ピクシブ百科事典

飛電或人

ひでんあると

特撮番組『仮面ライダーゼロワン』の主人公。
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「笑うなよ……何も分かってない癖に、人の夢を笑うんじゃねえよ!」
「人の夢ってのはなぁ!検索すれば分かるような、そんな単純な物じゃねえんだよ!」

演:高橋文哉、中野遥斗(幼少期)

概要

仮面ライダーゼロワン』の主人公。1997年5月1日生まれの22歳。身長176cm。血液型はO型
一人称は基本的には「」だが公的な場では「」や「」も使う。
「父親」であるヒューマギア飛電其雄に育てられた過去を持ち、彼を笑わせるのがだった。謎の爆発事故に巻き込まれて其雄を眼前で喪い、其雄が今際の際に残した言葉から「人を笑顔にする」ことを目標にお笑い芸人を目指すようになった。

社長のみが変身資格を持つゼロワンに変身したことで、図らずも社長就任を承諾した形になってしまい慌てたが、「誰かを守ることでも人を笑顔にできる」と気付き、自ら社長就任を決意。
表向きは社長としてヒューマギアのイメージ回復のための営業活動、裏ではゼロワンとして滅亡迅雷.netとの戦いに身を投じていくこととなった。

彼がゼロワンであることは社内のトップシークレットであったが、第4話にて会社の隠蔽体質を糾弾する不破諫に対し「自分は隠蔽などしない」と応える形で正体を明かした。
流石に世間一般に大々的に公表するまではしていないが、マギアに襲われた一般人の前で変身する機会も多く、成り行きで正体を知ることとなった人物も少なくない。
第12話ではシャイニングホッパープログライズキー製造の時間稼ぎのため、「仕事着」と称して家宅捜査に来た警察官の前で変身し逃走、警察に追われる身となった。
そして第28話では、遂に多くの民衆の前で変身を行っている。

人物

夢にかける情熱は人一倍大きく、これを貶す者には大きな怒りを見せ、人の夢を守る為には体を張ることも厭わない、仮面ライダーの主人公らしい正義感と熱さを持つ。

だがやはり年相応の未熟さや経験不足は否めなく、秘書のイズだけでなく副社長の福添やA.I.M.S.側の不破や唯阿からも甘さを指摘されている。
ZAIAに関しては数々の裏工作を行っていたことから良い感情を抱いておらず、特に社長の天津に対しては辛辣な発言をすることも少なくない。

目覚まし時計を5個セットしたのに寝坊する、ライダーキックの勢いを殺しきれず足を挫いて着地に失敗するなど、結構ドジな面もある。
また、学生時代のボロボロのジャージを普段着として着用している等、私生活はかなりだらしない模様。
さらにYouTube公式の変身講座によると、変身後の英語の音声に対して「これ最後なんて言ってるの?」と質問している場面があり、英語も苦手らしい。

物に愛着を持ちやすい感性らしく、第1話では「急げ自転車〜!」と叫びながら爆走していた他にも、プログライズキーもモチーフの動物+ちゃん付けで呼んでいる(例:フライングファルコン→「鳥ちゃん」、フレイミングタイガー→「虎ちゃん」)。
そのためか立ち位置はかなりヒューマギア寄りだが、これは其雄に育てられた幼少期の経験から、ヒューマギアを「機械の種族」「機械の亜人」と捉えているのが理由。

石墨超一郎原作の漫画「パフューマン剣」の大ファンであり、アニメも欠かさず見ているという。
それ故に憧れの石墨がヒューマギアを奴隷の様にこき使って自分は何もしない癖に我が物顔で振る舞う人物であることを知った際にはひどく幻滅していたが、その分仕事への情熱を取り戻して再び自分で漫画を描くようになった際にはとても喜んでいた。ただ、新キャラモデルが自分では無くバルカンであったことには落胆していた。

第15話で飛電家の墓参りをするシーンがあり、墓碑銘に

系統墓碑銘没年月日
祖母飛電 一子新一九九三年
飛電 其雄新一九九七年七月
飛電 嘉乃新一九九七年七月
(父)飛電 其雄ヒューマギア新二〇〇七年十二月
祖父飛電 是之助新二〇一九年八月
と刻まれていることから、祖母は新1993年、実の両親は新1997年に他界したと思われる。

ヒューマギアに対する考え方

幼少期はヒューマギアの其雄を「お父さん」と呼び、実の親のように慕っていた。
デイブレイクの際に其雄に命を救われた過去から「ヒューマギアは人類の夢」「人間の夢のマシン」だと断言しており、日常で接するヒューマギア達に対しても単なる「モノ」ではなく人間と同等の存在として扱っている。

