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「笑うなよ……何も分かってない癖に、人の夢を笑うんじゃねえよ!」

「人の夢ってのはなぁ!検索すれば分かるような、そんな単純な物じゃねえんだよ!」


演:高橋文哉/中野遥斗(幼少期)


変身する仮面ライダー

仮面ライダーゼロワン

仮面ライダーゼロツー

???

仮面ライダー001


概要編集

仮面ライダーゼロワン』の主人公。1997年5月1日生まれの22歳。身長176cm。血液型はO型

一人称は基本的には「」だが公的な場では「」や「」も使う。

「父親」であるヒューマギア飛電其雄に育てられた過去を持ち、彼を笑わせるのがだった。謎の爆発事故に巻き込まれて其雄を眼前で喪い、其雄が今際の際に残した言葉から「人を笑顔にする」ことを目標にお笑い芸人を目指すようになった。

しかし鳴かず飛ばずの新人として下積みする日々を送る中、営業先でヒューマギアの暴走に巻き込まれ、なりゆきからゼロワンとして変身し、同時に祖父の会社「飛電インテリジェンス」を継承することになった。


社長のみが変身資格を持つゼロワンに変身したことで、図らずも社長就任を承諾した形になってしまい慌てたが、「誰かを守ることでも人を笑顔にできる」と気付き、自ら社長就任を決意。

表向きは社長としてヒューマギアのイメージ回復のための営業活動、裏ではゼロワンとして滅亡迅雷.netとの戦いに身を投じていくこととなった。


彼がゼロワンであることは社内のトップシークレットであったが、第4話にて会社の隠蔽体質を糾弾する不破諫に対し「自分は隠蔽などしない」と応える形で正体を明かした。

流石に世間一般に大々的に公表するまではしていないが、マギアに襲われた一般人の前で変身する機会も多く、成り行きで正体を知ることとなった人物も少なくない。

第12話ではシャイニングホッパープログライズキー製造の時間稼ぎのため、「仕事着」と称して家宅捜査に来た警察官の前で変身し逃走、警察に追われる身となった。

そして第28話では、遂に多くの民衆の前で変身を行っている。


人物編集

夢にかける情熱は人一倍大きく、これを貶す者には大きな怒りを見せ、人の夢を守る為には体を張ることも厭わない、仮面ライダーの主人公らしい正義感と熱さを持つ。


また、社長就任後の記者会見では堂々とした対応で、会社の信頼性を得る為の意向を語っており、「社長」としてのカリスマ的な素質も持ち合わせている。


だがやはり年相応の未熟さや経験不足は否めなく、秘書のイズだけでなく副社長の福添やA.I.M.S.側の不破や唯阿からも甘さを指摘されている。

ZAIAに関しては数々の裏工作を行っていたことから良い感情を抱いておらず、特に社長の天津に対しては辛辣な発言をすることも少なくない。


目覚まし時計を5個セットしたのに寝坊する、ライダーキックの勢いを殺しきれず足を挫いて着地に失敗するなど、結構ドジな面もある。

また、学生時代のボロボロのジャージを普段着として着用している等、私生活はかなりだらしない模様。

さらにYouTube公式の変身講座では、変身後の英語の音声に対して「これ最後なんて言ってるの?」と質問している場面があり、英語も苦手らしい。


物に愛着を持ちやすい感性らしく、第1話では「急げ自転車〜!」と叫びながら爆走していた他にも、プログライズキーもモチーフの動物+ちゃん付けで呼んでいる(例:フライングファルコン→「鳥ちゃん」、フレイミングタイガー→「虎ちゃん」)。

そのためか立ち位置はかなりヒューマギア寄りだが、これは其雄に育てられた幼少期の経験から、ヒューマギアを「機械の種族」「機械の亜人」と捉えているのが理由。


石墨超一郎原作の漫画「パフューマン剣」の大ファンであり、アニメも欠かさず見ているという。

それ故に憧れの石墨がヒューマギアを奴隷の様にこき使って自分は何もしない癖に我が物顔で振る舞う人物であることを知った際にはひどく幻滅していたが、その分仕事への情熱を取り戻して再び自分で漫画を描くようになった際にはとても喜んでいた。ただ、新キャラモデルが自分では無くバルカンであったことには落胆していた。


第15話で飛電家の墓参りをするシーンがあり、墓碑銘に

系統墓碑銘没年月日
祖母飛電 一子新一九九三年
飛電 其雄新一九九七年七月
飛電 嘉乃新一九九七年七月
(父)飛電 其雄ヒューマギア新二〇〇七年十二月
祖父飛電 是之助新二〇一九年八月

と刻まれていることから、祖母は新1993年、実の両親は新1997年に他界したと思われる。


東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信された『仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE’S DAILY LIFE』第1話で判明した彼の食生活は「朝ごはんがお菓子」「昼に食べたいものは炭水化物のパワハラ」といった将来の健康がちょっと心配になる代物であった。


幼少期はヒューマギアの其雄を「お父さん」と呼び、実の親のように慕っていた。

デイブレイクの際に其雄に命を救われた過去から「ヒューマギアは人類の夢」「人間の夢のマシン」だと断言しており、日常で接するヒューマギア達に対しても単なる「モノ」ではなく人間と同等の存在として扱っている。


ヒューマギアを人間同様の存在として見ることで「バックアップさえあれば復活できる」ヒューマギアの破壊による一時的な「死」を人間のそれと同様に重く考えてしまう節があり、暴走するマギアがサウザーに撃破された際にも悲しみを見せ、挙句その怒りのままサウザーに襲いかかってしまうなど、ヒューマギアのこととなると感情的になってしまう一面も見られる。

