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クロックアップ

くろっくあっぷ

『仮面ライダーカブト』に登場する、高速行動能力。移動に限らず行動全般や、思考・感覚までもが加速される。またはPCやゲーム機などのCPU等の動作クロック周波数を定格以上に設定する事。(オーバークロック)
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「クロックアップしたライダーフォームは、人間を遥かに超えるスピードで
活動することができるのだ!」(第2話、ナレーション)

概要

仮面ライダーカブト』に登場する地球外生物ワーム」と、その力を利用した仮面ライダーが使用できる能力の名称である。


> タキオン粒子が体を駆け巡って、時間流を自在に行動できるようになり、ワームに対抗してクロックアップする能力を有する。
『テレビ朝日|仮面ライダーカブト』、「マスクドライダーデータブック」、「カブト」

> 全身を駆け巡るタキオン粒子により、クロックアップすることで、時間流を自在に活動できる。
(『仮面ライダー年代記(ハイパームック) 増補改訂版』、104頁)


タキオン粒子(tachyon)とは、「特殊相対性理論に矛盾することなく光速度より速く動く仮想的な粒子」である(『コトバンク』、「タキオン」)。なお、常に光速である粒子(光子)はルクソン(luxon)であり、常に光速より遅い粒子(=タキオンとルクソン以外のすべての粒子)はブラディオン(bradyon)であると物理学的に定義されている。

クロックアップの特徴


クロックアップは厳密には高速移動ではなく、行動や思考なども加速した時間に応じて全て引き伸ばされる。周囲の人間から時間をかせぎつつ情報を隠すため、クロックアップして会話する場面もある(第3話、第47話等)。もし本当に「ただ単に高速移動するだけ」であれば、は決して加速者に着いてこないはずである。

アクセルフォームが「100mを0.0058秒で走ることができる」とあるのに対し、クロックアップは「あまりに速くて、現在の科学では計測不能」となっている(「ファイズVSカブト スピードたいけつ!!」)。
本編での描写は視聴者が認識できる速度になっているが、場面毎に速度が一定していない。
例えばクロックアップ中、第1話では爆発に巻き込まれた人がゆ~~っくりと落下していき、第8話では電車が、第23話ではボウリングボールガタックに斬り倒されたがノロノロと動いているが、第4話では雨粒が、第47話ではZECT製の武器が発射した弾丸が、空中で留まっている。また第39話では、ワーム・ライダー共にクロックアップしていない中、サブストワームが光子を集め放つ「光の矢」間宮麗奈を狙った際、矢が放たれた後に仮面ライダードレイクが反応して間宮麗奈をかばっていた。

クロックアップした相手を視認できても、自らがクロックアップしなければ対処は困難である(例:第10話のコレオプテラワームに追い詰められたザビー(ライダーフォーム))。
ただし、カブト(マスクドフォーム)は第1話で粉塵やを利用し、カブトクナイガンのポインターを網のように照射することで、クロックアップ中のアラクネアワームの姿を赤いシルエットのような形として感知した。ワームの姿が通常時に戻った次の瞬間、カブトは反撃しワームを倒した(第2話のカブトはキャストオフをする寸前に「この姿で、どこまでやれるか試していたんだ」と語っている)。

以下はクロックアップの上位互換。

ハイパークロックアップ

クロックアップの上位版。その速さはクロックアップの動きですらスローに見えるほどで、さらに時間を超えて過去や未来に移動する事が出来る。しかし、速さは下記のフリーズには及ばない。カブトハイパーフォーム、ガタックハイパーフォーム、仮面ライダーコーカサスが使用。

フリーズ

ハイパークロックアップよりさらに速いモード。もはや、あまりの速さに時間が止まっているのに等しい状態となる。ただ単にスカラベアンデッドの様に時間を止めているのか、途轍もない加速なのかどうかは不明。使用者にとってはクロックアップはもちろん、ハイパークロックアップすら静止と変わらない状態になる。ただし、ハイパークロックアップのような時間移動は出来ない。カッシスワーム・ディミディウス(カッシスワーム第1形態)が使用。

その他

異世界としての加速描写

クロックアップは行動や思考までもが高速となっているため、ライダー側にとってみれば加速というよりも(龍騎のように)異世界への進入に近い。
明確な情報源は不明だが、プロデューサーの白倉氏は特撮誌のインタビューで「『気付いていないだけで、実は自分のすぐそばで仮面ライダーが(龍騎のミラーワールドよりも身近な場所で)戦っているかもしれない』という感じを出したかった」と語っているらしい。

「君の隣 戦う度 生まれ変わる 目に見えるスピード越えてくモーション」(OP『NEXT LEVEL』歌詞より)

仮面ライダーディケイド』でのクロックアップ

ディケイドはオリジナルシリーズの再現ではなく、「リ・イマジネーション」であると梶淳プロデューサーは述べている(「『仮面ライダーディケイド』制作発表!」)。そこにおいては、クロックアップとアクセルフォームは同等として描写されている。
なお、小説版の『仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』では、クロックアップについて「たちまち世界は動きを止める。士たちの時が人間の何千倍ものスピードで流れていく」と書かれている(220頁参照)。

元ネタ?

