概要
CV:阿澄佳奈
ライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』の主人公。厳密にはメインヒロインではない。
日本の創作では本ッッ当に珍しい土属性の主人公である。(ただし原作小説やアニメでは一切言及されず、『スパニャル』で欄外に書かれたのみに留まっている)
クトゥルー神話に登場する「無貌の神」ニャルラトホテプをモデルとするニャルラトホテプ星人であり、種族特性として容姿の変化は自由自在。
頭部のアホ毛は「月に吠えるもの」の触手がモチーフとなっており、敵を感知する「邪神レーダー」となっているほか、イラストではニャル子本人の感情によって形を変える描写がある(驚いたときに立ったり、ハート型になったりなど)。
真尋やクー子達からは、「ニャル子」と呼ばれる。本名はあるが、地球人には発音しにくい上、それを知る事は男女のお付き合いを深める意味をもつという。
普段の姿はニーソックスに黒のパンプス(赤の場合もあり)を履いている。
『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』では上記の服装は序盤でやめてしまい、肩を露出した白いセーターを着用していることが多い。
上記の通り外見は可変であるがスタイルは良いらしく、原作小説でもアルクス・ピーカーから「おっぱいが大きい」と言われており、『スパニャル』においては胸にシャンプーボトルを完全に挟めるなど爆乳扱いされ、作中で本人をして「明らかに原作やアニメと違う」と愚痴を零すほどであった。
「宇宙連合」の下部機関「惑星保護機構」に所属しており、最初は人身売買組織に狙われた真尋の保護、及び取引ルート解明のため地球に来訪する。事件解決後に惑星保護機構へ帰還したはずが、三百年分の有給消化を口実に再来。その後は幻夢郷での業務を理由に八坂家に居付く。
地球のアニメやゲーム、漫画を非常に好み、地球到着後、任務名目で真っ先にアニメショップに駆けつけ、オタクグッズを買い漁っていた。作中世界ではそれらのグッズの地球からの持ち出しは違法だが本人曰く「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」。
こんな傲慢ともいえる発言は惑星保護機構の職員の地位を悪用しているからだろう。
性格は常にハイテンション。無駄にオタク知識が豊富で、アニメ・特撮以外に、古い映画の造詣も深い。
作中ではこれらの知識をフル活用して(?)ボケに消費する。また、自分が言った単語を英語に言い直す癖(大半は直訳であるが、既存作品の必殺技や主題歌といった用語になることが多い)がある。
語り口はいつも丁寧口調だが、言う事はネタと出任せと打算に満ちている上に、極めて自己中心的かつ、その場のノリでダブルスタンダードどころかトリプルでもクアドラプルでも意見を変えるうえに、相手の言うことを全く考えず押しつけがましく迫る性格のせいで、もはや慇懃無礼の域に達している。
もっとも、上記の利己的な性格に関しては本作の登場人物はかなりの確率で当てはまる(アニメ2期でシャンタッ君が真尋たちに生のニンジンを大量に食わせようとするシーンがあるが、あのシーンは本作の登場人物の多くが「自分の好きなものは他人も好きに違いない」と考えがちな所を隠喩したともとれる)ので、ニャル子がその中でも特に悪目立ちしているということでしかない。
特に愛を性的な意味で押し付けてくるクー子に対しては冷淡極まる。
変身に並ぶ種族特性として、邪神級の戦闘能力を持つ。一応「正義の味方」だが、彼女が使用する「宇宙CQC」と称される必殺技は、ことごとく無慈悲かつ非道であり、真尋曰く「僕にはお前が犯罪組織側の人間に見える」ほどえげつない。ただし、初期はノーデンス(原作1巻)やナイトゴーントを惨殺していたが、真尋の精神安定(SAN値)を考慮したのか、その後の犯罪者はほとんどを半殺しで済ませている――逆に言うと暴行せずに捕まえる事が滅多にないのだが、事件の真相のしょーもなさに真尋が暴行を許可する事もあるので、一概にニャル子だけの責任とは言えない。
作中の佳境では、仲間を「戦闘モード」に覚醒させて状況を打開することが多いが、毎回「ちょっとくすぐったいですよ。何、痛みは一瞬です」と承諾を得るのが決まりとなっている。
もともと別の人(同族)の仕事であった真尋の護衛を頼み込んで変わってもらったのは、真尋がニャル子の好みであったからで、最初から下心アリアリのアプローチをかけている。が、得体の知れない宇宙人であることや押しの強すぎる性格、それらに上記諸々の残念な美少女ぶりが拍車をかけ、真尋にその気を全く起こさせず相手にされていない。
それでもアプローチを控えめにするとと不意に真尋にドキッとさせることもある。
護衛名目で真尋の学校に転入し、地球では「八坂ニャルラトホテプ」を名乗る。
ちなみに、年齢は本人曰く「スイーツにガチで夢中になれるお年頃」。具体的な数字は決して触れようとしない辺り多分、地球年換算に直すと……ああ!窓に!窓に!