ヒューマギアを人間同様の存在として見ることで「バックアップさえあれば復活できる」ヒューマギアの破壊による一時的な「死」を人間のそれと同様に重く考えてしまう節があり、暴走するマギアがサウザーに撃破された際にも悲しみを見せ、挙句その怒りのままサウザーに襲いかかってしまうなど、ヒューマギアのこととなると感情的になってしまう一面も見られる。
また、第34話では、滅亡迅雷.netの幹部である『雷』こと宇宙野郎雷電のデータをヒューマギアプログライズキーに移して保存しており、この事から、例え敵であったとしても『人の都合で命を勝手に処分してはならない』と言う考えが垣間見える。

ギャグ

父・其雄と交わした約束から、「多くの人を笑顔にしたい」という夢を持つ。
ただし、上述したように肝心の或人自身の笑いのセンスはかなり疑問符がつくレベル。
社長になっても相変わらずギャグは披露しているものの、毎回スベってはそこをイズに冷静に解説されてしまうのが常。
現状彼のギャグで笑うのは不破諫ただ一人であるが、毎度誤魔化すため或人はそれを知らない。

ぜろわん


ダジャレの後にはい、アルトじゃーないと!という決まり文句をつけて正面を指差すのが定番。その後、イズにギャグの内容を解説されるまでがお約束となっている。エピソード毎にルーティンが披露されるとは限られておらず、その代わり或人自身の何気ない言動に偶々ギャグが成立したりリアクション芸を披露する場面がしばしばある。
また、作品初期にはイズの解説後「ギャグを解説しないでー!」と反発していたが、聞き入れてもらえず今に至っている。
むしろ作品が進むにつれてギャグへの解説はイズとのコミュニケーションの一環と捉えるようになったのか受け入れるようになっており、プレジデントスペシャルでは故障したイズが解説を拒否したことに対し「いつも通り解説してくれ」とせがむ一幕もあった。

時間稼ぎとして言ったので本当かは不明だが、社長室のラボを開けるための暗証コードとしてもギャグを使用している模様。多くのギャグネタが書かれたネタ帳も登場している。

これまでに発したギャグについては「アルトじゃないと」の記事参照。

スピンオフにて

或人から職を奪った張本人である腹筋崩壊太郎とのゼロワン・バルカンをモチーフとしたギャグ対決に挑んだが、審査を担当した不破のバルカン贔屓もあり敗北。その後の不破とのやり取りを見た腹筋崩壊太郎に「貴方はツッコミ向きです…ボケじゃない!」とお笑い芸人「アルト」の適性を見出されるが、同時にピン芸人としては致命的な評価を下されてしまった。
その後、第31話では祭田ゼットのボケに対してノリツッコミを行っており、腹筋崩壊太郎の言葉は或人の芸風を広げる一助となったのかもしれない。

因みにスピンオフの時系列は或人敗北・飛電買収の直後、或人が立ち退く直前となっている。
つまり、下の項目『0からのスタート』にてプログライズキーを全て持ち出す準備をしている最中のドタバタだったという訳である。

ショートアニメにて

東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信された『仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE’S DAILY LIFE』第1話で判明した彼の食生活は「朝ごはんがお菓子」「昼に食べたいものは炭水化物のパワハラ」といった将来の健康がちょっと心配になる代物であった。

第二部以降の活躍

天津垓が仕掛けてきた、飛電インテリジェンスの買収を賭けたヒューマギアとザイアスペックによる「お仕事5勝負」。それは、レイドライザーを介して人間の悪意を表出させ、それに反応したヒューマギアを暴走させ、世間のイメージを落とすという天津の策略の一部だった。

人とヒューマギアの未来を信じる或人は懸命に勝負に挑んだが、老練な策略家、かつ自身の目的のためならば倫理を平気で踏み外す天津が相手では、政治力という企業人としてもっとも重要な部分で遠く及ばず、5番目の昭美・ヒューマギア自治地区の再興も否決され、5番勝負としても敗北。
飛電インテリジェンスZAIAの子会社として買収され、福添副社長と山下専務に引きとめられる(退社は強制ではなく任意だった)が、ひとり静かに会社を去った。
しかしその目は力強く燃えていた・・・。

0からのスタート

会社を去った後、1人でリコール対象となり不法投棄されたヒューマギアを回収・保護して回っていた。
だがヒューマギアのバックアップデータが込められたヒューマギアプログライズキーを持ち出しており、ヒューマギアの解放を目指すと接触。ゼロワンドライバーとイズの奪取を依頼した。

