「絶対に乗り越えられる…心があるって分かったんなら!
だって…俺たちは仮面ライダーだろ…?」
ジャンプ!
オーソライズ!
「変身!」
プログライズ!
イニシャライズ!リアライジングホッパー!
"A riderkick to the sky turns to take off toward a dream."
概要
『仮面ライダーゼロワン』最終話「ソレゾレの未来図」に登場した仮面ライダーゼロワンの最終形態。
父の「本当の強さとは心の強さ」という言葉で憎しみを乗り越えた飛電或人が、飛電ゼロワンドライバーとライジングホッパープログライズキー ゼロワンリアライズver.で変身する。
名実共にゼロワンの最終形態ではあるのだが、「基本形態の最終決戦仕様」という歴代のライダーとは一風変わった最終フォームである。
また、アークゼロの出した「二度とゼロワンに変身出来ない」結論に加えて、ゼアの「これ以上ゼロワンを強化するのは難しい」結論も塗り替えて乗り越えた姿でもある。
変身の際は或人の右側から徐々に姿を変えていくという従来と異なる演出を取った(もっとも、バッタのライダモデル自体は分かりにくいながらも背後に居た為ライダモデルを纏うプロセス自体は変わっていない)。
変身音声の最後に流れる英文は、直訳すると「空へのライダーキックは夢への離陸へと変わる」。意訳すれば「空へのライダーキックを決め、夢に向かって飛べ!」といったところか。
また、「イニシャライズ」とはハードウェア等の記憶媒体を初期状態に戻す事を意味しており、正にアークから解放された或人の「ゼロに戻ってイチからやり直す」様を象徴する姿と言える。
容姿・スペック
身長 | 196.5cm |
---|---|
体重 | 87.0kg |
パンチ力 | 59.1t |
キック力 | 114.7t |
ジャンプ力 | 165.7m(ひと跳び) |
走力 | 0.5秒(100m) |
外見に限って言えば、ライジングホッパーと全く同じ容姿。
だがプログライズしたライダモデルを量子分解して再度ゼロワンドライバーに反応させ、ドライバーの限界を越えた超高出力を生み出す「リアライズ」により、これまでのゼロワンを遥かに上回るスペックを獲得した(※)。その超高出力によって、高速移動時のエフェクトに黄色に加え青色が加わる。なお劇中ではその様な描写は見られなかったが、過負荷による稼働時間の限界がある模様。
(※)テレビ朝日公式サイトの解説によると、「リアライズアーキテクターグラブ」によって高められる触覚が8倍(アーキテクターグラブ時)から14倍に、「リアライズアーキテクターアーム」によって齎される腕力で持ち上げられる物体の重量が3.2t(アーキテクターアーム時)から22.4tにアップしている。なお、体の各部位はライジングホッパーの各部位の名称に「リアライズ」の名称を足したものとなっている。
仮面ライダーゼロツーには劣るものの「ゼロワン」としては名実共に最強の姿であり、ゼロツーがアークを倒す為に様々な力が合わさったホッパーライダモデルの集大成ならば、こちらは数々の苦難と悲劇と絶望を乗り越え、成長し、再スタートを切る飛電或人の集大成と言えるだろう。
スペックの問題から「ゼロツーに変身した方が強いのでは?」と指摘されることもあるが、先述の通り「ゼロワン」に再び変身しアークを覆すことに大きな意義があった特殊なフォームである。
後述の更なる活躍も含め、スペックだけならばゼロツーに劣るが、ゼロツーに変身する事では果たせない役割を担う立ち位置となっている。
「S.H.Figuarts」でも容姿の差別化には苦労した様で、体の節々に高速移動時のエフェクトをイメージした青塗装がなされている。
必殺技
- リアライジングインパクト
ベルトのプログライズキーを押し込んで発動。アクロバティックな動きで相手の攻撃を回避しつつ、連続蹴りを喰らわせ最後にライダーキックを放つ。
本編以外での活躍
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』
或人「お前を止めるのは!」
