『DESIRE DRIVER』
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概要
デザイアグランプリの参加資格であり、ライダーコアIDと組み合わせることにより、参加者を仮面ライダーへと変身させる。
基本的には、ナビゲーターのツムリからビックリミッションボックス001に入れてライダーコアIDとともに手渡しされる。
外見は非常に簡素。
キーアイテムであるレイズバックルを後付けするためか、かなりシンプルでニュートラルな見た目で、中央にはライダーコアIDを取り付けるソケットとそれを囲む発光部がある。
また正面から見て左上には、ドライバーを180度回転させるギミック「リボルブオン」を行うためのボタンがある。
従来の大きめの変身ベルトに小さなアイテムを装填する方式とは逆に、比較的コンパクトな変身ベルトに大型のアイテム……というよりも変身ベルトの外装パーツそのものを追加装填する形式のベルトであり、このため小型バックルの際は左右両方に装填しても変化が小さめだが、左右両方に大型バックルを装填した状態は非常に大型となる。
また、ベルトの操作の大半がレイズバックルに依存し、装填後は外観がレイズバックルで覆われるため、ベルトそのものを組み替えるような大胆な変化があるのが特徴。
機能
本体となる「ライドルベース」には水素を利用する機構を内蔵している。
ベルト帯の「ライドルライン」の背面に当たる部分、玩具でいうベルト留めから大気中の水分を吸収し、ライドルベースに内蔵した振動発電装置からの電力で電気分解して水素を生成。
超電導状態のコイルから成る反応炉「トーラスリアクター」に供給することで膨大な再生可能エネルギーを発生させて動力源とする。
この時の変換効率は驚異の96%超な上、反応で生成した水を再度電気分解して循環利用するためクリーンエネルギーを動力源としながらも最終的なシステム全体効率はほぼ100%である。
中心部のソケット「パーフェクターコア」にライダーコアIDをセットすることでプレイヤーを認証し、エントリーフォームに変身。
ドライバーの拡張コネクタ「ホップアップアセンブル」にレイズバックルをセットすることで装甲を纏うことができる。更に、逆側のポップアップアセンブルにもう1つレイズバックルをセットすることで「デュアルオン」が発動、追加装甲が現れる。
更に、上部のボタン「リボルブアンロック」を押してロック解除、ベルトバックル前面部分
「リボルブシフター」を右に180度回転させて拡張装備の展開部位を転換する「リボルブオン」を行う事で、わざわざバックルを填め直すことなく装甲を上下体ごと反転させた形態に変身する事ができる。
なお、正位置では右側が上半身、左側が下半身を形成し、リボルブオンで反転する(玩具では正位置かリボルブオン状態かはコアIDを見れば分かるが、劇中ではリボルブオン完了後にIDコアの向きが自動で正位置に戻るようになっている)。
各ライダーには2つのゲージが視界に表示されている。1つは自身の体力で、このゲージが尽きるとライダーコアIDが破損、そのプレイヤーは死亡扱いとなり消滅および退場となる。もう1つはライダーの耐久値で、このゲージが尽きると「ARMOR BREAK!!」と表示され強制的に変身解除となる。
必殺技発動はレイズバックルに依存しており、単体では起動音以外は鳴らせず、エントリーフォームでは必殺技も使用できない。
変身後に再度レイズバックルを操作することで必殺技が直接発動。基本的にバックル一つでは『〇〇ストライク』、バックル二つになると『〇〇△△ビクトリー』という音声(=必殺技名)で統一されている。ブースト系バックルを使用してブーストタイムを発動すれば必殺技音声は『ブーストグランドストライク』『〇〇ブーストグランドビクトリー』へと変化する(勿論例外もある)。
この様にデザイアドライバーは、あくまでもライダーへの変身・バックルの動作及びリボルブオンさせる起点としての扱いとなる。
基本的に個人専用のIDコアとは異なり、デザイアドライバーは誰でも使用可能である。
