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「興味深いねぇ、ジャマトと友情を育む男の心」

「ちょっとした推理さ」

「もちろん、必要とあらばね」


演:後藤大


変身する仮面ライダー/怪人

仮面ライダーナッジスパロウ

マーレラジャマト


概要編集

仮面ライダーギーツ」の登場人物。茶髪を結んだ眼鏡の青年。24歳。

頭脳明晰で、「クイズ王」の異名を持つ有名人。僅かな言動で相手の願いの内容を言い当てる等、高い推理力を持つ。

職業は不明だが、図書館や大学(40話では「慧鷹学院大学」なる大学から出て来ていた)に出入りしていることから、大学院生もしくは研究員と思われる。


過去にデザイアグランプリで決勝戦まで勝ち進み、浮世英寿と激闘を繰り広げた経験があり、対抗心を燃やしている。

五十鈴③

決勝戦進出者だけあってこの手のキャラとしては割と珍しく個人の戦闘能力も中々高く、主にモンスターバックルを使用した接近戦を得意としている(作中ではモンスター以外のバックルを使用したことはなく、別のレイズバックルを手に入れていた時にはまたその時で別の戦い方をしていたかもしれない。一見すると頭脳系キャラでありパワー主体のモンスターと相性が悪いと思いきや砂場での戦闘で地面を殴ることで砂を巻き上げ、ポーンジャマト頭から埋めるというしっかり特性を理解した上で使いこなしている)。

劇中では何度かデザグラで死線を潜り抜けてきた鞍馬祢音すら圧倒しており、かつてのファイナリストとしての実力は侮れない。


その強さは、基本的に戦闘では一旦ワンランク下のフォームで敵の出方を見る傾向にある英寿が始めから一切の容赦なく当時の最高戦力であるレーザーブーストフォームで大智を潰そうとした点からも察することができる。


また、ライダー作品で久々に主人公の決め台詞に言及した人物である他にも退場と脱落の差異やジャマトと退場者の関係について言及・考察するなどYoutubeやTwitter等で上げられている視聴者の疑問&考察をそのまま番組内で取り上げてくれるような立ち位置でもある。


人物像編集

自分の頭脳に絶対的な自信を持ち、それを自負しているが当の本人は表向き至って温和で初期の時点では時に突き放すような態度こそ取るが、露骨に相手を見下したりせず、攻略法を閃いて仲間に共有する等、協調性もそれなりにある。

しかし、桜井景和ジャマトのとある一件で思い悩んでいたことを利用し、景和がデザスターではないかと皆から疑われるように仕向けるなど、徐々に狡猾…もといクイズ王らしい策士の一面を見せ始める。

またベロバアルキメデルと組んだ際には、一般人を巻き込むことに何の感慨を抱く様子も見せないどころか特定の人物への復讐を目的として動く際には対象の近親者に手を出すことすら厭わず平然としていたりと、どちらかと言えばデザグラのプレイヤーと言うよりむしろオーディエンス寄りの人間性の持ち主である。


また、良くも悪くもその場の最善手を優先するあまりに他人の感情に疎い側面があるため、他者との信頼関係が上手く築けず結果的に土坪に嵌まるという描写も多い。慕情編においては一応それまでそれなりの期間を協力者として共に過ごしたはずの吾妻道長ベロバに存在を無視されている辺り、一見グループに溶け込めているように見えて実際は誰からも信用されない自分本意な人物、というのがこの時点での彼の本質だったと思われる(道長からすれば大智は「自身の願いのために他のライダーを蹴落とす人間」なので道長の戦う理由を考えるとそもそも元から信頼を置く理由がなかったのだろう)。


最終的には主人公陣営はおろかジャマーガーデンの面々からの信用すら失ってしまい半ば孤立無縁の状況に追い込まれており、知識や知恵は持っていても他者との信頼関係を築けず、大智自身もそれを必要とせず蔑ろにしていたことが彼の失敗の一つなのかもしれない。


デザイアカードに書いた願いは、全人類の記憶が欲しい」。「知識こそが最高の財産」という考えを持つ彼ならではの願いであり、それを叶えるためなら自分自身が人間をやめる(後述)ことになろうが一切抵抗がないなど、(本人の価値観という面も大きいだろうが)デザグラプレイヤーの中では道長に並んで理想への妥協がない姿勢を見せている。