また、第34話では、滅亡迅雷.netの幹部である『雷』こと宇宙野郎雷電のデータをヒューマギアプログライズキーに移して保存しており、この事から、たとえ敵であったとしても『人の都合で命を勝手に処分してはならない』と言う考えが垣間見える。


父・其雄と交わした約束から、「多くの人を笑顔にしたい」という夢を持つ。

ただし肝心の或人自身の笑いのセンスはかなり疑問符がつくレベル。現状はくだらないダジャレを、歌舞伎の「見栄」のように仰々しく披露するのが唯一の持ちネタの様子。

社長になっても相変わらずギャグは披露しているものの、毎回スベってはそこをイズに冷静に解説されてしまうのが常。

現状彼のギャグで笑うのは不破諫ただ一人であるが、毎度誤魔化すため或人はそれを知らない。

ぜろわん

ダジャレの後にはい、アルトじゃーないと!という決まり文句をつけて正面を指差すのが定番。その後、イズにギャグの内容を解説されるまでがお約束となっている。エピソード毎にルーティンが披露されるとは限られておらず、その代わり或人自身の何気ない言動に偶々ギャグが成立したりリアクション芸を披露する場面がしばしばある。

また、作品初期にはイズの解説後「ギャグを解説しないでー!」と反発していたが、聞き入れてもらえず今に至っている。

むしろ作品が進むにつれてギャグへの解説はイズとのコミュニケーションの一環と捉えるようになったのか受け入れるようになっており、プレジデントスペシャルでは故障したイズが解説を拒否したことに対し「いつも通り解説してくれ」とせがむ一幕もあった。


時間稼ぎとして言ったので本当かは不明だが、社長室のラボを開けるための暗証コードとしてもギャグを使用している模様。多くのギャグネタが書かれたネタ帳も登場している。


これまでに発したギャグについては「アルトじゃないと」の記事参照。


或人から職を奪った張本人である腹筋崩壊太郎とのゼロワン・バルカンをモチーフとしたギャグ対決に挑んだが、審査を担当した不破のバルカン贔屓もあり敗北。その後の不破とのやり取りを見た腹筋崩壊太郎に「貴方はツッコミ向きです…ボケじゃない!」とお笑い芸人「アルト」の適性を見出されるが、同時にピン芸人としては致命的な評価を下されてしまった。

その後、第31話では祭田ゼットのボケに対してノリツッコミを行っており、腹筋崩壊太郎の言葉は或人の芸風を広げる一助となったのかもしれない。

(ツッコミとは「見ている人にボケの面白さをわかりやすく伝えること」であり、実際に或人は常識的な一面があることから、「ツッコミ向き」というのも的を得た評価と言える。実際、『ファースト・ジェネレーション』ではグランドジオウの変身に対してツッコミを入れるなど、平成には見られなかった反応を見せ、笑いに一躍を買うシーンを見せていた。)


因みにスピンオフの時系列は或人敗北・飛電買収の直後、或人が立ち退く直前となっている。

つまり、下の項目『0からのスタート』にてプログライズキーを全て持ち出す準備をしている最中のドタバタだったという訳である。


天津垓が仕掛けてきた、飛電インテリジェンスの買収を賭けたヒューマギアとザイアスペックによる「お仕事5勝負」。それは、レイドライザーを介して人間の悪意を表出させ、それに反応したヒューマギアを暴走させ、世間のイメージを落とすという天津の策略の一部だった。


人とヒューマギアの未来を信じる或人は懸命に勝負に挑んだが、老練な策略家、かつ自身の目的のためならば倫理を平気で踏み外す天津が相手では、政治力という企業人としてもっとも重要な部分で遠く及ばず、5番目の昭美・ヒューマギア自治地区の再興も否決され、5番勝負としても敗北。

飛電インテリジェンスZAIAの子会社として買収され、福添副社長と山下専務に引きとめられる(退社は強制ではなく任意だった)が、ひとり静かに会社を去った。

しかしその目は力強く燃えていた・・・。


0からのスタート編集

会社を去った後、1人でリコール対象となり不法投棄されたヒューマギアを回収・保護して回っていた。

だがヒューマギアのバックアップデータが込められたヒューマギアプログライズキーを持ち出しており、ヒューマギアの解放を目指すと接触。ゼロワンドライバーとイズの奪取を依頼した。


「飛電インテリジェンスの社長」ではなくなったためゼロワンの変身権限を失っていたが、それでも生身でサウザーに立ち向かう或人の姿を見て、イズがシンギュラリティに到達。

その場でネット手続きを行い或人を社長とする新たな企業・飛電製作所を立ち上げ、更にゼアが或人をゼロワンとして認めたことで再び変身権限を獲得。

同時に、「ヒューマギアとゼロワンドライバーに関するすべての特許権は是之助から直接相続された或人個人の所有物である」事が判明し、天津の真の目的であった「ヒューマギアを世間から一掃する」ことは飛電インテリジェンスを買収するだけでは不可能で、先の5番勝負を含め、これまでの買収に向けた数々の裏工作のすべてが無意味だった事を知り、流石の天津も動揺と怒りを抑えきれなかった。


こうして、飛電インテリジェンスを巡る「勝負」に負けつつも、ヒューマギアを巡る「戦い」に勝った或人は、改めてZAIA、そして天津からヒューマギアの“夢”を守る決心を固め、再びゼロワンとしてヒューマギアと人類の共生のために動き出すこととなった。


