ハザードフォーム
はざーどふぉーむ
ハザードトリガーを装着したビルドドライバーにベストマッチのフルボトル2本を装填して変身する。
宇宙船160号の解説によればベストマッチ以外の組み合わせでも変身出来るとされるが、本編には登場していない(仮面ライダーメタルビルドが事実上のトライアルフォーム版である)。
ラビットタンクスパークリングフォームのハザードフォームは存在し得るかについては公式サイドの回答はなし。(後発に出たパワーアップアイテムとは違い、ハザードフォームに未対応の時に作られたものである為、ハザードの悪影響を受ける可能性が高い。)
ラビットタンクスパークリングフォームよりも強力では有るが計り知れないリスクを抱えたフォームであり、「使ったら誰かを傷つけてしまいかねない」「でも使わなければ守れない」の二律背反に戦兎はフルフルラビットタンクボトルを開発するまで苦しめられる事になる。
変身時には鋳型の様な専用のフレームハザードライドビルダーでプレスされる様に変身するが、黒と黄色の警戒ラインで変身時から既に危険を警告している。
フルボトルの組み合わせで様々に色が変えるビルドとは真逆の黒一色のボディ。
複眼のみがフルボトルに応じて変化する。複眼の能力は通常のベストマッチフォームと相違ないが、他のパーツ同様に名称に「HZ」が付く。
ハザードトリガーに内蔵された強化剤「プログレスヴェイパー」により基礎攻撃力・耐久力が大幅に向上。
更に強化剤を全身に浸透させる事により、徐々にハザードレベルを上昇させていく。
また腕部・脚部の「HZデッドリーグローブ」「HZヴァニッシュエンドシューズ」は接触した対象を分解・霧散させる機能を備え、必殺技発動時には攻撃対象の装甲を消滅させて剥き出しの中枢に攻撃を叩き込むことが可能であり、やはり相手を破壊・抹殺する事に特化した「兵器」としてのビルドの真骨頂と言えるだろう。
この特性の為、登場時点では仮面ライダーローグに唯一有効打を見舞えるフォームで有った。
「HZフュリオスチェストアーマー」からはスマッシュなどにダメージを与える黒い気体を排出してあぶり出しに使用する事もできるようだが、劇中では未使用。
また、ホークガトリングハザードフォームなら背中にソレスタルウィングが出現する、スマホウルフハザードフォームならアプリアイコンを飛ばす等、オリジナルのベストマッチフォームの能力も発現させる事も可能。
両目以外の見た目は変わらないが、両手両足には各ボトルの特性も反映されている。
また、強化剤を変身者の脳の特定部位に浸透させる事で闘争本能を刺激して攻撃力を上げている。
だがこれにより戦闘が長時間続いてしまうと変身者の脳が刺激に耐えられなく成り、最終的に自我が消滅して破壊衝動の赴くままに戦う暴走状態に陥ってしまうデメリットを抱えている。
各形態毎にベストマッチウェポンの召喚やドリルクラッシャーの使用も可能である。
暴走状態
理性が消し飛んだ野獣の様なものでは無く、理性のみが暴走し、余分な思考や感情の一切を廃して顎・首・鳩尾といった急所ばかりを狙う様に成るもので有り、戦闘マシーン化と言ったほうが近く、一度暴走してしまうと敵味方区別なく、生身の人間にさえ襲いかかり目に映る全てを破壊しようとする(そのため所謂暴走モード特有の「誰かの声」や「心や精神による克服」が通用しないとも言える)。
視界にいる敵を優先的に倒そうとするが「敵と味方」を認識できない為、全て敵と判定する。
第25話ではローグに誘導されてグリスに襲いかかってしまった。
変身解除される程のダメージを与えるかハザードトリガーをベルトから取り外せば暴走を変身ごと解除する事が可能だが、ハザードフォームの猛攻を掻い潜りながら行うのは極めて困難である。
代表戦に向けて戦兎が開発した「強制停止装置」も、逆にハザードレベルを急上昇させて戦兎ごと消滅させるというものであった。
後に開発されたアイテムでハザードトリガーを安全に使える様に成り、戦兎がハザードトリガーを使い続けて強化剤に慣れたことで、理性を保てる時間が(あくまでそれまでと比べてだが)大幅に延長されているが、結局、理性を失うリスクは完全に克服できなかった。
マックスハザードオン!
オーバーフロー!……ヤベーイ!