食事の際には手を合わせて、「いただきます」をするなど、イメージ通り教養のある面を見せる場面もある。


乖離編での動向編集

ジャマーボール戦では、自分の立場を有利に、なおかつ確実にゲームを勝ち進めるための手段として、一番お人よしな景和をデザスター候補として疑われるように仕向け、プレイヤーの数を減らそうと目論んだ。

センシティブな作品

その際に「ジャマトは退場した参加者かもしれない」とあながち的外れでもない仮説を吹き込んで景和の精神を揺さぶり、実際にその作戦は成功するもとある人物からの情報を聞いた英寿によってジャマトの擬態能力が全参加者の前で暴露されたことで自身に対する周囲からの信用が落ちてしまい、逆に景和はゲームでの奮闘によって信用を勝ち取ったことでゲーム終了後の投票で他の四人から票を入れられてしまい脱落が決定。


「これだから人の心ってのは面白い」と半ば自棄になったようにも言いながら今回の経験をプラスとして受け入れ、最後に「僕を落として後悔しても知らないよ」と言い残してから「脱落」していった。


結果として「策士策に溺れる」「自らの首を絞める」という、優れた頭脳が自身の敗北を招くとともに、「誰かを疑わせる」自分が「誰かを信じさせる」景和に出し抜かれる形となった。


ケケラは「大智はデザスターではない」と予想しており、その言葉通り実際にデザスターだったのは別の人物(ネタバレ注意!)であり、大智は本当にデザスターではなかった。


クイズ王の雀、再び動き出す編集

  • 21話「乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!」

ベロバに参謀役としてスカウトされたことでジャマーガーデンを訪れ道長と接触。

ナッジスパロウのコアIDはベロバが「裏ルート」で既に確保していたため、記憶を取り戻した状態で変身資格も取り戻している。その「裏ルート」については23話での関与が示唆されているが、詳細は不明だった。


  • 22話「乖離Ⅵ:追跡!チラミ鬼をつかまえろ!」

ヴィジョンドライバーを持つチラミをゲーム中に引きずり出すため、最終ゲーム用のジャマトを敢えて送らないようアルキメデルに提案。それにより、痺れを切らしたチラミが仮面ライダーグレア2となって最終ゲームに参戦したため、再びナッジスパロウに変身。ベロバやバッファと共にゲームに乱入し、チラミを襲撃した(この時、自身はエントリーフォームだったにも拘らずモンスターフォーム姿のGMライダーを単独で撃破しモンスターレイズバックルを確保している)。


慟哭編での動向編集

参謀

ジャマト側の起こす大会の「ジャマトグランプリ」が開催されたが、ジャマトに汚染されていない普通の人間である大智は参加条件を満たせていなかったため不参加。

デザイアグランプリ時代と比べるとよりフリーダムな側面が描写されるようになっており、ベロバから「あんたもジャマトになってみる?」と問われた際は平然と「必要とあらばね」と返しており、ジャマトになることへの抵抗すら大して感じていないという超然とした一面すら見せるようになった。

天守からライダーとジャマト達の戦いの様子を眺めたり、闘牛ゲームで敗北した景和を檻へ閉じ込めたりなど、あまり目立たない形での登場が続いたが…


  • 31話「慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡」

30話でヴィジョンドライバーの機能によりベロバや道長と共に創世の女神真実を知った大智。

突如として英寿の前に姿を現し、彼に創世の女神の真実を伝え、絶望の底に落とすことに成功。


終盤では、アルキメデルがダンクルオステウスジャマトを回復させるために取った行動を目撃。最初はただただ驚愕するばかりだったが、捕食したアルキメデルの人格をオステウスが継承したことから、ジャマトが人間から記憶を取り込むことができるという事実を知り、魅入られたような笑みを浮かべていた(一方で32話ではベロバに対し完全に反旗を翻したオステウスことアルキメデルから少々距離を置いていたが)。


慕情編での動向編集

  • 34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」

記憶を失い元の生活に戻っていたが、図書館帰りにスエルからデザイアドライバーとIDコアを配布されたことで記憶が戻り、再びデザイアロワイヤルに参戦する(大智がナッジスパロウに変身するのは、23話以来11話ぶりである)。


祢音と桜井沙羅の前に現れ、得意のプロファイリングで沙羅がかつて自分を脱落に追い込んだ景和の姉であることを看破し、ナーゴハクビの2人と交戦。元ファイナリストとしての戦闘力を存分に発揮し、ハクビが戦闘慣れしていないとはいえ2人のライダーを単身で圧倒する実力を見せた(なおこの時の会合時に祢音は彼のことを「景和を騙そうとした悪い人」と沙羅に説明している。どの口が言うかとか言ってはいけない)。


