に死者を甦らせるといったことはできないようだが)。
この「ギーツテールナイン」はマークⅢ時と同様(あちらはエネルギーで模したギーツテール)に空間破壊の性質を持つ攻撃にも使える。劇中ではエネルギーを増幅し巨大化させて、超高層ビルを一撃で破壊して瞬時に修復している上、重力を歪めて飛行することも可能。
また、これを応用し破壊した地面に対象を埋め込んだまま修復し拘束するといった芸当を見せている。最大本数まで使用すれば、(不意打ちではあったが)ブジンソードクラスの実力者ですら身動きを取れなくさせる程の拘束力を持つ。
創世の力を応用すれば特殊なバリヤーで敵を閉じ込める、青い板状の足場を生成する、一時的に壁を張って防御する、ブラックホールを作る、取り落とした武器を随時手元に移動させるといった様々な芸当が可能(武器に関しては描写が曖昧なため、2つ目を創造したという見解も存在する。どちらにせよとんでもない)。
特に足場の生成はかなり多用されており、初戦闘時は擬似的な空中歩行に使用したり、47話では生成後空中に浮かせることで、足場を狭め高速移動能力を持つ仮面ライダーリガドの強みを潰して圧倒した。
この武器の移動能力がある関係上、実質的にギーツⅨを丸腰にさせるのは無意味に等しい。
これら創世の力を戦闘に応用する際も世界が作り変わる時と同じ鐘の音が鳴るのだが、視聴者からはこの時の音を揶揄して「ゴーン」と呼ばれたりしている。
胸の拡張装備こと「カノミックエンジン」は破壊と再生を司る事象の加速機能を備え、一時的に全てのアビリティを極限まで向上させる、ブーストバックルの能力「ブーストタイム」の強化特殊機能「ダイナマイトブーストタイム」の発動を可能としている。
それとは別に通常の「ブーストタイム」も発動可能な「レッドコアレッグ」を大腿部に備えており、これまでの「ブーストタイム」と違って連続発動を可能とし、戦闘力と速度の強化度合いが数十倍に跳ね上がっている。
理論上は上記の「ダイナマイトブーストタイム」との重ね掛けも可能と思われるが、すでに極限まで強化している所にそれ以上の強化が可能かは不明である(いずれも劇中では未使用なため)。
肩の「ショガンデスティー」はドライバーからの供給を受けた高次のエネルギーを次元圧縮貯蔵する。ショガンデスティーはこの「ダイナマイトブーストタイム」時に消費される、超常的エネルギーのエネルギーをまかなう役目も持っている。
脚部増加装甲「Gモノクローマー」は柔軟性に優れた「レジェンドキュービマテリアル」により、防御力を高めると同時に超加速、超高出力を発揮する際の想像を絶する負荷を抑え込むなど、ギーツⅨを強力にサポート、保護する機能を備えている。
腕部「シンジュギーツアーム」は高次の出力を受けることで常人の限界を遥かに超越する腕力を発揮することが可能になっている。
手足の「イリーナブーストパンチャー」「イリーナブーストキッカー」は青白い高次の出力を加速放出し、破壊力を極限まで高めている。また、後者は力場の展開により歩行可能領域を拡張すれば上下左右の区別なく活動することが可能で、劇中では空中を階段のように降りるという場面もあった。
両膝の「ノーブルチャージャーN」は瞬間的にブーストバックルの2倍以上の超パワーを脚に集中させて、素のスペックに上乗せすることができる。
「ダイナマイトブーストタイム」時には常人には察知しきれない程の超加速が発生されるが、目の「ギーツアイ・カムナ」による能力により通常時と同等の安定した視界を確保している。この目ならば通常見えないエネルギーの存在すら捉えてしまう。劇中では超高速移動中の仮面ライダーリガドにも大して驚くことなく瞬時に攻撃を当てている。同様に「イリーナギーツイヤー」はその状態なら世界中の音を取得できる。
口部の「カンナギクラッシュ」は言葉に神秘的な力を持たせることが可能となり、対象を翻弄できる。劇中では口元に指を当てて「しーっ…」と言った瞬間、周囲の動きが遅くなり(この時BGMが一瞬だけストップする演出がされている)、その隙にゲイザーに攻撃を仕掛けた。
頭部の「ジンキクレスタ」は未来人の操るスーパー量子コンピューターの演算能力を遥かに凌駕する性能を発揮するとされている。
額中央にある検査装置「Ⅸ(ナイン)オーディットシグナル」はギーツⅨの状態を常時モニタリングすることで稼働効率やダメージ状態などから変身継続性を診断し、必要に応じて変身解除を実行するなど安全面においても優秀である。
創世の力は英寿自身の能力であることも鑑みると、ギーツⅨはその創世の力を行使するための鎧と解釈できる。マークⅢでは上手く扱いきれず持て余していた創世の力も安定して行使できるようになり、グランドエンドを迎えた筈の世界は浮世英寿/仮面ライダーギーツの手によって創り変えられた新世界となった。
