『ガッチャードライバー!』
概要
仮面ライダーガッチャードが使用する変身ベルト。
冥黒の三姉妹に追い詰められた九堂風雅が、ウロボロス界に連れてきた一ノ瀬宝太郎へ、ホッパー1とスチームライナーのライドケミーカードと共に託した。
左右のスロットへ2枚の相性の良いライドケミーカード(ガッチャンコケミー)を装填することで変身する。
尚「ガッチャードライバー」という名はライダー名共々宝太郎が名付けたものであり、それ以前は単にドライバーとしか呼ばれておらず、上記の起動音声も映像作品で使われたのは『ガッチャードVSレジェンド』のEPISODE 2が初。本編では第19話が初使用となった(同時変身の際に他のドライバーが起動音声を発しているので、それに合わせる為だろうか。以降稀ではあるが単体で起動音を発する場面もある)。
外見・機能
見た目は黒とオレンジ色。どことなく分厚いタブレット端末のような形をしているが、携帯のような機能は無い。
特殊な高等物質錬成機能を搭載しており、ガッチャンコケミーを認識することで、人間と2体のケミーによる「多重錬成」と呼ばれる錬金術システムが起動、使用者を仮面ライダーガッチャードへと変身させる。
腰に当てると、ベルト帯「エフェクレンジ」が展開(ただし、第4話で1度腰から取り外した際には帯はそのまま残っており、再装着する際も最初から帯がある状態でしている。これはベルトの右側にケミーライザーをセットしている都合)。錬金術効果範囲律帯とも呼ばれ、ドライバーを腰に固定するだけでなく錬金術の効果範囲を律して力の拡散を防ぐ効果も併せ持つ。
ライドケミーカードを挿入し認識する受け皿「ライドケミーカードスロット」にカードを挿入すると、内部の天秤機構が計測して力の均衡を測定。ガッチャンコケミーを認識すると、レバー式の錬金術発動装置「アルトヴォーク」の展開で変身を開始できるようになる。
アルトヴォークは握った者の意思を読み取ることで開閉動作のみでの様々な操作を可能としており、変身者のパーソナリティに応じて動作音などのカスタマイズを行うことで同調率を高める機能が付いている。つまり待機音やレバー動作時の「ガッチャーンコ!」という音声などは宝太郎のパーソナリティ=個性に基づいて鳴っているのかもしれない…。
特徴的な発光面は光彩置換型錬金術式展開装置「トリニティアルケミキサ」と呼ばれ、多重錬成の高度な術式を数百万種の光彩に置き換えることで展開速度の高速化を実現している。
「トリニティアルケミキサ」の上部には機能拡張スロットが設けられており、エクスガッチャリバーやガッチャーイグナイター等の拡張ユニット、更には一部のケミーを嵌める事によって新たな姿に変身出来る他、拡張によっては新たな仮面ライダーに変身するためのドライバーのベースにもなる。
本質
その正体は、冥黒王が過去に失った体の一部である賢者の石の欠片(後のニジゴン)を変身ベルトとして再錬成したもの(劇中の説明では「101体目をドライバーに組み込んだ」ともされている)。
仮面ライダーがケミーカードの入れ替え=ガッチャンコケミーの再錬成によってフォームチェンジできるのは、ニジゴンの持つ性質に由来している。一方でガッチャードのフォームチェンジがマジェードやヴァルバラドに比べて大がかりであったり、独自の形態を持っているのは、ニジゴンそのものを利用したオリジナルの存在であるからで、グリオンが暗黒の扉を開く鍵として本機を狙っていたことからもその特異性が窺える。
だがそれゆえに、このドライバーはユーザーである宝太郎に強い影響を与えており、彼がガッチャードに変身する度に徐々に融合し、現在では「本体」であるギギストですら分離できないほど強く結合している。
近似変身ベルト
仮面ライダーガッチャードデイブレイクが使用する変身ベルト。ドライバー本体がオレンジから赤色に変わっているが、機能面に変化は見られない。主にガッチャーイグナイターを装着して使う。
出自を考えればあちらのタイムラインにおける101体目のケミーが素材だと考えられるが、公式サイトにおけるデイブレイクの説明からすると少なくともケミーとして仲間になってはいない模様。本編の世界のようにニジゴンであるかどうかも不明である。
九堂りんねが仮面ライダーマジェードに、九堂風雅が仮面ライダーウインドに変身するための変身ベルト。製作者も風雅である。
九堂りんねが仮面ライダートワイライトマジェードに変身するための変身ベルト。アルケミスドライバーがプロミスアルケミストリングの影響で変化したもの。
黒鋼スパナが仮面ライダーヴァルバラドに変身するための変身ベルト。枝見鏡花がファイヤーガッチャードやマジェードのデータを参考に製作した。
黒鋼スパナが仮面ライダーヴァルバラド黒鋼に変身するための変身ベルト。スパナが自身で製作を進め、白銀の炎で再錬成することで完成した。