かつて出し抜くことに失敗した景和への逆恨みから、変身解除に追い込んだ沙羅にトドメを刺そうとしたが、ケケラによって記憶を取り戻しデザロワに参加した景和=タイクーンと対決、さらにバッファまで乱入してきたためその場は撤退した。


策を巡らし続けた強欲雀の末路編集

  • 35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」

チートクラスの力を持つに至ったバッファへの警戒、そして引き続き景和への意趣返しへ燃やす執念などを孕んだ様々な思惑を巡らせる大智は、スエルが設けた「ジャマーガーデン跡地から最も多くのIDコアを回収した者は、好きなライダーを1人脱落させることができる」という救済措置ルールを存分に利用することを思いつく。


まずは英寿に共闘を申し出るも断られ、次にサロンで再び祢音と沙羅(と姿を隠していた景和)に接触し、こちらは言葉巧みに口車に乗せることに成功。一方で道長にも情報を流すことで彼女らをまとめてジャマ神の力で始末させるだけでなく、その隙に自らが大量のIDコアを集めてバッファをも脱落させることで怨敵・景和への仕返しと強敵・道長の排除の両方を成し得る策略を目論んだ。


しかし、「他人を陥れる強欲な人間」を何よりも嫌う道長は敢えてその策に乗らず、二枚舌の大智は逆にターゲットに定められてしまう。道長の変身するバッファとの戦闘になるも、ジャマ神になった彼に攻撃が通用するはずもなく圧倒的な力によって変身解除させられる。ドライバーからコアを抜き取ろうとするバッファに対し、大智は生身となっても執念で抵抗するが、これに手を焼いたバッファは速やかな脱落を優先し、抜き取ったコアを半壊させた。


「これで…これで終わりだと思うなあああああああああっ!!」


「強敵の排除」・「意趣返し」・「他人を出し抜くことへの優越感」という自分の利益のみを追求し欲張り続けた結果、それらの欲求を何一つ叶えることなく二枚舌を引き抜かれるかのような結末で終わった大智に最早ジャマーボールの時のような余裕はなく、屈辱と怒りに満ちた断末魔をあげながらゲームから脱落していった。


彼の策はそれ単体で見るならば勝ち残る上で決して悪いものではなく、同時に復讐を成し遂げられるものでもあったが、仮にも長く行動を共にした道長が他人を蹴落とし自分だけ幸せになろうとする人間を憎んでいることを考慮に入れなかったがために失敗しており、結局のところ人の心を面白いと評しつつも全く理解していなかったことが最大の誤算になっている。


これによりライダーへの変身資格を失ったが、先の抵抗で全壊を免れた彼の記憶と人格、そして「ギラギラ」を宿すIDコアは、その場に乱入したアルキメデル姿のオステウスによって「肥料」として強奪され、更にそのオステウスの死とともにベロバの手に渡ることとなった。


そして、彼が放った断末魔は現実のものとなる……


創世編での暗躍編集

  • 39話「創世I:俺のデザグラ」

創世の力を手に入れた英寿によって作り変えられた新世界。それは仮面ライダー達が記憶を失わない世界であった。

当然、この男も例外ではなく……


ジャマ神様(?)

「我こそが新世界を支配するジャマ神……」


ジャマーガーデンの跡地。そこには別人のような姿に変わり果てた大智が、人に寄生するジャマトの栽培をしていた。

「全人類の記憶を手に入れる」だけでなく「新世界を支配するジャマ神になる」という野望をも抱くようになった彼は、狂気の表情で最悪のゲーム「パラサイトゲーム」の開催を宣言する。


  • 40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」

ジャマーガーデン跡地からアルキメデルの遺した開発研究データを回収していた大智は、密かに用意したラボで短期間のうちにジャマト開発理論を独自に発展させることに成功し、人間をジャマトに変貌させる技術を確立していた。


独自の品種改良により、寄生させることで人体をジャマト化する1.6cmのジャマトを栽培するだけでなく、慟哭編で目撃したアルキメデルの記憶を丸ごと取り込んだオステウスの力も我が物としたかったのか、自身の体にオステウスと同じ古生物種ジャマトの遺伝子を取り込ませる改造を施し、遂にかつてベロバに返答した通りに人間をやめてマーレラジャマト(三葉虫ジャマト)へと変貌するに至った。