実力
上述したギーツⅨの超高性能ぶりに加え、英寿の卓越した戦闘センスと経験、そして彼の持つ創世の力が組み合わさったことにより、実際にはスペックに留まらない圧倒的な実力を発揮しており、劇中でも最強クラスの戦闘能力を誇る。
劇中でのダメージによる変身解除は対ブジンソード戦での僅か1度で、更に言えばこの際は思惑もあってわざと攻撃を喰らっているため、本気で戦った際は実質無敗。
本編のラスボスである仮面ライダーリガドΩに対しても、圧倒されることなくほぼ互角以上に立ち回り、最終的に優勢に持ち込んだ。この初戦は相手の持つ時間逆行技「リバース」によって変身解除させられてしまうものの、再戦時はそのリバースを変身者たる英寿自身が神となった副次効果により無効化、一方的に蹂躙し変身者諸共完全撃破した。
このように近年の最強フォームとしては類を見ないレベルの戦績を記録している。
記憶と願いへの影響
創世の神の力(ブーストマークⅢ・Ⅸ)により、英寿の意思で世界に以下のような変更が行われた。
①グランドエンド・以前のデザイアグランプリでの脱落により失われた仮面ライダーだった者の記憶を一律に復活
②デザイアグランプリ関係者の記憶も一部復活
③グランドエンドの影響で消滅した吾妻道長/仮面ライダーバッファと桜井景和/仮面ライダータイクーンのデザイアドライバーとライダーコアIDの復活
④浮世英寿による新しいデザイアグランプリの開幕
と言った改変が行われている。①と②に関しては英寿が犠牲者や理想を願う心を忘れた存在にさせないためという心情から変更した物であり、描写はないがこれまでに登場していったライダー達の記憶も元に戻ったと思われる。
②の通り鞍馬光聖のようなDGPスポンサーや政府関係者の記憶も復活しており、ジャマトの進化と平行して政府からの責任追及・鞍馬財閥へ家宅捜索が行われる弊害も起きている。また、記憶の復活する範囲はIDコアに触れた人間にも及ぶようで、鞍馬伊瑠美も祢音の出生についての記憶を保持している。
ちなみに英寿は以前「俺がDGPのスタッフになっている世界」及び「俺がDGPのゲームマスターになっている世界」を願っており(なお双方ともゲームの中断で叶えられずに終わっていた)、紆余曲折あったもののこの願いもキッチリ叶えた世界になっている。
反面、重要なのは「デザイアグランプリにおけるデザ神の願いは変わらず持続している」という点にある。例えば英寿がスーパースターでありツムリの弟であるという事実(設定)は消せないし、女神やヴィジョンドライバーの力で誕生・復活した祢音、景和、ウィンの存在も消滅しない。
なお、ベロバやケケラはオーディエンスの立場ながら、事前に女神へグランドエンドで未来へのゲートが閉じられても自身が消滅しないようデザイアカードに願いを書き、変わらず改変された世界でも健在だった。更にジャマト自体の存在はグランドエンドの影響を受けていない。
このため運営の介入によるジャマーエリアなどの存在が消えた分、以前よりも突発的な出現が多くなっている(ツムリもこのことは知っていた様で、英寿もデザグラが消えようとジャマトの存在は消えないと看破していた)。
オープニングの紹介映像や予告映像等ではバッファの姿が以前のものに戻っており、ジャマトグランプリ制覇の特典で道長の得た「仮面ライダーをぶっ潰す力」はリセットされていると思われていた。が、実際はフィーバースロットレイズバックルが英寿陣営の手元に無いのに加え、ライダーを倒す必要が無くなったため道長自身が力を放棄したことが明かされた。後に何度か復活を果たしており、英寿自身はこの力にはノータッチなことがわかる。
なお、これらのグランドエンドと変身能力の復活にはジャマトグランプリは無関係のため、ジャマグラ時代に入手していたコマンドツインバックルは消滅を回避し引き続き道長の武器として使用されている。
何より女神と同じ創世の力とは言えども、大多数の人間から願いを叶えたいと思う心を奪っている訳ではないため、ミツメのそれとは違って叶える願いにある程度リミッターがある模様。
具体的には一度破壊されたIDコアは修復できなかったらしく、改変後の第39話でもナーゴやハクビの変身能力は失くしたままであった。さらに元々必要としていたものを欠いた状態で力を行使するためか、代わりと言わんばかりにかなり体力を消耗するようで、英寿はかなりの空腹に襲われる。