「飛電インテリジェンスの社長」ではなくなったためゼロワンの変身権限を失っていたが、それでも生身でサウザーに立ち向かう或人の姿を見て、イズがシンギュラリティに到達。
その場でネット手続きを行い或人を社長とする新たな企業・飛電製作所を立ち上げ、更にゼアが或人をゼロワンとして認めたことで再び変身権限を獲得。
同時に、ヒューマギアとゼロワンドライバーに関するすべての特許権は是之助から直接相続された或人個人の所有物である」事が判明し、天津の真の目的であった「ヒューマギアを世間から一掃する」ことは飛電インテリジェンスを買収するだけでは不可能で、先の5番勝負を含め、これまでの買収に向けた数々の裏工作のすべてが無意味だった事を知り、流石の天津も動揺と怒りを抑えきれなかった。

こうして、飛電インテリジェンスを巡る「勝負」に負けつつも、ヒューマギアを巡る「戦い」に勝った或人は、改めてZAIA、そして天津からヒューマギアの“夢”を守る決心を固め、再びゼロワンとしてヒューマギアと人類の共生のために動き出すこととなった。

飛電製作所設立後

相応の大企業であった飛電インテリジェンスと違い、良くも悪くも中小企業である飛電製作所ではこれまでしがらみになっていた幹部役員などへの忖度の必要もなく、これまでよりも或人自身の意志が自由に行動に起こしやすくなった
そこで或人は、飛電インテリジェンス時代と違って、ヒューマギア自身の意志を尊重するスタンスを取るようになり、再起動させた後はまずヒューマギア自身がどうしたいのかを確認している。

そうした積極的にヒューマギアに歩み寄ろうとする姿勢が、それまで敵対していた迅や、天津の操り人形にされていた亡、アークの忠実な駒でしかなかった滅の考えにも変化を与える事となる。
また、ヒューマギア廃絶の為には手段を選ばないZAIAに対しては、今まで対立していた滅亡迅雷.netと手を組むことも厭わず、ヒューマギアと人類の共存という自身の夢に近づいていく。

基本的な業務としては、ヒューマギアプログライズキーを使ってのヒューマギア派遣サービスが主な仕事だったが、新たな人工知能としてアイちゃんを製作しており、人間とヒューマギアとの共存の形が一つではない事を示しており、今までの大企業的な思考とは別の方向からヒューマギアの可能性を探ることになる。

或人自身も自分で作り上げた会社に愛着を持ったようで、天津打倒のため飛電インテリジェンスに戻る事を誘われた際も「自分にも守らなきゃいけない会社があるから」と断っている。

アークゼロの復活

唯阿が入院したことで、通信衛星アークが仮面ライダーアークゼロとして復活したことを知り、不破とともにアークゼロの破壊へと訪れるが、そこでアークゼロの想像をはるかに超える破壊力と悪意を目の当たりにして惨敗する。
そこで、人間を超えた人工知能の暴走の恐ろしさを目の当たりにしたことで、今までのヒューマギアとの共存という自身の夢について疑問を抱いてしまう。
その後、かつての副社長に鼓舞され、遂に覚悟を決める事となる。

「俺は…お前が怖い…だけど…逃げない!」

圧倒的な能力差で人類滅亡の計画を着々と進めるアークゼロに対して、ヒューマギアと人類、双方の仮面ライダーの力を合わせることで食い下がろうとするものの圧倒されることになる。
そんな中、通信衛星ゼアの演算により、今まで使用してきたゼロワンの能力自体があくまでも『滅亡迅雷.netに対抗する為の仮面ライダー』であり、その能力を超えたアークゼロに勝利することは難しいことを知る。
そこで、今まで戦ってきた『飛電是之助が残してくれた仮面ライダー』ではなく、新たに『飛電或人が作り出した仮面ライダー』でアークゼロと戦うことを決め、飛電製作所の社長として新たな仮面ライダーを完成させることに成功。

襲撃してきたアークゼロを圧倒的な実力で退け、飛電製作所こそ失ったもののアークを相手に完全なる勝利を収めた。
その後、アークによる破壊活動で人手不足が深刻化したことを受け、垓から後を託される形で飛電インテリジェンスの社長に返り咲く。
ヒューマギアをも殲滅せんとしぶとく襲ってきたアークゼロを、期せずして呉越同舟となった滅と共に完全撃破したが、自我に目覚めた滅はアークを危険視するあまり「第二のアークを生みかねない人間を滅亡させる」ことを心に決めてその場を去った。