品種改良種のジャマトと同じ擬態能力も有しており、人間態として以前の大智の姿をとることも可能ではあるが、ラボ内では黒いフードを着用し、眼鏡を外し顔の右側に血管のような赤い紋様のついた姿をとっている。


回収したIDコアを届けに来たベロバとケケラに対してはコア返還を拒否し、自らジャマトベイビーを捕食して記憶を取り込む様子を披露している(なお、この光景を目の当たりにしたベロバとケケラは結構ガチ目に引いていた。2人も趣味の悪さは大概であるが、自身と全く別種の狂気は受け入れ難かった模様)。


直後、以前の大智の姿に擬態した上で沙羅に接触。彼女に寄生ジャマトに関する真実を教えたが、そのまま彼女は行方不明となる。

その後、大学から出て来たところで英寿と景和にジャマトと沙羅の件について詰問されるが、ここで怪人態としての本性を現し、ギーツⅨ、タイクーンと交戦。2人を翻弄するもののギーツに足止めされてしまうが…

教祖大智くん

「これで僕は、君に勝った……!」


実は沙羅と接触した際、品種改良ジャマトを一度に複数彼女に寄生させて、一気にステージ2までジャマト化を進行させ、英寿たちが自分に疑いを向けることを理解したうえで行動していた。なお、彼女を寄生させた夜に沙羅から景和宛にメッセージが来ていたが、この時のメッセージの内容がこれまでのメッセージと比較すると非常に淡々としたもの且つその時の沙羅は寄生され繭の状態となっていたため、おそらく大智が彼女の携帯を奪った上でなりすましてメッセージを送ることでわざわざ自分に疑いの目が向けられるように差し向けたと思われる。


そして、最後には沙羅は上記の顛末を何も知らないバッファにジャマトとして殺害されてしまった。こうして遂に策略で英寿と道長を出し抜き、同時に景和への意趣返しも成功させた大智は、勝ち誇ったセリフをギーツに放ちながら意気揚々と撤退していった。


  • 41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」

街頭ヴィジョンにて民間人に寄生ジャマトの存在を知らせた上で人々を混乱と恐怖に陥れ、自分に賛同する者たちに自身の元へ来るよう呼びかけ信者をかき集める。

その後、自身のラボ内のガーデンにて生み出した知恵の樹の元へ赴き、そこに生えた知恵の実を手に取り「もうすぐ全人類の記憶が僕のものに…!」とほくそ笑んでいた。


  • 42話「創世Ⅳ:女神完成 闇の刃」

自分の計画が順調に進んでいることに喜びを露わにしており、かつて自分を敗北に追い込んだ道長に対しても挑発的な言動を終始行っていた。

その後は救いを求める信者たちを集めながらそれを騙してジャマトを寄生させていたが、居場所を突き止めた景和と対峙。芝居がかった口調で沙羅のことを語り、「取るに足らない知識」と自分の脱落の要因となった景和を煽ったが、彼がブジンソードに変身したことで状況が一変。

自らの変異したマーレラジャマトの能力すらも切り捨てるほどの圧倒的な戦闘力を持つに至った彼に怖気づき、近くで楽しそうに観戦していたケケラに助けを求めるも「(本物の仮面ライダーに覚醒させるための)生贄になれ」と一蹴される。


「ふっざけんなぁぁぁーーーーーーーっっ!!!」


理想の世界を阻む怨敵や、自分の思い通りに動かない連中に堪忍袋の緒が切れて絶叫するも、距離を詰めてきたタイクーンの斬撃を首筋に受けて膝をついてしまう。満足な抵抗はおろか逃走することすら出来ないまま、最後の悪足掻きと言わんばかりに手の先からの光弾を乱射するも必殺技を叩き込まれて爆散し、とうとうマーレラジャマトへの変異が解除されてしまった。


自身に向けられた憎悪と怒りを受けて完全に戦意を喪失し、「僕も君も、ケケラに誑かされてたんだ!!」と自分たちは嵌められたのだと命乞いをするも、お人好しを捨て修羅の道に足を踏み入れた景和が耳を貸すはずもなく、そもそもこれまでの悪行三昧から見逃されるわけもなく、人間態の状態で殴り飛ばされ、遂に年貢の納め時かと思われたが、ギーツⅨの介入によって何とか命の危機からは脱した。


これまでの英寿の言動から考慮すると恐らく「景和に一線を越えさせないため」「ステージ2の寄生ジャマトへの対処法を聞き出すため」「英寿が目指す"他人の不幸を望む人間を排除し、誰もが幸せになれる世界を創ること"の中には大智も含まれており、命を奪うのではなく生かすことで罪を償わせるため」だと思われる。