或人&イズ「俺達だ!」「私達です!」
終盤にまさかの再登場を果たした。
(一応予告編にも登場はしていたが、外見が外見だけに公開まで断定が出来なかった事もあり半ばサプライズに近い形での登場と言える)。
今までの最終回限定フォームであるタジャドルコンボ(最終回ver.)やラビットドラゴン、仮面ライダーオーマジオウは正真正銘各本編の最終回のみの出番であり、ガンバライジングやロストヒーローズ2などのゲームの再現でない限り再登場することは無かった中、最終回と同一の状態で再登場した初めての最終回限定フォームとなった。
仮面ライダールシファーと仮面ライダーアバドンの軍団との最終決戦の際に変身。
今回は通常のライジングホッパーと同じ変身演出だった。
イズが変身したゼロツーと共闘。元々かなりの手負いの状態だったのもあったからかルシファーとの1体1の対決ではやや押され気味だったが、アバドンの軍団を一蹴したゼロツーが加勢すると一気に形勢有利に。ルシファー相手に絶妙なコンビネーションを発揮し、「リアライジングインパクト」と「ゼロツービッグバン」のダブルライダーキックでルシファーを撃破する。
武器はゼロツーが生成したアタッシュカリバーを拾う形で使用した。
特殊な強化状態とは言え、「初期フォームと最強フォームが並び立つ」非常に特殊なシチュエーションに貢献している。
単純なスペックであればこちらが劣るが、それでも通常ライジングホッパーと比べると性能は大きく上がっている上に或人の方がイズよりも戦闘経験が豊富な点もあってか、(流石にゼロツーがハイスペック過ぎるため、それでもイズが変身したゼロツーの方が強いが)殆ど後れを取らず最強フォームと同格以上の立ち回りを披露している。
この再登場はゼロワン単体の劇場版の公開が延期になり最終回後の話になったからこそ出来た物と言える。
また、映画序盤で或人はライジングホッパーへの変身を遂行しようとしており(変身完了直前で仮面ライダーエデンに妨害され失敗している)、その後特にキーの変化描写も無かった事から、通常のライジングホッパーキーとゼロワンリアライズverは別個の存在になった可能性があるが、公式からは回答が無いため不明のままになっている。
ガンバライジング
メモリアルフィニッシュで参戦。絵柄はアークスコーピオンとのパズルカードになっている。ゼロワンはパラレルレアでも登場した上に、『ゼロワン』からはレジェンドレアが3枚収録されたため、「BS7弾」とも言われた。
その後、ズバットバットウ4弾にてガンバライジングでも新技を引っ提げてメモリアルタッグとしてまさかの再登場。
元々、Twitterでもこのシーンの再現を多くのファンから望まれており、それがかなり早い段階で叶ったとも言える。
また、プレミアムバンダイ限定で販売された50thアニバーサリーセットでも三度目の収録。
こちらはイズゼロツーとのメモリアルチェンジのような仕様になっているため、前述のズバットバットウ4弾で新技を引っ提げて登場した際のスキルと、ズバットバットウ4弾イズゼロツーのスキルを融合させたかのようなアビリティになった。
- 「①1番目にカードを出したとき、スロットアイコンのAPを全て+25 バーストゲージ・バーストゲージの上昇率が超アップ」はズバットバットウ4弾のリライジングホッパーの②の効果の強化版である。
- 「②APバトル終了後 バーストゲージが1以上だと RP+3 テクニカルゲージが超アップ 相手のテクニカルゲージをリセット」は、発動のタイミングや効果が違っているが、バーストゲージが1以上、相手のテクニカルゲージのリセットがズバットバットウ4弾のイズゼロツーと同じになっている。
また、50thボーナスで「バーストゲージが超アップ バーストゲージの上昇率超絶アップ」を持っている。そのため、発動タイミングから見ると難しそうな②の効果も、早いタイミングでバーストゲージが溜まるカードと組み合わせることで、ラウンド1から安定して1ゲージをためることができる。
そして、なんとゲキレツグランプリ1弾でも、新レアリティである「VLR(バーサスレジェンドレア)」として四度目の登場!
