概要
正式名称マーカライト・フライング・アタック・ヒート・プロジェクター。
英語表記Marker-light FAHP
英名マーカライトキャノン
キャタピラで前進する四脚にパラボラアンテナ状の光線発射装置が付いており、パラボラ部分から宇宙人ミステリアンの要塞(ミステリアンドーム)から発射される破壊光線(関東大震災と同威力)と同等の熱線を発射しての直接攻撃を行えるほか、逆に向こうの破壊光線を反射して送り返すことも可能という攻防一体の兵器である。
設定にある通り全高340m、パラボラアンテナ状の砲本体の直径が200mという、超兵器揃いの東宝特撮兵器の中でも空前絶後の超巨大兵器である。
当時のゴジラやウルトラマンの身長の7倍近い高さを誇ると言えば、その桁外れの大きさが伝わるだろうか。動く東京タワーである。
※全高50mと設定されている同作品のモゲラは劇中では20m程度にしか見えないため、特技の現場では半分ほどの大きさ感で作られていた可能性はある。ただし、劇中で全高についての言及は無いが、パラボナアンテナ部については明確に「チョッケイ、ニッハックメットル(直径200m)」と言われているため、設定自体は後付けではなく正しい。
目的地までは専用の超大型ロケット“マーカライトジャイロ”で輸送され、ミステリアンドームを攻撃した。なおこの巨大兵器をそっくり内蔵するマーカライトジャイロの全長は1kmを超え、間違いなく東宝メカの中でトップを争う巨大さである。
デザインは小松崎茂。
設定
- 全高 340m
- レンズ部直径 200m
- 作動時間 75分
- 有効射程1.5km
他作品での活躍
漫画版『新海底軍艦 巨鋼のドラゴンフォース』ではラ級戦艦ラ號の搭載兵器の一つ「原子熱線砲〈マーカライト・ファープ〉」として登場。ダミーとなっている煙突内に格納されており、パラボラを展開する事で熱線を照射することが出来る。
アニメ映画版『GODZILLA』の前日譚小説、『怪獣黙示録』では、対ゴジラ用超大型メーサー砲台として登場。他の兵器群同様に、エクシフ・ビルサルドの両異星人からの技術供与のもと建造されている模様(明言はない)。2039年に発動された欧州奪還作戦「オペレーション・エターナルライト」にて、ノルマンディー海岸に出現したビオランテへ対処すべく投入される。(原典と違い、工兵による設置が必要となっている)沖合に停泊していた原子力空母「マティアス・ジャクスン」からの電力供給を受けてビオランテに光線を照射しダメージを与えるも、再生と変異を遂げたビオランテの触手が殺到し破壊された。
その続編の『プロジェクト・メカゴジラ』にはより強化されたツイン・マーカライトファープが登場。1999年にカマキラスによって破壊されたワールド・トレード・センターの跡地に建造され、4つの核融合炉を動力源とする"人類史上、最も強力な大砲"と呼ばれ、威力は山を軽く消し飛ばし、その射程も水平線の先から現れたゴジラを狙撃できるほどとされている。地球連合首都であり強力な武装都市となったニューヨークに鎮座するそれは、いつしか「インフィニット・フリーダム・タワー」の通称で呼ばれ、対ゴジラ戦での活躍が期待されていた。
しかし2042年に活動を再開したゴジラの前には時間稼ぎでしかなく、武装都市ニューヨークと共にゴジラの熱線により倒壊した。
神様と虫ケラのケンカに、カブト虫くんとクワガタ虫くんが助太刀して、それで何か変わるか。変わりゃしないんだ、何も…。
何も…。
2021年にサービス開始したスマートフォンアプリ・ゴジラバトルラインでは、施設系ユニットとして登場。敵が近づいてくると、強力な熱線を発射して大ダメージを与えることができる。
関連動画
http://www.youtube.com/watch?v=nyp_es33sso&feature=feedlik
攻撃シーンの音楽。