概要
別名「ゴジラの息子」、「ちびっ子怪獣」。
ゴジラの同族の幼体であり、二代目ゴジラ(オス)の息子。
初登場は『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』で、ゾルゲル島にあったゴジラ族の卵から生まれた。二代目ゴジラはオスと設定されているが、どこかに配偶個体がいたのか、エメゴジのように「無性生殖を行うオス」だったのか、それとも血縁のない個体なのかは不明。
20mに満たない小さな体格でずんぐりと丸みを帯びた体型。肌はゴツゴツしたゴジラとは違い滑らか。特徴的なのは目の上に窪みがある点で、まるで太い眉毛のようにも見える。
ゴジラと違って大人しくて優しい心をもっており、人間にも親しげに接する。
取り分け『オール怪獣大進撃』では人語を喋り、人間大の大きさから怪獣としての大きさに自在に変化できるなど、不思議な能力を持つ怪獣として描かれていた(ただし、同作は“子供の夢の物語”という体裁のため、実際に持っている能力であるかどうか不明)。
そのせいか『ゴジラ対ヘドラ』以降の正義の味方になったゴジラは二代目ゴジラではなく、ミニラの成長した姿だとする説もある。
武器はゴジラ同様口から出す熱線だが、まだまだ未熟なため多くの場合リング状で発射される(しかし、ゴジラに尻尾を踏まれるなどのスパルタ教育によってある程度ちゃんと吐けるようになった)。『怪獣総進撃』ではこれでキングギドラにとどめを刺した。
また、その鳴き声には同族に助けを呼ぶ電波が混ざっており、それが『ゴジラの息子』における冷凍ゾンデ実験の失敗に繋がった。
ミニラという名前は当時の子どもたちの一般公募から決まった。
『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』にも、『ゴジラの息子』の映像を流用することで登場した。
行け!グリーンマン
こちらでは何と悪の怪獣で、魔王一味によって子供を攫うために特別に連れてこられた(一応ゴジラシリーズ本編のミニラとは無関係)。よく見るとおしゃぶりを口にくわえている。
トンチキと共にグリーンマンと戦うが、最後はグリーンマンに倒されることなく去って行った。
平成以降のミニラ
平成ゴジラシリーズでは厳密にはゴジラの息子ではない恐竜ゴジラザウルスの赤ん坊「ベビーゴジラ」や、それが怪獣化した「リトルゴジラ」「ゴジラジュニア」が登場するが、実の息子よりこちらの方がよりゴジラらしい姿であった。
そして2004年の映画『ゴジラ FINAL WARS』においてなんと35年ぶりに登場。
外見は顔や目が若干小さくなっており、よりゴジラ然とした直立姿勢となっている。
世界中に怪獣たちが同時多発的に出現した中、なぜか日本の富士山中に人間サイズで出現し、たまたま出会った猟師の左門とその孫の健太と交流。
その後同族のゴジラの後を追いその戦いを見て闘争本能が刺激され、リング熱線発射とともに身長20mに急速に成長。
ゴジラと人間の間をつなぐ存在として作品のシメを飾った。
ミニラ自身は登場していないが、ミニラをモチーフにしたと思しき人物のミラが登場。
南米のジャングルに住む太眉の少女で、遭難していた日系人の少年:アルベルト・イチロウを助けた。
話の中で彼と言葉が通じないはずのアルベルトと何故か意志を通じ合わせて、共にガバラと交戦したりと、同パートは全体的に『オール怪獣大進撃』のオマージュ傾向が強く、このアルベルトの体験自体も彼自身で「夢物語かもしれない」と発言している。
映画本編に登場したミアナ・マイナと同じくモスラに仕える「フツアの民」と呼ばれる種族の巫女であり、2048年にイチロウと再会したときには新たな巫女となった孫のリラが登場している。
ゴジラ三兄弟の次男として登場する。
当初はリトルとどちらが年上なのかは謎だったが、♯7でリトルより年上と判明。
ゴジラくんのことを「ゴジラにいちゃん」と呼んで慕っている。
兄のゴジラくんや弟のリトルに比べると怪獣としては未熟な面が目立つが、失敗にめげないマイペースな性格。
♯7〜♯8や『ゴジラ・フェス2019』での公演では、発見した卵を積極的に守ろうとしたり、時には自分自身を盾にしてドラット三兄弟の魔の手から守り、満身創痍になっても卵の事を最優先で心配するなど優しさと勇気を見せている。
ちびミニラ
CV:内田真礼
2024年春に放送予定の『ちびゴジラの逆襲』に登場予定。
関連項目
ゴジラ ゴジラの息子 怪獣総進撃 オール怪獣大進撃 ガバラ ファイナルウォーズ
トト:海外の有名な怪獣映画の評論家は、ミニラが作られたのはガメラシリーズの影響であると指摘しており、トトは逆にミニラとリトルゴジラを意識したデザインになっており、平成モスラやダイゴロウの影響もあると判明している。
Suko:モンスターバスシリーズに登場する、コングの同族の幼体。ミニラのオマージュ的存在とされている(ただし、ミニラとは異なり、コングと血縁関係はなく、どちらかと言えば舎弟のような存在)。