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怪獣黙示録

かいじゅうもくしろく

2017年に出版された東宝特撮映画『ゴジラ』シリーズを題材とした小説作品。正式タイトルは『GODZILLA -怪獣黙示録-』。同年に公開されたアニメ映画版『GODZILLA』のスピンオフにして前日譚である。
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巨大な絶望を前に、人類はいかに立ち向かい、いかに敗北したか

作品解説

作者:大樹蓮司
監修:虚淵玄
設定協力:白土晴一

アニメ映画シリーズのプレストーリーに当たる1999年からの怪獣出現期の出来事を描いた作品。
主に「Anime Japan 2017」で配布された歴史年表資料に書かれた怪獣が登場するが、記述では生物兵器扱いだったヘドラの正体やゴジラと同時期に現れ葬られた3体の怪獣の詳細など資料では解らなかった新事実が判明する。

加えてこれまでのシリーズでは出番が比較的少なかった過去の東宝怪獣も名前だけのものも含めて数多く登場しており、その様相はいわば東宝怪獣映画オールスター作品とも言っても過言ではなく、例えるならば『ゴジラ×メカゴジラ』(およびGMMG)と『ファイナルウォーズ』の世界観に『パシフィック・リム』のコンセプトも付け加えたような豪華な内容となっている。

一部のセリフや展開には過去のゴジラシリーズ作品のオマージュ、あるいはパロディが数多く盛り込まれ、他にもマーカライトファープガンヘッドといったゴジラ作品以外の東宝系列の様々のシリーズで用いられてきた人名や用語が作中で使用されるなど東宝特撮ファンがニヤリとする小ネタが満載されている。

更に怪獣との戦争、異星人との遭遇によって変容した文化・価値観についての描写も多く、映画の世界観を深く知ることができる一冊となっている。

作品内容はいわゆる“オーラル・ヒストリー”なのが特徴で、文章は怪獣惑星と化した地球から脱出する直前、アキラ・サカキ(映画主人公ハルオ・サカキの父)が過去に地球連合情報軍の任務でかき集めた多くの証言をテキストとして抽出したものであり、殆どの部分はアキラと証言者の1対1のインタビュー形式で進められる。必要に応じて話の間で注釈が入る。

証言者は対怪獣作戦に関与した政府役人から実際に戦闘を行った軍人、そして逃げ回っただけの民間人までと実に多様で、様々な視点から怪獣の姿を見ることができる。
ただしあくまでインタビューをそのまま文章にしたという体裁であり、記憶違いや事実誤認等が含まれている可能性もあると注意書きがされている。

登場怪獣(文章内初記載順)


この他にも第一章の3話には南米に生息しているのかも知れない“糸や鱗粉を使う人類に比較的友好であると考えられる怪獣”の存在が示唆されており、さらに同話に登場したミラという少女はその後の展開からあの怪獣がモデルと思われる。

余談

  • 2017年9月には「KAIJU黙示録」という本作と似たようなタイトルが付けられた海外小説が発売されており、地球に多くの怪獣が現れて人類が存亡の危機に晒され、そこに宇宙から帰還した移民の助けが入るといった内容も同じだが、本シリーズとは何の関係性も無いので注意(ついでに言っておくと“KAIJU”という文字から『パシフィック・リム』の外伝作品にも見えるがそれとも無関係である)。
    • このシリーズのオリジナル自体は2014年に発売されたものである。もっとも「モンスター・アポカリプス」という題名自体はこれまでもBrian・Roweの作品などで使われている。


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