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総進撃ゴジ

そうしんげきごじ

総進撃ゴジは「怪獣総進撃」から「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」まで使われたゴジラのスーツのことである。
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DATA編集

身長50m
体重20000t

概要編集

総進撃ゴジは「怪獣総進撃」から「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」まで使われたゴジラのスーツのことである。


着ぐるみ(スーツ)は新規造形。モスゴジの頭の石膏型から作られた最後のゴジラである。まぶたの部分にオガ粉を混ぜたラテックスでいががつけられ、喉元のたるみが省略され、足爪もまっすぐに揃えられて筋肉質かつ細身なゴジラとなった。

ゴジラ1968

この着ぐるみは、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』まで使われた。単一の着ぐるみの使用期間および登場作品数はゴジラとして最多である。これについて書籍『ゴジラ大全集』では、予算の都合のほか、着ぐるみの耐久性の向上があるものと考察している。


この頃は“ゴジラ=人間&地球の味方”という構図が確立した時期であり、そのヒーロー性を強調するため以前のゴジラ以上に知性的な存在となっている。戦い方も熱線だけでなく、人間的な動きの格闘技を使用するなど、より人間に近しいキャラクターとして描写されている。

また、これまでは敵対していた怪獣の多くがゴジラの仲間として再設定され、アンギラス等の怪獣と力を合わせて敵に立ち向かう場面も増えている他、子供を中心にゴジラに好意的な人間も多いというのも特徴となっている。

この設定は『対メガロ』以降も引き継がれることとなる。


一方で、対戦相手がキングギドラ等の宇宙怪獣が多く、以降のシリーズでは苦戦を強いられる場面も少なくない(ガバラは夢の中なので除外)。


経歴編集

映画の公開順として「怪獣総進撃」→「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」→「ゴジラ対ヘドラ」→「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」である。しかし、「怪獣総進撃」の舞台が「メカゴジラの逆襲」の後である世紀末(劇中の新聞によると1994年)であるため、「怪獣総進撃」は最後に記載する。


ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃編集

DAD

三木一郎少年が製作したガラクタのコンピューターによって夢想した世界における怪獣島に生息。

怪獣島の中では自身に敵対的な怪獣をことごとく叩きのめす番長格として君臨している姿が描かれている(ただし、戦闘シーンのほとんど過去作からのライブフィルムである)。


一方で、生活上ではガバラにいじめられるミニラを不甲斐なく感じてスパルタ教育を施していたが、そのミニラが一郎との交流の中で成長し、頭を使ってガバラに打ち勝ったのを知ってミニラを認めた。それでもしつこくミニラを狙おうとするガバラの不意打ちを受けるが、背負い投げで返り討ちにした。

筋肉質かつ細身なため武術の動きが可能である。地味に忘れがちだが、熱線ではなく、格闘技で敵を撃退した珍しいパターンである。


ゴジラ対ヘドラ編集

1971

本作の動向に関してはヘドゴジを参照。

なお、本編の後半でとんでもないことをしている。


ある書籍では1970年代のゴジラはミニラが成長した姿と紹介している。


地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン編集

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

本作のみアンギラスと吹き出しで会話するシーンがある。海外版では、吹き替えで表現された。


M宇宙ハンター星雲人の怪獣制御用の磁気テープの音をキャッチして彼らの侵略を察知し、アンギラスを相棒として、ハンター星雲人の操るキングギドラガイガンと戦う。接近戦で強力な武器を用いるガイガンとゴジラタワーの放つ光線に苦戦するが、小高源吾たちの活躍でゴジラタワーが破壊され、コントロールを失ったキングギドラとガイガンが混乱を来したその隙を突いてアンギラスとの連携で形勢を逆転させ、二匹を宇宙へ撃退する。


