概要
『仮面ライダーギーツ』に登場するレイズバックルの一つで、大型バックルに分類される。
デザイアドライバーとコアIDと併用し変身することでモンスターフォームに変身する。
外見
ベースカラーは青と蛍光イエロー、丸い縁取りのリアクター部分「モンスターリアクター」はオレンジ色。
青い帽子を被った、猿のようにもクマのようにも見えるポップ調のモンスターを模した異色のデザインが特徴。
初期状態だと目を閉じて眠ったような外見となっており、待機音もこれまでのバックルとは違いご丁寧にファンシーなゆるいBGMに合わせていびきが入っているシュールなもの(必殺待機音も兼ねている)。
帽子部分「ラクトクラップメット」を押すことで目を開き(起こされて驚き、その後怒った顔になる)、「ギャー!」と叫び声と共に起動する。
玩具の説明では「モンスターを叩き起こして変身!」と書かれている。
肝心の目である「ナップインジケーター」は一定時間以上の活動が終わると勝手にまぶたが閉じて休眠状態になるという仕組みが存在し、さながら暴れ疲れて眠る子供のようである。
この性質からブースト以来の活動限界があるバックルでもある。
下記の様にラスボスを一撃で粉砕する程のパワーを秘めており、音声も鳴き声が入っていたりと全体的に特殊な仕様になっている。
運用方法
上半身強化
他のバックル同様に右に装填すると「SET」と共に認識、帽子部分を押すことで目を開き、「MONSTER」の音声共にモンスターフォームのアーマーを実装する。アーマーの各部には星があしらわれ、腕には大型の籠手を装着する。
下半身強化
ドライバーの左側に装填して同様の操作をすることで実装。
星があしらわれた装甲を腿と膝に装着。質量を増大して密度を高める機能を持つ大型のブーツが足先を覆う。
所有者の変遷
邂逅編
缶を呑み込んでしまったサボテンナイトジャマトに対抗する切り札としてデザイアグランプリ運営より配られた3つのタマゴの内、浮世英寿が持っていたタマゴから孵化した。
英寿はタマゴの時から「あれがお前の倒すべきラスボスだ」「自分の使命を自覚しろ」と語りかける英才教育を行い、最終的にバッファの覚悟を見せつけられたことでナイトジャマトの一撃を卵でガード。すると眩い光と共に卵は割れ、一発逆転の切り札として誕生した。
モンスターストライクでサボテンナイトジャマトを文字通り一発KOした後は瞼が閉じてしまい、英寿は変身解除。労うようにそっと撫でてあげるのであった。
謀略編
最初のレイズバックル配布でウィンが所有。
フィーバースロットレイズバックルでギーツがモンスターフォームに変身。
その後、ジャマトライダーを相手にウィンがフィーバースロットバックルも用いてフィーバーモンスターフォームに変身して戦い一度はジャマトライダーを撃破する。
ジャマトと交戦しているギーツを相手に不意打ちで攻撃する。
ジャマトからドライバーを取り返したパンクジャックがグレアと交戦するも、圧倒された末にヒュプノレイで洗脳され、英寿に襲い掛かる。
前々回と同様、洗脳されたパンクジャックがこの形態でギーツと交戦するもヒュプノレイに搭載された自爆機能によって最終的に自爆させられる。
乖離編
最初のレイズバックル配布で五十鈴大智が入手。その後、第19話で脱落するまでは彼が使用した。
ナッジスパロウがエントリーフォームの状態でモンスターフォーム姿のGMライダーを撃破し、モンスターバックルを奪う。
バッファと共にジーンと交戦するも圧倒される。
その後、ヴィジョンドライバーを取り返すためにやって来たタイクーンとナーゴをジャマトライダー達と共に迎撃した。
慟哭編
ジャマトライダーの一体がフィーバースロットバックルを使用し、モンスタージャマトフォームに変身する。
モンスターバックルを使用するGMライダーがギーツ、ジーンとそれぞれ戦い、最期はレーザーブーストフォームとなったギーツに撃破された。