ライダーとしての実力

ZAIA編では天津の良いようにやられっぱなしだった或人だが、これは彼が仮面ライダーの力を人間の争いに用いること=ライダーバトルに対して消極的だったのが理由である。
事実、テロを行っていた滅亡迅雷.netや、破壊以外に止める方法がなかったマギア、第30話で強行手段に出たサウザーと対峙した際には背負うべき物しがらみを一度手放し、吹っ切れたことで凄まじい強さを見せつけ圧倒している(しかもいずれも基本形態で圧倒している)。特に怒ったときには滅法強く、シャイニングアサルトホッパーでサウザーと互角だったり、ラーニングによってサウザーと互角以上に戦えるようになった滅を追い詰めたりしている。
一方で、成り行きで社長となって仮面ライダーとして戦うようなったので比較的根が一般人よりなのか、精神的に弱っている時や「絶対に倒す!」と覚悟を決め切れないような相手な人物相手だと逆に押されてしまったりもする。
1度はライジングホッパーで圧倒したサウザーと互角の力を有する迅・バーニングファルコン相手にライジングホッパーで圧倒されたり、サウザーを敵として倒す覚悟を決める前だと強化形態のシャイニングホッパーシャイニングアサルトホッパーでもいいようにやられてしまったりもしている。

過去のライダー作品の主人公の中では城戸真司に近いキャラクターであり、覚悟を決めたり、倒すべき敵と対するとエンジンがかかるタイプだと言える(実際、シャイニングホッパーに変身した際には衛星ゼアが或人の成長についていけなかった程なので如何に或人の潜在能力が高いかが伺える)。

余談

  • 社長が変身するライダー」自体は過去に何度か登場していたものの、意外にもテレビシリーズの主役になるのは今回が初である
    • なお企画の段階では「フリーターの主人公が行く先々でヒューマギアに仕事を取られながらもライダーとして戦っていく」というストーリーが考えられていたらしいが、最終的には定職がないと話作りが難しいという観点から現在の設定に至ったとのこと。


  • 演じる高橋文哉氏は2001年3月12日生まれであり、仮面ライダーシリーズ初の21世紀生まれの主人公である。

  • 宇宙船のインタビューによれば、飛電の由来は四字熟語の「紫電一閃」から。事態の急激な変化を意味する四字熟語であり、飛躍的な発展ぶりを見せているAIを取り扱う本作と合致していると言える。また名前の元ネタについては以下のような考察がある。
    • また、祖父の名前「コレノスケ」、父の名前「ソレオ」と併せて考えると「こそあど言葉」(これ、それ、あれ、どれ)もモチーフに含まれると思われる。上記の母の名前も「カノ(あの)」となっていることが確認できる。


  • 第1話で「人工知能に人間のお笑いは理解できないでしょ?」と発言しているが、当人の壊滅的なお笑いセンスや、其雄がヒューマギアだったことなどから、「実は彼自身もヒューマギアではないか」と放送前から視聴者に疑われていたが、出血や幼少期の回想シーンがあったことから下火となり、第8話にて健康診断を受けレントゲン写真を撮るシーンがあった事で完全に否定された。
  • 「サムいギャグしか言えない売れない芸人」という役作りのため、「ギャグ指導」という肩書きで松竹芸能所属のピン芸人ハッピー遠藤が監修に就いている。これは大森P曰く「寒いギャグを考えるとどうしても駄洒落になる」という観点から、「20代限定」として芸人にオーディションをかけたということである。参照
  • 前作主人公はいずれ人の上に立つ存在になるのに対し、或人は立場の関係上最初から高い地位に付いているという点で対になっている。
  • 誕生日である5月1日は令和元年の初日であり、令和ライダー1号に相応しい誕生日と言える(これに対して、平成ライダー最終作の主人公は平成最後の日曜日だった)。

関連タグ

仮面ライダーゼロワン 
ゼロワン(仮面ライダー) 仮面ライダーゼロツー 
飛電インテリジェンス 飛電製作所 
飛電其雄飛電是之助 仮面ライダー001
社長 芸人 社長ライダー

アルト…ニンテンドー3DS用ソフト『STELLA GLOW(ステラ グロウ)』の主人公。名前が同じであるだけでなく、アンドロイドとの交流や人間の悪意によって精神を苛まれるシーンがある等共通点が多い。

荻山葵:彼女のほうはアスリートだが、お笑い芸人アルトが売れなかった原因は彼女の中学時代の苦渋と話は同じである。

きいろボン20年前のニチアサのキャラクターで、特定の人物しかウケないギャグが多い点やもう1つの点も類似している。

コウ星奈ひかる:2019年ニチアサ下半期の主人公繋がり。
熱田充瑠花寺のどか:二チアサ令和最初の主人公繋がり。代表的なセリフ・口癖パートナー・相棒的な存在があるのも共通している。

常磐ソウゴ飛電或人神山飛羽真
























以下、ネタバレ注意!!























