「さあ、飛びましょう。更なる高みへ」
CV:鶴嶋乃愛(仮面ライダーアウトサイダーズ)
概要
飛電インテリジェンスが所有する通信衛星。
宇宙飛行士型ヒューマギアの宇宙野郎雷電と宇宙野郎昴によって管理されている。
主にヒューマギアのデータリンク、検索補助や地上設備の無線制御を行っている。
ゼロワンへの変身時にはプログライズキーに保存されたデータイメージ・「ライダモデル」をビームと共に出現させ、要請に応じて専用バイクライズホッパーを射出する。
又、大規模災害を想定した大型救助システムユニットを搭載している。
衛星後部が量子変換により、先述のユニットの「衛星モード」に変型、「ジェットモード」に移行後、衛星前部のリング状体を量子ゲートとして地上に転送される。この事から(サーバー等を含めた)ゼアの本体は、衛星の前部リング状体と見られる。
なお、上空からゼロワンの元に射出する関係上、屋内で変身やバイクの要請を行うと天井を破壊する事になり、場合によっては物理的損害はマギア達より酷い状態になる。
ライズホッパーの射出シーンと、降下後のライズホッパーの大きさ等から、通信衛星と言うより、宇宙ステーション程の大きさを有している事が分かる。
第14話にて滅の作戦でゼロワンとバルカンのプログライズキーが滅亡迅雷.netの手に渡り、8つのライダモデル(シャーク、タイガー、ベアー、マンモス、ウルフ、ゴリラ、スコーピオン、ファルコン)を使いアークの復活に利用されてしまった。
第15話ではシャイニングアサルトホッパーの変身時に、アークと共に作動したような描写があったが、第16話でアークの正体が飛電インテリジェンスやZAIAエンタープライズが製作に携わっていた人工衛星である事が判明し、この事実からゼアはアークの後継機に当たる。
第25話において、「正史」での打ち上げは本編の4年前である事が明かされている(ジェットモードのブレイキングマンモスが推進機を兼ねていた)。
第30話では飛電を買収し社長の座に収まった天津垓の命令で保存されている全てのヒューマギアのバックアップ消去命令が出されたが、飛電或人が会社を去る前にバックアップをヒューマギアプログライズキーに移していたため、失敗に終わった。
そして、飛電製作所の社長となった飛電或人に再びゼロワンへの変身権を授けた。
第30話以降、ZAIAに買収された後もアクセスしているようだが何故か繋がらず、現在ゼアは飛電の管理外にある模様。また、ヒューマギアとのデータリンクもできなくなっている。
そして第39話、飛電ゼロワンドライバーを介してアークにハッキングを受け沈黙。以降はアークのバックアップ元となっている。
だが、第40話にてゼアのバックアップがイズと一つになって存在していたことが明らかになった。イズがネット上で飛電製作所を立ち上げられた事や、ゼアのアクセスが出来なくなっても尚、或人がゼロワンに変身できたのはこう言った事情があったからだと思われる。或人はイズの中のゼアを起動させるため、何十億通りものシミュレーションを繰り返させていた。
その結果、バックアップがイズの中で起動し、ゼロツープログライズキーと飛電ゼロツードライバーを作り出す。
以後はゼロツーキーに「人工知能ゼア」として宿り、ゼロツーの戦闘補助を担っている。
一方アークに乗っ取られた衛星としての本体は、第41話において宇宙野郎昴と、彼の手引きによりブレイキングマンモスを掌握した雷によってアークごと破壊される結果となった。
余談
第30話にてイズにより、「ヒューマギアとゼロワンに関するテクノロジーの特許権」が飛電インテリジェンスに属さないことが明言されたが、通信衛星ゼアが「ゼロワンに関するテクノロジー」に含まれているかは明言されていない。
ブレイキングマンモスのサイズについてだが、量子ゲートを介して地上に転送される際に「量子圧縮」によりダウンサイジングされている事が公式設定、並びに公式完全読本のインタビュー記事で明かされている(逆に言えば、上述の雷の操縦による衛星破壊時は圧縮されていない為、数十メートル級の巨体となっている)。
また、仮面ライダーシリーズに限らなければ、更に以前から使われている設定でもある。
正式なスペルは不明だが、有り得る候補の中には「ZAIR」や「ZAYA」と、ZAIAとの関係を匂わせるものがあるが、前述の通り兄弟機のアーク開発にZAIAが関わっている事が判明、俄に偶然と片付けられなくなっていた。
第31話で刃唯阿がゼアに接続を試みるシーンで、「ZEA」と判明している。
名前の由来自体は飛電一家の名前や搭載されている人工知能ザットから類推して「there」と考えられる。
なおスピンオフで顕現したある存在から、善悪偏ったラーニングをしたわけではないようで、ある程度悪意自体もラーニングしている可能性が高い。そのため、ゼロワンで登場した人工知能の中では一番人間に近い知性を持っていると思われる。
そもそももしゼアが善意の塊だった場合、アークと混じり合うことは有り得ない。このためシャイニングアサルトホッパーという形態はそれ自体生まれないだろうし、アークに堕ちた或人にも助け舟を出していた(ただし必ずしも積極的ではなく、或人に請われるまでは沈黙を貫いてもいた)ことを考えると、善意と悪意両方をラーニングしていたという可能性が高い。そして、善意と悪意の頭文字から「ゼア」と名付けられた可能性もある。
そしてそのスピンオフでは、不滅を冠する自称神すら討ち滅ぼす暴走した正義を迎え撃つべく、イズの声でゼロツーに模した姿でアークの前に現れ、真の意味でアークと手を取り合い立ち向かう。