データ
- 体長:4~30m
- 翼長:7~50m
- 体重:300kg~2千t
概要
マッドサイエンティストのマリクが、ライオンの体とハゲタカの翼、さらには自らの部下で潜水艦黒鮫号の艦長だった「黒い蛾」と呼ばれる女性の脳と足の先に鉄の爪を付けて生み出した合成怪獣(ある意味改造人間)。グリフォンではなくグリホンが正しい。
巨大化する特殊な血清を注射されているので短時間で30mもの大きさに成長したが、脳にされた黒い蛾がマリクに恨みを抱いた為、彼の「マッケンジーを襲え」という命令を無視していた(劇中では手術終了後に命令を受けて飛び立ったが、そのまましばらく登場しない)。
その後、マリクの乗る黒鮫号が島の磁力に囚われて動けないまま、飛行しているアルファー号を撃ち落とそうとしている時に出現したが、恨みを晴らすためなのか黒鮫号を襲う。
そして、想定外の事態に怯えたマリクが誤って崖にレーザー砲を撃ってしまい、崖崩れに黒鮫号諸共巻き込まれ、黒鮫号の爆発に巻き込まれて爆散した。
近年までソフト化されていなかった超マイナー作品の怪獣ではあるが『ゴジラアイランド』OPにも登場している。
アニメ映画版ゴジラに登場する個体
東宝怪獣オールスター小説『怪獣黙示録』においては、単なる野良怪獣として登場。
2021年6月にエジプトに大群で現れ、9年前のメガロ大陸横断に伴う大災害&1千万を超す難民の亡命による食糧危機&それによる戦争でボロボロになっていたエジプト軍はもはや抵抗する力すら残っておらず、瞬く間に首都カイロは滅亡した。
その後、『プロジェクト・メカゴジラ』に掲載されたインタビューによれば2042年当時の中近東でゴジラと戦っていた少年兵が「あのクソライオンやクソネズミ(おそらく『緯度0大作戦』に登場する大ネズミ)の餌になることを考えりゃ戦う方がまし」と発言しているため、作中で語られているクモンガや大コンドル同様、北アフリカ一帯をねぐらに暴れまわっていたようである。
その他
『ゴジラ・ザ・シリーズ』のノルザグやヤン・デ・ボン版のゴジラの敵のグリフィン、モンスターバースシリーズのセクメトは、グリホンを意識しているという指摘が国内外で少なくない。