  • ソコに悪意がある限り

第42話「ソコに悪意がある限り」において、滅が本格的な人類滅亡のための攻撃を開始。
先んじてアズから「滅がアークに乗っ取られ変身する」シミュレーションを見せられていたイズは単独で滅のもとに向かい、説得を試みる。
後を追ってきた或人はゼロツーに変身すると、アークマギア化したヒューマギア達を元に戻し、滅との戦闘の末撃退に成功。

だが、説得を諦めないイズは、滅に対して「心が不要と言いながら、人類滅亡を心から望んでいる」と指摘。
この矛盾を突かれて動揺した滅は、威嚇の為に構えていたアタッシュアローでイズを破壊してしまった。

飛電インテリジェンスの社長として、そして仮面ライダーゼロワンとして選ばれた時からどんな時も共に歩み苦楽を味わった相棒のあまりに突然な「死」に愕然とし、慟哭にすら聞こえる絶叫をあげる或人。
そこにかつての相棒と瓜二つの存在であるアズが現れ、心の奥深くに生まれてしまった悪意に付け込まれて彼女が持つ謎のプログライズキーを受け取ってしまう(この時、或人は狂気に満ちた笑顔を浮かべている)

希望の果て


そしてその瞬間、アークの概念がドライバーにインストールされ、己の中に芽生えたアークの概念=「悪意」を認識した或人は仮面ライダーアークワンに変身、自らがアークそのものと化す。
かつてワズ・ナゾートクがイズに告げた「あなた以上に或人君を本気にさせられる秘書はいない」という言葉が、最悪の形で現実になってしまったのである。

一夜明けた翌日、都心部で戦うA.I.M.S.と滅亡迅雷.netの前に変身状態で現れ、仮面ライダー達を一蹴した。
戦いの後、或人は『もう後戻り出来ない』とばかりに、独り哀しげな表情を浮かべ泣き叫んでいた……。

アズ「悲しまないで。私が傍にいるから…アーク様」
「俺が…アーク……?」

続く43話では、アークワンに変身中に接触してきたサウザー課の説得にも耳を貸さず、「ほっといてくれ!これは俺と滅の問題なんだ」と冷たく突き放し、滅の打倒=イズの仇討に執着するようになる。
その一方で、彼らを退けた際は変身能力を奪う程度にとどめ、アズの「私はアーク様の秘書」発言に、「俺の秘書はお前じゃない!イズだけだっ!」と全力で否定したり、「人間とヒューマギアによる争いで全てが滅びる」と言われて困惑の表情を浮かべるなど、決してアークのような「全てを滅ぼす」意味での悪意に呑み込まれて完全に情を捨てた訳ではない様子が見られた。

やがて滅との戦闘の末彼を追い詰めたものの、迅が滅を庇い爆散。それを目の当たりにして動揺と自責の念を耐え切れず逃げ出してしまった。
「自分は『滅と同じ過ち』を犯してしまった」事実と、かつて「父親が子供を庇って犠牲になった」自分の過去のように、その過去を聞いて知っていた迅の最期の言葉から逆に「子供が父親を庇って犠牲になった」構図を見せ付けられ、皮肉にも今度は自分が家族を喪わせる側になってしまった或人は、これまでのトラウマが蘇り後悔と恐怖に震えていた。

44話では、飛電に戻る事もできずに放浪する中、滅の演説で自分がアークになった事を知り問い詰めてくるヒューマギア達を前に動揺を隠せず逃走。それでも「もう元には戻れない」と接触してきた不破や亡を突き放し、オルトロスバルカンとの戦闘に突入。
しかしこの際或人はアークワンではなくゼロツーに変身しており、あまり積極的に戦おうとせず追い払う程度で済ませようとしていた様子から、アークの力で悪意に身を委ねる事に迷いを抱いている事不破を迅のような目に遭わせまいと僅かでも手加減しようとしていた事をうかがわせる(ただ、図星を突かれて感情的になった際は、一撃を浴びせた瞬間にアークワンの姿が映るという演出があった)。
最終的に退けたものの、「滅をぶっ潰して、その先に何がある!?その先にあるお前の夢は何だ!?」と問われた事で或人の心は僅かに揺れ動き、ゼアの人工知能に「俺はどうすれば…?」と問いかけた。すると、ゼロワンドライバーを手にした『』が現れ…