ただし、劇中では英寿が「今の俺にはこれが限界みたい」と明言していることから、これからの英寿の成長次第で願いの叶う範囲が広がるとも示唆されている。実際に劇中では新たなライダーのコアIDと本来存在しない新たなレイズバックルの創造・そのライダーのコアIDを別のライダーのものに更新するなど徐々に創造する自由度は上がっている様である。
英寿もこれまでのデザグラとは異なり、大きな願いを一気に叶えるのではなく、少しずつ願いを実現させる長期的なプランを建てていた。
そのため、名前こそ同じ「デザイアグランプリ」であれど実際には現れるジャマトを地道に撃破していく「ジャマト撲滅隊」のような以前とは大きく性質の異なる方式へと変えられている。
45話ではツムリの持っていた創世の力をも受け継ぎ、限りなく神に近い存在となる。その直後、寄生ジャマトやギャングライダーズの犠牲者を救うべく42話以前の世界へと戻す改変を行った。これにより以下の改変が劇中で確認されている
- ギャングライダーズをはじめとした凶悪な過去の参加者らの消滅
- 知恵の樹の復活
- 墨田奏斗/仮面ライダーダパーンが離脱。
ギャングライダーズなどの凶悪参加者や知恵の木の被害者以外の復活者については明言されていないがこちらもなかったことになった可能性がある。
世界を戻したと言えど全て元通りというわけではないようで、43~45話の世界で起こった事柄のうち以下はそのままである。
- 道長や祢音、ツムリやウィン、そしてDGP運営側の記憶(記憶に関しては人物を問わない可能性あり)
- ツムリから英寿へ吸収された創世の力
- ファンタジーレイズバックルの存在と復活した祢音の変身能力
以上、この状態で46話以降が展開される。事柄ごとに新世界創世の過程で英寿の意思によって対象外にできる模様である。
最終的には英寿が本当の意味で神になったことにより創世の力もほぼ際限がなくなったようで、最終決戦ではリガドΩのリバース能力によって消滅した景和・祢音・道長のデザイアドライバーとコアIDを復活させている。更に戦闘後、誰もが幸せになれる世界の創世を行った。
誰もが幸せになれる世界は、世界が浮世英寿を忘れた世界としても同時に創世されており、スーパースターとして一世を風靡したはずの英寿の存在を誰も覚えていなかった…のだがそこまで厳重なものではなかったようで、『ファイナルステージ』ではIDコアに触れた仮面ライダー達はすぐに英寿の記憶を取り戻している。
また、過去のデザグラで犠牲になった人々が最終的に復活できたのかといった点は不明であり、少なくとも劇中では復活している様子が確認できない。
また、創世の力にほぼ際限がなくなった影響か、ファイナルステージではハクビ、ギャーゴ、ナッジスパロウ(半壊状態だった)、パンクジャックのコアIDが復活しており、『4人のエースと黒狐』ではパンクジャックに加えてロポ、ケイロウのコアIDも復活している。
『ジャマト・アウェイキング』においてはジャマト因子を持つ道長の意思に呼応してとある力を授けた。
使用アイテム
変身ベルト。名称からして恐らくギーツコアIDが必須。
前述の通り変身、必殺技に使用するレイズバックル。
母から受け継いだ力で生み出したブーストマークⅢレイズバックルが分離した真の姿。
先述の通り専用武器でありメインウエポン。ブーストマークⅨレイズバックルの拡張武装。荷電粒子砲を放つレールガンモードと、長剣で敵を切り裂くブレードモードを使い分けて戦う。
デザイアドライバーのベルト両腰に装備されているレイズバックル及び拡張装備のホルダー。
劇中では左腰のものがギーツバスターQB9の未使用時のマウントに使用された。この手のホルダーアイテムが最強フォームに多用されたのは珍しい例。
必殺技
- ブーストナインストライク
『BOOST Ⅸ STRIKE』
ブーストスロットルレバーを1回引くことで発動。青いエネルギーを纏った格闘攻撃を放つ。劇中ではゲイザーのバリアをパンチで完全に破壊した後、後述する技を発動し最後のバリアに突き刺さったギーツバスターを蹴り込み、最終的にブラックホールに送り込む形でゲイザーを撃破した。
47話では後述のブレードモードの後に発動し、超高速で蒼炎と稲妻を纏った飛び蹴りを放った。この時もギーツバスターを蹴り込んでいる。
- ブーストナインビクトリー
『BOOST Ⅸ VICTORY』
ブーストスロットルレバーを2回引き「ダイナマイトブーストタイム」に移行、レバーをもう1度引いて発動。青いオーラを纏ったライダーキックを放つ。
本編におけるギーツIXの最強必殺技でもあり、破壊力はブーストナインストライクの比ではない。
本編では48話でリガドΩ相手に使おうとしたが、リバースの影響で未遂に終わっている。だが、続く最終話でも使用し、遂に直撃させてリガドΩ諸共スエルを消滅させた。