ガイガンの回転カッターで右肩を切り裂かれ、ガイガンのハンマーハンドで頭部を叩かれて出血するなど、ヘドラ戦以上に生々しく負傷する場面が目立っている。


怪獣島の仲間として、ラドンモスラ(幼虫)カマキラスゴロザウルスクモンガ、ミニラが過去作品からの映像で登場した。


撮影中、特撮ステージに見学にきた子供たちにゴジラがサンタクロースの格好をしてプレゼントを配った。


怪獣総進撃編集

怪獣総進撃

小笠原諸島にある孤島の怪獣ランドで平和に暮らしていたが、地球侵略をもくろむキラアク星人にコントロールされて、その先兵としてニューヨーク東京を襲撃する。

ムーンライトSY-3号のクルーの活躍によってキラアクの支配から解放されると、逆に地球人側にコントロールされてキラアク星人の本拠地がある富士のすそ野に他の怪獣とともに集結、キラアク星人が最後に差し向けたキングギドラに対してマンダバランバラゴンを除く全怪獣と協力して戦い、激戦の末にキングギドラを撃ち滅ぼす(※)。そしてキラアク星人の基地を破壊し、その後は怪獣全員で怪獣ランドへ帰還した。


※:ただし、真面目に戦ったのはゴジラ、アンギラスゴロザウルスだけである

ラドンは、キングギドラ戦では序盤に突風をお見舞いするも引力光線で吹き飛ばされ空に逃げたきり降りて来ず、続くファイヤードラゴン戦では高熱の体当たりを食らって負傷とやられっぱなし。

モスラは申し訳程度にクモンガと共に糸を吐くも効果が無く、引力光線に吹き飛ばされてフェードアウト。戦闘終了後は勝利の紙吹雪とばかりに、糸を吹いて場を盛り上げていた。

ミニラは今回は決戦の場に一番乗りした以外に目立つ場面は少ないが、ゴジラの側にずっといたのと、キングギドラにトドメを刺すという大役(?)を頂いたので空気だけは逃れられた。「わたしが倒しました」とばかりに、キングギドラの死体を足蹴にして踊るシーンは必見。


ゴジラはヒロイン役の小林 夕岐子とツーショットしている。


企画はあったが没になった映画編集

『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』の前には、馬淵薫による『ゴジラ対宇宙怪獣 地球防衛命令』と仮題された準備稿脚本が執筆されていた。この脚本には、ゴジラ、アンギラス、魔神ツール(新怪獣)、キングギドラ、ガイガン、メガロが登場していた。


次に、関沢新一による『キングギドラの大逆襲』と仮題された検討用脚本が執筆された。

こちらの登場怪獣はゴジラ、ラドン、バラン、キングギドラ、ガイガン、モグ(新宇宙怪獣)。


その後、新しく書かれた脚本では『ゴジラ対ガイガン キングギドラの大逆襲!』の仮題が付けられ、ゴジラ、アンギラス、モスラ幼虫、キングギドラ、ガイガン、メガロが登場している。


両者の脚本は、いずれも地球怪獣と宇宙怪獣の対決を描いた侵略ものであり、ゴジラタワーが登場することも共通している。またM宇宙ハンター星雲人ではなく、脳みそ型の宇宙人ミコーが黒幕として登場する。


魔神ツールとモグの姿はGoogleで検索でき、デザインを見ることができる。


怪獣番外地編集

本作の動向に関しては怪獣番外地を参照。


「ゴジラ 東宝チャンピオン祭りパーフェクション」では総進撃ゴジが使用されている。

「ゴジラ画報」では大戦争ゴジが使用されている。


余談編集

総進撃ゴジは初代ゴジラ及び他のゴジラと比べると、商品化に恵まれていない。しかし、ムービーモンスターシリーズや少年リックなど、少ないが製品は出ている。

後に、S.H モンスターアーツから商品化のニュースが発表された。2024年2月23日に発売。可動域が広く出来が良い。


アメリカでは、日本以上に総進撃ゴジラは人気があり、2022年にアメリカ・MEZCO TOYZ社から「怪獣総進撃」フィギュアセットが発売された。

同セットはBOX1と2が存在し、BOX1にはゴジラ、ラドン、アンギラスそしてモスラ、BOX2にはキングギドラ、ゴロザウルス、ミニラとバラゴンがセットになっている。

なお、クモンガ、マンダとバランは、未製品化。


MEZCO TOYZ社からは第2弾「ゴジラ対ヘドラ」が発売され、ゴジラ(左目ダメージ)とヘドラ(飛行期と完全体)と工場がセットになっている。


その他編集

東宝チャンピオン祭りのポスターで総進撃ゴジが使用されている。東宝は「メカゴジラの逆襲」まで総進撃ゴジを使用する予定であったが、スーツのダメージがひどく、メガロゴジが製作された。


関連タグ編集

2代目ゴジラ ヘドゴジ

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