「黒くなった…」
身長 | 200.0cm |
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体重 | 125.0kg |
概要
クウガの強化形態の一つで、「黒の金のクウガ」の通称を持つ。
その外見はライジングマイティのそれを概ね踏襲しているものの、赤かった生体装甲の色がマットな黒へと変化している他、マイティアンクレットが右足だけでなく左足にも現出し、手甲に刻まれているリント文字も「雷」を意味するそれへと変化している、といった差異も見受けられる。
アメイジングマイティは、未確認生命体第46号ことゴ・ガドル・バとの戦闘で五代が瀕死の重傷を負った際、再度の電気ショックを受けたことで発現した形態であり、同じ経緯で発現したライジングフォームと同様に、五代が忌避していた凄まじき戦士(アルティメットフォーム)へと段階的により近付いた存在であると言える。黒を基調としたその出で立ちも、やはりアルティメットフォームに通ずるものである。
能力
登場が物語最終盤のEPISODE 46になってからであった上、作中で描かれた活躍ぶりも極めて限定的であったため、その戦闘スタイルについても定かでない部分が多いが、マイティフォームの派生・発展形とも言える見た目であることや、アルティメットフォームに備わっている自然発火能力までは行使していないことなどから、恐らくはマイティフォームなどと同様に徒手空拳メインの形態ではないか、とする見解が一般的である。
勿論、ライジングフォームのような時間制限も克服されている。
必殺技の「アメイジングマイティキック」は、両足にエネルギーを溜めて放つドロップキックであり、単純な衝撃力だけでも約75.0t、さらにライジングマイティキックとは異なり封印エネルギーを両足で叩き込むことから、その威力はただでさえ周囲に甚大な被害をもたらすライジングマイティキックを遥かに凌ぐ。
作中ではこの一撃を受けたガドルを撃破した際、その爆炎が火柱のように高く噴き上がる――即ち爆発の範囲が横方向だけでなく縦方向にまで広がっており、既に日没を過ぎ辺りが暗くなっていたにもかかわらず、その周囲一帯があたかも昼間のように明るくなるほどであったことからも、その威力や規模の凄まじさが窺い知れよう。
このように、従来とは比較にならない強化を遂げたアメイジングマイティであるが、それでも「究極の力」を持つン・ダグバ・ゼバには遠く及ばないようで、初登場直後のEPISODE 47の次回予告と翌週のアバンタイトルで描かれたダグバとの戦いでは、文字通り手も足も出ないままアークルに致命的な損傷を受けるなど完敗を喫することとなる。この戦闘は五代の主観という形で描写され、トータルでもごく短時間のシーンながら視聴者に強烈な衝撃を与えた。
そしてこの戦いで、ダグバの振るう暴力とその被害の凄まじさを身をもって味わわされたことは、五代にアルティメットフォームへの変身を決意させることとなるのである・・・。
派生展開
『駈斗戦士仮面ライダーズ』
2007年に食玩として展開された同シリーズでは、マイティフォームのクウガに加え、アメイジングマイティに酷似したブラックアイのクウガが登場。上記の「ライジングマイティ ブラックバージョン」と同じく左右非対称であるため、あくまでも「酷似した」留まりの扱いである。このクウガはカードモンスター(契約モンスター)である「グランゴウラム」と合体することで、アルティメットフォームに近い形態になる。これぞまさしく「超変身」(誰が上手いこと言えと)。
外道龍騎で有名な小西紀行 (『妖怪ウォッチ』の人) による同シリーズの漫画版では、初登場時にはマイティフォーム、2回目にはシャドームーンにより洗脳されてこのフォームになっていた。
ガンバライジング
ジオウ参戦弾となるライダータイム1弾にて、仮面ライダーバトル10周年を記念して登場した新レアリティ「ガンバレジェンドレア」に抜擢。仮面ライダーバトルシリーズでのアメイジングマイティの参戦はこれが初となる。
新最高レアリティなだけあってアビリティもスロット強化、必殺強化、テクニカル・バーストゲージアップに相手のカウンター発生率ダウンと強力なのに加えて、バーストアビリティも必殺の超絶強化、相手のミガワリ発生率・効果とライダーガッツ率を超絶ダウンと対人戦に必要な要素がほぼ1枚に集約されており、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなレベルのカードとなっている。
(そのアビリティの強さからか、「新ライダーのジオウより目立ってる」という声が上がるほどであった)
このカード画像が公式Twitterにて公開された直後、「アメイジングマイティ」がTwitterトレンドに浮上するという快挙を達成した。
備考
登場の経緯
スーツはグローイングフォームの改造・リペイントで、後にプロデューサーの髙寺成紀も、これを裏付けるツイートを残している(参考リンク)。
アメイジングマイティは、制作サイドがスポンサーであるバンダイにも秘密に登場させた形態と、ファンの間でも放送当時から長らく囁かれてきたが、実情はそれとはまた異なっている。
というのも、アメイジングマイティの登場はスポンサーにも了承を得た上でのことであり、実際にソフビ人形としての商品化も視野に入れての動きが進んでいた。もっとも放送当時は、サプライズ的な意味もあって一切玩具化はなされておらず、初商品化となった「ライダーヒーローシリーズEX アメイジングマイティ VS ライジング ゴ・ガドル・バ」の発売は、放送終了からしばらく後の2001年3月になってからのことである。