『4人のエースと黒狐』ではジャマト世界樹を一撃で木っ端微塵に破壊して見せたが、敵側のチート能力が発動し破壊はなかったことにされた。
『ジャマト・アウェイキング』ではレジェンドキュウビを使役して突撃させるバージョンを披露している。
- ハイパーブーストビクトリー
『HYPER BOOST VICTORY』
マークⅢ時から存在しているブーストスロットルマークⅢを1回回すことで発動。劇中未使用。
- ハイパーブーストグランドビクトリー
『HYPER BOOST GRAND VICTORY』
ブーストスロットルマークⅢを2回回した後更に回すことで発動。劇中未使用。
- ブーストタクティカルビクトリー(ブレード)
『BOOST CHARGE』
『BOOST TACTICAL VICTORY』
ギーツバスターQB9のブーストチャージャーを引いてブーストチャージし、刀身に纏ったエネルギーで斬りつける。劇中ではこれを応用し、追加で青い円形のエネルギーを発生させそれをも刀身に纏わせ二重の超パワーを纏ったギーツバスターを敵に投げつける豪快な技としても使用した。
かつてブーストフォームマークⅡの攻撃ですらダメージのなかったドミニオンレイのバリアを複数枚まとめて貫通し、ドミニオンレイ本体すら破壊する程の破壊力を持つ。
47話では格上の仮面ライダーリガドの身体すら貫通している。投げつける技としては上記のブーストナインストライクへの繋ぎとして使用している。
- ブーストタクティカルビクトリー(レールガン)
『BOOST CHARGE』
『BOOST TACTICAL VICTORY』
ギーツバスターQB9・レールガンモードのレバーを起動しブーストチャージした後に青い光弾を敵に放つ。劇中では創世の力でジャマトを閉じ込めてから使用した。
- ブーストタクティカルインパクト
各種レイズバックルをギーツバスターQB9に装填して発動する超必殺技。
映像作品では未使用。また、この技を発動せずともレイズバックルを装填するだけでそのバックルに対応する拡張武装を展開可能。
ブーストマークⅨレイズバックル
『DYNAMITE BOOSTER』
『MARK Ⅸ』『DYNAMITE BOOSTER』
『BOOST TACTICAL IMPACT』
ゲーム作品『ガンバレジェンズ』にて登場する必殺技。ブーストマークⅨレイズバックルをギーツバスターのスロットに装填、青く光るギーツテールナインで飛翔して敵に超巨大なレーザーを発射する。
『MAGNUM BOOSTER』
後述の『ジャマト・アウェイキング』にて登場する必殺技。マグナムレイズバックルをギーツバスターのスロットに装填、マグナムシューター40Xを召喚し二丁拳銃によるレーザーや光弾を放つ。なお、こちらはマグナムシューターの召喚に留まっており「ブーストタクティカルインパクト」は発動していない。
活躍
- 38話「慕情F:九尾の白狐!」
創世の女神が砕けデザイアグランプリのグランドエンドを完了、撤退しようとするスエル/ゲイザー。そこに創世の力で抗い記憶とデザイアドライバーを保持した状態の英寿が立ちはだかり、ブーストマークⅢレイズバックルを分離・変形させブーストマークⅨレイズバックルをドライバーに装着、仮面ライダーギーツⅨに変身を遂げる。
ギーツⅨは尻尾でビルを破壊&再生。ゲイザーを地面に突き落とし、階段を生成しながら地に下りる。
ゲイザーはドミニオンレイを飛ばして攻撃、ギーツⅨは高速移動しながらギーツバスターQB9で対抗する。さらにゲイザーを地面に叩きつけ、地を造り変えて拘束し一方的に攻撃。
「お前が壊した世界は…!俺が造り変える!」
ギーツバスターQB9をブーストチャージ。地面から脱出したゲイザーは対抗してドミニオンレイでバリアを展開するが、ブーストタクティカルビクトリーでバリアは貫かれ、止めにブーストⅨストライクが炸裂、ゲイザーを撃破した(ギーツが初めてゲイザーに勝利した瞬間である)。
変身が解除されたスエルはヴィジョンドライバーを拾い上げてこの世界から撤退し、ギーツの新たな世界が誕生した。
- 39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」
ポーンジャマト対処のために変身。2度ともブーストタクティカルビクトリーで瞬殺、2度目は排出された小さいボーンジャマトを狙撃して対処した。しかし、大量に出現したポーンジャマトに助けた祢音共々囲まれてしまう。