また、アビリティはバインダー限定カードとはかなり別の効果になっているが、それよりもパンチが弱い(AP上昇はこちらが上だが、あちらはテクニカルゲージリセットなどのような派手な効果を持っているので……)点や、バーストすると体力を消費するブレイブタイプなのでTV最終回版リアライジングインパクト鑑賞にも使いづらい点など、欠点もかなり多く、強さから見た場合でも微妙な印象が強かった。
このように、ガンバライジングでは、最終回限定フォームではあるが4回もの登場を果たしている(この内、1回はバインダー限定のカードとしての登場)ため、非常に優遇されている。
なお見ての通り最終弾まで一度もレア落ちしておらず、低レアどころかSRやCPも出ていない。
ライジングホッパープログライズキー ゼロワンリアライズver.
ジャンプ!
ライジングホッパープログライズキーが変化した新たなプログライズキー。
カラーリングはゼロツープログライズキーに似ており、起動音声の発音にもエコーが掛かり、ゼロツードライバーの待機音のインストと思われる音声が追加されている。
インベイディングホースシュークラブプログライズキーを更新して、レジェンドライダープログライズキーも含む全プログライズキーの中で最長の名称となっている。
また、名称にもある通り、あくまでも「ライジングホッパー」という扱いとなっている。
立体物
魂ネイション2020特別開催記念商品としてS.H.Figuartsが2020年11月6日〜9日の3日間限定でプレミアムバンダイにて販売。
一般販売されたライジングホッパーのリカラーアイテムで、変身直後の輝きをイメージし黄色のアーマー部をクリアパーツ化してその上から塗装、黒のスーツ部もアーマーから光が漏れた様なグラデーション塗装がされており、通常のライジングホッパーと差別化されている。
プログライズキーのバッタが描かれたクリアブルーの台座も付属。
プログライズキーは「DXメモリアルプログライズキーセット SIDE 飛電インテリジェンス」でメモリアルver.のライジングホッパープログライズキー、イズプログライズキーとセットで発売。
なお、劇中音声に対して変身時のBGMが無いという違いを持っている(一応この効果音はキー起動時の2音目に収録されている)。
余談
- 上記のプログライズキーの名称やスペックの説明文の端々からも分かる通り、主題歌の「REAL×EYEZ」を意識している。
- また、リアライズ(実現する・理解する)とリライズ(再び昇る)、現在分詞のリアライジングを掛けたシャレになっている部分も含めて、アークワンに堕ちた或人が再び仮面ライダーとして這い上がり復活したことを指しているとも取れる。
- 演者の高橋氏曰く「(自分が変身したライダーの中で)一番好きな形態」との事。
- バイタルブレスシリーズではイズが変身したゼロツーが収録される一方でリアライジングホッパーは未収録となった(ライジングホッパーにはPhase3版と黄色いオーラに包まれたPhase4版の2つが存在するが、後者はリアライジングホッパーとしては扱われていない)。
- ベルトに装填するアイテム以外は、基本形態と全く同じ姿の最終回限定フォームとしては先駆けとなった仮面ライダー。正規の最終フォームとしては次作のオールマイティセイバーまでだが、その後も仮面ライダーバイス(リバイスドライバー)やマグナムブーストフォーム(最終回)へと、エッセンスは受け継がれている。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーゼロワン ゼロワン(仮面ライダー) ライジングホッパー
オルトロスバルカン:最終回の前の週に登場した形態。スペックとしては最強形態に劣るが、性能の高い分ドライバーに過負荷を掛ける事でスペックを上げている。
タトバコンボ:基本形態と同じ姿で戦闘力が向上した「真のオーズ」が存在する。
タジャドルコンボ(最終回Ver.):最終回で登場し、特別な演出を披露した形態第1号。闇を連想させる力から振り切った事や見た目が全く変わらない。その為、現状最も近い形態と言えるが、こちらは再登場した際には変身アイテムが異なっている為、全く同じでは無い違いがある。
マキシマムゲーマーレベル99:脚本家が同じ作品の別の変身アイテムで基本フォームと同じ外見の主役ライダーの強化形態。
アルティマスチームホッパー:バッタがモチーフの令和ライダー作品の主役ライダーの最終回限定フォーム、「ホッパー」の名を持つ、基本形態と全く同じ外見、変化した変身アイテムを使用する、キック力が100トン越え、ラスボスライダーをライダーキックで撃破するなど共通点が多い。
リアライジングホッパー → オールマイティセイバー