その為、紛失したり敵に奪われたりしても、IDコアが手元に残っていれば他の参加者からデザイアドライバーを借りて変身する事が出来る。
コアIDが破損していても使用できないことはないが、接触不良でも起きるのか著しく動作が不安定になり音声も『D-D-D-DRIVER』『E-E-ENTRY』とバグったようになる。その為エントリーフォームになるにも装填したコアIDを思い切り叩くという古典的な方法で変身するしかない。
使用者
- プレイヤー:ジャマトライダーを除くTV本編の使用者達。
- GMライダー
- ジエンドライダー
- ジャマトライダー
- 仮面ライダーシーカー
- 仮面ライダーリバイ
- 仮面ライダーバイス
- 仮面ライダーブッチー
- 警備隊ライダー
- 仮面ライダーXギーツ
- 仮面ライダードゥームズギーツ
玩具
発売直前の開発者インタビューでは「全てのライダーがデザイアドライバーを使用する」「どのベルトを買えばいいのか迷わないようにする」と言及されていた。
実際に、一般店頭で発売された「変身」ベルトはデザイアドライバー1種のみかつ、運営ライダー追加という多少の祖語は生じたがDG参加者側のライダーは全員がデザイアドライバーという形で1年が通され、これは非常に珍しい販売形態である。
当初より、レイズバックルの種類によってベルトの外観や操作が変化することをセールスポイントとしており、実際にベルトの数が少なく装填アイテムの販売数が多い展開がとられた。
なお、プレミアムバンダイ限定のヴィジョンドライバーや、単体で変身機能を持たないレイズライザーベルトも登場こそしたが、それら専用のレイズバックルは存在せず、全てのレイズバックルがデザイアドライバーとの連動をメインとしている。
一般販売版
2022年9月3日に「DXデザイアドライバー」が一般販売。
本体とマグナムレイズバックル、ブーストレイズバックル、仮面ライダーギーツコアIDにハンマーレイズバックルが同梱。
同日にゾンビレイズバックルと仮面ライダーバッファコアID、レイズバックルホルダーを加えたセット版「DXデザイアドライバー&ゾンビレイズバックル&レイズバックルホルダー」も発売。
- 例年のような先行抽選発売は実施されなかったが、トイザらスの一部店舗にて店員がデザイアドライバーを着けるというキャンペーンや、フライヤーの配布などの積極的なPRが行われた。
- ドライバー等が含まれない「DXゾンビレイズバックル&レイズバックルホルダー」の販売は2022年9月17日であるため、このセット版は実質先行発売になっている。
「DXデザイアドライバーだけで10ものフォームになれる」という謳い文句の通りDXデザイアドライバーに同梱されているアイテムだけでも遊べるボリュームは過去最高クラスであり、そこに同日発売された他のアイテムも加えれば放送開始前からかなり充実したプレイバリューとなる。
ただし、この10種にはエントリーフォームやリボルブオンも含まれるため、ライダーのビジュアル上は変化があるが玩具的には地味な変化も含まれている。
ちなみにハンマーを下半身にする形態が抜けているため正確には13フォームである。
発光によりレイズバックルの発光パターンが全く違う色や模様に変化して見えるが、これはレイズバックル側にあらかじめ模様が刻まれており、バックルの多色発光を透過させることで模様を浮かび上がらせる方式をとっている。
この際に、マグナムとブーストは特定の色だけを透過する仕組み(勉強テキストの赤シートで赤文字が消える仕組み)を応用することで発光色により透過パターンを切り替えて複数の模様が使い分けられる仕組みとなっている。
ベルト帯やベルト留めの流用が多い近年の変身ベルトだが、デザイアドライバーではジクウドライバー以来実に4年振りにベルト帯(より正確に言うとバックルと合体させる部分)が新規造形となっており、令和ライダーでベルト帯が新規に作られたのはこれが初。
但し、ベルト留めはゲーマドライバー、ソードライバーの物と同型となっている。
豊富なギミックの一方で、レイズバックルを挿しても音声がならない、或いは挿したバックルと違う音声が鳴ってしまう認識不良や誤認識を起こす個体が多く確認されており、所謂初期不良と呼ばれる問題が発生している。