また、この後に景和はデザグラ関連の脱落者を全て復活させようと試みており、ここで大智を殺害したとしてもどの道生き返っていたと思われる(後のことを踏まえると英寿が大智を庇わないと事態が更に悪化する可能性すらあったため、結果的にファインプレーであったと言える)。


ちなみにこの時、「二人で協力してあいつを……」と自身を見捨てたケケラに報復する為に共闘を持ちかけているが、景和でなくともどの口で言ってるのか誰もが思うだろう


  • 43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」

景和が「DGPで犠牲になった人々が蘇る世界」を叶えてしまったことでこれまで自身が作り上げてきたもの全てが無に帰され、心身ともにボロボロの状態で入院していた(なお、後述の45話で肉体は今もジャマトのままである事が判明している)。


そんな中、病室を訪れた道長から知恵の樹の所在を問われたが、上述の通り全てが失われていたため、諦めに近いような口調で答えていた。しかしこの期に及んで自身の作り上げてきた世界樹への執着を捨てきれないような発言には、「死んだらそれまで。幸せもへったくれも無い」と一蹴されてしまった。


  • 45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」

傷が治ったことで退院したものの英寿、道長、祢音から再び知恵の樹の在処と取り込まれた人々を救える可能性を問い質され、ここで観念したのか素直にその情報を伝えた。英寿から、沙羅を始めとする犠牲者の記憶を読み取ったことでその人達の幸せを知り、人の幸せを奪った罪悪感が芽生えつつあることを指摘され、その罪に対する贖罪として自分の過ちを償うことを説かれた。


  • 46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」

ツムリの創世の力を引き継いだ英寿によって世界が元に戻され、それにより知恵の樹も元通りになったことに困惑する。そこに、世界を破滅させるバッドエンドゲームに知恵の樹を利用しようと考えたベロバとケケラが現れ、プレミアム形態に変身した二人に始末されそうになったがバッファとナーゴに助け出された。


サロンに保護された後、道長と祢音から沙羅を助け出す方法を問われた際は、ベロバとケケラからの知恵の樹の奪還を条件に、沙羅を復活させることを承諾。道長が一人で戦いに向かった際は、誰も不幸にならない世界を作るために自分だけ不幸の道を進もうとする道長を「かわいそうな人間」と称したが、それを聞いた祢音からは否定された。


ベロバをついに打ち倒した道長によって知恵の樹が取り返された後は約束通りジャマトの侵食を抑えるための血清を取り出し、それをぶん取った景和が知恵の樹にかけたことで取り込まれていた沙羅や他の犠牲者達を復活させることに成功した。


以下、47話以降のネタバレ注意!
























  • 47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」

「せっかく僕が救ったんだ…彼女を傷つけるな」


ケケラが仕掛けた「仮面ライダーゲーム」によりライダーがタイクーンのみになってしまい、危機に陥っていた景和と沙羅を守るために登場。


彼はジャマトとなりライダーではなくなっていたため、ゲームの影響を受けなかったのである。景和へ敵意を剥き出しにするケケラを蛙化現象」と揶揄し(※)、マーレラジャマトへと変貌しケケラが変身したプレミアムケケラと交戦する。


一時はマーレラジャマトの能力で翻弄するもスペック差には抗うことができずあえなく敗北。景和共々捕まってしまう。

景和から何故姉を助けたのかと問われたが、「本当の幸せはつまらない人生にも転がっていた」と返答したことでジャマトに魂を売った大智にもまだ人の心があることを理解した景和から「君にも幸せになる権利はある」と返された。

その後、ケケラと景和の交戦する様子を見ながら、ケケラが仕掛けた「仮面ライダーゲーム」を無理ゲーと評した。


、クイズ王と称される彼が策を講じていないはずがなく、ケケラが解放したジャマトは全て自身が育てた個体だったため、そのジャマト達を意のままに操って人質となった一般人を解放。かつて自身のピンチを見て見ぬふりをして裏切ったケケラを出し抜くことに成功する。

そして、その際にケケラ打倒のために景和に共闘を持ちかけたあの言葉が現実のものとなり、景和の勝利に貢献することとなった。


ケケラは「世界を救えるのは仮面ライダー(の力を持った者)だけ」と考えて景和のみが重責を負って折れることを狙って仮面ライダーゲームを仕掛けた。しかし大智がライダーの力を使わず、それどころかジャマトの力を用いて攻略したことで「世界を救うのは仮面ライダーだけではない」という景和の持論を見事に体現したのだった。