一ノ瀬宝太郎がエルド及びドレットルーパー軍式の放った金の破片から錬成した新たなガッチャードライバー。
外見は上記のデイブレイクverと酷似している。
- ブラザーガッチャードライバー
レインボーガッチャード及びニジゴンの能力で召喚されるガッチャンコケミーのガッチャーブラザーズ達にセットされているドライバー。
単に『ブラザードライバー』とも呼ばれている。
外見上の違いは『レインボーケミーカード』がセットされていることくらい。
また、エクスガッチャリバー等も問題なくセット可能。
関連拡張ユニット&ケミーなど
仮面ライダースーパーガッチャードに変身するための武器兼拡張アイテム。詳細は該当記事で。
仮面ライダーファイヤーガッチャードに変身する為の拡張ユニット。詳細は該当記事で。
仮面ライダーアイアンガッチャード及び仮面ライダープラチナガッチャードに変身する為のケミー。詳細は該当記事で。
仮面ライダーレインボーガッチャードに変身する為のケミー。詳細は該当記事で。
立体物
「変身ベルトDXガッチャードライバー」が2023年9月2日よりバンダイから一般発売が開始される。ライドケミートレカはホッパー1、オドリッパ、アッパレブシドー、ディープマリナー、スチームライナーが付属。販売形態は単品とガッチャードローホルダーセットの2種。
また、早期購入特典としてDXワンネスレイズバックルとワンネスカード(仮面ライダーギーツ(ワンネスVer.))が付属する。
また11月25日より、これかDXエクスガッチャリバーを購入するとユーフォーエックスとエックスアッセンブルのカードがもらえるキャンペーンが実施された。
そしてベルト本体の発売前日である9月1日に、「DX ガッチャードライバー ハイスペックベルト帯」がプレミアムバンダイで受注開始となった。同年12月に発送。その後アルケミスドライバーの本編登場/ヴァルバラドライバーの登場に合わせ2024年2月に2次受注、デイブレイクVer.の受注開始に合わせ7月に3次受注が行われた。
劇中同様に搭載されている機能拡張スロットには、バイスタンプで使われた赤外線通信ユニットが搭載されており、別売の各ユニットを接続することで、強化型ならびに別のドライバーとして機能・連動する。
玩具が解析されて音声がバレるというのは歴代でも問題視されていたのだが、今作はアイテム側に音声を仕込めない為、強化フォームらしき音声が一通り解析で流出してしまっている。
その為、ガッチャードの玩具関連の検索はどの媒体でも基本的に閲覧注意である。
ただしだいたいの強化フォームは追加ユニットを用いて使用するため、(結果論もいいとこではあるが)劇中に登場する強化フォームの音声そのもののが流出することは避けられている。無論、劇中に登場しないフォームやケミーの名前そのものは容赦なく流出してしまっているが。
余談
- ドライバー音声を演じる小西氏は特撮では『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイナイトを演じていた。
- それ以前には2009年の映画『オールライダー対大ショッカー』にてショッカー戦闘員、2017年の『仮面ライダーエグゼイド』てれびくん超バトルDVDにてハテナバグスター、2022年のアニメ版『風都探偵』で立川蓮司で出演しており、仮面ライダーシリーズ出演は累計4度目となる(情報解禁時の取材では、中2つをカウントせず2度目としている)。
- 奇しくも、ゴセイナイトもカードで戦うヒーローであり、彼の仲間のゴセイジャーの変身アイテムが『Gotcha(ガッチャ)‼︎』という音声を鳴らす。
- また、本作と同じく長谷川圭一氏が脚本を務める『SSSS.GRIDMAN』でもマックスを演じている。
- 小西氏の起用はスポンサーのバンダイからの指名で、その時点ではあくまでドライバー音声のみの担当だったが、前年に『ネット流行語大賞』の司会を務めていた小西氏に制作サイドがナレーションも追加でオファーしたことを明かしている(出典)。
関連タグ
ブレイバックル、ディケイドライバー:カードを装着して変身する主役ライダーの変身ベルト。ブレイバックルとは元号第5作目に登場する点や昆虫がモチーフの青いライダーが使用する点、戦力になる人外を封印したカードを使う点も共通している。
仮面ライダーガッチャードに登場する変身アイテム一覧
ガッチャードライバー | アルケミスドライバー | マジェスティードライバー |
ヴァルバラッシャー | ヴァルバラドライバー | ヴァルバラドライバー黒鋼 |
ガッチャードライバー(デイブレイクVer.) | レジェンドライバー | ドレッドライバー |
エルドラドライバー |