概要
ドイツ語の「Energie」が語源であり、何かの発端となる力を意味する。
英語では「Energy(エナジー)」。
大きく分けて以下の使い方が存在。
- 精力、活力、やる気などの事。人間の心身に関する抽象的な概念。「エナジードリンク」とかはこれ。
- 物理学において、仕事を総計したもの。
- オカルト界隈における「気」「精気」の類の事。「オルゴンエネルギー」などが存在。
物理学におけるエネルギー
熱や電気、重力など、「物体に影響を及ぼす力」という意味合いで漠然と用いられる事もあるが、厳密にはその累積のようなものである。
力(フォース)を距離で積分したり、仕事率(パワー)を時間で積分したりする事で算出できる。
類義に「仕事」があるが、こちらは「エネルギーの差」という意味合いで用いられる(位置と距離の違いのようなもの)。
形態によって「熱エネルギー(熱量)」「電気エネルギー(電力量)」「運動エネルギー」「位置エネルギー」などと呼び分けられる。
このような形態が変化する事はあっても、エネルギーの量自体は変化しないという法則があり、「エネルギー保存則」と呼ばれる。
単位は仕事と同様、主に「J(ジュール)」であるが、分野によっては「cal(カロリー)」もよく用いられる。
特殊相対性理論によると運動量や質量とは等価であると目されており、質量とエネルギーの間には「E=mc^2」(Eはエネルギー、mは質量、cは光速)という関係があるとされる。
創作物におけるエネルギー
描き出せばきりがないほどに様々の物があるが、古くは魔法により自然エネルギーを発生、コントロールさせる物などはすぐに想像できると思う。
だが日本に於いては『ジャングル大帝』『マジンガーZ』『ゲッターロボ』の影響を外す事は出来ないだろう。
ジャングル大帝では当時まだ説明のついていなかった大陸移動説を、未知のエネルギーを秘めた神秘の石、月光石による物とし、それらを巡る人間と動物たちの関わりを描いた。
一方、マジンガーZでは巨大ロボットの動力源に未知のエネルギー光子力を使用し、それを巡る悪との戦いが描かれた。
コレは当時の概念では常識外れの巨大人型ロボットを動かすには、架空の金属と架空のエネルギーでなくては説得力が無いだろうと言う事で生み出されたもので、以後のロボットアニメに大きな影響を与えたが、この時点では物凄いパワーを出せるガソリンに近い扱いであった。
しかしゲッターロボにて描かれたエネルギー、ゲッター線は人類を進化させ、意思を持つエネルギーと言う、タダのエネルギーに留まらないエネルギーが描かれて以降、日本に於ける未知のエネルギーのスケールが格段に広がったと言える。
ロボット等の大型兵器の耐久性においては、装甲だけでは衝撃を防げないばかりか、破壊されてしまう為、シールド(バリアの役割)を展開させて物理ダメージを軽減ないし無効化させるエネルギー式防御機能が搭載されている機体が多く、シールドの出力が低下した末に解除されると物理ダメージをモロに受け……。
創作における具体例
- エネトロン(特命戦隊ゴーバスターズ)
- ゲッター線(ゲッターロボ)
- クリームエネルギー(キラキラ☆プリキュアアラモード)
- エネルゴン(トランスフォーマーシリーズ)
- アンゴルモアエネルギー(ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー)
関連タグ
太陽エネルギー 位置エネルギー 核エネルギー ダークエネルギー 熱量 電力量
物理 仕事 パワー フォース 熱 電気 電力 電磁波 光 音波 重力 E=mc^2 炭水化物
主にフィクション
エネルギー波 エネルギー弾 エネルギー切れ エネルギー吸収/エナジードレイン