翌日、三度滅と対峙。
アズが中継する中、アークスコーピオンに変身した滅との、アーク同士の最後の戦いに挑む…

「滅…お前を止められるのはただ一人……俺だ!」

アークワン アークスコーピオン






さらなる関連タグ
闇堕ち 悪堕ち ラスボス 仮面ライダーアークワン ダークヒーロー 哀しき悪役

木場勇治:彼も或人同様に異種族との共通点を望む人物であったが、悪意に晒されやすかった生い立ち故に歪で危うい面を持っており、最終章で闇堕ちする。なお、登場作品のラスボスの名前は…
遊城十代:こちらも激しい戦いの末、大切な仲間を失ったことが引き金となり闇堕ちした主人公繋がり。
剣崎一真 門矢士:闇落ちしたライダーの主人公繋がり。ただ、どちらも選択肢が無かっただけであり、或人の様に自ら悪に染まった訳ではない(剣崎に至っては自身が怪人となる事で始を救っている以上、悪に落ちたという表現は微妙と言える)。
孫悟空孫悟飯に殺されて新たなる形態に変身した主人公とその息子。ただしこちらは変身した直後の口調が(それこそ本人達の性格からは想像もつかない程)乱暴だったが闇落ちはしていない。
うちはオビト似たような理由で闇落ちしたキャラ。
不動明…善性を信じて戦っていたが、大切に思う存在を殺害されて絶望した主人公。
エレン・イェーガー:終盤で闇堕ちした主人公繋がり、ただし、こちらは自らの意思で闇堕ちしたうえ、当初、主人公の敵として登場したキャラが終盤以降の主人公の片割れを務めている。
シン・アスカ愛する女性が死んだことがきっかけで復讐鬼となり、終盤にてラスボスの様な立ち位置となった主人公繋がり。
夜刀神十香:2期の終盤にて大切に思う人が致命傷を負った事で絶望で闇落ちしたキャラ。
アーサー・フレック:売れない芸人、現実に裏切られて闇堕ち、お笑いのセンスゼロ、などが共通している。
鑢七花:終盤で大切な人を失って闇落ちした主人公。
アナキン・スカイウォーカー:闇堕ちした主人公繋がり。ただし、こちらは或人とは違い妻を失いたくないという思いが動機であった。(が、最終的にその妻も死亡しており、また暗黒面の片鱗を見せ始めたのは母の死がきっかけだった)
花寺のどかからアイテムを埋め込められてしまい、視聴者も驚愕する衝撃的な事件を起こしてしまう。

武田航平:数多くの仮面ライダーを演じた俳優。フォームチェンジを除くと、過去に演じたライダーの数は4種と、或人役の高橋文哉氏と同等だが、使用したベルトの種類は5つと、高橋氏を上回る。ただしこの記録は複数の作品に出演して達成したもので、たった1作で4種のライダーを演じた高橋氏がどれだけ異例かがわかるだろう。

仮面ライダーラスボスタグ
スウォルツ飛電或人/→???

















以下、最終話ネタバレ注意!!
























人工知能AIと人との共存の物語、その物語において最終話において出された共存の為に必要な物、それは……

圧倒的な強さより大切な強さ

  • 最終話・ソレゾレの未来図

聖戦が始まり、アークワンはアタッシュウェポンを振り上げて滅と激突。同じくアーク同士ではあるが、肉体の耐久度という意味ではやはりヒューマギアである滅が上であり、アークワン自体の負荷もあってじわじわと追い込まれていく。
地下駐車場に雪崩れ込むも、或人の方は既に限界。
だが、おもむろにアタッシュカリバーを投げ捨てると攻撃を停止、一方的に滅の攻撃を受け止め続ける。

アズは「勝負は決まった」と嘯くが、その内部領域に知能の復元された迅が「わかってないな。これはアークの結論じゃない」と語りかける。
或人の出した「結論」―――それは、自分ではどうしても止められない、悪意に染まって行く心を滅によって倒されることで止めることだった。
悪意に蝕まれても滅を信じる事をまだやめなかった、その一欠片の「善意」が彼にそうさせたのだ。