ちなみに飛電に置いてきたことが確認できたのはゼロワンドライバー本体とライジングホッパーキーのみであり、その他のキーはどうしていたのか不明。ただ30話では普通にメタルクラスタホッパーキーを取り出している他34話でもシャイニングホッパーキーを取り出している為、少なくとも或人はホッパー系統は持ち出していた模様。ハイブリッドライズ系は使用どころかキーが映ってすらいないので処遇不明。


飛電製作所設立後編集

相応の大企業であった飛電インテリジェンスと違い、良くも悪くも中小企業である飛電製作所ではこれまでしがらみになっていた幹部役員などへの忖度の必要もなく、これまでよりも或人自身の意志が自由に行動に起こしやすくなった

そこで或人は、飛電インテリジェンス時代と違って、ヒューマギア自身の意志を尊重するスタンスを取るようになり、再起動させた後はまずヒューマギア自身がどうしたいのかを確認している。


そうした積極的にヒューマギアに歩み寄ろうとする姿勢が、それまで敵対していた迅や、天津の操り人形にされていた亡、アークの忠実な駒でしかなかった滅の考えにも変化を与える事となる。

また、ヒューマギア廃絶の為には手段を選ばないZAIAに対しては、今まで対立していた滅亡迅雷.netと手を組むことも厭わず、ヒューマギアと人類の共存という自身の夢に近づいていく。


基本的な業務としては、ヒューマギアプログライズキーを使ってのヒューマギア派遣サービスが主な仕事だったが、新たな人工知能としてアイちゃんを製作しており、人間とヒューマギアとの共存の形が一つではない事を示しており、今までの大企業的な思考とは別の方向からヒューマギアの可能性を探ることになる。


或人自身も自分で作り上げた会社に愛着を持ったようで、天津打倒のため飛電インテリジェンスに戻る事を誘われた際も「自分にも守らなきゃいけない会社があるから」と断っている。


唯阿が入院したことで、通信衛星アークが仮面ライダーアークゼロとして復活・地上に具現化したことを知り、不破とともにアークゼロの破壊へと訪れるが、そこでアークゼロの想像をはるかに超える破壊力と悪意を目の当たりにして惨敗する。

そこで、人間を超えた人工知能の暴走の恐ろしさを目の当たりにしたことで、今までのヒューマギアとの共存という自身の夢について疑問を抱いてしまう。

その後、かつての副社長に鼓舞され、遂に覚悟を決める事となる。


「俺は…お前が怖い…だけど…逃げない!」


圧倒的な能力差で人類滅亡の計画を着々と進めるアークゼロに対して、ヒューマギアと人類、双方の仮面ライダーの力を合わせることで食い下がろうとするものの圧倒されることになる。

そんな中、通信衛星ゼアの演算により、今まで使用してきたゼロワンの能力自体があくまでも『滅亡迅雷.netに対抗する為の仮面ライダー』であり、その能力を超えたアークゼロに勝利することは難しいことを知る。

そこで、今まで戦ってきた『飛電是之助が残してくれた仮面ライダー』ではなく、新たに『飛電或人が作り出した仮面ライダー』でアークゼロと戦うことを決め、飛電製作所の社長として新たな仮面ライダーを完成させることに成功。


襲撃してきたアークゼロを圧倒的な実力で退け、飛電製作所こそ失ったもののアークを相手に完全なる勝利を収めた。

その後、アークによる破壊活動で人手不足が深刻化したことを受け、垓から後を託される形で飛電インテリジェンスの社長に返り咲く。

ヒューマギアをも殲滅せんとしぶとく襲ってきたアークゼロを、期せずして呉越同舟となった滅と共に完全撃破したが、自我に目覚めた滅はアークを危険視するあまり「第二のアークを生みかねない人間を滅亡させる」ことを心に決めてその場を去った。


終盤での活躍編集


  • ソコに悪意がある限り

第42話「ソコに悪意がある限り」において、滅が本格的な人類滅亡のための攻撃を開始。

先んじてアズから「滅がアークに乗っ取られ変身する」シミュレーションを見せられていたイズは単独で滅のもとに向かい、説得を試みる。

後を追ってきた或人はゼロツーに変身すると、アークマギア化したヒューマギア達を元に戻し、滅との戦闘の末撃退に成功。


だが、説得を諦めないイズは、滅に対して「心が不要と言いながら、人類滅亡を心から望んでいる」と指摘。

この矛盾を突かれて動揺した滅は、威嚇の為に構えていたアタッシュアローでイズを破壊してしまった。


飛電インテリジェンスの社長として、そして仮面ライダーゼロワンとして選ばれた時からどんな時も共に歩み苦楽を味わった相棒のあまりに突然な「死」に愕然とし、慟哭にすら聞こえる絶叫をあげる或人。

そこにかつての相棒と瓜二つの存在であるアズが現れ、心の奥深くに生まれてしまった悪意に付け込まれて彼女が持つ謎のプログライズキーを受け取ってしまう(この時、或人は狂気に満ちた笑顔を浮かべている)

希望の果て

そしてその瞬間、アークの概念がドライバーにインストールされ、己の中に芽生えたアークの概念=「悪意」を認識した或人は仮面ライダーアークワンに変身、自らがアークそのものと化す。

