「ゴンチャ!オイラはニジゴン!」
「ニジニジするゴン!」
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場するケミーの一種。
ドラゴンがモデルのレインボーケミーであり、ベールに包まれていた101体目のケミー。10属性やレベルナンバーにも当てはまらない幻の存在。
2024年4月19日に情報解禁された「ライドケミートレカ PHASE:04」にて、その存在が判明した。
ニジゴン本体とニジゴンが吐く炎が描かれている2枚で1組のカード、そしてカード名に「???」と書かれたニジゴンのタマゴ(後述)のカードが存在している。
全体的にガッチャード・スチームホッパーとドラゴンをかけ合わせたような容姿をしている。
クロスウィザードやズキュンパイア同様人語を話すことができ、一人称は「オイラ」。語尾に「~ゴン」と付く。ノリのいい明るい性格をしている。
虹色の光で人間とケミーの未来を明るく照らす。
顎のボタンを押すことで四肢が羽根の様に展開、首が回転し目の模様も変わって「ガッチェンジ」することでバックルモードへ移行。ガッチャードライバーと接続することで仮面ライダーレインボーガッチャード、仮面ライダーミラクルガッチャードへの変身を可能にする。
ケミーとしての先輩である100体のケミー達を尊敬しており、特に宝太郎と幼少期からの付き合いであるホッパー1のことは「ホッパー師匠」と呼んでいる。
風雅によれば、元々は「賢者の石」を破片から再錬成するために卵として生み出された個体であるが、孵化することなく時間だけが経過したため風雅によってドライバーへと錬成され、宝太郎に受け渡されていた。
能力
上述された言語能力はニジゴン自身の頭部の「ニジゴンヘッド」に内蔵された高い知性によるもの。口からは「レインボーブレス」というブレスを吐き、仲間のケミーを回復させる上にどんな悪意にも染まらない、レインボーケミーに強化する事ができる。
特徴的なクリスタル状の背中「ニジーアーチ」には、万物から錬金素材を抽出する役割を担っており、ガッチャードライバーに合体するとレインボーガッチャードの顔が浮かび上がる、限定領域光彩置換型錬金術式展開装置「スフィアルケミキサ」に変化。ガッチャードライバーを中心とした半径2メートルの球形領域に虹による特殊フィールドを形成、レインボーガッチャードの錬成を可能にしている。
多くの友を手を繋ぐための両腕「ニジゴンアーム」や新しい世界に一歩を踏み出す両脚「ニジゴンレッグ」に刻まれた矢印の意匠・「サブリベクター」には、レインボーガッチャードの力を昇華する役割を備えている。
ニジゴンのタマゴ(タマゴン)
「私はタマゴだ。まだ名は無い。ずっと、君のドライバーの中にいたんだ」
レベルナンバー | EX |
---|---|
英語表記 | ??? |
属性 | レインボー |
モチーフ | タマゴ |
CV | 岡本信彦 |
不思議なニジゴンのタマゴを封印しているカード。ナンバーゲージには何も書かれていない。
青いタマゴに虹が渦巻いており、矢印はタマゴにある金色の模様として存在する。
「タマゴン」は後からつけられた通称であり、この状態での正式名称はない。
この時の一人称は「私」で、優しさを感じさせる穏やかな青年のような声で話す。
その起源は冥黒王ギギストの被造物由来である他のケミーと異なり、120年前ギギストが封印された際に砕かれた体から成る、謂わば「ギギストの分身」と呼べる存在であり、現代で九堂風雅が開発したガッチャードライバーの素材として組み込まれていたことが判明。多重錬成による変身能力や、宝太郎の脳裏に浮かんだ変身後のイメージもこの卵由来のもの(基本形態のスチームホッパーのカラーがニジゴンと類似しているのもむべなるかな)。
現在はドライバーを託された普通の人間・一ノ瀬宝太郎の身体と強く結びついた状態にある。
由来の関係上「賢者の石」の欠片の最後の一つを宿しており、冥黒王トリオからは権力争いのコマとして狙われている。
第35話でギギストが錬成したアークワンマルガムの戦闘中、攻撃から身を守るためにバリアを展開した事で存在が発覚。それを知ったギギストは宝太郎と直接接触し摘出を図ったが、宝太郎が変身を繰り返したことにより彼との結びつきが強くなったことで拒否され失敗している。