性質が異なるとはいえ物語序盤から登場している所謂戦闘員枠のボーンジャマト1人に最強フォームという絵面だけ見れば中々オーバーキルな描写だった。これは寄生ジャマトの特性が不明だったための対応と思われ、判明後は戦闘力の低さと寄生された人へのダメージを考慮し、41話でこのフォームではなくマグナムフォームで対処している。
- 40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」
前回囲まれたポーンジャマトを一体ずつ対処、全員の救助に成功した。
その後五十鈴大智が変貌したマーレラジャマトとの戦闘のために変身、タイクーン・ニンジャフォームとのタッグで戦う。
大智の口から「君のお姉さんはもう手遅れかもね」と語られた際、即座に景和を捜索へ行かせて大智を抑え込む。
終始優勢だったが決着はつかず、大智に撤退された。
- 42話「創世Ⅳ:女神完成 闇の刃」
タイクーン・ブジンソードに敗れ人間態に戻った無防備な大智を斬ろうとする景和をギーツテールナインで拘束する形で制止し、「タイクーン…、お前は、こんなことする奴じゃなかったはずだ!」と説得を試みるも振り切られてしまう。
- 43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」
景和が叶えた世界にてギャングライダーズ達が暴れていたため、民間人を守るために英寿は道長と共に変身。
相手が武装したギャングとはいえ、ただの人間であるため迂闊に手が出せず、仮面ライダーターボンによって破壊された柱を創世の力で修復するなどターボンと交戦していたバッファへの後方支援に回った。
その後、仮面ライダーブラーリ、プレミアムベロバと戦う仮面ライダーギャーゴを妨害しようとしたプレミアムケケラと交戦。レーザーレイズライザーを弾いて攻撃手段を奪う戦法を披露した。
- 44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」
前話から引き続き、プレミアムケケラに優勢に立ち回り、撤退に追い込む。
劇中では更に祢音の仮面ライダーになりたい願いを元にギャーゴコアIDをナーゴコアIDに更新。遂に祢音の変身能力を復活させ、祢音の再起をサポートした。
- 45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」
タイクーンとの決戦に赴き変身。一進一退の攻防を繰り広げるが、元々英寿は「力では景和を変えられない」と判断しており、最初から本気ではなかった。最終的にはタイクーンの必殺を食らって変身解除…させる形で戦いを放棄。
そして、ツムリの力をも吸収し創世の神として覚醒した英寿が再変身。景和の願いも上乗せされて増幅したその力を以て、世界を変え始める…。
- 47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」
「オーディエンスが付いてんのは、お前だけじゃない!!」
「オーディエンスが願う限り、世界はハッピーエンドだ!!」
現代に生きる人々の願いの力を受け、前話で囚われた創世の呪縛を自ら破った英寿が変身し、ジットが変身した仮面ライダーリガドと対峙。
当初はリガドの超高速移動に翻弄されるものの、僅かな短時間で徐々に見切り始め、ギーツバスターで的確に反撃し、逆にリガドを怯ませている。リガドも破られるや否や、即座にレイズバックルを絡めた格闘に持ち込み、何とかギーツバスターを弾く事に成功するが、足場や武器を生成するなどして創世の力を使いこなして逆転。
最後はスエルとの決着のように、ブーストタクティカルビクトリーを発動したギーツバスターをリガドに突き刺し、そこにブーストナインストライクを叩き込み勝利した。
- 48話「創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌」
ギロリの手引きのもとスエル/仮面ライダーリガドΩのもとへ辿り着いた英寿が変身し、一進一退の攻防を繰り広げる。
鞍馬財閥の横槍によってリガドΩが弱体化した隙を突いてブーストタクティカルビクトリーを叩き込み、更にダイナマイトブーストタイムを発動してとどめを刺そうとするが、リガドΩが発動した「リバース」能力によって変身前まで時間が戻されてしまった。
- 最終話「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」
「知ってるか?神様には時間なんて、関係ないんだぜ?」
終盤、マグナムブーストフォームからチェンジし爆炎の中から現れる。