かつてワズ・ナゾートクがイズに告げた「あなた以上に或人君を本気にさせられる秘書はいない」という言葉が、最悪の形で現実になってしまったのである。


一夜明けた翌日、都心部で戦うA.I.M.S.と滅亡迅雷.netの前に変身状態で現れ、仮面ライダー達を一蹴した。

戦いの後、或人は『もう後戻り出来ない』とばかりに、独り哀しげな表情を浮かべ泣き叫んでいた……。


アズ「悲しまないで。私が傍にいるから…アーク様」

「俺が…アーク……?」


続く43話では、アークワンに変身中に接触してきたサウザー課の説得にも耳を貸さず、「ほっといてくれ!これは俺と滅の問題なんだ」と冷たく突き放し、滅の打倒=イズの仇討に執着するようになる。

その一方で、彼らを退けた際は変身能力を奪う程度にとどめ、アズの「私はアーク様の秘書」発言に、「俺の秘書はお前じゃない!イズだけだっ!」と全力で否定したり、「人間とヒューマギアによる争いで全てが滅びる」と言われて困惑の表情を浮かべるなど、決してアークのような「全てを滅ぼす」意味での悪意に呑み込まれて完全に情を捨てた訳ではない様子が見られた。


やがて滅との戦闘の末彼を追い詰めたものの、迅が滅を庇い爆散。それを目の当たりにして動揺と自責の念を耐え切れず逃げ出してしまった。

「自分は『滅と同じ過ち』を犯してしまった」事実と、かつて「父親が子供を庇って犠牲になった」自分の過去のように、その過去を聞いて知っていた迅の最期の言葉から逆に「子供が父親を庇って犠牲になった」構図を見せ付けられ、皮肉にも今度は自分が家族を喪わせる側になってしまった或人は、これまでのトラウマが蘇り後悔と恐怖に震えていた。


44話では、飛電に戻る事もできずに放浪する中、滅の演説で自分がアークになった事を知り問い詰めてくるヒューマギア達を前に動揺を隠せず逃走。それでも「もう元には戻れない」と接触してきた不破や亡を突き放し、オルトロスバルカンとの戦闘に突入。


しかしこの際或人はアークワンではなくゼロツーに変身しており、あまり積極的に戦おうとせず追い払う程度で済ませようとしていた様子から、アークの力で悪意に身を委ねる事に迷いを抱いている事不破を迅のような目に遭わせまいと僅かでも手加減しようとしていた事をうかがわせる(ただ、図星を突かれて感情的になった際は、一撃を浴びせた瞬間にアークワンの姿が映るという演出があった)。

(この時或人の手元にゼロワンドライバーはなく、変身できるのはゼロツーかアークワンのみだった。ちなみにスペック自体はアークワンよりゼロツーの方が高いのだが、アークワンは悪意に反応してスペック以上の力を出せてしまう為、自分の意志で加減ができるゼロツーを選んだと思われる。)


最終的に退けたものの、「滅をぶっ潰して、その先に何がある!? その先にあるお前の夢は何だ!!」と問われた事で或人の心は僅かに揺れ動き、その夜ゼアの人工知能に「俺はどうすれば…?」と問いかけた。すると、ゼロワンドライバーを手にした『』が現れ…。



翌日、三度滅と対峙。

アズが中継する中、アークスコーピオンに変身した滅との、アーク同士の最後の戦いに挑む…


「滅。お前を止められるのはただ一人……俺だ!」


アークワン アークスコーピオン



  • 最終話・ソレゾレの未来図

聖戦が始まり、アークワンはアタッシュウェポンを振り上げて滅と激突。同じくアーク同士ではあるが、肉体の耐久度という意味ではやはりヒューマギアである滅が上であり、アークワン自体の負荷もあってじわじわと追い込まれていく。

地下駐車場に雪崩れ込むも、或人の方は既に限界。

だが、おもむろにアタッシュカリバーを投げ捨てると攻撃を停止、一方的に滅の攻撃を受け止め続ける。


アズは「勝負は決まった」と嘯くが、その内部領域に知能の復元された迅が「わかってないな。これはアークの結論じゃない」と語りかける。

或人の出した「結論」―――それは、自分ではどうしても止められない、悪意に染まって行く心を滅によって倒されることで止めることだった。

悪意に蝕まれても滅を信じる事をまだやめなかった、その一欠片の「善意」が彼にそうさせたのだ。


『心』とは何かを伝えるために。


最終的に、「ヘイトレッドインパクト」を受けてアークワンドライバーが砕け散り変身解除。

同時に、アークワンのライダーシステムが停止したことで悪意の浸食も消失する。


滅「どういうつもりだ…? なぜ戦うのをやめた!?」


怒鳴る滅に、或人は其雄から教えられたことを語る。

かつて幼かった頃の或人は泣いてばかりの子供だった。だが今は、怒りを宿している。それは、仮面ライダーとなって強くなったから。

しかしそれは、彼の本質ではない。飛電或人という仮面ライダーの力は、決してそんなものではない。


其雄<だが忘れるな。本当の強さとは、力が強いことじゃない。心が強いことだ。今のお前ならもう、その意味が解るはずだ>


そうして渡されたデータからゼロツードライバーが生成した、3号機の飛電ゼロワンドライバーを装着する。


「家族を奪われて…悲しまない奴なんかいない!」


滅「家族……? あぁ、そうだ! 迅は……迅は俺の“息子”だった! それを奪ったのはお前だ! 家族を奪われて、怒らない奴がどこにいる―――ッ!!」


「ああ……その通りだ! その怒りを……その悲しみを……お前はもう解ってた筈だ!! 滅!!! お前には、『心』があるんだから…」


滅は疾うに解っていた。だが解らない振りをしていた。

心を持つことが、そこに悪意を宿すのが―――アークになるのが怖かった。

ヒューマギアとしての自分の在り方を変えようとする、変わろうとする「心」が。


滅「だから憎かった!! こんなものを教えた人間が!!!」


「絶対に乗り越えられる…! 『心』があるって解ったんなら!!」



「だって…俺達は“仮面ライダー”だろ?」


その手の中、或人の心の強さに応えるように握られていたライジングホッパーキーがクリアブルーに変化する。

そして、芽生えた心に振り回される滅が振るった拳を片手で受け止め──


「変身!!」


リアライジングホッパー

イニシャライズ!

