概要
英表記 | KUMONGA |
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体長 | 45m |
体重 | 8000t |
ゴジラシリーズ第8作『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』に登場する巨大なクモの怪獣。
昭和発のゴジラ怪獣は大概が人間の愚行によって巨大化した生物であることが多いが、クモンガはモスラやキングコングと同じく元から怪獣サイズの巨大生物だった。
ゾルゲル島の「クモンガの谷」に住む原住生物で、島に住み着いていた考古学者・松宮正が生前にその存在をノートに記しており、島でも一番恐ろしいとされていた。
普通のクモ同様に肉食かつ凶暴な性格で、口からは毒針を吐き、更に強靭な糸を吐いて相手を捕える。普段は青い目をしているが、感情が昂ると赤く変化する。
谷底で眠っていたところ、カマキラスとミニラのイザコザの余波で目覚め、島中を徘徊して人間たちを襲う。
途中でミニラとカマキラスを糸で捕まえ、カマキラスを毒針で殺害した後ミニラに食指を伸ばすが、怒ったゴジラに攻撃される。
毒針で目を潰すなどして善戦するが、最後はシャーベット計画によって猛吹雪が吹き荒れる中、ゴジラとミニラの放射熱線斉射を受けて倒された。
第9作『怪獣総進撃』にも別個体が登場。怪獣ランドで普通に平和に暮らしており、ゴジラをはじめとする地球怪獣連合の一員として扱われた(ゴジラとの共闘は後にも先にもこれっきりである)。
キングギドラとの決戦ではモスラの幼虫と協力してギドラを糸で捕まえるなど、それなりに活躍している。
ちなみに初代と違って目の色は最初から赤い。個体差かもしれない。
カマキラスと同様に操演で動かされており、リアルな動きを演出するために撮影現場は修羅場となったらしい(キングギドラ以上の本数のピアノ線で操作されている)。
しかしその甲斐あってか非常に生物的なリアリティ溢れるアクションを実現しており、未だに操演怪獣の最高傑作として名高い。
第10作『オール怪獣大進撃』、第12作『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』でも過去映像で登場している。
ミレニアム版
体長 | 60m |
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体高 | 35m |
体重 | 3万t |
『ゴジラ FINAL WARS』にも出演。
X星人の侵略用の手先として登場する。
カマキラスとの共闘はなかったが、吐く糸は網状に展開する代わった「強縛デスクロスネット」にパワーアップした。
X星人に操られてアメリカのアリゾナ州でトレーラーハウスを壊すなどして暴れ回り、更にゴジラを迎撃するためニューギニアへと派遣される。
ゴジラを糸で攻撃するが、逆に糸を掴まれてハンマー投げの要領でぶん回され、空の彼方へ投げ飛ばされた(死亡した描写はない)。
止めを刺されなかったのは『怪獣総進撃』でゴジラと共闘したからだと思われる。
怪獣黙示録版
2030年代のアメリカ合衆国内にカマキラスと同様に生息していることが言及されている。
また、続編の『プロジェクト・メカゴジラ』でも小型怪獣達の巣窟と化した北アフリカに小型種がいたほか、南米にもクモンガの類似種らしき昆虫型小型怪獣がいたようだがその巣が意外な結果を残しており……?
ゴジラS.P版
とある海辺の工場に出現したドリル状の腕を持ったクモを連想させる怪獣。群生し、異常な生命力を誇る。
詳細→クモンガ(ゴジラS.P)
また、エンディングにも当時の姿で登場している。
その他
ゲーム『ゴジラトレーディングバトル』では怪獣カードとして登場。
「怪獣島の少年」ルートでは初期デッキに入っているので最初から使用できる。
低コスト・低ステータスなカードではあるが、特技の「粘着糸」は強襲・拘束属性を併せ持ち、もう一つの特技「毒針」は拘束中の怪獣にしか効かない代わりに僅かなHP消費で大ダメージを与えられるので、極めて強力なカードと言える。
関連項目
スキュラ:モンスターバースシリーズに登場するそっくりさん。但しこちらは頭足類の怪獣。
グモンガ:似たような名前の蜘蛛怪獣で初登場も同時期だがこちらはウルトラ怪獣。そのせいか某怪獣図鑑ではクモンガの写真が長らく使われていた。
虚実妖怪百物語:客演している。