“Changing to lethal weapon プログライズホッパーブレード!”
イズ「或人社長は、いつでもヒューマギアを助けてくれました。今度は、私達が或人社長を助ける番です」
概要
第24話「ワタシたちの番です」にて、設計・製造された武器。
大まかな見た目は、展開状態のライジングホッパープログライズキーを剣型に落とし込んだ形状をしている(公式サイトでは「大剣プログライズキー型のアイテム」として紹介されている)。
メタルクラスタホッパーに内蔵された「人間の悪意」を制御する為に、ヒューマギア達の善意のデータの結晶・ヒューマギアプログライズキーと滅亡迅雷.netのアジトに保管されていた飛電メタルのデータ、そしてライジングホッパープログライズキーに記録されているゼロワンのデータを併せる事で衛星ゼアが製造した。
ヒューマギアの善意で通信衛星アークの悪意を相殺する仕組みらしく、正しく悪意に打ち勝つ「理性の檻」とでも言うべきモノ。
初使用時にはクラスターセルをエネルギー増殖炉「メタルブリードリアクター」に吸収、一旦小型ライダモデル「リトルクラスタ」に統合した後、アーマーを再構成する事でメタルクラスタホッパーを或人の手でも制御出来る様にした。
また、或人の意識を悪意に埋め尽くされたアークの仮想空間から強制切断させ、元通りゼアに接続させて保護する機能も見せた。
初登場以降は変身時に自動で手元に出現する様になったが、上述した演出から、「暴走を抑える」と言うよりは「無害な存在に書き換える」物だった様で、手を放しても再び暴走する様な事は起こらない。
戦闘時は青い刀身「ブレードマーカー」にクラスターセルを吸収・制御、斬撃として放出、またはそのまま斬りつけて攻撃を仕掛ける。このブレードマーカー自体、「照射整形された結晶化ビッグデータ」からなる光量子演算素子その物であり、飛電メタルとの親和性と合わせてクラスターセルの制御を行っている。
クラスターセルの制御マーカーとしての機能の他にも、透明度が非常に高く、そのままでも高層ビルを一撃で両断する切れ味を誇る。
もう一つの特徴として、ヒューマギア復元装置「プログレストレーター」が内蔵されており、
この装置には膨大なデータ量のヒューマギアのバックアップデータを保存しており、暴走したマギアおよびアークマギアを倒しても機械の体を破壊する事無く、善良なヒューマギアに復元させる役割を併せ持つ。これは想定外の機能だった様で、天津も或人も驚愕していた。 ただし、第24話と第34話で登場したトリロバイトマギアの軍団は復元される事なく普通に破壊されたが、これらは元々戦闘員としてアークに製造された物である可能性があり、トリロバイトマギア状態が本来の状態である可能性がある。
アタッシュウェポンに設けられているプログライズキー装填用のスロット「ライズスロット」は無いが、その代わりとして柄の部分に連結装置「ライズコンバイナー」が設けられており、アタッシュカリバーのライズスロットに接続させる事が可能。発動可能な必殺技の種類が変化する。
第41話からは、仮面ライダーゼロツーでも使用する。同話では、仮面ライダーアークゼロも使用している。
ゼロツーが使用する物はゼロワンの時と比較して加工精度が「約222倍」向上しており、必殺技の出力を出さずともアークマギアから元に戻す事が可能になっている。
第44話では、仮面ライダー滅アークスコーピオンが変身する際にアタッシュウェポンや他ライダーの武器と共に出現。
第45話(最終回)では、第44話で出現した物を仮面ライダーアークワンが使用。描写からこの武器を用いる事でメタルクラスタホッパーで無くともクラスターセルの精製、操作や必殺技の使用は可能な模様。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』では仮面ライダーゼロスリーも使用。ゼロスリーはドッキング状態での近接戦闘を行った。
必殺技
- プログライジングストラッシュ
「フィニッシュライズ!」
持ち手の「キックオントリガー」を5回以上引いて発動。
刀身に形成したクラスターセルの刃を飛ばして敵を斬り裂く。
アークマギアから元に戻す際は主にこの技で戻していた。
- ファイナルストラッシュ
「ファイナルライズ!」
ブレードをメタルクラスタホッパープログライズキーのメタルライザーにスキャンして発動。
クラスターセルの刺を無数に飛ばす。
またはクラスターセルを纏わせ斬りつける。
第45話(最終回)ではアークワンも使用。実はアークドライバーワンの玩具でも実際に必殺技を発動させる事が可能(アークドライバーワンの変形後、移動した部分にブレードの裏を近付ける事で再現がし易い)なので、描写的に矛盾は無かったりする。超全集では「アルティメットストラッシュ」と記載されている。