リアライジングホッパー!!

"A riderkick to the sky turns to takeoff toward a dream."


かくして、ゼロワンの真の最終形態「リアライジングホッパー」に変身した或人は、滅を止めるための、最後の戦いに臨んだ。


「お前を止められるのはただ一人……! 俺だ!!」


ゼロツー同様の超高速移動でアークスコーピオンの攻撃を振り切ると、「エクスティンクションインパクト」を「リアライジングインパクト」で相殺、一方的にアークスコーピオンを叩きのめす。

そしてこれで最後とばかりに二度目の「リアライジングインパクト」を炸裂させるが、アークスコーピオンは無抵抗で両手を広げて直撃を食らう。まるで「今度は自分が痛みを受け止める番だ」とでも言わんばかりに。

大爆発が起こり、破壊された絶滅ドライバーが転がる。だが変身解除された滅は、ボロボロになりながらも機体の破壊には至らなかった。


滅「なぜ、俺を破壊しなかった…?」


「もう…その必要は無いだろ」


啜り泣く滅の声を背に、イズの形見のリボンを握り締めて、空を見上げる或人。

こうして、長く苦しかった戦いは決着した。遂に二人は悪意=アークに打ち勝ったのである


  • エピローグ

その後、事業に復帰した或人は、低下した信用を回復させるべく業務に勤しむ。

ふと、イズのプログライズキーを取り出して起動しようとしたものの、


"Can not read."


製作所が破壊された際に破損していたためエラー音声しか鳴らず、ため息をつく。しかし自分に言い聞かせるように呟いた。


「飛んでみせるよ。夢に向かって…」


飛電インテリジェンスはヒューマギア事業拡大のため、ゼアに代わる三代目の人工衛星を打ち上げる計画を発表した。

飛電に戻った雷……否、宇宙野郎雷電はそのニュースを嬉しそうに眺め、天津はサウザー課にて再始動。唯阿が隊長となったA.I.M.S.には亡が技術顧問として参加し、不破は街の用心棒として生きる道を選ぶ。

ヒューマギアの安息の為に戦い続けた滅亡迅雷.netは再び表舞台から姿を消し、滅は人間、そしてヒューマギアの悪意が再びアークを生まないよう見張る番人となる事を決めたのだった。


人とヒューマギアが改めて共存への道を歩み出し、それそれがそれぞれの道を進む中、飛電インテリジェンス本社にて、福添・山下・シェスタが見守る中、或人は以前のイズと全く同じ姿に作られた新たな秘書型ヒューマギアを起動した。


??「初めまして。私は社長秘書ヒューマギア。私に名前を付けてください」

「……イズ。君の名前はイズだ」

イズ「登録しました。私はイズです」


やはり彼女に付ける名前はこれ以外にはない。

しかし、いくら見た目が同じでも、結局は別機体。何も覚えていないのは淋しいのではないかと同情する福添と山下に、或人は笑顔で答える。


「大丈夫!どれだけ時間がかかっても教えるから。俺達の思い出も、夢も、心も…俺の100兆個のギャグもな!」

福添・山下『ええ~……』


寒いギャグのセンスについては、結局不破以外の理解者は現れなかったが……。


「さあ、ゼロから立ち上げて、イチからのスタートだ!ゼロワンだけに~!」

イズ「それはダジャレという伝統的な言葉遊びで『ゼロワン』と『ゼロ、イチ』という似ている言葉をかける…」


初めて出会った時と同じ生真面目なリアクションが返ってきた。あの時の彼女はもういない。けれど…。

万感の思いが込み上げる。


「イズ…そうだよ。じゃあ、これは?(耳打ちして)はい!アルトじゃ~…」

イズ「アルトじゃないと!」

「ハハハ…違くて…」


あれ

しかしなかなか息が合わない。


「はい!アルトじゃ~ないと!」

イズ「アルトじゃ~~~~~…」

「イズーッ!長い!」


試行錯誤の末、3回目でようやく揃った。


アルトじゃないと!