ただ、当初「ライジングマイティの色変え」という予定であったはずが、実際に作中に登場させる段になって「ガドルは両脚キックで倒すのが理に叶う」という制作サイドの判断から、前述の通り両足にマイティアンクレットが付く形に変更され、これが思わぬ悶着を生むこととなった。
映像制作という面で言えば、(恐らくは予備があったであろう)マイティアンクレットを追加するだけで済む話であるが、これが商品化も含めた話となると、些細な改変であっても金型の変更を行わねばならなくならず、採算が合わなくなる可能性すら出てくるのである。
要するに、アメイジングマイティに絡んで制作サイドとスポンサーとの間で確かに揉めてはいたものの、その理由は巷間で囁かれていた「スポンサーに秘密で出した」がためではなく、「登場に際しての急な予定(仕様)の変更」であると、2020年から翌年にかけてのYouTubeでの公式配信の際に髙寺も証言している(参考リンク)。
この「予定変更」の名残と見られるものが、小学館の幼年誌『てれびくん』において確認できる。放送時期の終盤に刊行された同誌上では、応募者抽選企画として「ライジングマイティ ブラックバージョン」なるソフビ人形の抽選プレゼントが行われており(参考リンク)、このソフビ人形は単純なライジングマイティの色変えとなっているが、前述した経緯を踏まえるにこのブラックバージョンのライジングマイティこそが、本来想定されていたアメイジングマイティではないかとも考えられる。
しかしその一方で、本作に演出陣の一人として携わっていた鈴村展弘は、(詳細については伏せているものの)前述の経緯について「全く違う」との旨を、上記の髙寺の証言からさらに数年後に言及していたりもする(参考リンク)。
このように、当時番組制作に関わっていたメインスタッフの間でさえも、明らかな記憶や認識の相違が見られるアメイジングマイティ登場の経緯については、登場から四半世紀近くが経とうとしている今なお様々な謎を残したままとされているのが実情である。
アクシデント
前述の通り、作中への登場直前までその存在を伏せられていたアメイジングマイティだが、某TV雑誌ではアルティメットフォームの誤植として、「五代は第0号と戦う為にアメイジングマイティに変身する決意を固める」と書かれてしまったことがある。
同誌の地方版ではきちんと「アルティメットフォームに変身する決意を固めた」と修正されていたのだが、意外な形でフォーム名だけばらされてしまっていたことになる。また、ビデオ&DVD Vol.11(EPISODE 42「戦場」~45「強敵」を収録)では、メニュー画面にてアメイジングマイティが、本編初登場(EPISODE 46「不屈」)に先駆けて登場している(最終巻であるVol.12のメニュー画面に登場するのが、アルティメットフォームであるためだと思われる)。
また、前出の『てれびくん』の漫画版最終回にも、アメイジングマイティらしき姿が登場している。
「負けられない! アマダムよ、俺に力を!」
「おおーっ! クウガにエネルギーがみちあふれている!」
「くらえーっ!! 最大パワーのマイティキックだーっ!!」
・・・わずか数コマの中で威厳たっぷりに終止符を打ったが、この一条薫の台詞が本を開けないほど奥まった位置に載ってしまった。
商品化
前出の「ライダーヒーローシリーズ」の他にも、放送終了後には様々な形で商品化がなされている。また商品化に際しては、「アメイジングマイティフォーム」の呼称が用いられることもある。
- 装着変身
- 2002年発売。香港での『クウガ』の放送に合わせて香港バンダイより発売された商品で、後に日本でも流通限定販売が行われた。
- S.H.Figuarts
- 2009年に「仮面ライダークウガ アメイジングマイティフォーム」が、2016年に「真骨彫製法 仮面ライダークウガ アメイジングマイティ」が、いずれも魂ウェブ商店限定で受注生産・販売されている。
- Figure-rise Standard
- 2021年にプレミアムバンダイ限定で受注生産・販売を実施。組み立て式プラキットという性質上他の商品とは異なり、先行して発売されていた同シリーズの「マイティフォーム」と組み合わせる形で、ライジングマイティを再現可能な仕様とされている。
ライドウォッチ
電撃の力を宿した黒きボディ!クウガ アメイジングマイティ!
アーマータイム!アメイジーング!
「仮面ライダークウガ 徹底分析ブック」の付録として収録。
必殺技は「アメイジング」。
さらにこのライドウォッチ自体は登場していないが、恐らくディケイドアーマーの状態でクウガライドウォッチを装填すると「ディケイドアーマークウガフォーム」に変身でき、アメイジングマイティの能力を駆使する事が可能と思われる。
関連タグ
マックスビクトリーロボ_ブラックバージョン:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する巨大ロボの一つ。こちらも既存のロボのリカラー版で、かつ物語終盤に予想外の登場を果たしたという点で近似点が見られるが、こちらは商品化が先行していた上、登場に際してもアメイジングマイティとは異なり「スポンサーにとっても完全な想定外」であったという点で相違している
アメイジングマイティ → バーニングフォーム