そして、第37話でギギストの策略でマルガム化したホッパー1を倒してしまったことで絶望しマルガムになりかけた宝太郎を卵の中に匿い、哀しみに暮れる宝太郎と接触を果たす。
悲しみに暮れる宝太郎を「ここは安全だ」「君もケミー達も十分頑張った」と慰め、「ドライバーを託されただけの高校生である彼が先頭を切って傷つく必要はない」と語る。
だが、その本音は、同胞であるケミーがマルガムと化し、命を踏み躙られて傷つくさまを見て来たことで、自分も同じようになるのが怖い、だから生まれたくないという弱音だった。
そんな卵に、宝太郎は自分の心象風景を映し出した自宅の中、得意料理を作りながら語る。
宝太郎「外の世界には、怖いことや悲しいこともある。でも、こうやってオムライス作るみたいに、色んな人とケミーが混ざり合って、最高のガッチャが生まれることだってある」
「俺は、ホッパー1達のことだって諦めない。まだ誰も知らない錬金術を見つけて、復活させてみせるよ。例え何万回失敗したって、いつか必ずガッチャする」
「次は、俺が君のガッチャを叶える番だ」
これまで、ガッチャードライバーとして自分を守ってくれた名も知らぬケミーに、今度は自分が守る番だと「錬金術師」は叫ぶ。
宝太郎「今度こそ……ケミーも人も誰も傷つかない、皆の心が大空みたいに晴れ渡る、未来のガッチャを俺が作って見せる! だから、一緒にいこう!」
「……いいだろう、一ノ瀬宝太郎。君を信じる!」
その意志に応えることを決めた卵はライドケミーカードに変化し、外界に出ると同時に孵化。孵化後の性格は先述の通り(宝太郎の影響を受けたこともあり)タマゴンのときとは打って変わってノリのいい明るい性格に変化し、宝太郎は仮面ライダーレインボーガッチャードへの変身を成し遂げた。
立体物
「DXケミーニジゴン」として2024年6月15日に発売。ニジゴンのケミーカード2枚付属。
ニジゴンと宝太郎のボイスが収録されている。
2024年5月31日に仮面ライダーおもちゃウェブにて情報解禁された。
余談
- 「最後の101体目」に相当するケミーな為当初は他の100体を集めた時解放されると思われていたが、実際はその直前の入手となりコンプ自体の特典は別にないというこの手の作品では意外な展開となった(第39話にて、パクラプターとオジーラカンスが最後にガッチャされたケミーとなった)。
- プロップはドラマパート用と変身用の2種類用意されている。
- 声を演じる岡本氏は東映特撮作品では『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』の-ポットデウス以来の出演となり、仮面ライダーシリーズでの出演は今作が初となる。
- ニジゴンのカードの認識はそれぞれエックスアッセンブルとクロスウィザード(映画版)/ギーツキラーのものと同じ。
- そのため、カード2枚だけでガッチャンコした場合は「スペシャルライダー」の変身音が、オーラの様なニジゴンのカードのみをエクスガッチャリバーと連動することでスターガッチャードの変身音が鳴る。
- 本編ではカードを装填する時点(ガッチャードライバーにニジゴン未装填の状態)で既に小西氏と岡本氏のユニゾンボイスとなっているが、玩具版では上記の連動例が既出故ネタバレ防止の為か再現不可となっている。
- そのため、カード2枚だけでガッチャンコした場合は「スペシャルライダー」の変身音が、オーラの様なニジゴンのカードのみをエクスガッチャリバーと連動することでスターガッチャードの変身音が鳴る。
- ケミー図鑑を見る限り竜がモチーフなのは間違いないが、虹には龍の一種として伝えられていた伝承が存在する。
- また錬金術において卵は錬金術の作業の各要素を表わす象徴(例:哲学の卵)としての役割を持つため、そこから着想して設定されている。
- タマゴンの段階で宝太郎の作ったオムライスを食べていたことから、視聴者から「すげぇ絵面」「どこに口があるの?(笑)」「タマゴがタマゴ食べてる」といった衝撃を受ける反応が相次いだ。
- また、ケミー時のシルエットも「好きな惣菜発表ドラゴン」やら「かき氷機」とネタにされている。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード ケミー(仮面ライダーガッチャード)
ブーストマークⅨレイズバックル←ニジゴン
????:過去の仮面ライダーにおける賢者の石関連(ネタバレ注意)。