神となったことによりリバースを無力化、そのままリガドΩを圧倒。更にダイナマイトブーストタイムを発動し、ブーストナインビクトリーを今度こそ直撃させてリガドΩを撃破、更に変身者であるスエルをも破壊した。
本編後の活躍
【警告】この先、本編終了後のネタバレを記載しています。各作品を未視聴の方はご注意ください。
- 『ファイナルステージ』
終盤、仮面ライダージャマトゲイザー相手にマグナムブーストフォームからチェンジ。
初登場時同様Trust・Lastをバックに優雅に戦闘。創世の力で配下のポーンジャマトらの動きを止めて攻撃を加える。この際、初登場以来の「シーッ…」で周囲の動き(とBGM)を止める力を披露した。
ジャマトゲイザーは英寿を取り込んで創世の力を得た存在なのだが、復活した英寿/ギーツⅨは特に弱体化した様子もなくほぼ一方的に相手を完封、最後はブーストナインビクトリーで完全撃破した。
ファイナルステージにおいて、本編最強フォームがラスボスを撃破するのは仮面ライダーゼロツー以来となる。
- 『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』
序盤、タイクーンらの援護に参戦。ポーンジャマトの大軍を余裕で蹴散らし、ジャマト世界樹に対しダイナマイトブーストタイムを発動。このまま破壊してゲームクリア…と思いきや、愉快犯たちの策略によって世界ごと英寿が4人に分裂してしまう。…何と映画のメインビジュアルに大きく映っていながらそのまま出番は終わり。
分裂した4人のうち3人がオパビニアジャマトを媒介にⅩギーツレイズバックルになる形で創世の力ごと仮面ライダークロスギーツに吸収され(クロスギーツがギーツⅨに酷似しているのはこの影響)、ギーツⅨに変身不可能となったため、決戦はギーツワンネスに譲ることとなった。
なお、ギーツワンネスに使用された下半身はまさかの自身の前身であるブーストフォームマークⅢであり、本作では進化前の形態に花道を譲っている。
劇中で滅亡寸前にまで追い込まれた世界がエンディングでは元通りに修復されていることから、ギーツⅨの力も英寿の元に戻った様である。
映画での余談(ネタバレ込み)
そもそも愉快犯達が最も警戒していたのは英寿が持つ創世の力であり、それを強奪・吸収するために計画された策略はギーツⅨにとってはある意味初見殺しである。
ギーツワンネスの下半身=ブーストマークⅢの下半身スーツはギーツⅨのものを流用している。ギーツバスターも使用しており、別形態ながら見た目だけならそれなりにギーツⅨ要素も多かったりする。
「俺に殺られることが願いだったんだろ?叶えてやるよ」
釘宮リヒトがクロスウィザードを吸収し変貌したウィザードマルガムに対しガッチャード・スチームホッパーと同時変身、遅れて変身したバッファ・ゾンビフォームやヴァルバラドと共に4人でウィザードマルガムやその配下のジャマトやジャマトライダー達と戦う。
釘宮にはその力を危険視されており、重点的に拘束されて拘束を自力で解けずに身動きが取れない時間が続いたが、バッファとヴァルバラドの尽力により拘束が解け再び参戦。
ウィザードマルガムを抑えつつ変身が解けた道長と黒鋼スパナに向けられた攻撃をギーツテールナインで消していく。
最後の1つは反応が遅れ消しきれなかったが、間一髪で到着した仮面ライダーマジェード・サンユニコーンの力により無事消滅。ウィザードマルガムも撃破された。
ギーツキラー戦ではガッチャードが仮面ライダースターガッチャードへと進化したことで形勢が逆転した際にマグナムブーストフォームからこの姿へ変身し、巨大化したギーツキラーの頭部にギーツバスターを突き刺しダイナマイトブーストタイムを発動、スターガッチャードとのダブルライダーキックでギーツキラーを撃破した。
なお、劇中の戦闘において、攻撃のほとんどをギーツバスター等で防御しており、ウィザードマルガム戦では最も攻撃の被弾が少なく、他の三人が圧倒されている中一人だけ優勢になっているほか、破壊されたオブジェクトを再生してウィザードマルガムの頭部を叩き付ける、拘束自体もヴァルバラドとバッファは一度で拘束をまともに受けているがギーツⅨだけ足場の拘束魔法陣を創世の力で無効化する(前述の2度目の拘束はバッファらに使っていたのとは違い鎖を上乗せした強化版)など相変わらずの破格の強さも見せ付けている。
アクション監督の藤田慧氏はパンフレットのインタビューにて、ギーツと他のライダーとの共闘のアクションをつけるにあたって「ギーツ/英寿は神様だから格は落とないようにするため、魔法の力に翻弄される面で道長とスパナの2人の友情を描く流れを踏まえた上で新たな戦士・マジェードに見せ場を持っていく(要約)カタルシスに持っていった」と語っているので、格を落とさずに、かと言って共闘した人物達の活躍も見せるためにたった1人で全てを解決出来ない作風に仕上がっている。