変身した後、再びスイッチを押すことで強化状態「オーバーフローモード」へ移行する。
一時的にハザードレベルを上昇させ、敵のみならず味方までもが恐怖を感じる程の戦闘能力を発揮できる。
基本的に暴走状態に陥ってからこのモードに成る為、戦兎自身の意志で使用された事はなかった。
- ハザードアタック
通常時の必殺技。劇中未使用。
というか発動するまで意識を保つことができなかった。
- ハザードフィニッシュ
オーバーフローモード中の必殺技。
全身から漆黒の強化剤を黒いオーラのように噴出し、敵装甲内を霧散させ中枢に直接攻撃を叩き込む。
Pixivでは本編に登場しないハザードフォームも投稿されている。
なお、上記のように物語の展開には優しくないフォームなのだが、流用には優しいフォーム…なのかもしれない。
デザイン初期は複眼も黒くする予定だったので、結果的に実際に登場したフォーム数が多くなることと成った。
そしておそらく歴代暴走フォームの中で唯一人間を殺しているフォームである。
劇中で登場したベストマッチフォームのうち、ゴリラモンドフォーム、ニンニンコミックフォーム、オクトパスライトフォーム、ロケットパンダフォーム、ファイヤーヘッジホッグフォーム、ライオンクリーナーフォーム、フェニックスロボフォーム、ローズコプターフォーム、トラユーフォーフォーム、キリンサイクロンフォーム、クジラジェットフォーム、クマテレビフォーム、サメバイクフォームと過半数がハザード化されることはなかった。
なお、ガンバライジングでDXハザードトリガーのスキャンに対応しているのは映像作品に登場したベストマッチフォームのみ(ラビットタンク、ホークガトリング、スマホウルフの3つ)なので上記のハザード版は作成できない。
仮面ライダービルド ビルド(仮面ライダー) ハザードトリガー フルボトル ビルドドライバー 強化フォーム 暴走フォーム ブラックヒーロー
仮面ライダーメタルビルド:Vシネマ「ビルドNEW_WORLD 仮面ライダーグリス」に登場する新たなビルド。ハザードフォームの発展型として開発されたビルドで、ハザードのボディに両目が黒ずんだタンクとなっている。また、ビルドのハザードフォームと違いこちらは暴走する描写はない。
バーニングフォーム・ファングジョーカー・プトティラコンボ・タイプデッドヒート・ブーストフォームマークⅢ:同じく暴走のリスクが伴う強化フォーム。ファング・プトティラとはガンバライジングにて「チームヤベーイ」を結成。
アメイジングマイティ:同じく黒いボディとなった強化フォーム。
アルティメットフォーム・ジャックリバイス:黒いボディで暴走する危険を孕んだフォーム。
メタルクラスタホッパー:ほぼ一色の体色の暴走フォームの後輩。どれもアプローチは違うが、「名前で既に危険性が示唆されている」「このフォーム以外に変身出来ない状況」「対象を無差別に攻撃する」「変身者の意思による制御が完全に不可能」と言う点が類似しており、2代目ハザードフォームと言う別名が付けられている。
プリミティブドラゴン:こちらも暴走フォームだが、機械的な戦闘スタイルのハザードフォームに対し、野生味溢れる獣のような戦い方や挙動をとる。また、後付けの追加アイテムを使用しないと完全に克服出来なかった点と、その後のそのアイテム無しでの再登場も一応あった事も共通している。
仮面ライダーG4:黒主体のボディに同じく科学技術によって作り出された仮面ライダー。装着者に多大な負担をかける点や、最終的に変身者の身体を部品の如く扱う点、開発者ですら危険視した点などが類似している。
フォント・ボー:機動戦士クロスボーン・ガンダムゴーストの主人公。作中で“超高速航行形態を持つ搭乗機のみで核ミサイルを撃墜する”と言う離れ業をやってのけるのだが、そこで脳の限界を超えて思考を続けた事が切っ掛けで、余分な思考や感情の一切を廃した合理的の過ぎる思考状態へ入り掛けてしまう。
要はオーバーフローを生身で起こしてしまった人間と言え、続編ではそれを安全に使う手段を模索している(現状では超思考の後に強い眠気が来ると言う“安全弁”を付けている)。
神獄塔メアリスケルター:コンパイルハートのゲーム。ここに登場する「血式少女」の特性が、「強力なフォームを持っている代わり、そのフォームには危険な刺激による暴走の危険が伴う」という点で共通する。
シャングリラ・フロンティア:ハザードフォームをモチーフにした装備(封雷の撃鉄・災《レビントリガー・ハザード》)が登場。
コメント
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