「「アルトじゃ~ないと!」」


そう、この新しいイズとまた『ゼロ』から始め、『イチ』から歩き出すのだ。夢に向かって。

新しい時代は、まだ始まったばかり。


「イズ、これから忙しくなるぞー!」


こうして令和最初の仮面ライダーの『物語』は一つの「結末」を迎えたのだった。


そして…新たな仮面ライダーの『物語』が始まる。


『ゼロワンファイナルステージ』編集

「俺は諦めない…!」

「人とヒューマギアが…一緒に笑い合える未来を築くためにも…!」

「みんなと同じ夢を一緒に見られれば…どんな予測も乗り越えられる…大きな力になる!」


本編後と劇場版の間に起こった出来事

イズを探していた所にアズが現れ、彼女の変身した仮面ライダーアークゼロワンと対決し、力を見せつけられる。その後、「暗殺亡雷.net」の襲撃を受ける滅と迅の前にメタルクラスタホッパーに変身して加勢し、暗殺ちゃんの変身したアークゼロと互角以上に戦う。が、そこにアークゼロワンが出現し、再び圧倒される。

(この時ゼロツープログライズキーは不破と唯阿の変身能力復活の為に天津へ貸し出しており、ゼロツーには変身できない状況だった。)


滅がアークの再来に不安に駆られていた所でゼアに接続。滅と夢について語り合い、それぞれ決戦の場に向かう。


刃「何とか間に合ったな…」

不破「ゼロツーキーは確かに返したぜ、社長!」

「あぁ、アーク…お前は俺が止める!」


或人は不破、刃、天津の所に駆け付け、アークゼロワンに止めを刺されかけるが、既の所でゼロツープログライズキーを返却して貰いゼロツーに変身し、アズとの決戦に挑む。


アズ「仮面ライダーは滅びる…それが私の結論だ!」

「人とヒューマギアが、争う時代は終わったんだよ!」


言葉を交わしながらもお互い全力で戦うが、ゼロツーの予測はアークゼロワンを遥かに上回り圧倒する。

そして、


「俺はお前を止める…!皆が夢見る、未来のために!」


こう言い放ち、「ゼロツービッグバン」をアークゼロワンに放つ。

これを喰らったアズは、


アズ「またしても…私の予測を超えてくるのか…!」


と恨み節を言いながら撃破される。だが、完全には倒せておらず、

「これだけは忘れないで…」

「人類に悪意がある限り…アーク様は再び生まれる…」

「そしていつの日か…この世界が滅ぶのよ…」


と或人に対して呟きながら姿を消すアズだったが、それに対して或人は、


「そんな結論はやってこない。何度だって、俺が止めてみせるよ」


と言い放つのだった。


REAL×TIME編集











「皆ゴメン、やっぱり…コレしか思い付かなかった」


本編やファイナルステージでの激闘から少し落ち着いた頃、飛電に挑戦を仕掛けて来たシンクネットのリーダーである仮面ライダーエデン/エスと熾烈な戦いを繰り広げる。しかし…。

one to two

…今作では或人の戦闘センスが遺憾無く発揮されているのだが、それ以上に本来なら死んでも不思議では無い筈の攻撃を何度も喰らっても死なない不死身さに注目が集まっており、具体的には

  • エデンvsゼロツー戦でベルトを剥ぎ取られて敗北、その後直ぐにゼロワンドライバーを取り出して第2ラウンドを始めようとするが、エスに吹っ飛ばされビルを3軒ブチ抜く程ぶっ飛ばされるもアンダースーツが形成されていたので無事だった。
  • その後のエデンvsゼロワン(メタルクラスタホッパー)戦では飛蝗にナノマシンを喰らわせる事で再生を阻害するという主人公らしからぬ戦法でエデンに優位に立つ。この後、世界を滅ぼすパワーを持つヘルライズプログライズキーの攻撃にクラスターセルでギリギリまで防御していたが、直撃し、変身解除とものに掴まらないと歩けないほどのダメージ・・・で済んでいる
  • 更にエデンvsゼロワン(ヘルライジングホッパー)戦では道連れ覚悟でエデンに特攻し、攻撃の度に骨が砕け、再生を繰り返す程の攻撃を行う(初期設定では死亡した後、無理矢理蘇生し、暴れ回る予定だったのだからマジで笑えない)。
  • その後のvsルシファー戦ではヘルライジングのダメージが残っているだけに留まらず、初戦からずっと戦い続けているにも拘らず生身でアタッシュカリバーを壁に突き刺さる程の強さでぶん投げる、しかもその後変身した状態でルシファーと対等に渡り合う
  • その際変身したリアライジングホッパーは一時的な超強化な為変身者にも相応の負担が掛かるはずなのだが何故か平然と戦闘を熟すだけじゃ無く初変身したヒューマギアの相方と抜群のコンビネーションを魅せる
  • 但し、ヘルライジングホッパーでの戦いの後は、再生能力で寧ろダメージが回復している節もある。実際歩行困難な状態(メタルクラスタ戦後)から普通に立てるまで(ヘルライジング戦)にはなっている。
  • これらの戦闘が全て1時間の内に起こっている

…等の活躍ぶりから「令和の別の意味で凄まじき戦士(生身)」ヒューマギアだったら跡形も無く破壊されていた」とまでネタにされている。


ゼロワン_Others編集

ネタバレが含まれます、閲覧の際はご注意ください


今作の予告では全く登場も言及も無い上にクレジットでは当初或人役の高橋文哉氏の表記が無かった事から、劇中には登場しないのではと憶測も流れていたが…。


















『滅亡迅雷』編集


今作では何と地球に居ない事が判明。『REAL×TIME』の1年後、ヒューマギア事業の更なる海外進出に向け、グローバルな衛星間通信を可能とする新型通信衛星ウィア(WE'RE)初号機の打ち上げに参加、宇宙野郎昴を含めた宇宙飛行士ヒューマギア2名と共に、約1週間に渡るミッションの遂行に精を出していて、(メディアでもこれらの出来事は若き社長の新たなる挑戦として好意的に受け止められている様子)その様子が写っている新撮の写真のみの登場。しかし、或人が地球にいない1週間の間、新たなる脅威が迫ろうとしていた…。尚、EDではキチンとクレジットに名前が表示されている為、出演は一種のサプライズだったのかもしれない。

