「神様だからって驕るな。この世界は俺達神の物じゃない!」
タイクーン・ナーゴ・バッファの3人を一撃で撃破した仮面ライダードゥームズギーツに対し駆けつけ「お手並み拝見といくか」と変身。
ギーツバスターQB9にマグナムレイズバックルを装填しマグナムシューター40Xを展開して二丁拳銃戦法をとり、文字通り互角の戦いを繰り広げる。
手強いと判断し互いのブーストタイム必殺技をぶつけ合うも同威力で勝負はつかず、ドゥームズギーツにより異空間へ飛ばされ戦闘は終了。
その後、プロージョンレイジへ覚醒したバッファの能力を創世の力で作り変えようとしたドゥームズギーツの元へ乱入し、道長と入れ替わる形でドゥームズギーツの相手を引き受け再度戦闘を開始。
創世の力同士による戦いは初戦以上に激化し、なんと周りにあるダムが決壊して水がなだれ込む程の熾烈な争いとなった。
結局決着が付かなかったのか途中で戦闘を切り上げたようで、英寿はエースと共に道長たちのもとへ到着していた(この時は英寿もエースも両人共に無傷であった)。
本作品では相手が同じギーツなだけあってか本編以上の大立ち回りを見せており、初のギーツバスターの拡張武装召喚能力を披露したりと大活躍を見せている。
なお、劇中でも敵対するドゥームズギーツは他のプロージョンレイジを含めたライダー達とは異なりギーツⅨにしかジャッジメントブーストタイムを使用しておらず、本作でもギーツⅨや同格のドゥームズギーツは他のライダーから隔絶した存在であることが描写されている。
立体化
プレミアムバンダイ限定商品として「リボルブチェンジフィギュア PB06 仮面ライダーギーツⅨ&ブーストフォームマークⅢセット」にて初の立体化が発表。ボーイズトイフィギュアで仮面ライダーの最終形態が立体化となるのは仮面ライダーゼロツー以来である。
本編で披露することこそなかったものの、ギーツⅨの状態でリボルブオンさせることも可能。
また、ブーストフォームマークⅢ・ギーツⅨ共に他のライダーとも互換性があり、マスク部分を取り外して他のライダーの物に換装するだけで他ライダー版ギーツⅨが完成。また、パーツの組み替えで他のレイズバックルを使用したデュアルオン形態にも換装可能。
作例では仮面ライダーメリーがギーツⅨ、仮面ライダーレターが上半身がギーツⅨ、下半身がアームドプロペラとなった形態が確認できる。
2023年8月には「CONVERGE KAMEN RIDER 26」にてタイクーン、ナーゴ、バッファと共に一般店舗で発売。
(しかし急いで収録したためか,特徴的な複眼は再現できておらず、ブーストフォームと同じものになってしまっている)
食玩フィギュアでは他にも「装動 仮面ライダーガッチャード→1←&装動仮面ライダーギーツ」にてブジンソードと共に商品化され、プレミアムバンダイにて「プレミアムエディション」と呼ばれる豪華塗装版も予約された。プレミアム版は、販売締切を待たずして準備数が完売した。
余談
- 初登場回のサブタイトルにある様に、モチーフは妖獣として非常によく知られる九尾の狐。ギーツがキツネモチーフである事から、最強フォームのモチーフに九尾が用いられると予想する声は初期から存在しており、結果的に予想に沿ったデザインとなった。
- レイズバックル変身音ではお馴染みの「READY FIGHT」だが、実際の表記こそ変わらないものの他の変身音声と比較しても飛び抜けてテンションが高い。
- 初戦闘時には破壊した地面に敵を巻き込んで修復して埋め込むという『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』のクレイジー・ダイヤモンドに似た描写が見られ、一部視聴者の間で話題になった。公式サイトでもギーツⅨは砕けないと記載されており、制作側もある程度意識している事が仄めかされている。
- 尤も、その後も「僕は人間をやめるぞ、英寿ぅ〜〜〜!!!」などジョジョネタが使われているためただ単に担当がジョジョ好きなのかもしれないが…
- また視聴者からは「(諸々破壊してもすぐ直せるフォームなため)映像的な違和感等にも制作陣が気を遣わなくていいフォーム」と言われたりしている。
- ギーツⅨの複眼の奥が浮き出てるデザインについて、キャラクターデザインの田島秀樹氏は自身のTwitterで有無を言わさずの強者としての威圧感と狂気を孕んだ目力を表現する為に出した案だったと語っている。