- ギガントストラッシュ
「ドッキングライズ!」
アタッシュカリバーと合体させ、トリガーを引いて発動。
『REAL×TIME』で初使用。ドッキング状態でホッパーブレード側にクラスターセルを纏わせ相手を切り裂く。
- アルティメットストラッシュ
「アルティメットライズ!」
アタッシュカリバーと合体させ、ブレードをメタルライザーにスキャンして発動。
巨大なクラスターセルの斬撃を飛ばし、更にエネルギーの斬撃を2連続で放ち対象を斬り裂く。
立体物
DXトイにてラインナップ・劇中同様のギミックが再現されている。
仕様上、ブレードをメタルクラスタホッパープログライズキーにスキャンする遊びは普通のプログライズキーやゼロワンドライバーでもスキャンが可能になっている。
また、アタッシュカリバーと合体させた状態はCSMブレイラウザーより長い全長約75cmになる。
また、公式の使い方では無いがアタッシュショットガン、アタッシュアローとも接続が可能。ただし、アタッシュアローは短い刃の部分は折り畳みしないと接続不可。アタッシュショットガンは接続状態でショットガンモードとして使おうとすると変だが、アタッシュモードのままだと、槍や大剣の様な遊び方が可能(これはアタッシュカリバー、アローも同様)。また、アタッシュアローは強化された弓の様な遊び方が出来る。
因みに、上記のアークドライバーに加えゼロツードライバーや絶滅ドライバー、滅亡迅雷ドライバーでもスキャンの必殺技音声が可能である。エデンドライバーだけはユニットのパーツの影響で必殺技音声を出す事は不可能。
オーソライズバスター、サウザンドジャッカーとは部分的に引っかかるので接続不可能。
一応、ショットライザーとフォースライザーにもキーの部分は接続できるが、非常に遊びにくい…と言うよりも変になる為オススメは出来ない。
余談
- 仮面ライダーシリーズで暴走系のフォームを押さえる際は新アイテムで克服したり、新装備は新フォームが登場した段階でオマケで付いているのが当たり前になりつつある中、このプログライズホッパーブレードは仮面ライダーシリーズどころか他の特撮シリーズでもあまり見られない暴走を制御するための武器である。
- ヒューマギアの暴走を止める能力はプロトタイプである仮面ライダー1型も有しており、プログライズホッパーブレードはこの1型の能力も基にして開発された武器だと思われる。
- このプログライズホッパーブレードが登場する第24話の次回予告がなんとYouTubeにて急上昇1位になるという快挙を達成した。この第24話以降、ゼロワンの次回予告が度々急上昇に載るようになった。
- 同じく石ノ森章太郎原作の『人造人間キカイダー』において、良心回路(善意)と服従回路(悪意)が合わさった事でキカイダーが人間に近付く描写がある他、仮面ライダーは元々悪と同じ力を正しい事の為に使うヒーローと言う設定がある為、石ノ森作品の原典に立ち返った武器とも言える。
- メタルクラスタホッパーが人間の悪意が集合して生まれたフォームなら、この武器は人間の善意をラーニングしたヒューマギアによって生み出された武器と見事に対の関係にある。
- この武器とセットで人間は群れると悪意を齎す事もあるが、善意が多数になれば世界を救えうるほどの力を発揮する人間の二面性を表しているとも解釈できる。
- また、それぞれのモデルとなった生物に関しても群れる理由が異なり、バッタはただ本能のままに増殖し、喰らい尽くす為である一方、人間は前者のような側面こそあれど、善意や理性で手を結ぶ事も出来るという差異もある。
- 撮影用プロップのギミック(動くバッタのレリーフ)の動力になっているのは単3乾電池15本。この為見た目に反して結構重い上に燃費もイマイチであり、しかも振り回される分電池同士のズレ等ですぐ動かなくなったりすると他の武器より大分デリケートでスタッフ泣かせの代物だった。
関連タグ
アタッシュカリバー:接続相手。
コズミックステイツ:仲間達の力を集めて使えるようになった形態。こちらは、そもそも変身自体ができなかった。
火縄大橙DJ銃、サイキョーギレード︰初期の武器と合体させ技を放てる武器繋がり。
フルフルラビットタンクボトル:トラウマものの暴走フォームを抑え込み制御する新アイテム繋がり。こちらは暴走をもたらすアイテムを制御するための新フォームへの変身用アイテムでありホッパーブレードは武器と言う違いがある。
ジーニアスフォーム:敵を「倒す」のでは無く、怪人態を解除して正気に戻す必殺技を持つという点で共通している。
ライドヘイセイバー/サイキョーギレード←オーソライズバスター/プログライズホッパーブレード→ドラゴニックブースター