※正しい意味はギーツで言えば「景和がケケラに心を開いた途端、ケケラはそれまで推していた景和への想いが冷めてしまった」といったところであり、端的に要約したが故に劇中での使われ方はやや誤用となってしまっている。もっとも大智ほどの知識人が純粋に間違えるとは考えにくいため、現実でも誤用されがちな使い方を敢えてした可能性もあるが。


  • 48話「創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌」

ゲームマスターとの肉弾戦で苦戦していた晴家ウィンを援護するためひまわりジャマト数体をゲームマスターに差し向け、彼をアシストした。その他にも大量のひまわりジャマトをゲームマスター達に差し向けており、足止めや一般人の救出にに貢献。また、ゲームマスターの一人に自らプロレス技を掛けて足止めするという中々にシュールな姿も見せていた。ナッジスパロウ変身時の肉弾戦主体の戦闘スタイルと言い、意外とそっち方面の趣味もあるのかも知れない。


なお、ウィンとはこの時が初対面だが、「出たな!ゴ…!」と言われようとしていたことから少なくとも良い印象は持たれていなかった模様(この前までの前科を仲間から聞いているのなら当たり前ではあるが)。


最終回での活躍編集

  • 49話(最終話)「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」

英寿死亡の報に対しては想定外だったのか驚きの表情を見せていたが、「誰もが幸せになれる世界」のため、引き続きゲームマスターを足止めしていた。

その後、ギーツ達がスエルを倒し、世界を作り替えてDGP運営を消滅させ、英寿が新たに創造した世界では誰かの知識を奪うことなく「人類とジャマトの共生」を目標にジャマトの品種改良を進めている。

ギーツ最終回ありがとう🌻


本編後の活躍(ネタバレ注意)編集





















『ファイナルステージ』編集

新生デザグラにて、バッファのタッグとして(恐らく運営か英寿にコアIDを新造され)久しぶりにナッジスパロウ・アームドアローとして参加(パンクジャックがモンスターフォームだった都合か)。

「ジャマトとなった者同士仲良くしようよ」と言うもバッファからは「協力者はいらない」とあっさり塩対応された模様。


そして彼のみ脱落してしまった(ファンからは使用者が大体脱落したりリタイアとなるアームドアローを使ったからでは?とネタにされている)。


ジャマト・アウェイキング編集

だいち

「人間の姿になれるキミ達が次に学ぶべきは…"愛"だ」

英寿達と最凶の仮面ライダーとの戦いからしばらく経ち、新しいジャマト農園で変わらずひまわりジャマト達に人間の知識を教えたりと平和な日々を謳歌してた時、ツムリたちから新種のジャマトが現れた連絡を受ける。


そして、その映像を見た際にそのジャマトがかつて自身が「人間とジャマトの共生」のために生み出した個体だったことをすぐに察知。ちょうど「パトロール」と称してやって来ていた英寿に対して経緯を語りながら、かつて愛する人を失ったことがトリガーとなって不完全な状態で創世の力を覚醒させた英寿と同じことが起きたために自身の予想を超える進化を遂げた彼女を危険視し、「まずい事態になった」と呟き、英寿達に彼女を止めてほしいと頼んだ。

その後、終盤にて再登場。天涯孤独の身となった春樹や仲間たちとともに帰路へと着いていった。


ちなみに、クイーンジャマト/葉月が大智に清春を紹介し、大智が清春に彼女を託すシーンが鑑賞したファンの間で「結婚の挨拶にしか見えない」と話題になった。


本作では情緒を学び始めたジャマト達に愛を教え共存の道を説くなど、出番こそ少ないがかつての彼から大きく成長した姿も見せており、現在ではパトロールこそ定期的にされてはいるが英寿との関係も良好な様子。また、英寿からは引き続き「ナッジスパロウ」と呼ばれている。


葉月と同じく生み出していた蒼斗/キングジャマトの暴走を止められなかった点に関しては、図らずも本作の元凶の一人になってしまっているが、それでも大智の行動そのものは間違ってはおらず、彼は最善を尽くしていた方だという評価が多い。


余談編集

  • 演じる後藤氏は、過去に『舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-』でパイモン役を、『仮面ライダージオウ』本編でアナザー電王(2019)に変貌した青年・遠藤タクヤ役を演じていた。
    • 皮肉な因果か、タクヤには姉がおり、その姉の死因を誤解し憎悪に飲まれて力を欲して暴走してしまうという、大智ではなく景和に近い人物となっている。
    • また、43話での病床番号が2007となっており、アナザー電王関連の小ネタも仕込まれている(なお、「2007」の数字が刻まれたアナザー電王に変身したのは別の人物)。