慕情編
この形態に変身したナッジスパロウがナーゴ、ハクビと交戦して2人を圧倒するが、乱入して来たタイクーンとは互角に渡り合う。だが、ジャマ神となったバッファが現れたため撤退する。
生き残っていた野良のポーンジャマト達を倒した後、レーザーブーストフォームに変身したギーツと交戦するが分が悪いと判断して撤退。
その後、大智の策に乗らなかったバッファと再び交戦するが撤退できずに敗北し、IDコアを破壊された。
ダンクルオステウスジャマト戦でバッファ(ジャマ神)がフィーバースロットバックルでモンスターゾンビフォームに変身し、ダンクルオステウスジャマトを圧倒した。
バッファにIDコアを破壊されそうになった景和を助けるため、パンクジャックが乱入してこれを阻止した。
創世編
タイクーンブジンソードがモンスターバックルを使用してブジンモンスターに変身し、ギーツⅨと交戦した。
劇場版
ギーツ組登場時点から英寿が所持。マグナムとデュアルオンされ、モンスターマグナムフォームへのフォームチェンジに使われた。
「ガッチャ大作戦」にはウィンや大智が登場していないためモンスターを基本形態とするライダーが居なかったのだが、英寿が持ち込んだことで一般大型バックルは6種全て登場出来たことになる。
また、配色がそっくりで同じく格闘戦を得意とするガッチャード・アントレスラーとの共演も実現。顔を合わせた際に互いに反応している。
玩具情報
- DX版
10月29日発売。
仮面ライダーパンクジャックのコアIDが付属する。
上述の通り固有変身待機音が流れる珍しいバックルだが、ギミックがそれなりに複雑なのかそれともパンクジャックのコアが付属するからなのかは不明だが、ただでさえ高価な大型バックルの中でも更に高価なメーカー価格になっている。
後に電池式であるビートとフィーバースロットが発表され、バックル最高額は更新された。
- メモリアル版
2024年3月8日より、プレミアムバンダイにて予約開始。他のメモリアルバックルの例に漏れず、バックルに音声が収録され、基本形態として使用していたウィンと大智の台詞が収録されている。しかし、発表の時期によりによってプレミアムバンダイにて再販されたDX版が発送される時期と被っていた(要するにIDコアが付属するとしても再販版が届く頃に完全版が発表される形になってしまった)ので、当時買った人はともかく、再販版を買った人達に対して「(プレバン側は)もう少し早く出せなかったのか」、「再販版を買った人は可哀そう」と苦言と同情の声が出てしまった(尚、同時期に発表されたマークⅨや後に発表されたマークⅡも再販の発送から短いスパンでメモリアル版が発表されたので同様の声があり、フィーバースロットに関しては再販されていないのでそこまで苦言は出なかった)。
余談
- モンスターなのにどちらかと言えば星が重点的にあしらわれているデザインなのは、モン“スター”の引っ掛けと思われる。
関連タグ
- ヴィジョンドライバー:同じく変身・必殺技時に目が開くベルトでデザグラのゲームマスターが変身するライダーのベルト。奇しくもグレアの初戦の相手となったのはモンスターフォームのパンクジャックだが、今となっては皮肉な組み合わせともとれる。
- マッシブモンスター:モンスター繋がりの変身アイテム。
- ゴーストドライバー:変身・必殺技発動時に目が開く機構がある変身ベルト。
- 仮面ライダーキバ:武器になるモンスターと共に戦い、必殺技発動時に「ウェイクアップ!」とコールされるライダー(ベルトだけならダークキバやサガも該当する)。初登場回のサブタイトルで連想した視聴者が何人かいた模様。
- ホッパーゼクター:ベルトに右からセットするとパンチ、左からセットするとキックを重視したライダーになるバッタ型メカ。