概要
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に登場するガイガンを操り地球侵略を企む宇宙人。
地球人と寸分たがわぬ姿をしているが、その正体は巨大なゴキブリの姿をした知的生命体で、残像現象を固定化することで、外見を地球人に偽装しているに過ぎず、劇中、前線基地内の照明が非常灯に切り変わるシーンで浮かび上がるシルエットで初めてその正体が明らかになる。
元々彼らの母星『M宇宙ハンター星』は地球人と同じく人類が支配していたが、度重なる乱開発でM宇宙ハンター星の環境破壊が進み滅亡してしまったが、そんな環境にも適応できたゴキブリが進化し、知性を持ったのが彼らの祖先であるとされている。
やがて母星であるM宇宙ハンター星の寿命が近づいてきたことを切っ掛けに環境が酷似した地球を移住先に狙いを定めて侵略を開始し、「会長」と呼ばれるリーダーが郷里の山野市近くのイカリ山で遭難した学生の須東文夫に、副官である「事務局長」が文夫の中学の英語教師だったクボタになりすまして暗躍していた。
まず寄付を資金源にした営利事業(=金儲け)をしない「国際児童連盟」を隠れ蓑に侵略の橋頭堡となるゴジラを模した建造物のゴジラタワーを中心としたアミューズメントパークの「世界子供ランド」を建設、そこを拠点にして侵略計画を推し進め、そして特殊な2本のテープでコントロールしたガイガンおよびキングギドラを使っての本格的な地球侵略を実行に移す。
ガイガン達を迎え撃とうとしたゴジラとアンギラスに対しては2体を敢えて東京都心から子供ランドまで誘導し、乗用車をも一発で爆破炎上するほどの威力を持つゴジラタワーからのビーム攻撃で苦しめた。
しかし、ふとした事から彼らと戦うことになった小高源吾・友江トモ子・高杉正作・志摩武士&マチコ兄妹らが彼らの存在を防衛軍に伝え、それを知った防衛軍の部隊によって源吾の描き下ろし等身大ポスターを張って隠したTNT火薬入りの段ボール箱が積み込まれたエレベーターのゴンドラが指令室のある階まで上がってきた所に、てっきりまた源吾たちが侵入してきたと思った構成員達がエレベーターのドアが開いた瞬間に発砲、それによって起こった大爆発に巻き込まれて、会長および事務局長を含めたハンター星雲人は全滅。
まもなくコントロールを失ったガイガンとキングギドラも戦意を喪失して逃亡したことで、彼らの計画は失敗に終わった。
「…どうしてなんだ?機械が、練り入れた計画が…どうして、狂ってしまったんだ?どうしてなんだ…?あっ…」と、事務局長共々既に死人の憑依体が解け醜悪な正体をさらけ出した会長は最後まで敗北の理由に気付くことはなかった。
源吾達ら人間の存在を蔑ろにしたため、彼らのアナログな作戦の前に機械が構築した「完全計画」が対応できず(というか彼らはゴジラタワーの周辺には誰一人警備を置かず、爆弾が仕掛けられたエレベーターも中を確認する間もなく発砲している)、ハンター星雲人は敗北。これはX星人やキラアク星人同様に人間や怪獣らを「下等以下」見下した愚行の結果だった。
次作『ゴジラ対メガロ』ではシートピア海底王国とは同盟関係にあるとして、彼らの地上攻撃計画に同調する形で再度地球にガイガンを差し向けている。
ゴキブリの姿で登場している。ゴキブリホイホイみたいな形状の宇宙船に100億の仲間が乗っており、移住目的の為に地球を侵略すべく同じく地球侵略を企むX星人ザグレスにガイガンを貸した。一度はガイガンはゴジラを倒したものの再戦でガイガンがゴジラに負けた後に怒ったザグレスに始末された。
関連項目
テラフォーマー(同じくゴキブリから進化した知的生命体。ただしハンター星雲人ほど高度な文明的技術は持っていない)
スクラッグ(同上、こちらは円盤や生体改造技術まで持ち合わせている)
戦姫絶唱シンフォギアXD(ゴジラシリーズとのコラボイベントクエストゴジラVSシンフォギアでイベントの黒幕として47年ぶりの登場。なお、正体の設定を考慮してある配慮がなされている)