  • 彼の願いが明かされた際、視聴者からは「頭の許容量大丈夫?」「頭耐えられなくなって爆発しそう(要約)」とネタも含め心配するような声が上がった。作中では知恵の樹という地球の本棚のように外側から知識を取り込むような形で一度成功した。
    • そして、ジャマトの力で人類全ての記憶を知恵の実として集める方法を見出したが、その全てを我が物とするには現在の地球の人口、80億4500万個分の知恵の実を食べないといけない問題が出てしまっており、加えてその前に人間をジャマトに変える必要もあることを踏まえると、あまりに効率が悪すぎる点もネタになっている。

  • 主要人物以外のDGPプレイヤーとしては初のレギュラーキャラ。ほぼ毎年行われている音楽イベント「超英雄祭」に、大智役の後藤氏がギーツキャストとして登壇した。このイベントは例年ではレギュラー・準レギュラーキャラを演じる俳優が登壇するため、彼が今後レギュラーとして定着することが示唆されていた。

  • 後藤氏は、撮影の休憩時間中にベロバが劇中で度々食しているジェリービーンズをつまみ食いしており道長役の杢代和人氏から「(つまみ食いは)あかんて」と注意されていたらしい。


  • 創世編での行動について、英寿が各デザグラ参加者の記憶を戻したのが原因という意見があるが、ナッジスパロウのIDコアを回収しているベロバには「大智の記憶を戻す」および「大智の記憶を保有したジャマトを栽培する」手段が取れるため、大智(またはその記憶を持つジャマト)がことを起こすという結果そのものに大きな変化は無いと思われる。


  • 公式やファンからひまわりジャマトピクミンっぽいと言われたため、彼らを育て指示を出した大智がキャプテン・オリマーに例えられることもしばしば。
    • また、ひまわりジャマトの見た目から「ひまわり組」の園児と先生と例えられることも。

  • 最終話で作り替えられた世界での「人類とジャマトの共生」と言う願いは、アルキメデルが目指していた「ジャマト達が幸せになれる世界」にも通じるものがある。彼の研究が実を結び、人類とジャマトの共生が果たされれば、きっとアルキメデルも報われるであろう。
    • 更に劇場版でジャマトの原種が未来人に何をもたらしたのかの真実が明かされたが、その未来へと至るルートを断ち切れる可能性を秘めた血清というとんでもない発明を行ったことで、世界全体にとっても重要な人物にまでなったという変節ぶりである。
    • 30分後に人間と怪人の和解・共存を望む人物が登場するが、その人物が「自分が怪人勢力の王となる事で共存の道を歩む」と本格的に決心したちょうど30分前に人間とジャマトの共存の可能性を示してしまった為、「ジェラミーの目標を一足先に達成した」ともネタにされた。

  • ジャマト側の参謀となって以降は、コアIDを再入手しドライバーに加えバックルまで入手したものの、ジャマトグランプリに参加不可能という形で登場していない。
    • これはナッジスパロウのスーツアクターが3月放送が開始する王様戦隊キングオージャー宰相カメジム役に抜擢された故のメタ的な問題である。それ故参謀として幹部側のような立ち位置になりつつある···のだが出てきてもその場で出来事を見守っていたり自分の意見を一言二言喋るか、意味深な笑みを浮かべるぐらいしか動向がない
    • また29話では景和への態度から煽り厨等とも言われたりしており、視聴者からはネタキャラとして扱われることが定着しつつある。主な理由としては前述の通りで本筋に関係ないのにも拘らずついでのようにデザグラの真実を知ったり、その情報をさらっと英寿ら主要キャラに開示するなど絶妙な立ち位置にいること、更にはそれを全力で楽しんでいることが大きいと思われる。
    • 30話にてアルキメデルがダンクルオステウスジャマト自ら身を捧げ喰われた際はあんぐり口を開け、流石の彼でも吐き気を催したように口元を抑えた。が、直後にまた興味に目を輝かせるような絶妙な表情で流れを見つめていた
    • 程無くして『ギーツ』本編で「幸せの総量は決まっている」という台詞が出てきたが、主要人物たちが軒並み曇らされていた結果、その幸せの総量がコイツに偏っているのではという何とも奇妙な結果になっている。上記の通り、結果的には作中人物の面々から信用をなくしているので、視聴者人気と引き換えに劇中の登場人物からは嫌われたとネタにされたこともある(彼自身も敵である参加者の信用など要らなかっただろうが)。