『バルカン&バルキリー』編集


「不破さん、アイツらの事を…頼む」

ZAIAジャパンの壊滅と滅亡迅雷.netの凶行を察知して帰還の準備を急ぐも、やはり今直ぐに地球へは戻れない上に頼みのA.I.M.Sも唯阿と不破両人のショットライザーが破壊される(しかも唯阿も重症だった為、ショットライザーの修復をするのが困難だった)絶望的な状況の中、「株式会社仮面ライダーバルカン」を設立して不破本人を事実上の社長にする事でゼロワンドライバーの使用権を一時的に移す奇策によってドライバーを彼に託し、前線に向かえないながらも出来る限りの助力を試みていた。


また、何気に今作にて衛星ウィアに乗る際に護身用、あるいはウィアの電脳空間とリンクするためゼロツードライバーを持って来て装着していたようで、バルカンの新形態であるローンウルフ誕生の際にはゼロツードライバーがロストモデルを射出した際に起きた反動に巻き込まれて吹っ飛ばされる場面もある。


滅亡迅雷と不破の状態的に、地球に戻った或人に待ち受けているのは酷な現実であろう。しかもゼロツードライバーの機能的には彼らの決戦の結末の予測を見ていた可能性がある。ソレでも変身手段を用意したのは、固い信頼関係から生まれた彼らなりの最高の結論なのかもしれない。


スーパーヒーロー戦記編集

我が魔王と或人社長2021

飛羽真「キミも犬士!?」

或人「…そうみたい!」

同じ令和ライダーであるセイバーとの初共演。今作では「八犬伝」の世界に登場している為か服装が着物に変更されているが、パーカーや服装の色など所々に本編の面影を残しつつ和風にアレンジされた物となっている。


或人の登場が発表された当時は世界観が「八犬伝」である事が分かっていなかった上にテレビ字幕も「キミも剣士!?」と出ていた為、「犬士」では無く、「剣士」として認識されてしまい、 「お前は社長だろ」 と言われていたとか。字幕くんェ…

また、ゼロワン自体は普段は格闘寄りだがアタッシュカリバープログライズホッパーブレード等、複数の剣型武器を使用している為、広い意味で言えば一応「剣士」の括りには入る。


劇中ではラプター283を救出する為にゼロワンに変身して怪人軍団と対決、リュウコマンダーワシピンクらと共にライダーワルドを撃退する。

このとき、「お前を止められるのはただ1人···俺達だ!」と決め台詞を間違えてしまい、ラプターに「全然1人じゃないし。8人だし!」と突っ込まれ「せっかく決めてたのに~!」とおどけて返すところを見るに、ノリと芸人魂は健全なもよう。

その後は一度仲間たち共々アスモデウスの策略によって消滅してしまうが、青年と飛羽真の尽力によって復活。アスモデウスの野望を阻止した。この時点の時系列は不明だが、映画劇中ではジオウと久し振りに会って嬉しそうに話している場面がある(因みに『ジオウ』本編でも面識がある筈のタロスズ達はソウゴと初対面の様な反応を見せている)ので、少なくとも『令ジェネ』及び『ゼロワン Others』後の或人と思われる。

また、セイバーとの絡みについては、上記の台詞のやり取りのみであり、高橋氏の出番もかなり少なかった事から、ジオウ役の奥野氏共々本当にギリギリの出演だった事が窺える。

直接的な共演こそ無かったものの、上記単独劇場版にて役者同士のバトンタッチは行っている(メイキング映像より)。



仮面ライダーアウトサイダーズ編集

劇中には直接の登場はないものの財団Xによって復活させられたの口から或人の名前が出されており、他の仮面ライダー達と同様ゼインに力を貸してゼイン側についていることが判明している。


しかしよりにもよってゼインは歪んだ善意の面を被った無慈悲な正義が暴走した処刑人であり、さらに(未だに『ゼロワンOthers』での宇宙任務から帰ってきていないかは不明だがその間に)『ゼロワン』の世界に歴代ライダー作品の悪役が集まっている上に漸く倒したはずのアークも(現状は一応味方側であるとはいえ)復活してしまっている