家庭でできる問題解決方法はホームセンターや家電量販店などに売っている「接点復活剤」をデザイアドライバーのレーンに付けるだけで直るので、同様の問題が発生している場合は試すことをオススメする。
※接点復活剤をつけた後はしばらく放置して拭き取らないといけない。
日本おもちゃ大賞2023キャラクター・トイ部門優秀賞を受賞した。
本体単体版&ハイスペックベルト帯
2022年12月26日に本体のみの「DXデザイアドライバー ライドルベース」がプレミアムバンダイで予約開始。一般発売版と同じものであり音声入りのため割高ではあるが、ミッションボックスと絡めたり複数のコアと展示したりといったディスプレイ需要も見越した商品になっている。
加えて「DXデザイアドライバー ハイスペックベルト帯&レイズバックルホルダー」も同日に予約開始。本体やレイズバックルの付属が無い代わりに、ブラッシュアップし劇中再現性を高めたベルト帯・ベルト止め・レイズバックルホルダーのセット。
- これは要するに、所謂CSM仕様のベルト帯を放送中に発売した形であり、CSM始動当初からたびたびファンの声としてあがっていた商品が待望のリリースとなる。
- この帯だけの販売が行われた理由は、公式が出さないせいで非公式品が横行していたという事情があり、その対策の面もある模様(同年に商品化したエターナルエッジにも同じ問題が起きていた)。問題視している一方で、ハイスペックベルト帯は「当初のCSMの最大の売り」であり温存したい商業事情があったのだが、CSMが外観よりも音声ギミック強化に切り替わったことで「放送中に帯を売っても将来のCSMの価値は確保できる」として企画が通ったとされている。ファン待望のこの販売方法は大好評で、第2弾の飛電ゼロワンドライバー、第3弾のレイズライザーベルトをはじめ、様々なベルトのハイスペックベルト帯の販売に繋がった。
- ギーツ人気が加速するにつれ、デザイアドライバー自体の需要が増加したのか、放送終了後の2023年10月には、ほぼ同時期に発売されたメモリアルレイズバックルに合わせてライドルベースとベルト帯の再販が行われた。それだけに留まらず、2024年3月には各種商品と同時に展開され、同年9月にはメモリアルヴィジョンドライバーの販売と同時に再販。なお、2024年8月末より行われている池袋のなりきりワールドストアのフェアでは、入荷されたその日のうちに完売するなどの盛況ぶりを見せている。
また、ハイスペックベルト帯は予約が殺到し即完売し新たに受注しても在庫切れとなり、なんと七次受注まで行われた。
こうした展開がなされたのも、前作までのようなベルト本体の乱立を避けてデザイアドライバーほぼ1本に絞ったことで、その派生アイテム展開をする余地が産まれたものと思われる。
このコンセプトを引き継いでか、翌年のガッチャードライバーにおいても、ベルト本体を増やさず拡張ユニットで別のベルトに変化する方式が採用されている。
余談
- 音響効果の担当が変わった関係で「W」から「リバイス」までのTVシリーズのものからベルトの装着音が一新し、近年の劇場作品と同じ音声が使われている(下記の二本目のベルトにも使用されている)。
- 2話で景和が装着した際やそれ以降のシーンでは電子音+『DESIRE DRIVER』と鳴る標準の物と上記の物がミックスされており(ただし本編後半では一部省略されている)、ジャマトライダーの変身に用いられる際は無機質さを出すためか後者の物のみが使用されており、コアIDを装填する際も『ENTRY』の音声が鳴っていない。
- 下記の関連タグの通り様々な変身ベルトとの類似性が見られるが、それらを意図したものではなく、あくまでデザイアドライバーの追求したい遊びやデザインを推し進めると過去にもやった要素と同じ所へ行きついた形であるとされている。
- 誰が声をあてているのかは現時点では不明だが複数人の声が使われており、使用するレイズバックルによって外観・操作だけでなく音声も様変わりする。ゲームの雰囲気を出すためか、近年の作品に登場する変身ベルトとしては、珍しくセリフが少なくシンプル。平成2期以降恒例となっていた歌の要素が全くなく、効果音メインになっている。機械的なエコーとシンプルかつネイティブな音声は発表後すぐに話題になった。