  • 40話で鞄から出てきたフラスコがあまりにも大きく視聴者に抜群のインパクトを植え付け、「仮に大学にまだ通っているなら絶対日常生活で邪魔だろ(要約)」とネタにされた。
    • ちなみに視聴者から「クソデカフラスコ」という愛称で呼ばれるこのフラスコはケルダールフラスコという名称で実在している。が、ネット情報では何故かこれが大智のなりきりアイテム扱いされるということが起きた。更に46話でも再登場したが、登場するたびにTwitterで「五十鈴大智」とセットで「クソデカフラスコ」というワードもトレンド入りしていた。
    • 公式サイトでもこれをいじられているほか、ファイナルステージではキャスト陣の挨拶時に志田氏、佐藤氏、後藤氏にて40話の沙羅がジャマト化させられるシーン再現の寸劇が行われ案の定件のフラスコが登場するという公式が病気な一幕もあった。
    • 更に更に本編とは違い景和が大智にブチギれ、歴代ライダーシリーズに登場してきた眼鏡キャラとは違い特にエキセントリックな言動もなかった大智が遂にハイテンションな笑い方を披露し、あろうことか本編外でキャラ崩壊してしまった(その後もフラスコを回収に来たスタッフを追いかけ回し、早々にステージから消えていった)。
    • ギーツの次作はモチーフの一つに錬金術が含まれており、当然フラスコも登場(しかも主役の変身シーンにも出てくる)したため視聴者が大智を想起してしまう珍事が起こっている。この現象は一部で五十鈴大智の呪いなどと呼ばれていたりする。

  • このように様々なネタを視聴者に提供し愛されるネタキャラとなった結果、遂には2023年のネット流行語100にノミネートされた。同年アニメ化を受けて爆発的な人気を誇った「推しの子」や「ブルーロック」の登場人物に混じってしれっとこいつがいるのだから、仮面ライダーに詳しくない人からすれば困惑すること間違いなし。(脚本担当の高橋悠也氏も公式Xの投稿をリポストする形で「なぜだ」と一言コメントした。いや、アンタが言うな)

  • 視聴者からは散々ネタキャラとしていじられているが、実際は祢音の両親同様に本編ではほとんどギャグシーンが無い徹頭徹尾シリアスなキャラクター。それ故死亡退場を危ぶむ声が多かったが、最終的には人類とジャマトの共存の橋渡しとなる重要人物という予想だにしなかった形で生き残った。なお、東映公式サイトでは「ライブ感の象徴的な存在」と評された。
    • Vシネの監督を務めた坂本監督もTV本編最後の担当回が42話のブジンソードにフルボッコされた回であったためそれから数ヵ月後Vシネの台本を見た際に何しとんねん!めっちゃ良い奴になっとるやん!と突っ込んでいる。

景和「五゛十゛鈴゛大゛智゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛!」

大智「オーッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!オーッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!(以下略)」

景和「五゛十゛鈴゛ー゛ー゛ー゛!!」

大智「アァアハァア」


関連タグ編集

仮面ライダーギーツ プレイヤー(仮面ライダーギーツ) ジャマト

クイズ王 メガネ 策士 ︎︎マッドサイエンティスト 光堕ち

舌切り雀:彼を端的に表した昔話のタイトル。

無敵の人:何が起きても新しい知識と捉えて楽しんでいる様子から視聴者からこう呼ばれている。


琢磨逸郎城乃内秀保ブレン内海成彰:眼鏡を掛けている似たような立ち位置ライダーの変身者。いずれも紆余曲折あって善側の人物(及びネタ扱い)になった点も共通する。


三島正人真木清人:眼鏡を掛けており、人間をやめてになった人物。どちらも人類を裏切って怪人についている。三島とはパンチ主体のサブライダーに変身した事がある点や全人類を怪人化させようとした点も共通。


檀黎斗脚本家が同じ作品の似た者同士のサブライダー。目的を果たす為に手段を選ばない、2号ライダー大切な女性を含む多くの人間に怪人を感染させて消滅させた事がある、神を自称する、に逆転の隙間を晒して一度退場する、後に人間を辞めて怪人に変貌、最終的には主人公達の味方になると共通項が多い。


堂安主水クイズの仮面ライダーに変身する人物。


外部リンク編集

五十鈴大智 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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