2006年に放映開始した『仮面ライダーカブト』に先んじて、高速能力は登場している。端的な例は、『仮面ライダー』シリーズの原作者石ノ森章太郎が1964年に手がけた『サイボーグ009』の「加速装置」。
また、2001年の玉井雪雄の漫画『オメガトライブ』には、意識・行動を高速化する「クロックアップ」という能力が登場している。
2005年の弐瓶勉の漫画『ABARA』には、超高速で活動し人を襲う「白奇居子」という化け物と、白奇居子と戦うために「黒奇居子」に変身する主人公(普段は人間の姿)が登場する。なお、奇居子は「示隔空間」と呼ばれる領域を展開することで、奇居子以外には感知できなくなる。

他の平成ライダーにおける高速移動と使用者

最速の戦士
神 速 闘 技



その他、ニチアサの高速移動使用者

キュアブロッサムキュアマリン(『ハートキャッチプリキュア!』):ココロパフュームに赤のこころの種をセットすることにより、高速移動が可能になる。
レッドバスター(『特命戦隊ゴーバスターズ』):超高速移動能力を持つ。『スーパーヒーロー大戦』においてディケイドの変身したディケイドカブトのクロックアップを肉眼で視認して見切った上、自身も高速移動し互角に渡り合った。
忍者戦隊カクレンジャー忍風戦隊ハリケンジャー手裏剣戦隊ニンニンジャー:ま、忍者だからね。

非公式でのクロックアップ関連情報

非公式の場(ネット上のファンサイトや動画サイト・イラストサイト等)では、クロックアップと他の高速能力との比較や、クロックアップを使わないクロックアップの撃破方法が唱えられている。

対処法

一旦発動されると全く視認できないため、対処するには同じくクロックアップを使用するか、アクセルフォーム等、別種の加速能力を使用する方法が挙げられている(上述したようにレーザーに捕捉されたり、カブト公式サイトのマイザーボマーの解説に「クロックアップした敵も高速移動で追いつめて爆裂する」という文章があるため)。高速移動とは別に時間停止能力を備えている仮面ライダーブレイドもその例。

他にも、『仮面ライダーディケイド』でのクロックアップをロボライダーイクサが見切ったように、加速中でも視認できる高感度センサーで見切る方法が取り上げられる。
こちらの場合は、視認できても動きに付いていけなければならないので、あくまで緊急措置に近いとされている。(※ロボライダーはディケイドカブトのクロックアップを補足していたが、ボルティックシューターの弾速が追いつかず当てられなかった)。

「他ならぬ『カブト』本編のカブト・マスクドフォームが実践していた事から、クロックアップの動きを予測する事は不可能ではない」という主張がある。それと平行して、『仮面ライダーディケイド』のディケイドクウガが行ったように、『ドラゴンボール』・『からくりサーカス』・皆川亮二の『ARMS』といった少年アクション漫画よろしく、視認に頼らず、敵の気配を察知して動きを先読みする方法も挙げられている。

仮面ライダー大戦』で仮面ライダーストロンガーが行ったような全方位攻撃も有効そうだが、こちらも相手の動きに対抗できる速度がないと避けられてしまうだろう。
相手に誘導する攻撃を持っているなら、『カブト』本編でカブトがフリーズを有するカッシスワームに対して行った「相手が高速移動を発動する前に誘導弾を発射しておき、相手が高速移動を解除した直後に誘導弾が相手を襲うようにする」という方法も使えるかもしれない。

そういった方法も加速能力も持たない場合は、防御を固めて制限時間まで耐え、再発動するまでの僅かな瞬間を狙うパターンが最も適切であり、マスクドフォームはこの方法でクロックアップに対抗する為の形態だと言われている。

以下のような主張も見られる。


関連タグ

仮面ライダーカブト』 ワーム マスクドライダーシステム

加速装置 この世で一番速いヤツ 一十一 ヤムチャ視点
ニャル子
カオスコントロール - 似たような技。時の流れを遅くして、相対的に高速移動できる。さらに物質の質量や耐久値の操作、物質透過や相手の拘束等。

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