※有給休暇が300年溜まっているという事は、有給の日数が日本で設定された規定の最大値20日/年とし、未消化分がそのまま持ち越されるとして(300年×365日+75閏)÷20日で勤務年数は5478年。
仮に通常の有給に加えて週休2日を全て出勤し有給に振り替えていたとしても(300年×365日+75閏)÷(20日+365日×2/7週)で勤務年数は881年。
さらに祝日を加えても(こればかりは具体的な数値を仮定しようがないので割愛)恐らく3桁を下ることはないだろう。SANチェックのお時間です。
※宇宙幼稚園に通園している当時から地球にアニメが存在していたので、あまり真面目に考える必要はないかもしれないが。
こう見えても国立大学を優秀な成績で卒業しストレートで惑星宇宙機構(日本で喩えれば国家公務員)に入ったという設定が存在する。才色兼備でどんなものにも変身できて不老の銀髪美少女というとんでもない設定であった。勿論強さも半端ではない。
原作最終巻ではついに真尋と×××……!
彼女の日常はこれからも続いていく
戦闘スキル
生体時間加速(クロックアップ)
原作初期から非戦闘シーンで度々使用している技。
超高速で行動できるという極めて有用な能力にもかかわらず、たまにしか使われない。
宇宙CQC
「CQC(近接格闘技)」とは称されるもののその実態はまさに「なんでもあり」。
格闘・武器・光線技などあらゆる手法を用いて敵対者を完膚なきまでに葬り去る。
強化型として「宇宙CQCエンハンサー」が存在。
ニャルラトホテプ星人の最強形態であり、
自身のイメージする“最強の姿”へと肉体を再構築する。
当然個体により変化後の姿は異なるが、ニャル子の場合は漆黒の特撮ヒーロー(ぶっちゃけナイトブレイザー)のような姿となり、防御力など各種身体能力が大幅に向上(ただしなぜか八坂母子のフォークは常時と変わらず大ダメージとなる)、“宇宙CQC”は“宇宙CQCエンハンサー”へと強化される。
アニメ版ではパンチ一発で巨大なオブジェを真っ二つに叩き割るほどの強さを見せた。
クー子の言葉を借りるなら元の少女の姿との肉体的な共通点は骨格くらいしかなく、マシンシャンタッカー共々作者の趣味が全面に押し出された姿と言える。
ただしあまりに大きなダメージ(ニャル夫に対するニャル子の暴行)や体調不良(風邪)によって変身状態が解除されてしまうこともある。
最終巻では上位版のオーバーフォースフォームが登場。
交友関係
原作中にメインで登場するクトゥグアのクー子、ハスターのハス太のほか、アトラク=ナクアのアト子や同じニャルラトホテプのニャル恵(アニメオリジナル)など交友関係は広い。
ただしゲームでは積極的にイカサマに手を出すので「トランプするたび友達なくす」といった発言もある。
そのため、友人の少なさを指摘されると目に見えて勢いを失い、最大の天敵であるクー子のことまで数として挙げる始末。
真尋含め彼の周囲にいる邪神たちはニャル子にとっても貴重な存在だと言える。
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