5月まとめ




余談編集

  • 社長が変身するライダー」自体は過去に何度か登場していたものの、意外にもテレビシリーズの主役になるのは今回が初である
    • なお企画の段階では「フリーターの主人公が行く先々でヒューマギアに仕事を取られながらもライダーとして戦っていく」というストーリーが考えられていたらしいが、最終的には定職がないと話作りが難しいという観点から現在の設定に至ったとのこと。
  • 演じる高橋文哉氏は2001年3月12日生まれであり、仮面ライダーシリーズ初の21世紀生まれの主人公である。
  • 初変身の撮影で36テイク、アフレコの収録で約8時間かかったらしく、高橋氏は後にバラエティ番組で「むちゃくちゃ大変だったけど、自分の俳優としての人生の糧となった。」と語っている。
    • また、別の番組のインタビューでは、ある程度場数を踏んできた共演者に対するコンプレックスがあったようで、「自分が思っていたようにできなかった」「もっと早くから俳優をやりたかった」といった悔しさがあったことも吐露しており、そのために「今から学ぶしかない」という意識を持って臨んでいたことを明かした。
  • 宇宙船やフィギュア王のインタビューによれば、「飛電」は四字熟語の「紫電一閃」、「或人」はどこにでもいる人間ということで「或る人」から。
    • 祖父の名前「コレノスケ」、父の名前「ソレオ」と併せて考えると「こそあど言葉」(これ、それ、あれ、どれ)もモチーフに含まれると思われる。上記の母の名前も「カノ(あの)」となっていることが確認できる。
  • 本編・劇場版含めて主人公専用のライダーが4体も存在するという前例の無い主人公である。(但しシステム上明確に或人専用なのはゼロワンのみ。ゼロツーに関してはとある人物が変身している。)
  • 第1話で「人工知能に人間のお笑いは理解できないでしょ?」と発言しているが、当人の壊滅的なお笑いセンスや、其雄がヒューマギアだったことなどから、「実は彼自身もヒューマギアではないか」と放送前から視聴者に疑われていたが、出血や幼少期の回想シーンがあったことから下火となり、第8話にて健康診断を受けレントゲン写真を撮るシーンがあった事で完全に否定された。
    • ちなみにその後はヒューマギア相手だろうと圧倒する戦闘センスの高さと普通なら死んでいる、もしくは動く事が不可能であろう致命傷を受けても尚、平然と戦闘できる超人っぷりから「ヒューマギアなら死んでいた」とネタにされている。
  • 「サムいギャグしか言えない売れない芸人」という役作りのため、「ギャグ指導」という肩書きで松竹芸能所属のピン芸人ハッピー遠藤が監修に就いている。これは大森P曰く「寒いギャグを考えるとどうしても駄洒落になる」という観点から、「20代限定」として芸人にオーディションをかけたということである。参照
  • 前作主人公はいずれ人の上に立つ存在になるのに対し、或人は立場の関係上最初から高い地位に付いているという点で対になっている。
  • 誕生日である5月1日は令和元年の初日であり、令和ライダー1号に相応しい誕生日と言える(これに対して、平成ライダー最終作の主人公は平成最後の日曜日だった)。
  • 一部ファンからはNTRを人類の夢だと主張するネタが流行っている。
  • 飛電製作所の事業関連の項目でも触れているが、飛電是之助から遺産を相続した段階で、社長になる・ならないにかかわらず、飛電インテリジェンスの操業そのものに深くかかわる身となっている。と言うのも、ヒューマギア関連に関わる全ての特許は是之助個人名義の物であり、是之助が許可しなければ、ヒューマギアに関わる全ての事業が開始できず、同時に強制停止も行う事が可能。飛電インテリジェンスがZAIAの子会社として買収、或人が退社した事で『飛電インテリジェンスはヒューマギア事業を行う意思がない』とゼア及びイズは判断したために休止したと思われ、これを裏付けるのが、イズが言った「ヒューマギアに関わる全ての特許は或人様個人の物」という内容である。よって、天津がゼアに呼び掛けても一切無視であったのも、ヒューマギアデータを全て持ち出しても罪に問われなかったのも、飛電製作所が子会社となった飛電インテリジェンスに(多分)無断でヒューマギア再生事業を行えたのも、全てが或人の持つ特許権利が行使された結果であり、後々にとある企業が勝手に進めたヒューマギア事業を断罪する根拠となった。
  • 結果、相続税がいくらかかったかは分からないが、飛電或人の元には祖父是之助の個人資産の他に、ヒューマギアに関わる全ての特許権利を相続した為、どう低く見積もっても資産は莫大な物となっている(おそらく、世界有数の金持ちレベルである)。令ジュネで飛電其雄が『飛電の大株主』なのは、ここからきている。
  • 仮面ライダーガヴ』の主人公であるショウマ/仮面ライダーガヴとは基本的に明るい性格、パーカーを着ている、目の前でを失った過去を持つ、生身で怪人に挑んでボロボロになる、変身するきっかけが似ていると共通点が多い。更にショウマ役の知念英和氏が「飛電或人を参考にしている」とインタビューで公言しており、変身ポーズもゼロワンのオマージュである(こちらも変身後のスーツアクターが縄田雄哉氏であり、杉原輝昭監督がメイン監督を務めた)。

関連タグ編集

仮面ライダーゼロワン

ゼロワン(仮面ライダー) 仮面ライダーゼロツー 仮面ライダー001

飛電インテリジェンス 飛電製作所

飛電其雄 飛電是之助

主人公 社長 芸人 社長ライダー


五代雄介平成ライダー最初主役ライダー。人々の笑顔を守る為に戦った点も共通している。


津上翔一:ダジャレを言う主役ライダー


木場勇治:数々の困難に直面しながらも人間と怪人の共存を目指していたが、物語終盤で他者の悪意によって大切な仲間を失ってしまったことで夢や希望が消えて闇堕ちしてしまった人物。怪人と深い関わりがある大企業の社長である点も共通。


一ノ瀬宝太郎4年後のバッタがモチーフの令和ライダー作品主役ライダーの後輩「前向きで明るい性格」「確かな正義感と熱さを持つ」「人間と人工生命体の共存を目指す」「ひょんな事から仮面ライダーになってからは組織に属するようになる」「ひたむきな姿勢が周囲の人物に影響を与えた」「初めて戦った相手がカマキリがモチーフの怪人」「物語中盤で組織を追放されるが、後に再び戻る」「一度はの手によって大切な相棒を失って絶望してしまったが、最終的には絶望を乗り越えて最後まで普通の人間のまま戦い抜いた」など共通点が多い。


令和ライダー主人公

飛電或人神山飛羽真


外部リンク編集

飛電或人 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

飛電或人(スーパーヒーロー戦記) | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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