『心』とは何かを伝えるために。

最終的に、「ヘイトレッドインパクト」を受けてアークワンドライバーが砕け散り変身解除。
同時に、アークワンのライダーシステムが停止したことで悪意の浸食も消失する。

滅「どういうつもりだ…? なぜ戦うのをやめた!?」

怒鳴る滅に、或人は其雄から教えられたことを語る。
かつて幼かった頃の或人は泣いてばかりの子供だった。だが今は、怒りを宿している。それは、仮面ライダーとなって強くなったから。

其雄<だが忘れるな。本当の強さとは、力が強いことじゃない。心が強いことだ。今のお前ならもう、その意味が解るはずだ>

そうして渡されたデータからゼロツードライバーが生成した、3号機の飛電ゼロワンドライバーを装着する。

「家族を奪われて…悲しまない奴なんかいない!」

滅「家族……あぁ、そうだ! 迅は……迅は俺の息子だった! それを奪ったのはお前だ! 家族を奪われて……怒らない奴がどこにいるーッ!!」

「ああ……その通りだ! その怒りを……その悲しみを……お前はもう解ってた筈だ!! 滅!!! お前には、『心』があるんだから…」

滅は疾うに解っていた。だが解らない振りをしていた。
心を持つことが、そこに悪意を宿すのが―――アークになるのが怖かった。
ヒューマギアとしての自分の在り方を変えようとする、変わろうとする「心」が。

滅「だから憎かった!! こんなものを教えた人間が!!!」

「絶対に乗り越えられる…! 『心』があるって解ったんなら!!」

だが、それは乗り越えられないものではない。心があるとわかったのなら、乗り越えられるし、変わることもできる。
そもそも仮面ライダーの世界における「仮面ライダー」と「怪人」の根源は同じ、違いはただ一つ、心の在り方が善か悪かに過ぎない。心の在り方によっては仮面ライダーと同じ存在になり、どんなでも怪人と同じ存在になる。

そしてそれは滅も例外ではない。或人は信じたのだ。「心」を得た滅なら心がなくただ破壊の為に力を使う「怪人」としての仮面ライダーから真の意味の「仮面ライダー」に変われると。

「だって…俺達は“仮面ライダー”だろ?」

その手の中、或人の心の強さに応えるようにライジングホッパーのキーが変化する。
そして、芽生えた心に振り回される滅が振るった拳を片手で受け止め──

イニシャライズ!


「変身!!」

リアライジングホッパー


イニシャライズ!
リアライジングホッパー!!
"A riderkick to the sky turns to takeoff toward a dream."

かくして、ゼロワンの真の最終形態「リアライジングホッパー」に変身した或人は、滅を止めるための、最後の戦いに臨んだ。

「お前を止められるのはただ一人! 俺だ!!」

ゼロツー同様の超高速移動でアークスコーピオンの攻撃を振り切ると、「エクスティンクションインパクト」を「リアライジングインパクト」で相殺、一方的にアークスコーピオンを叩きのめす。
そしてこれで最後とばかりに二度目の「リアライジングインパクト」を炸裂させるが、アークスコーピオンは無抵抗で両手を広げて直撃を食らう。まるで「今度は自分が痛みを受け止める番だ」とでも言わんばかりに。
大爆発が起こり、破壊された絶滅ドライバーが転がる。だが変身解除された滅は、ボロボロになりながらも機体の破壊には至らなかった。

滅「なぜ、俺を破壊しなかった…?」

「もう…その必要は無いだろ」

啜り泣く滅の声を背に、イズの形見のリボンを握り締めて、空を見上げる或人。
こうして、長く苦しかった戦いは決着した。遂に二人は悪意=アークに打ち勝ったのである


  • エピローグ
その後、事業に復帰した或人は、低下した信用を回復させるべく業務に勤しむ。
ふと、イズのプログライズキーを取り出して起動しようとしたものの、

"Can not read."

製作所が破壊された際に破損していたためエラー音声しか鳴らず、ため息をつく。しかし自分に言い聞かせるように呟いた。

「飛んでみせるよ。夢に向かって…」

飛電インテリジェンスはヒューマギア事業拡大のため、ゼアに代わる三代目の人工衛星を打ち上げる計画を発表した。
飛電に戻った雷……否、宇宙野郎雷電はそのニュースを嬉しそうに眺め、天津はサウザー課にて再始動。唯阿が隊長となったA.I.M.S.には亡が技術顧問として参加し、不破は街の用心棒として生きる道を選ぶ。
ヒューマギアの安息の為に戦い続けた滅亡迅雷.netは再び表舞台から姿を消し、滅は人間、そしてヒューマギアの悪意が再びアークを生まないよう見張る番人となる事を決めたのだった。

