曖昧さ回避
- 一般的な完全犯罪について本項にて記述する。
- 小説家 小栗虫太郎により書かれた推理小説『完全犯罪』
- 漫画『文豪ストレイドッグス』に登場する小栗虫太郎の能力名。その能力は例え犯罪になりうる事を起こしても、防犯カメラや指紋、靴跡など自身に繋がりうる証拠を抹消する証拠隠滅系の能力。また、その証拠隠滅能力は本人による解除が可能。
概要
犯罪の成立のために必要な要素、つまり「実際に犯行があったことの証明」「被害者がいることの証明」「犯人の特定」「その人が犯人である証拠」のいずれか(あるいは全部)に問題があることにより発生し、事件が迷宮入りすることになる。
一応、正当防衛が成立するなどして「法的にその行為を裁けない」場合や時効までに「犯人が捕まらない」場合、偽りの証拠で「別の人に冤罪を着せた」場合などでも犯人は処罰されないが、それらを「完全犯罪」に含めるかは人による。
推理物の漫画や小説、ゲームといった創作物ではよく登場する。
ただ、犯人や被害者が残した証拠や、犯人の計画にない予想外の出来事がほころびとなるなどで、基本的には探偵などに解かれてしまうので完全犯罪にはならないことが多い。
しかし推理側が犯人の心情をくみ取って見逃したために世間的には成立してしまうことや、事件を起こした犯人を焚き付けた真の黒幕までは捕らえることができず(「この事件で一番得をしたのはあの人だったが、もしや……」などと作中で示唆されることもある)、世間的には事件解決で終わってしまうというケースも存在する。
また加藤元浩氏の『Q.E.D. iff -証明終了-』の「形式的真実」のように、推理側が真犯人もその手口も推理したが、犯人側の計画により事実が分かってもどうしようもない(裁判になれば真犯人の無実が確定しスケープゴート側の有罪が確定で覆せない)というものもある。
イラストとしてはネタ的なものが多い。
似て非なる完全犯罪
法で裁けない犯罪の中には本来ならば処罰に値するにもかかわらず社会が野放しにする形で有耶無耶にされるケースも存在する。
学校や職場などといった閉鎖空間で行なわれる犯罪であり、特に学校では少年法や隠蔽体質でいじめ加害者が実名報道されずに法の裁きから逃れる事が多い。
過剰なクレームで特定の文化を潰す行為であり、法的に威力業務妨害や名誉毀損に該当する犯罪であるにもかかわらず、加害者の多く(クレーマーやツイフェミ)が「クレームは憲法や法律を超越できる」という旨の暴論で開き直り、便乗する不定形多数に至っては主犯以上に大した罪には問われない等といった状況で処罰を免れるケースも存在する。もっとも、その場合は加害者の言われがままにクレームに屈する被害者側にも非があると言える。