概要
東京郊外で建設中のアミューズメントパーク『世界子供ランド』のシンボルとして建造されていた怪獣王ゴジラに似せた展望台(唯一の違いは、両手の指の数が4本ではなく3本である事)。
高さは昭和期ゴジラと同じ地上50メートルで、ビルディング換算で地上13階・地下2階の15階建て。
ゴジラの頭部部分までエレベーターで上れるようになっており、内部は古今東西の怪獣の資料を収める予定で、売れない漫画家である主人公の小高源吾は、そのアドバイザーとしての仕事にありついていた。
来場者は展望台でゴジラの視点から景色を眺める事が可能で、社会的にも航空灯台や宇宙観測設備としても機能している。
正体
それらはあくまでも表向きの話であり、世界子供ランドの実態は地球侵略を企むM宇宙ハンター星雲人の地球侵略基地。
頭部部分にはガイガンとキングギドラを操る装置が設置してある彼らの司令部や、源吾や志摩マチコの兄でコンピューター技師の武士達が監禁された部屋(正しくは仮眠室)が存在する。
最大の特徴はゴジラの口部分から発射する青いレーザー光線で、その威力は小型乗用車を一撃で炎上させ、さらにはゴジラにも大ダメージを与える程である。
その割には、X星人と同様に超高度文明とスーパーコンピューターやそれに準じた頭脳による己の完全犯罪的な計画の過信もあってかセキュリティは非常に杜撰であり、入り口には警備員も配置しておらず、エレベーターや非常階段から頭部の最上階まで簡単に侵入する事が可能で、更には源吾達が脱出しても中々気がつかなかった。
顛末
タワーから脱出して車で逃走を図った源吾達をレーザービームで始末したかと思いきや、それは囮で、彼らはまんまと逃走に成功しており、その後地球防衛軍と協力してエレベーターの内部に源吾の描き下ろし等身大ポスターで隠した大量のTNT爆弾を設置、それをエレベーターを動かして指令室のあるタワー最上部まで運ばせ、それが指令室前に着いた所でそうとは知らぬ構成員達の発砲によって起爆したゴンドラ爆弾の爆発で頭部部分は吹き飛ばされ(その時に何もわからぬままM宇宙ハンター星雲人達は全滅)、残った胴体部分もゴジラに破壊された。
余談
造形を担当したのは、次作『ゴジラ対メガロ』からゴジラのスーツ製造を担当する安丸信行で、石膏を素材として造形されている。
実物大の足元部分も東宝スタジオ第8ステージに作られ、階段部分はよみうりランドで撮影が行われた。
関連タグ
メカゴジラ:ゴジラタワーはある意味これの先駆けとも言える。