人とヒューマギアが改めて共存への道を歩み出し、それそれがそれぞれの道を進む中、飛電インテリジェンス本社にて、福添・山下・シェスタが見守る中、或人は以前のイズと全く同じ姿に作られた新たな秘書型ヒューマギアを起動した。

??「初めまして。私は社長秘書ヒューマギア。私に名前を付けてください」
「……イズ。君の名前はイズだ」
イズ「登録しました。私はイズです」

やはり彼女に付ける名前はこれ以外にはない。
しかし、いくら見た目が同じでも、結局は別機体。何も覚えていないのは淋しいのではないかと同情する福添と山下に、或人は笑顔で答える。

「大丈夫!どれだけ時間がかかっても教えるから。俺達の思い出も、夢も、心も…俺の100兆個のギャグもな!」
福添・山下『ええ~……』

寒いギャグのセンスについては、結局不破以外の理解者は現れなかったが……。

「さあ、ゼロから立ち上げて、イチからのスタートだ!ゼロワンだけに~!」
イズ「それはダジャレという伝統的な言葉遊びで『ゼロワン』と『ゼロ、イチ』という似ている言葉をかける…」

初めて出会った時と同じ生真面目なリアクションが返ってきた。あの時の彼女はもういない。けれど…。
万感の思いが込み上げる。

「イズ…そうだよ。じゃあ、これは?(耳打ちして)はい!アルトじゃ~…」
イズ「アルトじゃないと!」
「ハハハ…違くて…」

あれ


しかしなかなか息が合わない。

「はい!アルトじゃ~ないと!」
イズ「アルトじゃ~~~~~…」
「イズーッ!長い!」

試行錯誤の末、3回目でようやく揃った。

アルトじゃないと!


「「アルトじゃ~ないと!」」

そう、この新しいイズとまた『ゼロ』から始め、『イチ』から歩き出すのだ。夢に向かって。
新しい時代は、まだ始まったばかり。

「イズ、これから忙しくなるぞー!」


こうして令和最初の仮面ライダーの『物語』は一つの「結末」を迎えたのだった。

そして…新たな仮面ライダーの『物語』が始まる。

『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ』

「俺は諦めない…!」
「人とヒューマギアが…一緒に笑い合える未来を築くためにも…!」
「みんなと同じ夢を一緒に見られれば…どんな予測も乗り越えられる…大きな力になる!」

本編後と劇場版の間に起こった出来事
イズを探していた所にアズが現れ、彼女の変身した仮面ライダーアークゼロワンと対決し、力を見せつけられる。その後、「暗殺亡雷.net」が滅と迅を襲撃していた所に天津にゼロツープログライズキーを貸してゼロツーに変身出来なかった為、メタルクラスタホッパーに変身して加勢し、暗殺ちゃんの変身したアークゼロと互角以上に戦えていたが、そこにアークゼロワンが出現し、再び圧倒される。滅がアークの再来に不安に駆られていた所でゼアに接続。滅と夢について語り合い、それぞれ決戦の場に向かう。

刃「何とか間に合ったな…」
不破「ゼロツーキーは確かに返したぜ、社長!」
「あぁ、アーク…お前は俺が止める!」

或人は不破、刃、天津の所に駆け付け、アークゼロワンに止めを刺されかけるが、既の所でゼロツープログライズキーを返却して貰いゼロツーに変身し、アズとの決戦に挑む。

アズ「仮面ライダーは滅びる…それが私の結論だ!」
「人とヒューマギアが、争う時代は終わったんだよ!」

言葉を交わしながらもお互い全力で戦うが、ゼロツーの予測はアークゼロワンを遥かに上回り圧倒する。
そして、

「俺はお前を止める…!皆が夢見る、未来のために!」

こう言い放ち、「ゼロツービッグバン」をアークゼロワンに放つ。
これを喰らったアズは、

アズ「またしても…私の予測を超えてくるのか…!」

と恨み節を言いながら撃破される。だが、完全には倒せておらず、

アズ「これだけは忘れないで…」
アズ「人類に悪意がある限り…アーク様は再び生まれる…」
アズ「そしていつの日か…この世界が滅ぶのよ…」

と或人に対して呟きながら姿を消すがそれに対して或人は

「そんな結論はやってこない、何度だって、俺が止めてみせるよ」

と言い放つ。

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愛崎えみる:最終回で似たようなことをしていたHUGっと!プリキュアのメインキャラの1人。

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