- またフィギュア王No.310での山下貴斗氏のインタビューによると、「目がモチーフの未来人達はこれまでずっとギーツ達を覗いていたが、ギーツが逆に未来人達を見つめ返している。ゾッとするような眼光で敵を睨む様を想像して描いた」とのこと。
- 英寿自身無意識だったとはいえ、なぜ自身が生み出した力がマグナムブーストフォームの要素を持つかは現状不明。英寿が自ら使う力のイメージとしてマグナムブーストのイメージが強かったのだろうか?(考察だが、それならば使用するバックルの名称が本来関連性のないブーストバックルの派生であることやギーツバスターQB9がマグナムシューター40Xに酷似しているのもある程度説明がつく)
- ブースト系統の高速移動能力、マグナムシューター40Xやレーザーレイズライザー、トロンキャノンでの銃撃戦、レイジングソードでの剣撃戦、飛行能力や重力操作能力などを様々な形で継承しており、能力的にもこれまでの英寿の集大成と言える形態となっている。
- 何気に高橋悠也氏脚本作品の最強フォームでは珍しく攻撃で普通にダメージが通るライダーである(エグゼイド・ムテキゲーマー、ゼロツー共に攻撃を無効化する装甲を持つ)。他の2人よりかはマシ…とも取れるが、マークⅢから引き続き空間破壊能力を有している=極論当たる前に消せるので結局どうしようもない。
- 要するに(高速機動能力とも合わせ)攻撃が当たることを考慮していないタイプのライダーと言える。だからといって防御力が低いというわけでもなく、リガドの連続パンチ(1発あたり71.1t)やマグナムシューターの一斉掃射を受けても問題ない強度は持っている。
- なお高橋悠也氏は「仮面ライダーギーツ超全集」の武部Pとの対談においてギーツについて「ギーツは数あるライダーの中でも最強になりまして、強くしすぎたかなと思っている」と述べている。
- 初登場回の監督を務めた杉原輝昭氏は仮面ライダーの最強フォームの演出を担当するのは今回が初であり、それもあってか気合いの入った演出をしている。
- 変身ポーズは杉原氏とアクション監督の藤田慧氏、ギーツのスーツアクターである中田裕士氏、英寿役の簡秀吉氏の4人で撮影が始まる時間ギリギリまで考えたとTwitterで語っている。
- 簡氏はこの変身ポーズをとても気に入っているようで、ギーツⅨ本編登場後のイベントで変身ポーズを求められた際には高確率でギーツⅨのポーズを披露している。
- 上述の通り、ラスボスであるリガドΩはギーツⅨによって撃破されたが、本編最終回で最強フォームがラスボスへのフィニッシュを決めるのは『ドライブ』のタイプトライドロン以来の約8年振りで、令和ライダーにおいてはギーツⅨが初になる(近年の最強フォームは最終回限定フォームの前座になることが多く、それ以前の作品でも基本フォームで締める事もざらにあった)。
- 登場以降、『4人のエースと黒狐』や『ファイナルステージ』、更には『ジャマト・アウェイキング』に至るまで、基本フォームのマグナムブーストを差し置いてティザービジュアルに映っている。これにはその誕生経緯から、「浮世英寿」という個人を象徴する姿として適任であるためと思われる。
- 2023年のネット流行語100にて、「仮面ライダーギーツⅨ」がノミネートした。
- 『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』と東洋水産の赤いきつねと緑のたぬきのコラボCMにも出演。英寿が赤いきつねを食べた途端ギーツⅨの姿になっていたが、東洋水産の社員から「あの…白いきつねになっちゃってるんですけど…」と的確過ぎるツッコミを食らって「え?えっえ?え?」と本編のギーツⅨからは想像できないあまりにも間抜けな姿を披露してくれた。景和や宝太郎も呆然とするばかり。
- ギーツⅨの影響で、このCMのタグは「#白いきつねと緑のたぬき」になった。
- 『ギーツ』が赤いきつねと緑のたぬきとコラボしたのはこれが2度目で、前回はしっかり赤い姿(ブーストマグナムフォーム)で出演していた。なお、今回もCM冒頭ではちゃんと赤い姿(ブーストフォームマークⅡ)で出演している。
- 本編におけるギーツⅨの変身回数は、名前と同じ9回である。
- 厳密に言えば変身シーンがカットされたパターンが4回存在するため登場自体は13回だが、変身シーンの描写回数は9回である。
関連イラスト
関連タグ
強化フォーム 最強フォーム 最終フォーム メタフィクション 現実改変
仮面ライダークロスギーツ:劇場版に登場するギーツⅨそっくりの黒いライダーで、ギーツⅨのネガライダーにあたる。
仮面ライダードゥームズギーツ:こちらはVシネマに登場するギーツⅨそっくりのライダー。