「我慢できねぇ！ カミナリ落としてやる！」
「宇宙の大海原が俺たち兄弟を待ってる！」
演：山口大地
概要
デイブレイクによって大多数が消滅した第一世代の数少ない生き残りであり、同時にデイブレイクの惨劇を生き残った一人。
宇宙飛行士型の中でも、ヒューマギア統括ネットワークの根底を成す人工衛星の宇宙空間での整備・点検を担当する管理官として誕生したのだが、デイブレイクによって衛星が大破、現時点では修復の見込みが無い上、後継機である衛星が稼働した為に本来の使命では無く、新通信衛星の管理官にして自身の後継機である宇宙野郎昴の共同管理官ないし補佐官兼教育係として過ごしている。
ただ、「兄さんと二人で宇宙へ行く」と述べる昴に対し、「いずれお前が一人で行く」「これからはお前達、若い世代の時代だ」と述べるなど、（放映話時点で描写されている）ヒューマギアのストレス表現が出ている。
状況から、当時の宇宙飛行士型は事件現場の中心地に居たと思われ、（解っている分だと）雷電が現存する世界最古の宇宙飛行士型ヒューマギアである。
人物像
「カミナリ落とすぞ！」が口癖。
宇宙野郎という名にたがわず、熱血漢かつ短気な性格で喧嘩っ早く、必要であれば飛電或人だけでなく、副社長である福添准やA.I.M.S.の二人などにも噛みつき、意見を述べる現場の男。
宇宙飛行士という職業への誇りから、「宇宙を股にかけている仕事だ」と自信の仕事に対する矜持を事あるごとに語っており、一緒に活動する弟の昴には深い信頼を寄せている。
理想の宇宙飛行士（物理）
雷電の身長は172cm、昴の身長は170㎝。これは劇中に登場する成人男性型ヒューマギアとして身長が低い方である。
それは中の人の身長だからだろうがと言う人もいるだろうが、実はこの身長、NASAで公式発表している『船外活動を行う宇宙飛行士の最低身長165cm』とほぼ一致する上、実際の宇宙開発事業としては『宇宙服の値段をコストカットできる最終ライン』でもある。
ウィキペディアの項目を参照として貰うが、、宇宙服の価格はざっと10億円＋α。この値段の内訳は、①背中の生命維持装置９億円。➁宇宙飛行士のスーツ１億円。
技術の進歩があるとはいえ、現在のテクノロジーでは、生命維持装置部分は９億で固定している。では、どこでコストカットできるかというと、スーツの面積を抑える以外に方法が無い。
NASAが発表している、船外活動可能な宇宙飛行士の身長制限が165cm以上190cmなのも、各国別平均身長で解る通り、『この身長内であればすべての人種を宇宙飛行士として採用できる』という大人の事情も含まれる。
ヒューマギアであれば容姿を自在に設定でき、生命維持装置部分の金額を考えなくてよい。しかし、宇宙を飛び交う放射線による誤作動を防ぐために宇宙服を着て船外活動をするので、スーツの生地と技術部分はけちる事が出来ない。
なので、宇宙飛行士型の身長を男子・女子それぞれ統一化する事でコストカットを行い、それなりの数の宇宙服を確保すると言うのは、（民間・国営問わず）企業としてごく自然の流れである。
仮計算としてヒューマギア仕様のリーズナブル価格が８千万とすれば、予備含めて３着所有＝２億４千万＝７億８千万のコストカット。
身長172cm前後の宇宙飛行士というのは、人間として、そして財政面という物理において、まさしく夢の様な存在なのである。
（2019年には、「宇宙ステーションにある宇宙服の在庫」が理由でミッション中止と言う事態が発生した）
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外部リンク
以下、ネタバレにつき閲覧注意
奪われたアーク
ヒューマギア統括ネットワークの根底を成す人工衛星の、宇宙空間での整備・点検を担当する管理官として雷電は誕生したが、『生まれた理由』を実行する事は叶わなず、デイブレイクによって衛星が大破した事は初登場話で語られたが、衛星アークの事であるとは解らなかった。
何より、この事が解るのはもう少し先の話なのだが、飛電或人やエスが『暴走したアークによって運命を狂わされた側』に対し、雷電は不破諫や飛電其雄、ウィル及び当時のデイブレイクタウンに居た宇宙開発事業関連の職員やヒューマギア達と共に『アークを暴走させた人間によって運命を狂わされた側』である事が明らかとなる。
「兄さんと二人で宇宙へ行く」と述べる昴に対し、「いずれお前が一人で行く」「これからはお前達、若い世代の時代だ」と、まるで自分がいなくなる事が前提の話をするのは、アークを失った事に起因するストレスなどが所以と考えられる。（中の人も、アークと雷電の話が存在していたと公式本で述べている）
活躍
会社に遅刻しそうになり勤務時間外にライズホッパーを使用した或人への怒りから、昴と共に或人の前に現れ宇宙センターへと或人を引きずっていく。
一方でシンギュラリティに達したヒューマギアの情報が飛電から滅亡迅雷.netに流出している疑いから、A.I.M.S.により通信衛星ゼアを管理する立場にある雷電と昴にスパイの疑いがかかる。
そんな中、迅の襲撃によるハッキングを受けるものの、
「俺をハッキングしようなんざ…100万年早えぇぇ!!」
気合でケーブルを引きちぎりハッキングを耐え凌いで見せるも、不破からは強い不信感を持たれる。
容疑を晴らすためにA.I.M.S.の捜査に協力すると、デイブレイクタウンにある滅亡迅雷.netのアジトを探し出すことに成功した。しかし…
「違う! 俺はスパイじゃねえ! 違う! 違ぁぁぁぁうっ!!」
⇒以降の活躍・動向は「雷(仮面ライダーゼロワン)」の記事を参照