- とはいえデュアルオンすれば変身音が足されて長くなる。中でもマグナムブーストフォーム(&ブーストマグナムフォーム)やアームドチェーンアレイ、コマンドフォームは音声は機械的でこそあれどかなり長い。
- 更にGoogleで「デザイアドライバー 声優」と検索すると、必ず竹内良太氏と出てくるが、公式からもシステムボイスのCVは明かされておらず未だに不明である。
- 初期メンバー全員が同じベルトを使用しているのは令和では初。放送開始前の開発者インタビューでは異なるベルトを出してどれを購入すればいいか迷う事が無い様「全員の仮面ライダーがデザイアドライバーを使用する」と言われていた。
- しかし、14話にて2本目のベルトが、20話では第3の変身アイテムが登場。ただし前者は運営側のライダー専用のベルトとして劇中でも扱いは特別視されており、後者に関してもデザイアドライバーの強化アイテムという側面を持つ。
- とはいえ最強フォームが登場してなお、追加の変身ベルトorアイテムはラスボス用の1機のみ(劇場版ボスのシーカー・クロスギーツもデザイアドライバーを使用した)。当初の発表との齟齬はともかく、従来の令和ライダーと比べてかなり数が抑えられているのは事実である。
- ちなみに、IDコアを装填する部分はペットボトルのキャップがすっぽり入る程のちょうど良い大きさである。個別認識が無いので、大きさの合うアイテムを装填すれば擬似的なエントリー遊びをすることは可能。
- なお他社製品のボトルマンのターゲットがピッタリはまる。このような形でライダーシリーズから他社に至るまで、IDやバックルの代わりに別のアイテムを装填するネタもインターネットミーム化しつつある。→オリジナルライダーコアID
- そして公式も劇場版にて前作の主役ライダーにデザイアドライバーを使わせて特殊形態を登場させるという類を見ない展開を敢行。個別認識が無いメリットを最大限生かしている。
- OP映像で大量のデザイアドライバーが映るシーンがあるのだが、そのうち2つほどDX玩具版が紛れ込んでいる。他は俳優用プロップであり、DX玩具版との違いはIDコア装填部分のスピーカーと思しき穴の有無と、認識ピン部分の色である。
- ギーツに登場する変身ツールの中では唯一、ライダーの名前とは別にフォーム名が存在する。
- というか、そもそもデザイアドライバー以外にフォームチェンジとして扱われる機能を持つベルトが存在しない(強いて挙げるならば、レーザーレイズライザーのトリガーの部分を使用するレーザーブーストフォームくらい。但し、これもライザーの一部でしかないので判断が難しいところではある)。
- 実はレイズバックルもろとも、開発者が分かっていないドライバー。最終回でも明かされることはなかった。
- というのもデザグラは未来人が行っているものであり、大半のシステムはその未来の超技術によるものが大きい為、開発者が不明でも「未来で作られたもの」と割り切ればあまり気にならないことではある。なお、デザグラの技術やシステムを担当する未来人は全く登場していない(ジャマトを栽培していたアルキメデルは除く)。
- その他の変身アイテム(レーザーレイズライザー、ヴィジョンドライバー、ジリオンドライバー)も開発者不明である。
関連タグ
ライドル:オマージュ元。
ジクウドライバー:おなじくベルトを回転させるギミックがあるベルト。ただしこちらは360°回転させる。
仮面ライダーギーツに登場する変身アイテム一覧
デザイアドライバー | ヴィジョンドライバー | レーザーレイズライザー | ジリオンドライバー |
主役ライダー変身ベルト
リバイスドライバー ← デザイアドライバー → ガッチャードライバー
サブライダー変身ベルト
ツーサイドライバー ← デザイアドライバー → アルケミスドライバー
リベラドライバー ← デザイアドライバー → ヴァルバラドライバー
デモンズドライバー ← デザイアドライバー → レジェンドライバー
劇場版限定ライダー変身ベルト